F1RCGP レースリポート


第6戦 F1RCGP2018 in Kagawa
RC SPEED PARK KAGAWA 2018年7月29日(日)


天気:雨のち晴れ(屋外)、気温:32℃、湿度:56%、路面温度:48℃

 F1RCGP2018シリーズの6戦目は場所を香川に移しての大会となります。今大会は台風12号の通過もあり、週の中日くらいから開催が危ぶまれ ましたが、当時は昼から気持ちよく晴れて無事に開催の運びとなり、香川や高知のF-1フリークが集まる熱い大会となりました。
 今大会開催場所となるRC SPEED PARK KAGAWAは、1995年夏オープンの本格派オンロードサーキットです。1999年にはJMRCA1/8エンジンレーシン グカー全日本選手権が開催されるなど、メインのオンロードのサーキットスペックは正に全日本級です。また、本コースの裏にはミニバギーコー スも完備され、初心者から上級者まで幅広い層が楽しめる施設になっています。一昨年リニューアルしたオンロードサーキットは、以前あった芝 生が無くなり、ゼブラとグリーンにペイントされたゾーンで仕切られます。路面は超フラットで、見た目にも非常に綺麗で、新しさを感じさせる サーキットに生まれ変わりました。そして、高松空港からも近いことから、飛行機の離発着の時は上空からコースを一望できるので、皆さんも是 非その機会があった時は気にして見て欲しいと思います。(着陸時は左側の座席の窓側からです。)路面は、細粒のアスファルトでタイヤの減り は大分穏やかです。1周フルコースで全長約360mの超ビッグサイズのコースになり、今回はF1RCGP用に外回りコースのスペシャルレイアウトとなり ます。サーキットと隣接する所にはサーキットショップがあり、ラジコン関連製品や鉄道模型までホビー商品がずらりと並びます。SPKホビーセン ターと言うだけあり、商品の品数、マニアックなセレクトには目を見張るものがあります。コースオーナーは秋山孝宏氏、そして、父であり名誉 会長の秋山雪雄氏と準社員の川上氏と一緒にショップ及びサーキットを運営しており、かなりアットホームな雰囲気でのんびり楽しくラジコンが 楽しめますので是非、香川県にお越しの際は、新生RC SPEED PARK KAGAWAに足をお運びください。
 レースウィークは前日の土曜日はまだ台風が来ておらず何とか天気が持っている状態でした。テレビでは台風情報が飛び交い、日曜日の開催が 危ぶまれましたが、レース日はお昼から気持ちよい青空の下で大会を開催できました。(土曜日の晩から日曜日の午前中にかけては大雨でした。) レース当日の参加人数は、F-1クラス:3名、F-1グランプリクラス:1チーム1名、GTツーリングクラス:4名の合計8名でした。 事前の暴風雨予報でも各地から足を運んで頂いた四国の熱い気持ちを持った選手たちが一堂に会し、台風一過の清々しい環境の下で皆さんF-1ラジ コンを大いに楽しんでいたのが印象的でした。

プラクティスDay
 前日の練習走行日は台風直撃の予報もあり、殆ど来場者がいない状況でした。台風の進路は直撃コースですが、今日の夜中から明日の未明までには 通過する見通しとの事で、明日は台風の余波や雨雲がどれだけ残るかが問題となります。幸い、夕方の予報では午後からすっきり晴れるとの事で、明 日の受付開始は12時からとアナウンスし、大会前日は終了しました。

大会当日
 大会当日の朝までは暴風雨でしたが、お昼前には空が明るくなり始めます。サーキットには高知から参戦の合田選手と、香川から参戦の川西選手が来場し、 コースの水捌けをして頂いていました。こうして大会を支える陰の志ある選手がいる限りF1RCGPは開催し続けられる、そんな思いを抱く光景でした。その後、 日が照ると路面は急速に乾きだし、すぐにドライ路面に。早速各選手練習走行を開始します。路面グリップは雨の影響で低いかと思いきや、かなりグリップ は高いとの事で、今日はハイレベルな争いが見られる事でしょう。受付及びタイヤ支給、開会式を終え、F1RCGP2018 Round06 in Kagawa SPKが開幕となります。 各選手の熱いバトルを期待しましょう。

予選1ラウンド目
 GTツーリングカークラス予選1ラウンド目。グレー・イエローのマシン松田選手と、レッド・ホワイトラインの長尾選手のトップ争い。3番手は、 イエロー・レッド・ブラックに塗り分けられたカラーの川西選手が続きます。レース中盤になると、後方ではイエロー・ブルーカラーの長迫選手が ミス。その間、トップは松田選手で、2番手長尾選手とのタイム差僅か0.6秒。すると、トップの松田選手がミス!長尾選手がトップに浮上し、その まま15L5'21.007、ベスト21秒000でトップゴールしました。
 F-1クラス予選1ラウンド目。序盤はフェラーリ合田選手がトップ、2番手にウィリアムズの増井選手、3番手フェラーリの伊藤選手が続きます。 合田選手は丁寧かつ鋭いドライビングで徐々に後続を引き離しに掛かります。そして、合田選手がほぼノーミスの走りで4分間を走り切り、11L4'18. 060、ベスト23秒150でトップゴール。2位は増井選手で10L4'03.738、ベスト23秒869と言う結果でした。
 F-1グランプリクラス予選1ラウンド目。Team Creamyの川西選手が鋭い加速でトップを独走。レース中盤は大きくミスし、マシンのダメージが心配 されましたが、何とかコースに復帰し、そのまま4分走り切り、11L4'21.618、ベスト22秒880でトップゴールを決めました。


予選2ラウンド目
 GTツーリングクラス予選2ラウンド目。このラウンドも長尾選手と松田選手の2台のトップ争いが接戦です。松田選手が序盤トップで、リアタイヤ のグリップが低いのか、時折ハーフスピンしながらのドライブ。順位は松田選手、長尾選手、川西選手、長迫選手の順。レース中盤に長迫選手のマシンの スパーが舐めてリタイヤ。そして、川西選手もトラブルでリタイヤとなり、トップ争いは松田選手と長尾選手の一騎打ちに。後半は松田選手がミスし、 その間に長尾選手がトップに躍り出てそのまま15L5'20.013、ベスト20秒360でポールポジションを獲得しました。
 F-1クラス予選2ラウンド目。序盤またしてもフェラーリ合田選手がトップ。マシンのセッティングもかなり決まっていて、ペースが速いです。2番手は ウィリアムズの増井選手、3番手に伊藤選手が続きます。伊藤選手のマシンは今回トップを走る合田選手が用意したもので、この2ラウンド目にきてようやく ドライビングに慣れてきた模様。その間もトップは依然フェラーリ合田選手で、2位以下を寄せ付けない素晴らしい走りで、11L4'14.194、ベスト22秒564 をマークしポールポジションを決めました。2番手は増井選手、3番手は伊藤選手と言う総合順位でした。
 F-1グランプリクラス予選2ラウンド目。レース序盤から川西選手がトップをリードし、そのままほぼノーミスの走りで4分間走り続け、トップフィニッシュ。 11L4'19.105、ベスト22秒969でポールポジションをゲットしました。


■予選順位■
GTツーリングクラス
1位長尾 康広 2R15L5'20.013
2位松田 速人 2R15L5'20.296
3位川西 紀明 1R14L5'10.784
4位長迫 淳  1R13L5'09.583

F-1クラス
1位合田 司  2R11L4'14.194
2位増井 秀樹 1R10L4'03.738
3位伊藤 成治 2R10L4'07.469

F-1グランプリクラス
1位川西 紀明 (CRM) 2R11L4'19.105

決勝に向けて
 予選ラウンドを終え、各選手次の決勝ラウンドへ向けて着々と準備を進めています。F-1クラスでは断トツの速さでフェラーリ合田選手がポール ポジションを決め、決勝ではマシントラブルで大事なレースを落とさない様にメンテナンスは慎重に行っている模様。一方、増田選手始め、トップ の奪取を試みる選手達も、少しでもアドバンテージを得ようとセッティング変更をしている模様。グランプリクラスはTeam Creamyの川西選手が トップのポイントを確実に得るために、こちらも真剣な様子でマシンをセッティングしています。そんな真剣な中にも、緩く誰でも気軽に入れる雰囲 気があるのがF1RCGPの良い所です。各所に笑いあり、冗談ありと、決勝に進む前に各選手和んで談笑している場面も多く見受けられました。
 オフィシャル側では競技委員長の秋山氏によりグリッドがチョークで描かれ、いよいよ決勝ラウンドが目前に迫ります。グリッド位置はバックストレ ートからとなり、スタート直後の高速でのサイドバイサイドの駆け引きが見られる事でしょう。そして、スターティンググリッドにマシンが並び始め、 いよいよ決勝ラウンドがスタートされます。各選手の健闘を祈ります。

GTツーリングカークラスAメイン
 GTツーリングカークラス決勝Aメイン。各車鋭いスタートから、トップはグレー・イエローカラーの松田選手、2番手にイエロー・レッド・ブラックの 3色に塗り分けられたカラー川西選手の順。トップ2台はやや抜け出した格好。3番手を走るポールスターとのレッド・ホワイトラインカラーの長尾選手は 若干リアグリップが低く、ドライビングが難しそうでペースが上がらず。トップ2台の松田選手、川西選手は非常に僅差のバトル。その後インフィールド で松田選手の一瞬のスキを突き、川西選手がトップに浮上。そして残り30秒を切った時、トップを走行の川西選手がまさかのストレートでジャンプ!しかし 何とかコースに復帰し、そのままトップでゴールし、予選3番手から逆転優勝をおさめました。

F-1クラスAメイン
 F-1クラス決勝Aメイン。ポールポジションからフェラーリ合田選手が素晴らしいスタートダッシュを決めます。代わって2番手以下は大混戦。2番手スター トのウィリアムズ増井選手が他車との接触もあり下位に沈む中、ここで2番手に躍り出たのはフェラーリ伊藤選手。これでフェラーリ1,2態勢となります。 3番手を走る増井選手は若干焦ったドライビングが重なり、ミスが多い様に見受けられます。トップは合田選手で、どんどん後続を引き離して行く中、2番手 争いが面白くなります。増井選手と伊藤選手がテールツーノーズのバトル。すると、伊藤選手が痛恨のミスでクラッシュ!マシンにもダメージがあり、片巻 状態となります。これで楽になった増井選手は単独2番手を走行。そして、トップの合田選手は2番手に大差をつけて20L8'03.784、ベスト22秒650で貫録の優 勝を決めます。2番手増井選手、3番手伊藤選手でレースを終えました。

F-1グランプリクラスAメイン
 F-1グランプリクラス決勝Aメイン。スタートからTeam Creamy川西選手がトップを独走。あとは自分との闘いで、以下にミスなくゴールするかと言った所。 先に行われたF-1クラスの合田選手のタイムを上回るべく、各コーナーを果敢に攻めます。そして8分のコール。川西選手は惜しくも合田選手の記録には届かず、 20L8'08.852、ベスト22秒855ではありますが、F-1グランプリクラスの優勝を決めました!

ポディウム表彰
 レース終了後、各クラストップ3でポディウム表彰になります。トップ3表彰台の盾の授与は、競技委員長の秋山氏。一人一人労いの言葉を掛け、丁寧に渡して いるのが印象的でした。各クラスで非常にレベルの高い接戦のバトルが繰り広げられ、見応えたっぷりのレース内容にギャラリーからも祝福の拍手が途切れなく贈 られていました。入賞したみなさん本当におめでとうございました。

ベストルッキングカー賞
 ベストルッキングカー賞には、増井選手のウィリアムズが選出されました。若干ポンダー用の穴は開いている物の、綺麗で鮮やかな出来栄えでした。 今後も皆さんの力作をどしどしお待ちしています。

■決勝順位■
GTツーリングクラスAメイン
1位川西 紀明 14L5'13.766
2位松田 速人 14L5'19.178
3位長尾 康広 13L5'08.828
4位長迫 淳  13L5'17.080

F-1クラスAメイン
1位合田 司  20L8'03.784
2位増井 秀樹 19L8'02.934
3位伊藤 成治 19L8'13.417

F-1グランプリクラスAメイン
1位川西 紀明 (CRM) 20L8'08.852

全体表彰・抽選会
 大会の最後は全体表彰式並びに大抽選会です。まず全体表彰式では、参加者全員に表彰カードの授与が行われ、競技委員長の秋山氏より一人一人に 丁寧にカードが配られていきます。その後、抽選会へと進み、豪華賞品が多数ある中、じゃんけんをして自分の欲しいアイテムを選ぶ方式でどんどん 抽選が進んでいきました。その後、最後に大会会長の北澤より挨拶、競技委員長の秋山氏の挨拶があり、F1RCGP2018 Round6香川SPK大会が無事閉幕と なりました。今後もこの新SPKに来て頂き、思う存分F-1ラジコンを楽しんで行ってもらいたいと言うのがF1RCGPAの思いです。皆様よろしくお願い 致します。

F1RCGP大会主要機材データ
 F1RCGP大会データになります。マシン、プロポ、アンプ、バッテリー、モーターのシェアと、全員の参加選手県名、年齢、そして男女比です。 次回参加される方、遠征される方等、参考になさってください。次回行われる第7戦は、8月の夏休みをはさみ、2018年9月2日(日)奈良・RCスタジアム セイキ大会です。残暑の残るインドアの大会となりますが、インドアでピットも冷暖房完備ですので、非常に良い環境でRCができると思います。県外から も多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。

カーシェア
プロポシェア
アンプシェア
モーターシェア
バッテリーシェア
参加選手県名
年齢層
男女比

謝辞
 本大会に参加された選手の皆様、そしてサーキットをお貸し頂いたサーキットオーナー秋山様、運営をお手伝い頂いた役員の川西様、多くの協賛品 のご協力を頂いたサポートメーカーの皆様、本当にありがとうございました。お蔭様で真夏の第6戦の大会を無事に終える事ができました。残るシー ズンも皆様に喜んで貰える様に精一杯頑張る所存でございますので、何卒応援宜しくお願いいたします。