天気:晴れ(屋内)、気温:9℃、湿度:55%、路面温度:7℃
F1RCGP2019のシリーズ開幕戦が、奈良県・大和高田市にあるRCスタジアムセイキ(室内オンロードサーキット)で開催されました。
ここRCスタジアムセイキでのF1RCGP開催は14回目、開幕戦はもはやF1RCGP恒例行事となり記念すべき10年連続になります。これも、関西
地域の熱いF-1ファンの方々のご協力、並びに、サーキット&ショップのサポートあってこそ続いたものだと思います。本当にありがとう
ございます。
RCスタジアムセイキは関西地方ではF-1イベントのメッカとして知られ、老若男女幅広いRCファンで常に賑わいを見せています。サーキ
ットは1F,2Fに1/12〜1/10スケールサイズ(ドリフトもOK)のラジコンが楽しめるスペースが設置され、ピットエリアは冷暖房が完備。
オールシーズン最高のコンディションでラジコンを楽しむ事ができます。サーキットショップもAtlantisのバッテリー、モーター、充電
器等のパワーソース関連製品をはじめ、キットメーカー系ではタミヤ製品、パーツが充実。また、各サードパーティーメーカーのスペア
パーツも充実しており、急なアクシデントが起きてパーツが必要になっても安心の品揃えです。ショップ店長の加藤和美氏も、とっても
にフレンドリーに対応してくれますので、ラジコン初心者の方も、エキスパートの方も、また、お近くの方も、遠方の方も、是非サーキッ
トに遊びに行ってみてください。
開幕戦の舞台となるのは、1Fのアスファルト路面の電動オンロードサーキットです。1周125m、25mのバックストレートを持ち、路面は
細粒のフラット舗装。毎年12月にコースレイアウト変更がなされる事になっていますが、昨年は11月の終わりにコース変更がされた模様。
よって、昨年末の最終戦も同じコースレイアウトでレースが行われたと言う事で、地元のドライバーにとっては若干有利な状況での開催
となります。とは言え、F1RCGPシリーズ戦の中でも超テクニカルサーキットの1つに数える事ができるくらい、低中速を多用する細かい
切り返しも多いタフなコースレイアウトになっていますので、真のドライビングスキルが問われるレースとなっています。
レースウィークは冷え込みやや和らいだ気候で、土曜日は青空も広がり太陽の日差しもありました。この様な中、奈良県内はもとより、
県外からも多くの参加者が集まりました。参加人数はF-1ローカルクラス:6名、F-1クラス:4名、F-1スケールラバークラス:4名、F-1グ
ランプリクラス:2名、M1クラス:4名、合計20名です。今大会では、F-1グランプリクラスにSTC安田選手、Morotech B野尻選手も集まり、
ワールドチャンピオン級のレベルの高さとなりました。また、ローカルクラスでは土井選手、大西選手をはじめとする地元のエキスパー
トドライバーも勢揃いです。
F1RCGP2019年シリーズ開幕戦、今年度最初のレースに相応しく各所でハイレベルなバトルが繰り広げられました。
プラクティスDay
前日の練習走行日は、朝から気持ちよく晴れ、多くのエントラントがコースに集まります。地元を中心に、遠方の選手も交え、早速熱心に
練習走行に励んでいる様です。今大会で参加者が多いクラスとして、F-1ローカルクラスが注目されています。F-1ローカルクラスはベストラ
ップの予選で、1/100秒を争う大変スリリングなレース方式を予選で採用しています。F-1クラスは、地元のトップF-1ドライバーである大西選
手や土井選手が快調にラップを刻んでいます。そして、ラバークラスでは、HiroFactoryの中谷選手が新車のプロトタイプカーでかなり好調な
走りを見せています。そして、名古屋から参加の重松選手もそれに続く好タイムをマークしていますが、クラッシュが多く、かなり部品を破損
している模様です。明日は今日のメンバーに加え、野尻選手、安田選手等のグランプリクラスメンバーも集まると言う事ですので、更なるレベ
ルアップした走りが見れる事でしょう。
スタッフも明日のレースに備え、夕方までにはほぼ支度は終わった様です。F1RCGPA関西支部長である加藤氏を中心に、レースエントリーや
備品の準備に至るまで非常に効率よく準備が進みました。明日の開幕戦はいつも通りの盛り上がりを見せる事が予想されます。
大会当日
大会当日は雲が多く小雨が降る朝となりました。それでも、朝から続々とエントラントがコースに集まってきており、早くも熱気ムンムン
です。各選手受付を早々に終え、いつもならコントロールタイヤが支給されるのですが、今回は主催の手違いで各自のZENタイヤでの使用
と急遽なりました。そんなトラブルがありながらも、充電もそこそこに各選手早速練習走行へとコースイン。路面コンディションは昨日とほ
ぼ同じく、非常に良好な様子。コースに足を踏み入れるとべた付く位です。F-1ローカルクラスでは、土井選手並びに大西選手が昨日と変わら
ず好調な走りを見せています。また、今日から現地入りの冨田選手、高橋選手等も短いセットアップ時間ながら順調に仕上げている様です。
ミニクラスは予選、決勝共に5分間の周回レース。F-1ローカルクラスは、5分間のベストラップで争われる予選と、決勝は5分間の周回レース
で争われます。その他、F1RCGP弘仁クラスは4分間の予選と、8分間の決勝ラウンドです。
各選手練習走行を終えると、開会式並びにドライバーズミーティングが行われました。大会放送委員長・加藤氏の司会で、先ずは大会会長
・北澤氏の挨拶、その後に加藤氏より詳しいレギュレーション、大会ルールの説明がありました。皆さん非常に真剣な様子で説明を聞いており
、次第に緊張感も伝わってきます。いよいよF1RCGP2019開幕戦スタートとなります!
予選1ラウンド目
M1クラス予選1ラウンド目。レース序盤はパープルのファイヤーカラー冨田選手がトップ。2番手に3秒差でホワイトのボディーカラー山口選手が
続きます。トップの冨田選手はかなり好調な走りを見せ、マシンもフルグリップしています。冨田選手はその後どんどん後続の差を広げ、レース後
半でもベストラップを叩き、18L5'20.390、ベスト16秒440でトップでゴールします。
F-1ローカルクラス予選1ラウンド目。5分間のベストラップで争われます。先ずレース序盤トップを走行は、ブルーのJPSカラー大西選手。ベスト
は早くも14秒台に突入し、14秒9。ライバルのブルーのファイヤーカラー土井選手は、やや荒れた走りを見せ、2番手に甘んじています。しかし、その
後ベストを14秒8に塗り替え、トップに浮上。路面が少し下がっている中、各車ハードにインを攻めないとタイムアップが難しい状況の様子。土井選手
はいつもよりもかなりクラッシュが多い感じです。その後も土井選手のタイムを抜く選出は無く、土井選手が14秒840でトップゴール。
F-1スケールラバークラス予選1ラウンド目。スタート後、7UPカラー中谷選手、ブルー・イエローのカラー加藤選手、ティレル重松選手の順でレース
が進行。トップを走る中谷選手のマシンはかなり好調な走りを見せています。新型パーツが多用されており、ゴールデンウィーク位に新型マシンをリリ
ース予定で、今のマシンはそのプロトとの事。2番手争いは、マルボロカラー江坂選手とブルー・イエローのカラー加藤選手との争い。2番手争いは、江
坂選手がストレートでハイサイドしてタイムロスする間、単独で加藤選手が2位のポジションを守ります。トップは終始7UP中谷選手で、15L4'03.810、
ベスト15秒850でトップゴール。
F-1クラス予選1ラウンド目。ホワイトのボディーカラー津田選手が電気系のトラブルでスタート出来ず、波乱の幕開けとなります。トップはウィリア
ムズカラーの三輪選手。久しぶりの出場で、やや緊張気味の走りですが、上手くマシンをコントロールしトップで走行を重ねます。2番手はブルー・ホ
ワイトのカラーの江坂選手。江坂選手も久しぶりの出場と言う事で、やや慎重な走り。その後、三輪選手は徐々にペースアップし、最終的には15L4'00.
700、ベスト15秒180でトップゴール。
F-1グランプリクラス予選1ラウンド目。スタート後、チームSTC・ピンクのカラーリングの安田選手がトップ。Morotech B・イエロー・ブラックのボ
ディーカラーの野尻選手は2番手。野尻選手は必死に安田選手を追うも、Wシケインでミスしクラッシュ。ここでかなりのタイムロスとなってしまいます。
その間もSTC安田選手は淡々と走行を重ね、16L4'05.170、ベスト14秒780でトップフィニッシュ。
予選2ラウンド目
M1クラス予選2ラウンド目。このラウンドでもパープルのファイヤーカラー冨田選手が快調に飛ばし、トップをリード。2番手は、オレンジ・シルバー
のカラー宇野選手が続きます。3番手はホワイトのカラー山口選手。トップの冨田選手は1ラウンド目のタイムを上回るハイペースなラップで周回を重ね
ています。後続では、3番手を走る山口選手がペースアップし、2番手の宇野選手をパスし、2番手浮上。トップは依然として冨田選手で、そのまま18L5'
00.270、ベスト16秒450でトップゴール。
F-1ローカルクラス予選2ラウンド目。レース序盤は、ブルーのJPS大西選手が14秒8をマークしトップ。2番手は土井選手が続きます。その後、土井選手
も14秒8に入れ、トップ。しかし、それをライトブルー・グリーンのボディーカラー冨田選手が14秒6でトップを奪取。しかし、Wシケインでクラッシュし、
フロントウィング破損でリタイヤ!その後もしばらく冨田選手のタイムを更新する選手はいなかったが、後半になって大西選手が14秒5を叩き出しトップ
に再浮上。大西選手が14秒510で逆転の暫定TQとなります。
F-1スケールラバークラス予選2ラウンド目。トップは7UPの中谷選手でしたが、ストレートでまさかの転倒。ここでトップはブルー・イエローカラーの
加藤選手が浮上。その後は、中谷選手がペースアップで加藤選手を交わし、再びトップに浮上。中谷選手のマシンは抜群のグリップで走行を重ね、非常に
良く走っています。そして、1ラウンド目の自身の記録を塗り替え、16L4'15.410、ベスト15秒300で暫定ポールを守ります。
F-1クラス予選2ラウンド目。前半はウィリアムズの三輪選手がトップ。2秒差でホワイトカラーの津田選手が続きます。三輪選手はこのラウンドでも快
調な走りを見せています。しかし、後続車との接触がありここで大きくタイムロス。1ラウンド目で快調な走りを見せた時のジンクスとして、2ラウンド目
以降は散々と言う流れは継承している様です。代わってトップに立った津田選手は、安定した走りで15L4'05.260、ベスト15秒570でトップフィニッシュ。
総合では、三輪選手の1ラウンド目のタイムが効き、三輪選手が暫定ポールを守ります。
F-1グランプリクラス予選2ラウンド目。序盤からSTC安田選手がトップを快走。2番手はMorotech Bの野尻選手ですが、なかなかペースが上がらず、苦し
い走行が続きます。このラウンドも安田選手が絶好調で、4秒差だった野尻選手との差は、後半になると10秒近くの差に広げます。そして、安田選手が16L4'
00.470、ベスト14秒450で暫定ポールを守ります。
予選3ラウンド目
M1クラス予選3ラウンド目。この最終ラウンドに来ても冨田選手は好調をキープ。トップを走り、最初は0.5秒差だった2番手山口選手との差は、
周回を経るごとに差が広がっていきます。2番手争いは山口選手と宇野選手で、それぞれが数度のミスでタイムロス。その間、冨田選手は独走状
態となり、冨田選手が18L5'06.180、ベスト16秒770でトップゴール。総合でも、2ラウンド目のタイムが有効になり、冨田選手がポールポジショ
ンを獲得となりました。
F-1ローカルクラス予選3ラウンド目。先ずレース序盤は、ライトブルー・グリーンのボディーカラー冨田選手が14秒8でトップタイム。2番手に
土井選手が続く展開。その後、冨田選手がS字セクションでスタック。各車この最終ラウンドに来てかなり攻めた走りを披露しています。その後、
土井選手、大西選手が14秒7で冨田選手のタイムを抜き、土井選手がコンマ差でトップ。しかし、それを超えてきたのが大西選手で、14秒5をマー
ク。その後も各車タイム更新ならず、大西選手が2ラウンド目のタイムでポールポジションを確定しました。
F-1スケールラバークラス予選3ラウンド目。スタート前に、ティレル重松選手が恒例のスパーギアサウンドを響かせ、ギャラリーの心配を誘い
ますが、何とか修理が間に合いスターティンググリッドに並べます。しかし、スタート直後、重松選手は1周目からクラッシュし、大きくタイム
ロス。トップは7UPの中谷選手。中谷選手のマシンはクイックなハンドリングを見せ、インフィールドを素早く駆け抜けていきます。そして、中谷
選手はベストを塗り替える好走で、16L4'14.890、ベスト15秒420でポールポジションを獲得。
F-1クラス予選3ラウンド目。序盤トップはウィリアムズ三輪選手。2番手に津田選手、3番手に江坂選手が続きます。トップの三輪選手は周回遅
れも上手くパス。このラウンドはベストを塗り替えるかと思いきや、後半になりミスを連発で大きくタイムを落とします。代わってトップに立っ
たのは津田選手。津田選手は終始安定した走りで、15L4'04.530、ベスト15秒530でトップゴールを果たします。総合では、三輪選手の1ラウンド目
のタイムが有効となり、三輪選手がF-1クラスのポールポジションに輝きました。
F-1グランプリクラス予選3ラウンド目。最終ラウンドでもSTC安田選手の好調さは変わらず。早くもMorotech B野尻選手に3秒のリードでレースを
リードします。安田選手はどんどん野尻選手との差を広げ、自己ベストを更新する勢いです。しかし、ストレートエンドでスタック。大きくタイム
ロスするも順位は変わらず、安田選手が16L4'08.770、ベスト14秒490でトップゴール。ポールポジションは2ラウンド目の安田選手のタイムが有効と
なり、安田選手が確定しました。
■予選順位■
M1クラス
1位 | 冨田 洸平 | 2R18L5'00.270
| 2位 | 山口 明博 | 3R18L5'08.330
| 3位 | 宇野 聖史 | 3R18L5'17.360
| 4位 | 椋本 喜久 | 3R16L5'14.780
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F-1ローカルクラス
1位 | 大西 友紀 | 2R14.510
| 2位 | 土井 昌登 | 3R14.610
| 3位 | 冨田 孝章 | 2R14.630
| 4位 | 津田 貴範 | 3R15.420
| 5位 | 高橋 和久 | 1R15.650
| 6位 | 大崎 隆司 | 1R16.350
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F-1スケールラバークラス
1位 | 中谷 洋信 | 3R16L4'14.890
| 2位 | 加藤 和美 | 3R15L4'04.020
| 3位 | 江坂 雅輝 | 3R15L4'10.920
| 4位 | 重松 隆一 | 1R13L4'18.180
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F-1クラス
1位 | 三輪 幸太 | 1R15L4'00.470
| 2位 | 津田 貴範 | 3R15L4'04.530
| 3位 | 江坂 雅輝 | 2R15L4'07.300
| 4位 | 重松 隆一 | 3R13L4'01.340
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F-1グランプリクラス
1位 | 安田 孝一 | 2R16L4'00.470
| 2位 | 野尻 行信 | 2R16L4'10.050
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■決勝順位■
M1クラスAメイン
1位 | 冨田 洸平 | 18L5'08.800
| 2位 | 山口 明博 | 18L5'09.800
| 3位 | 宇野 聖史 | 17L5'03.280
| 4位 | 椋本 喜久 | 16L5'15.460
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F-1ローカルクラスAメイン
1位 | 冨田 孝章 | 20L5'03.130
| 2位 | 土井 昌登 | 20L5'11.080
| 3位 | 津田 貴範 | 19L5'13.730
| 4位 | 大崎 隆司 | 18L5'09.060
| 5位 | 大西 友紀 | 18L5'14.570
| 6位 | 高橋 和久 | 09L2'34.740
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F-1スケールラバークラスAメイン
1位 | 中谷 洋信 | 31L8'14.950
| 2位 | 加藤 和美 | 30L8'09.580
| 3位 | 江坂 雅輝 | 29L8'00.330
| 4位 | 重松 隆一 | 21L8'08.880
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F-1クラスAメイン
1位 | 三輪 幸太 | 30L8'14.540
| 2位 | 津田 貴範 | 29L8'01.170
| 3位 | 江坂 雅輝 | 29L8'06.200
| 4位 | 重松 隆一 | 27L8'09.310
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F-1グランプリクラスAメイン
1位 | 安田 孝一 | 31L8'04.220
| 2位 | 野尻 行信 | 30L8'07.110
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カーシェア | プロポシェア | アンプシェア | モーターシェア
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バッテリーシェア | 参加選手県名 | 年齢層 | 男女比
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謝辞
2019年度開幕戦である本大会に参加された選手の皆様、そしてサーキットをお貸し頂いたサーキットオーナー栗本様、運営をお手伝い頂いた
各実行委員長の加藤様、冨田様、田村様、車検係でご尽力頂いた北口様、その他多くのサーキットスタッフの皆様、多くの協賛品のご協力を頂いたサ
ポートメーカーの皆様、本当にありがとうございました。お蔭様で無事に開幕戦である本大会を開催する事ができました。
また、スポンサー各位におかれましては、本年度のスポンサー誠にありがとうございました。また本年度もF-1ラジコンを盛り上げるべく努力して行
く所存ですので、今後とも厚いご支援宜しくお願い申し上げます。
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