天気:晴れ(屋外)、気温:38℃、湿度:40%、路面温度:64℃
F1RCGP2019のシリーズ第5戦が、福島県郡山市片平町にある、OutBack(アウトバック)サーキットで行われました。2010年の第7戦岩手・
水沢ラジコン大会以来の東北地方の大会で、福島県ではF1RCGP初開催となります。
ここアウトバックサーキットは、古くから全日本選手権にエンジンカーをメインとしてレースで活躍している矢内建人氏がオーナー兼運営を
しているサーキットです。今は御子息の矢内健也氏が現役でレースをしており、家族ぐるみでラジコンを楽しむ、真に理想の家族がここにあり
ます。サーキットは2007年10月にグランドオープン。1/8エンジンバギーのサーキットからスタートし、徐々に県内にその名が知れ渡る事になり
ます。その後、2018年11月にオンロードサーキットを併設させ、RCショップや室内ピットも完備する総合RCカー施設へと拡大を図っています。
ラジコン業界は今冬の季節とされており、どこのお店やサーキットも非常に厳しい経営が続く中、勿論アウトバックも厳しい中、業界への恩返し
と、少しでも起爆剤になってほしいとの願いを込めて、矢内氏は経営・活動を続けております。このサーキットに集うお客さんも、福島弁でフレ
ンドリーな方たちばかり。敷居も非常に低く、皆さん和気あいあいとRCをエンジョイしている方が多く見受けられます。ショップには、エンジ
ンカー、電動カーを問わず、キットやパーツがずらりと並びます。消耗品もコース運営しているからこそ万全の体制です。また、珍しい物として
は、ボートもあったりし、ジャンルを問わず色々なものが置いてあるのが特徴となっています。皆さんも福島にお寄りの際は、アウトバックサー
キットに是非行ってみてください!
第5戦の舞台となるのは、上記でも紹介した2018年11月オープンして間もないオンロードサーキットです。路面は細粒アスファルトで、スーパー
フラット路面。特筆なのは、屋外サーキットにも関わらず、路面がメガグリップである事。1/12DDレーサーなどカーペット路面で近年リヤリジット
化が進んでおりますが、このサーキットでは屋外アスファルト路面にも関わらず、リアリジットが鉄板のセッティングとなっています。矢内氏が
コースメンテナンスを怠らない事と、周りが田んぼで風が吹いても埃が入ってこない事がこのメガグリップである理由の様です。コース全長は100
m程で、少し横長で、ホームストレートとバックストレートを適度に有するコースレイアウトとなっています。
開催日はお盆最後の日曜日であったものの、県内をはじめ県外からも多くの参加者が集まりました。参加人数はF-1クラス:8名、EP-Tクラス:6
名、12GTクラス:5名、合計19名でした。福島地区でもこれからどんどんF-1ブームが起きそうな予感で、これまで全くF-1を走らせた事が無い選手
が何人もおられ、非常に新鮮な雰囲気だったのが印象的でした。
プラクティスDay
前日の練習走行日は、放送委員長である佐藤氏がAMB機材を持ち込む所からスタートします。何と、アウトバックサーキットでは2007年のオープン
以来計測器が無く、勿論レースも初めてだったのです。12年の年月を経て初開催されるレースがF1RCGPとなるわけです。その様な中、八王子からわざ
わざAMB機材を運び、レース運営の為に貸してくれた佐藤さんには本当に感謝です。周りのエントラントも普段は何人かで並走して楽しんでますが、
この日ばかりは自分のタイムが気になる模様。度々機材調整中のパソコンのモニターを眺める様子がありました。今大会はF-1グランプリクラスが無い
と言う事もあり、過度にタイム争いにもならず、終始和やかに練習日を終えられた事は非常に良かったです。
運営スタッフも明日の準備を早々に終え、いよいよ初開催となる福島グランプリが明日開幕となります。明日は今までにない盛り上がりを見せる事
間違いないでしょう!
大会当日
大会当日は天候にも恵まれ、暑い朝となりました。続々とエントラントがコースに集結し、駐車場はあっという間に満車。各選手受付を終え、
コントロールタイヤが支給されると早速マシンをコースイン。路面コンディションは昨日のほぼ変わらず、抜群のグリップ感の様です。F-1クラス
では、地元の矢内選手をはじめ、久しぶりにF1RCGP復帰の佐藤選手、そして、谷田部ではお馴染みの川崎選手、ベテランの飯沼選手等、各選手
練習走行から非常に好調さをアピール。その他のクラスでも、特に12GTではグリップ剤を塗らず各車フルグリップしているので、路面、マシン、
ドライバーそれぞれのコンディションもかなり良いと思われます。
各選手練習走行を終えると、開会式並びにドライバーズミーティングが行われました。コースオーナーの矢内氏の挨拶、大会会長北澤の挨拶の後、
放送委員長の佐藤氏より詳しいレギュレーション、大会ルールの説明がありました。皆さん非常に真剣な様子で説明を聞いており、次第に緊張感も
伝わってきます。いよいよ初開催となるF1RCGP2019第5戦福島グランプリスタートとなります!
予選1ラウンド目
12GTクラス予選1ラウンド目。序盤トップを走るのは、オレンジのカラーリング渡辺和典選手。2番手はイエロー・グリーン・ブルーラインのカラー
矢内選手が続きます。両者マシンの挙動はかなりクイックな印象で、走行を重ねます。その後、トップ争いのマシンにポンダーのミスカウントがある
も、レースはそのまま続行。最終的には渡辺和典選手が25L5'04.196、ベスト11秒857でトップフィニッシュ。2番手は矢内健也選手、3番手は佐藤祐次
選手と言う結果になりました。11秒台に入ったのはトップの渡辺選手のみです。
EP-Tクラス予選1ラウンド目。1ヒート目は、イエロー・グリーン・ブルーラインのボディーカラーの矢内健也選手がトップを走行。2位以下早くも
ジリジリと引き離す展開。各選手、周回を追うごとに自己ベストを更新しながら周回を重ねると言った状況。トップの矢内選手はベストを11秒3まで
上げます。2位争いはレッド・イエローカラーの佐藤大洋選手とレッドのカラー宮本選手で接戦です。結局このヒートは、矢内選手が後続に9秒ほど
リードを保ち、26L5'04.591、ベスト11秒320でトップゴール。2ヒート目は、トップにオレンジのカラー菅野選手、2位にホワイトのカラー引地選手の
順でレースが流れます。トップの菅野選手はベストを11秒4まで上げ、後続を引き離しに掛かります。周回毎にベストを叩き出す素晴らしい走りを披露。
そのまま菅野選手が一人旅でゴールし、記録は26L5'03.849、ベスト11秒389で、1ヒート目の矢内選手を抜き、暫定ポールポジションを獲得しました。
F-1クラス予選1ラウンド目。1ヒート目はレッドブルカラーの田代選手が1周目でスタック。波乱の幕開けとなります。トップはマクラーレンの三上
選手、2番手にタイレルの佐藤大洋選手が続く展開。各車12秒前半での争い。佐藤選手の6輪タイレルはインフィールドでかなりアドバンテージのある
動きを披露。そして、その後は佐藤選手がトップに立ち独走、記録は20L4'07.111、ベスト12秒009でした。2ヒート目、フットワークカラーの矢内健也
選手がトップを走行、これに、フェラーリカラーの佐藤充輝選手が続きます。矢内選手はその後どんどんペースアップし、独走状態。一方、2位争いは
熾烈で、佐藤選手とレッド・イエローのウィングの川崎選手が0.4秒差でバトル。その間、トップ矢内選手独走で、20L4'04.520、ベスト11秒630でトップ
ゴール。後方2位争いは川崎選手が制しています。3ヒート目、フェラーリ石川選手がトップ、2位にベネトン飯沼選手と言う順でレースが展開。その後、
トップを走る石川選手がミス!その間、飯沼選手がトップに浮上。安定した走りで飯沼選手が走行を重ね、ベストは12秒9まで上げて行きます。そして、
飯沼選手がそのままトップゴールし、記録は19L4'08.742、ベスト12秒496でした。総合では、2ヒート目トップゴールの矢内健也選手が暫定ポールタイム
となりました。
予選2ラウンド目
12GTクラス予選2ラウンド目。このラウンドに来て調子を上げてきたのはイエロー・グリーン・ブルーラインの矢内選手。矢内選手は序盤からトップを
独走し、早くも2位に6秒のアドバンテージを築きます。しかし、レース後半になると、暑さで集中力が切れたのか、矢内選手が転倒し大きくタイムロス。
2位渡辺和典選手との差は僅か0.8秒差。しかし、このピンチな状況でも冷静なドライブを貫き、25L5'03.952、ベスト11秒583でトップフィニッシュ。逆転で
矢内健也選手がポールポジションを獲得します。
EP-Tクラス予選2ラウンド目。1ヒート目、レース序盤からイエロー・グリーン・ブルーラインの矢内選手が11秒4までベストを上げ走行を重ねます。
早くも2位レッドのカラー安本選手との差は2秒。そのまま矢内選手が独走かと思いきや、レース中盤転倒!一気に安本選手との差が0.2秒まで詰まります
が、その後気合の入った矢内選手は再び後続を引き離し、26L5'08.855、ベスト11秒298でトップフィニッシュ。2ヒート目は、早くもオレンジのカラー菅野
選手とホワイトのカラー引地選手のバトルが序盤から展開。0.3〜0.5秒差までの間の僅差のバトル。レース中盤過ぎまで菅野選手が僅かにトップでしたが、
後半になり引地選手が自力を見せ、26L5'10.039、ベスト11秒709でトップゴール。しかし、1ラウンド目に出した菅野選手のタイムが上回り、菅野選手が
ポールポジションを獲得しました。
F-1クラス予選2ラウンド目。1ヒート目、スタート直後、レッドブル田代選手がまたしてもミス!大きく宙を舞い、タイムロスを喫します。トップはタイレル
佐藤大洋選手、続いて2位は0.4秒差でマクラーレン三上選手が続きます。佐藤選手はその後、12秒台にラップを上げてきて、12秒前半での走行。そして、最後
まで集中力を切らさず佐藤選手が走り切り、20L4'07.409、ベスト12秒003でこのヒートトップフィニッシュを決めます。2ヒート目、スタートからトップは
フットワークカラーの矢内選手。徐々に後続を引き離し、周回遅れも綺麗にパスして行きます。矢内選手の走りはコーナーもスムーズで非常に無駄のない走り。
レース後半には、トップ矢内選手、2位フェラーリ佐藤充輝選手との差は4.7秒にまで開き、矢内選手が独走。そしてほぼミスのない走りで、矢内選手が
20L4'10.087、ベスト12秒229でトップゴール。3ヒート目、序盤トップはベネトンの飯沼選手で、後続に1.1秒差をリードします。気温も路面温度も本日最高
の状況下、飯沼選手が終始集中力を切らさない走りで周回を重ね、19L4'11.757、ベスト12秒634でゴール。2番手にフェラーリ石川選手でした。総合順位は、
フットワーク矢内選手の1ラウンド目のタイムが有効となり、ポールポジションを獲得しました。
■予選順位■
12GTクラス
1位 | 矢内 健也 | 2R25L5'03.952
| 2位 | 渡辺 和典 | 1R25L5'04.196
| 3位 | 佐藤 祐次 | 1R24L5'04.409
| 4位 | 渡部 元彦 | 2R24L5'11.050
| 5位 | 飯沼 敏郎 | 2R23L5'02.024
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EP-Tクラス
1位 | 菅野 清人 | 1R26L5'03.849
| 2位 | 矢内 健也 | 1R26L5'04.591
| 3位 | 引地 博之 | 1R26L5'06.397
| 4位 | 安本 裕明 | 1R26L5'13.090
| 5位 | 薄井 宏幸 | 1R25L5'01.415
| 6位 | 佐藤 大洋 | 2R25L5'04.672
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F-1クラス
1位 | 矢内 健也 | 1R20L4'04.520
| 2位 | 佐藤 大洋 | 2R20L4'07.409
| 3位 | 川崎 明洋 | 1R20L4'11.433
| 4位 | 三上 美紀 | 1R20L4'12.462
| 5位 | 佐藤 充輝 | 2R19L4'04.190
| 6位 | 飯沼 敏郎 | 1R19L4'08.742
| 7位 | 石川 浩幸 | 2R18L4'09.579
| 8位 | 田代 清孝 | 1R17L3'37.100
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■決勝順位■
12GTクラスAメイン
1位 | 矢内 健也 | 26L5'07.069
| 2位 | 渡辺 和典 | 25L5'01.828
| 3位 | 佐藤 祐次 | 24L5'12.818
| 4位 | 渡部 元彦 | 23L5'05.402
| 5位 | 飯沼 敏郎 | 23L5'10.130
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EP-TクラスAメイン
1位 | 引地 博之 | 26L5'03.197
| 2位 | 菅野 清人 | 26L5'09.335
| 3位 | 矢内 健也 | 26L5'11.477
| 4位 | 薄井 宏幸 | 25L5'01.115
| 5位 | 佐藤 大洋 | 25L5'05.682
| 6位 | 安本 裕明 | 23L5'12.227
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F-1クラスAメイン
1位 | 矢内 健也 | 40L8'03.859
| 2位 | 三上 美紀 | 39L8'09.281
| 3位 | 佐藤 大洋 | 39L8'11.189
| 4位 | 佐藤 充輝 | 38L8'04.964
| 5位 | 田代 清孝 | 36L8'08.395
| 6位 | 川崎 明洋 | 35L8'14.237
| 7位 | 石川 浩幸 | 33L8'14.720
| 8位 | 飯沼 敏郎 | 31L6'50.124
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カーシェア | プロポシェア | アンプシェア | モーターシェア
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バッテリーシェア | 参加選手県名 | 年齢層 | 男女比
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謝辞
2019年度第5戦福島大会に参加された選手の皆様、そしてサーキットをお貸し頂いたサーキットオーナー矢内様、手際良く素晴らしい運営を行って頂いた
放送委員長の佐藤正二様、多くの協賛品のご協力を頂いたサポートメーカーの皆様、本当にありがとうございました。お蔭様で無事に初開催となる福島大会
を終える事ができました。今後とも初開催の地を増やし、F-1ラジコンの普及をより一層はかっていきたいと思いますので、今後とも厚いご支援宜しくお願い
申し上げます。
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