天気:曇り、気温:10℃、湿度:76%、路面温度:9℃
F1RCGP2019シリーズ第8戦が、千葉県千葉県袖ヶ浦市の広大な敷地に店舗とサーキットを構える RC STADIUM SODEGAURAで開催されました。
本来は今年の9月22日に開催予定でしたが、先に発生した台風15号の甚大な被害を受け今月に延期となり、実質の最終戦となりました。
RC STADIUM SODEGAURAは千葉県でも最大級のサーキットで、ドリフト、グリップ、オンロード、オフロード、エンジン、電動カー等あらゆるRCカ
ーのジャンルが楽しめる施設として全国的にも有名となってるサーキットです。そして、今年2019年にはJMRCAのツーリングカースポーツクラス
の全日本も初開催され、名実共にサーキット名が知れ渡る事になりました。店長兼、コースオーナーはRUCH代表でもある佐久間氏。佐久間氏のフ
レンドリーな人柄が影響してか、コースの雰囲気も終始穏やかで、初心者から気兼ねなくサーキット走行を楽しむ事ができます。サーキットは、
グリップオンロードコース、オフロードコースの2面を有し、隣接するRCショップにはRUSH製品を初め、キット、モーター、アンプ等のエクイッ
プメントも充実。中には掘り出し物もあり、破格の値段でお目当てのものをGETできるチャンスもあります。また、自社開発のF-1ラバータイヤも
安く売っており、ラバー系のF-1ユーザーには非常に良い環境となっています。メインのグリップオンロードコースは、去年2016年に路面を改修し
てフルフラット路面へと生まれ変わっています。ツーリングや1/12レーシングも楽しめる素晴らしい路面なので、是非お近くをお越しの際は、サ
ーキットに足を運んで頂ければと思います。まだ完全復旧となっていない状況で、ピットエリアも狭いですが、近々増設するとの事ですので、皆
様のお越しを心よりお待ちしています。
今回のF1RCGPの舞台は、RC STADIUM SODEGAURAのメインサーキットとなる1周200m、38mのバックストレートを持つハイグリップオンロードサ
ーキットです。一昨年に路面を引き直して、路面の凹凸は全くなく、完全フルフラットな路面です。コースが広くなった分、操縦台も一段と高く
なり、ドライバーがコースを見る時の見晴らしがかなり良くなっています。コースレイアウトはかなりスピードレンジが上がり、高速・中速域を
多用するものとなっています。今回の大会は台風被害の余韻が残る中、大会役員の森氏、梅津氏等の御協力により機材を準備、再セットアップし
て頂き開催できた事を心より感謝申し上げます。レースウィークは土曜日は曇り、日曜日は午後から雨の予報でしたが、手際の良い運営のお陰で
大会スケジュールを余す事無く消化できた事も嬉しく思います。
参加ドライバーは遠くは愛知県、静岡県など地方からも足を運ぶ方もおり、それに地元選手も多数加わる形で非常に和やかな雰囲気の下でレー
スが行われました。参加人数はF-1クラス:4名、F-1スケールラバークラス:4名、F-1グランプリクラス:3チーム4名、合計12名です。F-1クラス
は地元の松崎選手を始め、久しぶりに参加の樋口選手や若手の選手もいるかたち。F-1スケールラバークラスはRUSHのラバータイヤで行われ、地元
の大村選手や森選手、チャンピオン経験もある重松選手も参戦等もあり、レベルの高いレースになりました。そして、グランプリクラスは、千葉県
内に本拠地を置くチーム、Futaba F-1 Racing森田選手、高安選手、Team ZENの多田選手を始め、今回F-1クラスからステップアップしたTeam DESの
鈴木淳詔選手の参加もあり、少数精鋭の模様となりました。全レースがドライ路面の下で楽しくレースが行われ、実質の最終戦らしいハイレベル且
つ、気楽にも楽しめるムードの中でレースが進行して行ったのが特徴的でした。
プラクティスDay
レースの前日のプラクティスDayは太陽が出ず曇りで少し気温が寒いながら、RCスタジアム袖ヶ浦特有の風や雨も無く、RC日和となりました。朝か
ら多くのF-1エントラントがコースインし、マシンセッティングを進めたり、コースレイアウトを確認したり、忙しく作業をしている様子がありました。
静岡から参戦の鈴木選手は、今回はTeam DESとしてグランプリクラスに参戦すると言う事から、パワーソースのセットアップや高速用のマシン調整等、
準備に余念がない様子だったのが印象的でした。その他のメンバーでは、F-1クラスに久しぶりに参戦となる樋口選手が新調したパワーソースをマシン
に装備し、徐々にペースを上げている模様。持ち前の丁寧な走りも健在で、明日のレースでも上位進出する可能性が高くなっています。また、F-1スケ
ールラバークラスは、地元の大村選手と森選手がお揃いのルノーカーラーで参戦と言う事で、話題を集めていました。明日は午後から雨の予報なので、
雨用のラバータイヤも同時に慣らしている選手もおり、着々と準備を進めている様子が伺えました。ピット及びコースは終始和やかな雰囲気の下、スタ
ッフは明日のレースに備えてエントリーリストの準備をしたりと、比較的忙しく過ごしていました。明日は何とかレース中の天候がもってくれて、
皆がドライの下で楽しくハイレベルなレースが展開される事を祈るばかりです。
大会当日
大会当日の朝は曇りで、まだ雨は降って無く、路面もウェットではありません。7時過ぎから続々と参加者が集まり、早くも練習走行を開始しています。
朝露の影響か、やや路面に見えない水が含まれている模様で、ライン上含めコースがスリッピーになっており、スポンジタイヤはまだ良いのですが、ゴム
タイヤが激しくスピンしやすい様です。各選手朝から若干リアグリップ確保の方向にセッティング再調整し、徐々にタイムアップをしてきている模様。地元
のルノーカラーの大村選手や、森選手はラバータイヤにグリップ剤を長めに塗ったり、ウォーマーを当てたりしながら工夫を凝らしています。最終的にはグリ
ップ剤はマイティ―がOKとなり、ある程度のリアグリップは確保できる状況へとレギュレーションが急遽変更になりました。F-1グランプリクラス参加のTeam
Futaba F-1 Racing森田選手、高安選手は今日から会場入り。優勝を狙うべく朝から熱心に走り込んでいます。しかし、Team ZENの多田選手がコースインすると、
あまりのタイムの違いに愕然とした状況となっています。平均ラップで0.3秒程違いがあるので、これからチーム力で多田選手を上回る事が出来るかどうか、
注目となります。F-1クラスでは、地元勢として優勝候補No1となるウィリアムズカラーの松崎選手が好調なペースで周回を重ねています。昨日から練習して
いる樋口選手がそのタイムにどれだけ迫れるかも楽しみな所です。同クラスでは伊藤選手が10時オープンだと勘違いしていた様で、まだ会場に来ていません。
今向かっているとの事だったので、先に大会の開会式、記念撮影等が進み、予選途中から参加と言う形になりました。大会開会式では、競技委員長の森氏の競
技説明があり、なるべくドライコンディションの下でレースが進行できる様に、早めのレース進行の協力要請がありました。皆さんが日頃の練習の実力を思う
存分出し切ってもらい、最終戦に相応しい内容になれば良いですね!
予選1ラウンド目
F-1クラス予選1ラウンド目。序盤トップはウィリアムズカラーの松崎選手、2番手にブルー・ホワイトカラーの樋口選手が続きます。後方では、
ローラの重松選手がスプーンコーナーでハーフスピンのタイムロスをします。トップの松崎選手はリアグリップが十分な挙動を見せ、トップを独走。
2番手を走る樋口選手は高速シケインでミス、タイムロスするも何とか2位でコース復帰。その間、トップの松崎選手は後続との差を広げ、後半に
なってもベストを塗り替えての走行で、12L4'07.635、ベスト20秒231をマークしトップゴール。暫定ポールポジションとなります。
F-1スケールラバークラス予選1ラウンド目。ルノーのカラーが2台いる中、トップはモンテックのボディーのルノーを駆る大村選手。そして、同じ
くルノーカラーの森選手が2位につけます。朝露の影響がまだ続いている様で、各車スローペースで走行を重ねます。少しでもアクセルを乱暴に操作
するとたちまちスピンすると言う状況です。各車慎重な走りが続く中、ルノー大村選手は25秒台のラップを出して好調な走り。後半になると、タイヤ
ウォーマーの効果が薄れる様で、リアグリップが更に厳しくなってくる模様。そして各車我慢の走行が続く中、トップゴールは大村選手で、9L4'01.726、
ベスト24秒548で暫定ポールを獲得します。
F-1グランプリクラス予選1ラウンド目。Team ZENの多田選手がスタートからハイペースの走行。多田選手が早くも19秒7のベストで後続を引き離しに
掛かります。2番手はオレンジのカラーがお馴染みのTeam Futaba森田選手。序盤は多田選手に迫るタイムが出ますが、中盤以降は徐々に離されて行きま
す。トップは依然として多田選手が独走状態。一方で2位争いはTeam Futaba森田選手とTeam DESの鈴木選手が1秒差の争いです。そんな中、トップフィ
ニッシュは多田選手、13L4'13.892、ベスト19秒222をマーク。2位争いは森田選手が鈴木選手とのバトルに競り勝ち、12L4'01.034、ベスト19秒794となり
ました。また、同チームの高安選手はこのラウンドミスが多く、4位に甘んじました。
予選2ラウンド目
F-1クラス予選2ラウンド目。このラウンドから、フェラーリカラーの伊藤選手が登場し、4台での走行となります。トップはウィリアムズ松崎選手です
が、2周目に何とスピン!2番手を走っていたブルー・ホワイトカラーの樋口選手が一気に迫ります。しかし、松崎選手はその後猛烈にペースアップ。ベスト
20秒2をマークしながら、2位以下3.5秒差まで広げます。レース後半、その差は6秒にまで開き、松崎選手の独走状態。後方では、このラウンドから参戦のフ
ェラーリ伊藤選手がS字でミス!大きく飛ぶが、無事にコース復帰を果たします。そんな中、トップは松崎選手で、12L4'10.752、ベスト20秒272で自己ベスト
は更新ならずもトップゴールで、ポールポジションを獲得しました。
F-1スケールラバークラス予選2ラウンド目。このラウンドでは、各選手1ラウンド目のマシン挙動を踏まえ、リアグリップアップの対策を行ってきた模様。
多くの選手がフロントタイヤのショルダーグルーで、相対的にリアグリップを上げるセッティングをチョイスしている模様。トップはルノー大村選手、2番手
に同じくルノー森選手が続きます。トップの大村選手を始めこのラウンドの多くの選手が上記の対策でペースアップしての走行が続きます。大村選手は早くも
23秒台に載せます。後続では、ホワイト・ブルーカラーの深山選手も好調な走り。フロントタイヤの全面にグルーを塗る大技をやっている様ですが、良く走っ
ています。そんな中、大村選手は自己ベストを2周も更新し、11L4'22.107、ベスト22秒747でトップフィニッシュ、ポールポジションを確定しました。
F-1グランプリクラス予選2ラウンド目。Team ZENの多田選手はこのラウンドも相変わらず好調な走りでトップ、2番手はTeam Futaba森田選手と言うオーダー。
3番手には同じくFutabaの高安選手が続きます。トップ争いの多田選手、森田選手との差は1.6秒差。多田選手は19秒2のベストを出して徐々に2番手以降の差を
広げに掛かります。各車あまりミスも無く、静かな展開が続きます。そしてレースは後半戦。後半になると各車モーター等のパワー系の熱ダレがあるが、多田
選手だけが上手いペース配分で、後半も殆ど変わらないペースで走り、13L4'10.818、ベスト19秒095を叩き出し、ポールポジションを獲得しました。2番手は7
秒差でTeam Futaba森田選手。トップを狙うに何か秘策を打たないとかなり厳しい状況です。
■予選順位■
F-1クラス
1位 | 松崎 幸弥 | 1R12L4'07.635
| 2位 | 樋口 浩之 | 2R12L4'19.745
| 3位 | 重松 隆一 | 2R11L4'04.013
| 4位 | 伊藤 裕輔 | 2R09L4'00.379
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F-1スケールラバークラス
1位 | 大村 文彦 (RENA-01) | 2R11L4'22.107
| 2位 | 森 尚之 (RENA-02) | 1R09L4'23.415
| 3位 | 深山 裕貴 (WHBL-01) | 2R08L3'59.985
| 4位 | 重松 隆一 (TYRL-01) | 2R07L4'05.963
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F-1グランプリクラス
1位 | 多田 秀樹 (ZEN) | 2R13L4'10.818
| 2位 | 森田 栄俊 (FUR) | 2R13L4'17.267
| 3位 | 鈴木 淳詔 (DES) | 2R13L4'19.399
| 4位 | 高安 寛理 (FUR) | 2R12L4'05.178
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