天気:晴れ(屋外)、気温:24℃、湿度:38%、路面温度:28℃
F1RCGP2019シリーズ第10戦は場所を福岡県北九州市に移し、2年ぶりにNexterサーキットで行われました。ここNexterサーキットは2009年
F1RCGP初年度開幕戦を行った歴史と伝統を兼ね備えたサーキットになります。初年度は同じ小倉北区の東港で外コースでのオープン、そして屋
根が付き、その後、2012年西港に移転。そしてその西港のサーキットの営業を去年で終え、2016年に新生Nexterサーキットが原点の外コースの
サーキットとして1月25日にリニューアルオープンが行われました。だんだんコースの規模が縮小しているものの、オーナーである堤氏のラジコ
ンに対する情熱と、常連さんや地元のファンの支えで頑張って続けているサーキットの1つです。昨今のホビーRC全体の不況により、サーキッ
トやショップが閉まったりする中、本当に頑張って貰いたいものです。
会場となるNexterサーキットは、運営母体である堤デザイン会社ビル3階の屋上のサーキットになります。ここは古くから自社ブランド製品
PRO2.stn製品のテストコースとして利用していた物をリノベーションしてできたコースになります。コースサイドには屋根付きでエアコン完備
のピットエリアが備え付けられ、その隣にはテーブル・チェアーが並べられ、Nexterサーキット独特のゆったりとした時間が流れる和やかな雰
囲気が伝わってきます。2階は本業のデザイン会社の事務所がメインではありますが、脇に隣接するかたちでサーキット受付、ショップが置か
れ、コンパクトに非常に良くまとまっています。駐車場は1階にあります。レース等で参加者が多い日も近所にも駐車スペースがあるとの事で
、万全の体制を取っています。ショップ・サーキットの担当は西氏。実車も大好きで、サーキットにレースで遊びに来たお客さんのサービス等
も細かくでき、非常に頼られる存在です。そんな雰囲気の下、Nexterサーキットは何年経っても基本コンセプトであるエンジョイRCは変わりま
せん。皆さんも是非ご家族連れ、お友達連れで遊びに来てくださいね。
サーキットは非常にコンパクト且つテクニカルなレイアウト。1周の距離は約90mのコースで、路面は中粒のコンクリートになります。今回は
タミチャレのレースと同時開催と言う事で、タミチャレM、タミチャレGTクラスも併催され、F-1、ツーリングカー、ミニクラスが一緒になって
楽しくイベントが行われました。
レース当日の参加人数はタミチャレMクラス:3名、タミチャレGTクラス:5名、F-1クラス:5名、F-1スケールラバークラス:2名、合計15名です。
地元の選手を中心に、遠くは愛知県等からも参戦がありました。関東地方は大雨の水害で大変な状況ですが、ここ九州は天気も良く、秋晴れの中、
屋外で心地よい風を感じながら気持ち良くレースを行う事が出来ました。
プラクティスDay
前日の練習走行日は暖かく、穏やかな天気になりました。午前中より明日のレースに向けての参加者が続々と会場に訪れます。ピットでの準備
を終えて、続々とF-1マシンがコースイン。今回は一昨年まで採用されていた、ギヤ比を5.0以上にしなければならないと言うルールが撤廃され、
スピードがアップしています。コースを仕切るパイロンは、意外にコーナーの奥まで配置されているので、少し大きめにマシンの頭を振らないと
直ぐに足を引っ掛けてしまう危険性も含んでいます。各選手慎重なライン取りで走行ラインを確認する中、イエロー・オレンジカラーが一際目立
つ大町選手が好調な走りを披露。そして、ホワイト・パープル・ピンクのマシン榊原選手もデフやダンパーのセットを煮詰めながら、ハイペース
で周回を重ねている模様。また、若干濃いレッドのフェラーリカラーの中村選手も久々のF-1ドライブに関わらず、非常にアグレッシブにコーナー
を攻めています。普段はドリフトカーをメインでやられているとの事ですが、グリップカーも直ぐに勘を戻している様です。タミチャレの各クラ
スも、山本選手等が熱心にセットアップを詰めています。今回はミニクラスとGTクラスがある様で、ネクスターのコースにあわせて曲がりやすく
する等、色々とセットアップを変更しながら車を仕上げていました。
明日参加予定の選手が練習走行をする中、運営サイドの方も選手登録、コース補修等の大会準備が着々と進んでいきます。明日の天候も良い様
ですので、皆が実力を思う存分発揮できる事を願うばかりです。
大会当日
大会当日の空は気持ち良く晴れ渡っています。まさにラジコン日和に相応しい一日です。朝から選手が集合する中、昨日練習に来れなかった名
古屋から参戦の重松選手等は早くもピットを構え、練習走行をスタートしています。F-1クラス、F-1スケールラバークラス共に、まずまずのタイム
を刻んでいる模様。また、地元福岡で参加の上村選手もF-1両クラスに参加する為駆けつけてくれました。平日セットアップを取る為に練習した様で、
今朝の練習走行では出だしから好調さを見せています。昨日から現地入りしている、中村選手、榊原選手、大町選手もしっかりとタイムを上げてき
ている様で、マシンの動きも良くなっています。タミチャレクラスでは、田渕選手、成清選手等も来場し、路面の確認やセットアップを行い、こちら
も仕上がりは上々の模様です。
練習走行後は開会式、記念撮影、ベストルッキングカー賞の選定を行い、西競技委員長よりレースレギュレーション説明等があり、いよいよ大会
が始まります。大会はPro2から木村氏もスタッフに加わって頂きました。万全の体制の下、各選手日頃の練習の成果を十分に発揮して頂ければと思っ
ております。F-1クラス、F-1スケールは予選3ラウンド、タミチャレ各クラスは予選2ラウンド、決勝は各クラス決勝1ラウンドで順位が競われる
事となります。
予選1ラウンド目
タミチャレMクラス予選1ラウンド目。一斉スタートのスタートでは、リヤ駆動のマシンM08を駆るホワイト・パープル・ピンクのマシン榊原選手がトップに
立ちます。2番手にホワイト・レッドのマツダ大町選手、3番手にグリーンのカラー田渕選手が追いかけるかたち。ベストは、トップの榊原選手が13秒1、大町
選手が13秒2、ほぼ差が無い状態。レース中盤、大町選手がベストを12秒9まで上げて、トップの榊原選手を詰めるも、レース後半には榊原選手も12秒9でタイム
を上げてきます。そして、このレース後半には、バッテリーの差も効いてきている様です。NiCdを使う大町選手は徐々にパワーダウンし、LiFeを使う榊原選手は
依然として13秒前半のタイムのまま走り続けています。大町選手は徐々にトップとの差が広がり、焦ってか転倒!これで楽になった榊原選手がそのままハイペー
スで走り切り、18L4'00.078、ベスト12秒935でトップフィニッシュを果たしました。
タミチャレGTクラス予選1ラウンド目。スタート後、トップにはホワイト・グリーン・レッドの上村選手、2番手にブルー・イエローの555カラー大町選手、
3番手にオレンジのカラー中村選手が続きます。その後、トップの上村選手が痛恨のクラッシュ!大町選手が代わってトップに浮上します。2番手には中村選手
も上がってきます。トップの大町選手はそのままハイペースを保ち、2位以下を引き離しに掛かります。2位を走行の中村選手はストレートでクラッシュ!3位
を走る上村選手が直ぐ後ろまで近づいてきて、2番手争いが白熱します。トップは依然として大町選手、ややアンダーな車ながら、最後まで安定した走行で
走り切り、19L4'02.550、ベスト12秒054でトップゴールを決めます。
F-1クラス予選1ラウンド目。スタート直後に、ティレル重松選手がクラッシュ。トップはピンク・パープルカラーの榊原選手、2番手にイエロー・オレンジ
カラー大町選手、3番手にレッド・グリーン・ホワイトカラーの上村選手が続きます。その後方では、4番手走行のフェラーリ中村選手がストレートエンドで
クラッシュ!各車やや荒れた展開になってきています。そんな中、トップは榊原選手。インフィールドで抜群の回頭性を見せ、タイムは12秒1のベストを叩き
出して走行を重ねます。2番手の大町選手との差はこの時点で2秒。大町選手はややパイロンに乗る回数が多い様です。その後も、榊原選手はハイペースな走
行を維持。そしてほぼノーミスの走りで、20L4'09.956、ベスト12秒111でトップフィニッシュを決めます。
F-1スケールラバークラス予選1ラウンド目。1周目トップで返ってきたのが、ティレルカラーの重松選手。2番手にスーパーアグリ上村選手が続きます。
その後、直ぐにスーパーアグリ上村選手が逆転トップ。上村選手のモロテックのマシンはインフィールドでも抜群の回頭性を見せ、スイープのゴムタイヤの
セットアップがかなり取れている模様。上村選手、13秒4のベストで周回毎にベストを塗り替え、2番手重松選手との差を広げています。後方の重松選手も
ベスト13秒5で負けじとトップを追いかけます。そして、レースは後半になり上村選手は最後まで慎重な走りでミスなく走り、18L4'15.129、ベスト13秒139
で暫定ポールとなります。
予選2ラウンド目
タミチャレMクラス予選2ラウンド目。スタート後、各車等間隔でレースが進行。トップはホワイト・パープル・ピンクで塗り分けられた榊原選手、リヤ
駆動の利を生かして前に出ます。2位にホワイト・レッドの大町選手、3位にグリーンの田渕選手が続きます。各車そんなに差が無く、非常に接戦です。
ベストは榊原選手が13秒0。レース後半になると、2位の大町選手は徐々に引き離されます。トップ榊原選手と2位大町選手との差は1秒程になります。
後方では田渕選手がクラッシュ、タイムロス。そんな中、トップの榊原選手は大きなミスなく走り切り、18L4'00.012、ベスト12秒947でベストを更新し、
ポールポジションを決めました。ネクスターではM08初のポールだそうです。
タミチャレGTクラス予選2ラウンド目。スタート直後、トップはホワイト・レッドのボディーカラー成清選手。しかし、ストレートでクラッシュし、
ブルー・イエローの大町選手がトップに浮上。2位は上村選手、3位には中村選手が続きます。その後、大町選手はインフィールドでクラッシュするも、
何とか1位でコース復帰します。2位争いは上村選手、中村選手が僅差のバトルになります。その差約0.2秒。その後、2位争い中の中村選手がストレート
でクラッシュし、単独2位に。レース終盤、トップは依然として大町選手、このままゴールと思いきや、右セクションでクラッシュ転倒!一気に上村選手が
迫るも、何とか大町選手が逃げ切り、19L4'08.130、ベスト11秒938でトップゴール。ポールポジションも大町選手が1ラウンド目のタイムで見事獲得しまし
た。
F-1クラス予選2ラウンド目。スタート直後、イエロー・オレンジカラーの大町選手が1周目のインフィールドで大クラッシュし、ウィングが取れて
しまいます。トップはピンク・パープルのカラー榊原選手。2番手にはレッド・グリーン・ホワイトの上村選手が浮上。各車、12秒前半から中盤のラッ
プタイムで走行を重ねます。その中、トップの榊原選手は11秒9までラップタイムを上げてきています。マシンセットも昨日からかなり煮詰まってきている
模様。ここで、3位にティレル重松選手が浮上して、2位の上村選手を追います。2位の上村選手はややアンダーの傾向のマシン挙動を見せています。
後方では、ウィングが取れた大町選手もベストが12秒230と、このラウンド2番手のタイムを叩き出しています。ウィングが無い分、ストレートが伸びる模様。
トップは榊原選手で、終始安定した走行で、20L4'07.181、ベスト11秒934で自己ベストを更新し、暫定ポールを守ります。
F-1スケールラバークラス予選2ラウンド目。スーパーアグリの上村選手が1周目のストレートでクラッシュ!トップはティレルの重松選手。重松選手は
このラウンドでフロント周りのセッティングを大きく変えた様で、かなり序盤は好調な走りを見せています。しかし、レース中盤に上村選手が重松選手に
迫り、一気にトップに浮上します。路面温度も上がってきており、ラバータイヤがグリップし始めた模様。上村選手はぐんぐん重松選手との差を広げ、後半は
なかりアグレッシブにコーナーを攻め込む場面も見られ、そのまま18L4'08.050、ベスト12秒982で自己ベストを大きく伸ばし、暫定ポールポジションを維持
しました。
予選3ラウンド目
F-1クラス予選3ラウンド目。スタート直後、これまでトップを守ってきた榊原選手のマシンが巻き気味な挙動をしています。フロント周りのセットを大きく
変えすぎて、かなりオーバーステアになった模様。トップはレッド・グリーン・ホワイトのカラー上村選手。トップ争いの数台が僅差で繋がり、接触をしている
感に、一気にトップに浮上したのがティレル重松選手!しかし、その後トップには上村選手が再び浮上します。上村選手のベストは12秒6。昼休みを挟み、路面
状況が若干悪くなった模様。レース後半、オーバーステアになった榊原選手はピットにマシンを止めリタイヤ。トップは確実な走りを見せている上村選手でし
たが、最後にストレートエンドでまさかのクラッシュ!ここで大町選手が逆転でトップに浮上し、そのまま逃げ切り19L4'10.379、ベスト12秒465でトップフィ
ニッシュ。ポールポジションは2ラウンド目のタイムで榊原選手となりました。
F-1スケールラバークラス予選3ラウンド目。トップはスーパーアグリ上村選手、2番手にティレル重松選手の順。その後、上村選手が徐々に2番手の重松
選手を引き離しに掛かります。しかし、上村選手がストレートエンドで大きくクラッシュ。その間、重松選手がトップに浮上!トップの重松選手はややアンダー
なマシンを確実なラインで上手くコントロールし、走行を重ねます。重松サウンドと言われるスパーノイズも今回は影を潜め、このまま17L4'09.481、ベスト
14秒071でトップフィニッシュ。しかし、ポールポジションは、2ラウンド目のタイムで、スーパーアグリ上村選手に決定しました。
■予選順位■
タミチャレMクラス
1位 | 榊原 英雄 | 2R18L4'00.012
| 2位 | 大町 健造 | 2R18L4'00.735
| 3位 | 田渕 慎二 | 2R18L4'04.205
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タミチャレGTクラス
1位 | 大町 健造 | 2R19L4'02.550
| 2位 | 上村 泰一郎 | 2R19L4'09.761
| 3位 | 中村 清貴 | 1R19L4'11.624
| 4位 | 成清 恭生 | 1R17L4'06.019
| 5位 | 山本 和男 | 1R14L4'01.608
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F-1クラス
1位 | 榊原 英雄 | 2R20L4'07.181
| 2位 | 大町 健造 | 1R19L4'01.273
| 3位 | 上村 泰一郎 | 1R19L4'09.293
| 4位 | 重松 隆一 | 2R19L4'12.585
| 5位 | 中村 清貴 | 2R18L4'01.011
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F-1スケールラバークラス
1位 | 上村 泰一郎 | 2R18L4'08.050
| 2位 | 重松 隆一 | 2R17L4'04.815
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