F1RCGP レースリポート


第2戦 F1RCGP2020 in Ibaraki
Yatabe Arena Circuit 2020年2月2日(日)


天気:晴れ(屋内)、気温:16℃、湿度:35%、路面温度:13℃

 F1RCGP2020のシリーズ第2戦は関東圏に移り、茨城つくば市にある谷田部アリーナで行われました。ここ谷田部アリーナは1989年オ ープン以来、ラジコンのメッカとして国内、海外からも多くの来場者を集める電動ラジコンカーの一大拠点です。2012年6月に大規模改修 を終え、今では総敷地面積5,400坪の屋内としては世界最大級の総合ラジコンレジャー施設として賑わいを見せます。敷地にはオンロード のサーキットは3面、オフロード1面を備える充実した内容です。オンロードのサーキットは、グリップ走行とドリフト走行両方に対応し ており、ラジコンファンのあらゆるジャンルに対応しています。また、ラジコンを家族、友達、カップルで楽しめる様に、周辺施設も充実。 子供用の休憩スペース、バルコニーでランチもできるカフェテリア、ゲームコーナー、ゆとりあるピットスペース等、全てにおいて最高の 施設になっています。隣接するラジコンショップには、知識豊富なスタッフが在中し、親切丁寧にいつでも対応してくれるので、初めての 利用者でも臆することなく気軽に利用できるでしょう。ショップの在庫パーツはヨコモ、タミヤを中心に各社大変充実した品揃え。工具で 有名なアローマックスの正式代理店でもあり、美しいアルマイトのアローマックス製品もフルラインナップ。他には、ここでしか手に入ら ない商品や谷田部アリーナ限定セールもあったりと、買い物するにも非常に魅力溢れる場所になっています。また、去年(株)ヨコモの体 制が大きく変わった事もあり、今は駐車場スペースとして使われている旧オンロードサーキットを改修し、新たにサーキットを増やすと言 う告知もあります。今後益々盛り上がりを見せるであろう谷田部アリーナに、是非皆様お誘い合わせの上お越し頂ければ幸いです。
 今回F1RCGPの舞台となるのは、オンロードコース最大級となるグランプリサーキットです。このグランプリサーキットは2015年にIFMAR電 動オフロード世界選手権が開催された場所。他にもAOCや数多くの国際レースも開催される伝統のコースになります。コーススペックは1周 約230m、カーペット舗装の、ハイグリップ且つハイスピードコースとなります。コースサイドは白い角材と鉄人パイロン、そして緑の人工芝 で統一され、見た目にも非常に美しく、操縦台からの視認性も良好です。レースウィークは寒さは和らぎ、比較的穏やかな日和に恵まれまし た。関東近辺の選手を中心に、熱心なF-1のファンが大勢訪れました。また、今回はグランプリコースで谷田部アリーナラウンドレースを併 催し、ツーリングやダイレクトドライブのオンロードRCファンが一堂に集まる素晴らしいレースイベントとなりました。 F1RCGPの参加人数はF-1クラス:10名、F-1スケールラバークラス:3名、F-1グランプリクラス:3チーム5名、合計18名です。各クラス、地元 勢はもとより、近県の千葉県、東京都、神奈川県、遠方からは愛知県、岩手県など他県からも多く選手が集まりました。F1RCGPをこの素晴ら しい環境の谷田部アリーナで開催できる事は、参加選手にとっても非常にメリットが有り、参加者の誰もが最高の環境で1日楽しめるイベン トとなりました。


プラクティスDay
 前日の練習走行日は晴天に恵まれ、各選手早朝からピットエリアに集結。早速練習走行を開始している模様。ここで残念な情報があり、今大会から グランプリクラスにエントリーの鈴木淳詔選手は、発熱の為に出場をキャンセルされるとの事。同選手は先週も熱心谷田部に来てセット出しをしてい たそうなので、非常に悔やまれます。練習走行の風景を見ていると、好調なのはやはりTeam ZENの多田選手で一人だけ周りの同クラスの選手よりもコ ンマ2,3秒コンスタントに速くに走れている様で、マシンセットもドライビングもかなり煮詰まっている模様。チームメイトの山田選手も多田選手と同 じZEN ZFC-014で、約1年ぶりの参戦。フロントサスを真っ二つに折るクラッシュを見せたものの、持ち前のテクニックで、徐々に好調にペースアップ をしてきています。また、サテライトチームと言うべくTeamランプハイム飯塚選手も若手ナンバーワンらしい鋭い走りを見せています。彼は1/12レー シングもやっているので、非常に細かくセッティングを変えてはテスト走行を重ね、マシンも大分良くなってきている模様。それに対抗すべく、Team Futaba森田選手、高安選手は、なかなかペースが上がってきません。二人でセッティングのディスカッションをして、何とか良い方向にセッティング を持って行ってもらいたい所。F-1クラスでは、今回初参加のマクラーレンボディーの佐々木選手が周回を重ねています。前半に少しメカトラブルがあ ったものの、そのトラブルも解消し、後半には徐々にペースアップを果たしています。トップ勢では、自作タイレルを駆る小野選手と、モロテック6輪 の櫻井選手の対決が見ものです。6輪の利を生かし、インフィールドを非常にコンパクトに走破していたのが印象的でした。また、ジタンカラーの鈴木 和史選手も、去年のグランプリクラスからF-1クラスに移し、ハイペースで走行している模様。今回の谷田部のレイアウトは、高速シケインもあり、F-1 マシンをクラッシュさせるとダメージが大きい様です。フロントサスを折っている選手が何人も見受けられました。自作の3Dプリンターマシンを持ち 込んだ伊藤裕輔選手も例にもれず折っていました。
 各選手このプラクティスDayで夕方以降も遅くまでマシンのセット、バランスを煮詰め、最後の走行ではかなりの好タイムをマークしてきました。運営 スタッフも明日の本番のレース準備を滞りなく進め、いよいよF1RCGP2020 Round2 in Ibaraki谷田部アリーナGPが開幕となります!

大会当日
 大会当日の朝も気持ちよく晴れ、上空は青空が広がります。9時のゲートオープンに合わせ、続々とエントラントが集結。受付、タイヤの支給を 済ませ、早速コースイン。今回のコントロールタイヤは、スポンジタイヤにZENの大径ローハイトタイプ(Z9123,9122SS)、ラバータイヤにスイー プのカーペット路面用のSW-F1FMPG,SW-F1R28PGとし、ここ谷田部アリーナにベストマッチした選定になっております。各選手、タイヤが支給される と、フロントタイヤのサイドウォールに瞬間接着剤を塗布。これがないと谷田部アリーナのハイグリップ路面ではマシンの挙動がかなり難しくなっ てしまいます。中にはマスキングテープを使ってミリ単位でセッティングしている選手もいるくらいです。リヤタイヤの直径は、各選手約55mmにサ ンディング調整を行います。これで、谷田部アリーナ用のタイヤが完成です。コースインしているマシンを見ると、本日から開場入りの、重松選手、 深山選手、芹澤選手も順調に周回を重ねている模様。また、ウィリアムズのカラーのマシンがトレードマークの松崎選手も来場し、ベテランらしい 安定した走行を披露しています。レース前のフリー走行では、ラウンドレースの練習走行と特に時間を区切っていない関係上、そんなにライムを狙 いには行けないものの、ZEN多田選手含め、山田選手、Teamランプハイム飯塚選手等、昨日の練習で好調だった選手は、今朝もそのまま好調を維持し ている模様。今回F1RCGP初参加の選手は、F-1クラスの斉藤選手と、芹澤選手、佐々木選手になります。3名とも今朝の走行はきっちりとしたライン で走行できていたので、後は初参戦で固い走りにならなければ初参戦の上位進出も夢では無いでしょう。
 開会式では、本日司会進行を務めて下さる谷田部アリーナの内山氏のマイクの下、記念撮影、ベストルッキングカー選考、そして、大会会長兼競 技委員長の北澤氏から競技説明があり、F1RCGP2020 Round2 in 谷田部アリーナの開幕です。

予選1ラウンド目
 F-1クラス予選1ラウンド目。1ヒート目、スタートから、ピンクのタイレル櫻井選手がトップに立ち、順調に周回を重ねます。後続では、 ローラボディーの重松選手がハイサイドの転倒!路面の状態は練習走行から格段に上がっている模様。櫻井選手は快調に周回し、後続をどん どん引き離しに掛かります。2番手争いは、フェラーリカラーの伊藤選手と、ローラ重松選手のバトル。伊藤選手は自作のアッパーデッキの マシンですが、非常に良い動きを見せています。トップは依然として櫻井選手ですが、レース後半になり後続車にぶつかり転倒、大きくタイ ムロスをしますが、これまでの貯金があったせいでトップゴール!17L4'05.757、ベスト13秒091をマークします。2ヒート目、スタートから トップはブルーのタイレル小野選手。小野選手のマシンは自作のTOKIスペシャル。非常にスムーズなコーナーリングを見せ、後続をどんどん 引き離します。今回からF-1クラス参戦のジタンカラーの鈴木選手は、残念ながら1周目にスパーギヤ破損でリタイヤ。これで小野選手はぶっ ちぎりのトップを快走する形となります。2番手は今回初参加のマクラーレンカラーの斉藤選手、トップとの差は9秒差ですが、マシンの調子 は良い感じで走行を重ねます。そして、小野選手はそのままトップゴール!記録は19L4'10.475、ベスト12秒783でポールポジションを獲得。総 合2番手は、芹澤選手で17L4'00.877、ベスト13秒454と、大健闘の走りを見せました。
 F-1スケールラバークラス予選1ラウンド目。深山選手がスタート前にリタイヤと言う事で、2台の争い。レーススタート良くダッシュした のは、フェラーリカラーの伊藤選手!しかし、シケインでミスし、マシンは転倒。その間に、ティレル重松選手がトップに浮上。重松選手が 今回チョイスしたラバータイヤはカーペット用ではないので、ややオーバーグリップ気味のマシンの挙動を見せています。重松選手は慎重な ドライビングで走行を重ねる中、後方の2番手を走る伊藤選手は何とポンダー積み忘れと言うアクシデントが発生。伊藤選手は緊急ピットイン し、ポンダーを装着し、コースインしたのですがまさかの1周目でクラッシュ!タイヤが取れてリタイヤとなります。そんな中、重松選手は トップをひた走り、そのままトップゴール!13L4'24.757、ベスト17秒901で暫定ポールを獲得します。
 F-1グランプリクラス予選1ラウンド目。レースは序盤からZEN多田選手がトップを独走、2位にTeam Futaba Racing森田選手が続く形。多田 選手のマシンはパワーも良く出ており、コーナーリングの失速感も無く、非常に谷田部のセッティングが決まっている模様。2位を走る森田選 手は、1周目にベストをマークしたものの、徐々にパワーがマイルドになり、タイムが伸び悩みます。そんな中、2番手にTeam ランプハイムの 飯塚選手が浮上!マシンはレッドを基調にしたZENのマシーンです。レース中盤になると、トップを走行の多田選手はストレートエンドでクラッ シュ!大事には至らず、そのままトップでコース復帰しますが、マシンのバランスを崩したようでアンダーが強くなります。多田選手がペースを 落とした所、トップは飯塚選手に!しかし、高速シケインでハイサイド転倒!今度はTeam ZENの山田選手がトップに!レース後半、多田選手は 徐々にペースを取り戻し、チームメイトのトップを走る山田選手に迫り、そして、パス!最後は多田選手が逆転で19L4'07.346、ベスト12秒628 をマークし、暫定ポールを決めます。



予選2ラウンド目
 お昼休みを挟み、F-1クラス予選2ラウンド目が始まります。1ヒート目、このラウンドもレース序盤からピンクのタイレル櫻井選手がレースをリー ド。2番手にローラの重松選手が続きます。その後、3位を走るフェラーリ伊藤選手がペースアップ。伊藤選手のマシンはこのラウンドに来て若干弱 アンダーながら好調な走りを見せています。そしてレース後半、トップ櫻井選手は変わらず好調な走りでゴール!自己ベストを大きく更新し、18L4' 00.221、ベスト12秒936をマークしこのヒートトップゴールを飾ります。2ヒート目、タイレル小野選手が好調を維持し、トップを快走。早くも後続に 5秒差のアドバンテージを築きます。小野選手の6輪マシンは失速感なく、スムーズなコーナーリングを見せ、ベストは何と12秒5まで上げてきます。 グランプリクラスに迫るハイペース!2番手は1ラウンド目は不運なリタイヤを喫した、ジタンカラーの鈴木選手。やや慎重な走りながら、小野選手に 次ぐハイペースな走りで周回を重ねます。結局このヒートは小野選手が終始トップを走り、19L4'05.416、ベスト12秒583でトップゴールを決め、ポール ポジションを確定しました。総合2位は、櫻井選手、3位はジタンカラーの鈴木選手と言う順になりました。
 F-1スケールラバークラス予選2ラウンド目。スタート前、ティレル重松選手のマシンからスパーギヤの異音が聞こえます。まさにこれが重松サウンド。 緊急ピットでスパーギヤの調整を行い、何とかスタートには間に合いました。スタート後、フェラーリの伊藤選手が1周目いきなりハイサイドクラッシュ! その間、ティレル重松選手がレースをリードし、後続にどんどん差をつけていきます。ここで2位にジャンプアップしたのは、ホワイト・ブルーのカラー の深山選手。深山選手は慎重な走りで、とにかくミスをしないようなライン取りで周回を重ねている様です。そんな中、トップの重松選手はレース後半に ストレート手前で大きくクラッシュするも、殆どの周回を安定した走行で纏め、13L4'10.593、ベスト17秒773でトップゴールを果たし、ポールポジション を決めました。
 F-1グランプリクラス予選2ラウンド目。このラウンドもZEN多田選手は好調な走りでトップを走行、1秒差でTeamランプハイム飯塚選手が続く展開。 後方では、Team Futaba Racing高安選手がクラッシュによりTバーが折れてリタイヤ。その間、トップのZEN多田選手は1ラウンド目の記録を上回るペ ースで周回を重ねます。ベストは早くも12秒7、その後に12秒4のスーパーラップを叩きだす程です。飯塚選手も負けじと追いかけますが、ややコーナー の失速が強く、徐々にトップと2位の差は離れていきます。そして、トップ多田選手は最後まで順調に周回を重ね、19L4'03.183、ベスト12秒425でトップ ゴール!F-1グランプリクラスのポールポジションを確定します。


■予選順位■
F-1クラス
1位小野 利文 2R19L4'05.416
2位櫻井 博  2R18L4'00.221
3位鈴木 和史 2R18L4'03.120
4位芹澤 朗  2R17L4'00.401
5位斉藤 慎一 2R17L4'01.633
6位松崎 幸弥 2R16L4'03.767
7位重松 隆一 2R15L4'03.502
8位佐々木 浩太郎2R15L4'08.613
9位伊藤 裕輔 1R14L4'00.323
10位深山 裕貴 2R14L4'15.998

F-1スケールラバークラス
1位重松 隆一 (TYRL-01)2R13L4'10.593
2位深山 裕貴 (WHBL-01)2R11L4'03.130
3位伊藤 裕輔 (FERR-01)2R03L4'08.785

F-1グランプリクラス
1位多田 秀樹 (ZEN)2R19L4'03.183
2位飯塚 翼  (RPH)2R19L4'08.159
3位山田 眞  (ZEN)1R19L4'09.376
4位森田 栄俊 (FUT)1R18L4'02.449
5位高安 理寛 (FUT)1R18L4'03.278

決勝に向けて
 谷田部アリーナラウンドのハイグリップ、ハイレベルな予選ラウンドを終え、各選手決勝に備えて準備を開始している模様。今大会は地方からの 参加選手や初参加の選手も多く、初めての谷田部アリーナに苦戦する選手もいれば、健闘している選手もいる模様。谷田部アリーナのグリップが高い ブラックカーペットは、限られたパワーを決勝の8分間のレースでいかに効率良く伝達するかが勝負のポイントになります。各選手、細かくギヤ比調 整などを施している模様。そうしないと、モーターがヒートして最悪モーターブローに陥るとの事です。また、マシンの重量がパワー系の負荷に影響 を及ぼすとの事で、少しでも軽量化をする選手もいました。バッテリーはショートリポタイプの選手が殆どで、車重規定ギリギリで合わせている様で す。とにかく転がるマシンを目指して各選手最終調整に入っています。F-1スケールラバークラスは8分間のレース中にオーバーステアになり易いの で、フロントの瞬間接着剤を再度付け直したり、微調整をする選手が多い模様。F-1グランプリクラスはTeam ZENの多田選手の優勝を誰が止められるか、 見どころとなりそうです。今の所、若手筆頭のTeamランプハイム飯塚選手が有力なので、健闘を期待したいと思います。
 スタッフ側は、決勝の組み合わせ、スターティンググリッドのマーキング等を行います。続く決勝での各選手のバトルがどの様になるのか、非常に 楽しみです。

F-1クラスAメイン
 F-1クラス決勝Aメイン。スタートはポールスタートからタイレル小野選手がトップ、2番手にピンクの6輪マシン櫻井選手の順で後続が続きます。 小野選手がスタートからどんどんペースを上げ後続を引き離す中、2番手櫻井選手も負けじとペースアップ。しかし、櫻井選手がストレートエンドで 転倒した所、後続のマシンも次々とクラッシュ!櫻井選手は何とか2位のままコース復帰を果たすも、大きくタイムロスをしてしまいます。これに巻 き込まれたマルボロマクラーレンの斉藤選手はタイヤが外れてリタイヤとなってしまいます。そんな中、トップのタイレル小野選手は安定した走りで トップを快走。所々バックマーク車を大きく避けるタイムロスは有るものの、最小のタイムロスで走行を重ねます。ここで、3位にウィリアムズの松 崎選手が大きくジャンプアップ!ブラック・イエローカラーの4位の芹澤選手も交え、3位争いが僅差で始まります。その後方、シルバーアロー佐々 木選手も5位まで順位を上げ、初参加組が徐々に上がってきます。3位争いは芹澤選手が競り勝つ形となります。トップは終始安定した走りが光った 小野選手が36L8'07.893、ベスト12秒745で、久々にフルグリッドの激戦となったF-1クラスを制しました!

F-1スケールラバークラスAメイン
 F-1スケールラバークラス決勝Aメイン。スタートはポールショットからティレル重松選手が上手く先頭を走ります。2番手はホワイト・ブルーのカラ ー深山選手。深山選手は決勝ラウンドに来てどんどんマシンの仕上がりが良くなっている模様。一方、その後方の3位を走るフェラーリ伊藤選手は、マ シンがかなりハイサイド気味で、かなり運転が難しそうです。度重なるクラッシュで、ウィングを破損したりと、かなりのダメージを負った模様。トッ プ争いは依然として、重松選手と深山選手の争いです。レース中盤、ストレート手前で深山選手が重松選手をアウトから見事にパス!深山選手がトップ に立ちます。そして、深山選手が後続を離しに掛かり、3.7秒差まで付けて、このまま逃げ切るかと思いきや、重松選手がレース後半になり怒涛の追い上 げを見せます。残り2分、2位を走る重松選手が深山選手に追いつき、怒涛のバトルが始めります。テールツーノーズからサイドバイサイドの争いで、重 松選手が再びトップに立つと、そのまま重松選手がトップフィニッシュ!優勝を飾りました。2番手は深山選手、本当に惜しかったです!

F-1グランプリクラスAメイン
 F-1グランプリクラス決勝Aメイン。スタートは1番グリッドからTeam ZEN多田選手が確実に決めます。その後方、2番グリッドのTeamランプハイム飯塚選 手が何とスパーギヤを破損してしまい、早くも戦線離脱となってしまいました。ここで2位にジャンプアップしたのが、Team Futaba高安選手!高安選手は 1/8レーシングカーのエキスパート選手なので、決勝ラウンドの長丁場のレースは得意な筈なので、どこまで多田選手に追い上げられるか楽しみな所。しか し、後方から同じチームメイトの森田選手が怒涛の勢いで高安選手をチャージします。この2台の2位争いのバトルは、非常に僅差でのテールツーノーズと なり、場内からは歓声が上がる程です。2位争いが行われている間、トップの多田選手はクルージング状態。そして、3位を走るTeam ZENの山田選手が徐々に 2位争いに追いついてきます。そして、2位争いは3台のバトルに!このバトルは、Team Futaba同士のクラッシュで終わり、山田選手が単独で2位に躍り出ます。 今度はTeam Futaba同士の3位争いが勃発!このTeamは一体何がしたいのか、Team戦略が全く見えてきません。すると、このバトルにトップを走る多田選手が ラップをすべく、後方から迫ってきます。しかし、森田選手は高安選手をロックオンしている関係で、全く多田選手を譲る気配がありません。結局、多田選 手と森田選手が接触してしまい、この3位バトルは高安に軍配が上がる格好となりました。そして、優勝を果たしたのは、Team ZENの多田選手!終始トップを 守り切り、完璧なレース展開でした。おめでとうございます!
■決勝順位■
F-1クラスAメイン
1位小野 利文 36L8'07.893
2位櫻井 博  34L8'09.378
3位芹澤 朗  32L8'05.598
4位松崎 幸弥 31L8'07.524
5位佐々木 浩太郎28L8'10.977
6位伊藤 裕輔 27L8'12.317
7位深山 裕貴 24L8'20.465
8位斉藤 慎一 02L0'40.621
9位重松 隆一 01L0'34.003
10位鈴木 和史 01L0'54.011

F-1スケールラバークラスAメイン
1位重松 隆一 (TYRL-01)26L8'14.925
2位深山 裕貴 (WHBL-01)26L8'20.628
3位伊藤 裕輔 (FERR-01)17L7'59.720

F-1グランプリクラスAメイン
1位多田 秀樹 (ZEN)36L8'10.996
2位山田 眞  (ZEN)35L8'04.590
3位高安 理寛 (FUT)35L8'07.057
4位森田 栄俊 (FUT)35L8'10.657
5位飯塚 翼  (RPH) 0L0'08.360

ポディウム表彰
 各クラス大激戦の決勝を終え、余韻も冷めやらぬ内に、ポディウム表彰が行われました。F-1クラスでは自作タイレルを駆る小野選手が素晴 らしい走りを見せ、グランプリクラスに匹敵する程のタイムで優勝!F-1スケールラバークラスは、ティレル重松選手とホワイト・ブルーカラー の深山選手が終始僅差のバトルを展開!非常に見応えのあるレース内容でした。F-1グランプリクラスは、Team ZEN多田選手が貫録の優勝! また、2番手争いと、Team Futaba Racing同士の森田選手、高安選手のバトルにも注目が浴びせられました。各クラスの入賞者には副賞の盾と、 グランプリ優勝者には金一封が贈られ、また、ギャラリーから盛大な拍手が贈られました。みなさん最後まで本当にお疲れ様でした。

ベストルッキングカー賞
 F1RCGPのベストルッキングカー賞には、F-1クラスに参加の櫻井選手のピンク色のマルボロマクラーレンが選出されました。F-1ラジコンならではに 色を赤からピンクに変えたマクラーレンは、サーキットでも大注目でした。こう言う発想は非常に面白いと思います!櫻井選手にはF1RCGPAから写真の 副賞が授与され、キャラリーからも温かい拍手が贈られました。今後も皆さんの力作をお待ちしていますので、是非自慢のマシンをどしどしお持ちより 下さい!

全体表彰・抽選会
 大会の最後は全体表彰式並びに大抽選会です。まず全体表彰式では、参加者全員に表彰カードの授与が行われ、大会審判員の山本氏より一人一人に カード授与と労いの言葉が掛けられます。その後、抽選会へと進み、Prospec製品、Morotech製品、ZENのウィングやパーツ、谷田部アリーナの無料走 行券等賞品が満載。もれなく皆さんに当たるこの抽選会は、毎回好評の様で、皆さん自分の名前が呼ばれるのを今か今かと待っている様子が印象的で した。特に谷田部アリーナの無料走行券を掛けてのじゃんけん大会は、F-1グランプルに参加の高安選手の娘さん高安五月ちゃんに行ってもらい、大変 盛り上がりました。大会最後は大会会長兼競技委員長の北澤氏の挨拶があり、F1RCGP2020 Round2 in Ibaraki谷田部アリーナGPが無事閉幕となりま した。皆様本当にお疲れ様でした、そして、ありがとうございました。


F1RCGP大会主要機材データ
 F1RCGP2020 Round2 大会データになります。マシン、プロポ、アンプ、バッテリー、F-1グランプリクラスモーターのシェアと、全員の参加選手 県名、年齢別構成比、そして男女比です。 次回参加される方、遠征される方等、参考になさってください。
 次回行われる予定のF1RCGP2020 Round3は、3月15日(日)徳島県のBig+3 Circuit大会です。F-1人気の徳島県では、Big+3の広大なサーキットの下、 ハイスピードバトルが繰り広げられる事でしょう。是非皆様お誘い合わせの上、エントリーとご来場をお待ちしております。

カーシェア
プロポシェア
アンプシェア
モーターシェア
バッテリーシェア
参加選手県名
年齢層
男女比

謝辞
 F1RCGP2020 Round2 in Ibaraki谷田部アリーナ大会に参加された選手の皆様、そしてサーキットをお貸し頂いたサーキットオーナー株式会社ヨコモ 鈴木社長様、谷田部アリーナ所長の鈴木様、内山様、運営をお手伝い頂いた山本様、高安五月ちゃん、そして各実行委員長の皆様、その他多くのサー キットスタッフの皆様、多くの協賛品のご協力を頂いたサポートメーカーの皆様、本当にありがとうございました。まだ多く残るシーズンも、参加者 の皆様に喜んで貰える様に精一杯頑張る所存ですので、応援宜しくお願いいたします。F1RCGPは皆様のご協力によって支えられ、レースが成り立って いますので今後とも宜しくお願い申し上げます。