F1RCGP レースリポート


第3戦 F1RCGP2009 in Chiba2
KeiTune Racing Speed-way2009年3月8日(日)


天気:雨、気温:9℃、湿度:70%、路面温度:10℃

F1RCGP2009、第3戦目。全戦と同じく千葉ラウンドですが、千葉県屈指の高速サーキットの1つ、ケイチューンに場所を移して 開催されました。ケーチューン、正式名称はKeiTune Racing Speed-wayと呼び、千葉県市原市土宇(つちう)に施設を構え、JMRCA1/8GP レーシングカー全日本選手権が数多く開催される、RCファンにはお馴染みの有名なサーキットです。 オープンは1996年。レーシングトラックとしての歴史は比較的古く、今回F1RCGPの舞台となるオンロードトラックは、1周318m、70mのバック ストレートを持ち、路面は中粒の若干バンピーなアスファルト。最大の特徴は、広さもさることながら、左右にある高速バンクです。バック ストレートからほとんど減速する事なくコーナーに進入できる反面、クラッシュすると被害が大きいので細心の注意が必要となります。コース 広さは1/10スケールF-1には若干広く、F1RCGPシリーズ中の超高速型サーキットの1つになります。

参加人数は、F-1クラス:11名、F-1グランプリクラス:7チーム12名、合計23名です。当日は朝からウェット路面で、小雨のぱらつく生憎 のコンディションとなりましたが、F-1を愛する多くのファンに支えられ、無事に大会を成立させることができました。
ラジコンカーのレースは、通常ですと雨天時のレースは行われません。しかし、このF1RCGPはレギュレーション上、雨天決行のアナウンスが されており、参加選手にはそれを踏まえた上での準備をして頂く事となります。F-1は幸いにもオープンホイール(タイヤが剥き出し)状態 のスタイルの為、簡単な防水対策でウェット路面で、メカ水没を恐れることなく走れてしまいます。F1RCGPでは、今後もウェットレースを 提案し続け、新たなRCレーススタイルを築いて行きたいと考えています。

プラクティスDay
前日は気持ち良く空は晴れ渡り、まさにラジコン日和。コースは通常エンジンカーが主に走るコースなので、この日は安全性を考慮し、 電動F-1タイムと、エンジンカータイムを区切って練習走行が行われました。
練習走行では、F-1クラス参加選手、F-1グランプリクラス参加選手が精力的にテストを開始しており、グランプリクラス・Team 番長の 由留木選手は22秒97のスーパーラップを叩き出していました。車の仕上がりを見ても、上々の様子。 一方、袖スタチームでF-1クラスよりステップアップ参戦の松本選手も、Mikuniシャーシでこちらも快走を披露。F-1グランプリクラスのトップチーム に迫るタイムを出しています。しかしながら、殆どのチームは23秒台中盤から後半のアベレージタイム。直線スピードを稼ぐために、 ウィングを薄くしたり、ギヤ比を上げたり様々なテストを繰り返していました。ところが、明日大会当日の天気予報は雨。確率は80%と言う中で、 ドライ路面のセッティングが明日どれ程有効になるのか定かではありませんでした。明日のレースは非常に荒れた展開が予想されます。 F-1両クラスとも、いかにクレバーな走りができるかどうかに掛かってくると思われます。

大会当日
当日は小雨がぱらつくあいにくのセミウェット路面。時折雨脚は強くなったり、弱くなったり。風もなく、日差しも出る状況では ないので、路面は一向に乾く気配無し。ブリーフィングで競技委員長からウェット宣言が行われ、レースがスタートしました。 このセミウェット路面は非常に参加選手を悩ませます。リアグリップをなかなか確保できず、朝のテストランで、毎コーナーでス ピンする選手続出。降るならエクストリームウェットくらい振ってくれると、車重の軽いラジコンでは逆にグリップする場合が多いです。 また、路面も普段エンジンカーが走るのでオイルが乗っており、ゴムタイヤが予想以上にグリップしません。朝からタイヤ作りに各選手、 各チーム、非常に慌ただしい状況です。

予選1ラウンド目
F-1クラス、予選1ラウンド目が始まる頃、徐々に路面が乾きだしハーフウェット状態。各選手ゴムタイヤの選択でヒートに臨む中、 鋭い洞察力でスポンジと判断した高安選手が好タイムをマーク。周りの選手が1周30秒前半から後半のタイムの中、ただ一人29秒台、 29秒938。高安選手が一歩抜け出し8L4:25.428、それを追うのが菅原選手、樋口選手、ここまでは8周の争い。その後方で、鶴間選手、高橋選手が 7周4秒〜5秒の争いを繰り広げていました。この後の天候も非常に微妙で、タイヤ選択がますます難しくなってきます。
F-1グランプリクラス、その頃には路面状態が更に回復。予選1ラウンド目を征したのは、スポンジタイヤをチョイスし、鋭い立ち上がり、 伸びのあるストレートを武器にTeam RUSH 石川選手、10L4:13.641、2位にはTeam Futaba F-1 Racingの森田選手10L4:20.847と続き、 ここまでが10周を記録。以下タイム差があるものの、3位Team 番長の三浦選手9L4:08.207です。前回優勝のAlex Racing上林選手はタイヤ 選択を外し7L4:31.417と10番手。路面が乾きだした事もあり、このラウンドのベストラップはRUSH石川選手、24秒818。
一旦回復の兆しを見せた天候は、また悪化傾向。雨が激しく降り出し、路面は完全ウェット状態へ様変わりしました。ウェット路面だと、ラップで 10秒程落ち、一気に35秒から40秒付近の争いとなってしまいます。ここでF1RCGPA側の判断で特別ルールを適応。予選順位を各ラウンドのポイント で決める事としました。そこままのコンディションが続けば、現状のベスト1ラウンドの周回タイムルールだと、下位選手の予選後半での巻き返し がほぼ不可能であるための処置です。
1位から1ポイント、2位2ポイント、とそれぞれポイントを付与し、3ラウンド中のベスト2ラウンドのポイントの合計の少ない順に上位となる 様に、特別ルールを設けました。また、同ポイントの場合は3rdポイントの少ない方が優位としました。

予選2ラウンド目
無情にも雨は止む気配なし。気温も若干下がり、路面は次第に下がってきました。しかし、ポイント制にした事で、全ての選手がイコールに近い 状態でレースが仕切りなおされました。2ラウンド目はスピンしやすい路面で、いかに慎重に走りきれるかが勝負の鍵です。ここでF-1クラス、 一気に前に来たのが、菅原選手6L4:02.299、樋口選手6L4:04.228です。殆どの選手が6周をマークしたものの、4分シングルタイムはこの2名 だけです。1ラウンド目、好タイムをマークした高安選手は、スポンジタイヤの選択ミスで4L4:11.496の最下位に沈みます。この時点でF-1クラス ポイントトップは菅原選手。2位:樋口選手、3位:高橋選手と続きます。
F-1グランプリクラスはJMRCAオフロードチャンピオンTeam Futaba F-1 Racing 木村選手が奮起します。路面が非常にスリッピーな中、安定した 走行を披露。2位に10秒近い差を築き、7L4:24.571とラウンドトップタイムを記録。2位はRUSH 石川選手が粘り、7L4:33.197。7周には4名が 入りました。また、水溜りの影響で、メカトラブルも数名現れました。上位を快走中に惜しくもストップと言うシーンも見受けられました。 この時点でF-1グランプリクラスポイントトップはRUSH石川選手。2位:Team番長 三浦選手、3位:袖スタ 松本選手と続きます。

予選3ラウンド目
路面状況は相変わらず低い位置で安定。ポイント争いは混沌とした様相。3ラウンド目、非常に注目のラウンドとなりました。 F-1クラス、1ヒート目トップゴールで天野選手が切り抜けます。6L4:22.825と言う好タイム。しかし、2ヒート目に 高橋選手、ゴムタイヤにようやく替えて来た高安選手がそのタイムを上回り、6L4:15.918、6L4:20.203を記録。この第3ラウンドは 高橋選手が制しますが、最終ポイント集計により、菅原選手がポールポジションを獲得!
F-1グランプリクラスは、Team番長の活躍が光りました。1ヒート目、由留木選手がトップゴール6L4:20.439、2ヒート目、三浦選手も トップゴール6L4:01.256と、7周目に迫る勢い。このラウンドは三浦選手が制し、RUSH石川選手はまたも2番手。総合ポイントでは、 安定した速さが際立った、RUSH石川選手がポールポジションを獲得!2大会連続ポールとなります。一方、同チームメイトのRUSH佐藤選手は 不運が重なり、12位とまさかのBメイン落ち。コンストラクターズタイトルを掛け、ポールのRUSHの1選手対、Team 番長2選手、この対決が この後の決勝レース、非常に楽しみな状況です。

■予選順位■
F-1クラス
合計 R1  R2  R3 
1位菅原 一彰
3
2
1
4
2位高安 理寛
3
1
11
2
3位高橋 儀次
4
5
3
1
4位樋口 浩之
5
3
2
8
5位鶴間 礼智
9
4
5
6
6位一式 勉 
11
9
6
5
7位天野 裕之
11
8
10
3
8位櫻尾 晋也
13
6
7
9
9位森 尚之 
14
7
9
7
10位臼井 浩之
15
11
4
11
11位川地 冠 
18
10
8
10

F-1グランプリクラス
合計 R1  R2  R3 
1位石川 衛 (RUS)
3
1
2
2
2位三浦 正行(BAN)
4
3
8
1
3位木村 心哉(FUR)
6
12
1
5
4位由留木 一也(BAN)
8
7
5
3
5位上林 博 (ALE)
8
10
4
4
6位松本 恭一(SOD)
12
9
3
10
7位八島 定明(ZEN)
13
5
9
8
8位橋本 努 (ZEN)
13
6
10
7
9位加々山 幸憲(ALE)
13
11
7
6
10位水越 一弥(PIT)
14
8
6
9
11位森田 栄俊(FUR)
14
2
12
12
12位佐藤 信幸(RUS)
15
4
11
11

決勝に向けて
決勝ラウンドは、予選の倍の8分間の周回レース。10人毎にメイン分けを行い、最終順位を競います。コースコンディションは相変わらずウェット。 ウェットレースもシーズン2戦目となり、各選手ゴムタイヤに工夫してくる選手が多くなりました。 スリックゴムにカッターで筋を入れたり、 ライドの溝付きゴムタイヤに横溝をニッパーやカッターを用いて入れたりと様々。オーバーステアの場合はフロントのみスポンジを履くと、 かなりアンダーステアに振ることができます。その中間を出したい場合は、フロントゴムタイヤにグラステープを半分だけ一巻きすると 良い様です。その他、定番の田宮両面テープタイヤも見受けられますが、ハイスピードで剥がれる事が多い様です。変わったところでは、 G17(ゴム系接着剤)をタイヤの表面に塗ったり、インナー無しで好結果を出している選手も居ました。主なアイデアは、経験の豊富なF-1 グランプリクラスのドライバーから発信され、F-1クラスの選手が真似てみると言った感じで、クラスの垣根を越えたノウハウの交流も 生まれていました。
決勝はウェット路面の中、次第に条件が悪くなることが予想されます。F-1クラスは各選手、F-1グランプリクラスは各チーム監督の 指示の下、どのようなレース展開になるのでしょう。

決勝に入る前に、Aメインのみインタビューを行いました。各選手、惜しげもなくノウハウを公開してくれるので、必見と言えるでしょう。 今大会は参加選手が若干少なめでしたが、笑いあり、声援ありの楽しいインタビューにりました。

F−1クラス決勝Bメイン
F-1クラス決勝Bメイン。残念ながら川地選手1名でのスタートになります。順位は既に確定ですが、自己記録を更新するべく ベストに近い走りで完走しました。前半はスピンで焦る場面もありましたが、後半にかけてのタイムアップは見事でした。

F−1グランプリクラス決勝Bメイン
F-1グランプリクラス決勝Bメイン。1番グリッドTeam Futaba F-1 Racing森田選手と、2番グリッドRUSHの佐藤選手のバトルとなる予定 でしたが、こちらは雨の為のメカトラブルで両者出走不可能と言うことで、ノーレースとなりました。

■決勝順位■
F-1クラスBメイン
1位川地 冠 10L8:05.047


F-1グランプリクラスBメイン
1位森田 栄俊DNS(Did Not Start)
2位佐藤 信幸DNS(Did Not Start)

F-1クラスAメイン
F-1クラス決勝Aメイン。ポールポジションの菅原選手選手がスタートで一瞬出遅れる間、高安選手が一気に トップを奪います。1周目トップでコントロールラインを通過するのは高安選手、続いて2位:高橋選手、3位:鶴間選手、 4位:樋口選手と僅差で続きます。トップ4台が入り乱れ、序盤はサイドバイサイドの大接戦。少しでも気を緩めたり、焦って しまうとスピンの嵐が待ち構えます。中盤にかけて、高安選手が一歩リード、続いて2位争いの高橋選手、鶴間選手が依然 テールツーノーズで続きます。すると、トップをリード中の高安選手も気が緩んだのかスピン!高橋選手がトップに立ちます。 鶴間選手もすかさずトップを狙いますが、痛恨のスピン!高橋選手、高安選手のマッチレースとなります。ストレートスピード が速い高安選手は、ストレートで高橋選手をパス。少し接触があったのか、その後の高橋選手のペースが上がりません。 レース後半は高安選手が、2008年JMRCA1/8GPレーシングカー2位の安定した実力を発揮し、そのままのリードを保ったまま 見事トップゴールとなりました。

F-1グランプリクラスAメイン
F-1グランプリクラス決勝Aメイン。スタート直後の1コーナーでポールポジションのRUSH石川選手を、2番手Team 番長三浦選手が交わします。 後方では同チーム由留木選手が序盤の痛恨のクラッシュ。下位に沈みます。 三浦選手はトップに立つと、石川選手との差を一定にキープ。この2台のペースはタイや選択も決まっており、他車よりもがペースが 速いので、3位以降の差を引き離しにかかっています。3位は中盤からTeam Futaba F-1 Racing木村選手、ZEN 八島選手の争い。非常に僅差 なので一瞬の油断も許されません。トップの三浦選手は、ベテランらしい落ち着いた走りを見せ、レース後半にかけて石川選手 も引き離しにかかります。決勝中のスピンも三浦選手は1回のみ。他の選手は少なくても3〜4回はスピンしており、Team 番長三浦選手 のドライビングと、リアグリップ確保のセティング能力の高さが際立ったレース展開、見事、三浦選手のトップゴールで幕を閉じました。 2位にはRUSH石川選手、3位は少し離れて粘り腰を見せた八島選手が入りました。

ポディウム表彰・シャンパンファイト
各クラストップ3の選手を集め、6人でポディウム表彰です。F-1クラス優勝の高安選手、F-1グランプリクラス優勝のTeam番長 三浦選手達に 盾が授与され、皆から祝福の拍手が贈られました。最後に6人でシャンパンファイト!非常に寒い中行われたにも関わらず、トップにシャンパン を浴びせようと頑張ってくれました。

■決勝順位■
F-1クラスAメイン
1位高安 理寛11L8:25.741
2位高橋 儀次11L8:35.150
3位鶴間 礼智11L8:39.611
4位樋口 浩之11L8:45.410
5位菅原 一彰11L8:46.303
6位櫻尾 晋也10L8:01.172
7位臼井 浩之10L8:19.433
8位天野 裕之10L8:29.544
9位森 尚之 9L8:17.653
10位一式 勉 8L8:11.373

F-1グランプリクラスAメイン
1位三浦 正行(BAN)12L8:17.126
2位石川 衛 (RUS)12L8:21.896
3位八島 定明(ZEN)12L8:39.579
4位木村 心哉(FUR)11L8:00.641
5位由留木 一也(BAN)11L8:18.109
6位上林 博 (ALE)11L8:18.539
7位松本 恭一(SOD)11L8:19.037
8位橋本 努 (ZEN)11L8:43.484
9位加々山 幸憲(ALE)10L8:38.317
10位水越 一弥(PIT)9L8:44.076

ベストルッキングカー賞
ベストルッキングカー賞には、ベネトンB192の見事なまでのカラーリングを再現した、高橋選手のマシンに決定させていただきました。 色合いやラインも非常に綺麗に仕上がっており、走らせるのが勿体ない位でした。ドライバー人形は、ミハエル・シューマッハです。

全体表彰・抽選会
最後は全体表彰式です。表彰カードと一緒に各サポートメーカーからの協賛品を各選手が受け取りました。 参加人数が比較的少なかった事もあり、たくさんの参加賞を手に皆さん大変喜んでいました。くじ運がよかった方も、 わるかった方も、当選おめでとうございました。

F1RCGP大会主要機材データ
F1RCGP大会主要機材データになります。マシン、プロポ、アンプ、バッテリー、F-1グランプリクラスモーターのシェアと、参加選手県名です。 次回参加される方、遠征される方等、参考になさってください。次回F1RCGP2009 Round4は、4月12日(日)奈良大会(RCスタジアム・セイキ)です。

カーシェア
プロポシェア
アンプシェア
モーターシェア
バッテリーシェア
参加選手県名

謝辞
今回参加された選手の皆様、運営をお手伝い頂いたKeiTune Speed-wayオーナー・スタッフの皆様、袖スタクラブ員の スタッフの皆様、協賛品のご協力を頂いたサポートメーカーの皆様、本当にありがとうございました。