F1RCGP レースリポート


第9戦 F1RCGP2009 in Oita
久住RCサーキットパーク 2009年10月18日(日)


天気:晴れ、気温:13℃、湿度:66%、路面温度:12℃

 F1RCGP2009第9戦は、九州の大分県、久住RCサーキットパークで行われました。F1RCGP2009年シリーズの 終盤戦に差し掛かり、ここを皮切りに九州ラウンドが9戦、10戦と2戦続きます。ポイントランキング争いでは、 残る2戦で上位グループに大きな変化があるものと思われます。
 本大会の舞台となる久住RCサーキットパークは、1996年11月にオープン。1周250m、50mのバックストレートを有し、 路面は中粒のアスファルト舗装。エンジンカー、電動カー両方に対応した、大分県を代表するサーキットとして知 られています。このサーキットの特徴は、鑢の様な表面の変わったアスファルトです。その為か、比較的どんな状況でも、 屋外コースとは思えない程のグリップ感を安定して得られます。走行ラインは通常であれば黒いブラックラインで 染まって来る所、黒ではなく、白くなってくるのも特徴の1つです。また、コース上には改修の後の継ぎ目などがあり、 比較的バンプがあるので、操縦ライン取りにもテクニックが要求されます。コースオーナーは森一憲氏、運営はenRoute 九州RC-MODELsの溝部弘之氏が担当。二人とも気さくな人柄で、レースのムードは終始和やかに進んでいきました。
 当日の参加人数は、F-1ローカルクラス:4名、F-1クラス:12名、F-1グランプリクラス:3チーム5名、合計21名です。 他の大会に比べれば少な目のエントリーとなりましたが、久住高原の綺麗な空気、自然も手伝い、参加者の皆さんは のんびりとした雰囲気で1日中レースを満喫できた事と思います。F-1グランプリクラスには、北九州で 活動するPRO2.stn、NEXTER、四国で活動するTeamいけと〜ん?が参戦。NEXTERはシリーズ第1戦以来の久しぶりの 参戦です。チーム編成、チームカラーの両方を新たに、来シーズンも睨んだ内容でレースに臨んできました。一方、PRO2.stn は、第1戦の優勝者、小林選手が久々の参戦。堀田選手と2人揃って、優勝候補チームとして注目されます。また、四国 より遥々参戦のTeamいけと〜ん?芳之内選手は、自身、チーム、共に初ポイントを得るべく、意気揚々の参戦です。
 F-1クラスは、九州周辺の熱いF-1ファンが多数参戦。皆それぞれに自慢の美しいボディーを装着して、リアルな レースを展開しました。F-1ローカルクラスの方も、今回は30T+リポOKと言うハイスピードのレギュレーションの為、 迫力のあるレースを見せてくれました。
 コンストラクターズ、ドライバーズ等のポイント争いでは、トップチームのFutaba F-1 Racing、トップドライバー のAlex Racingの上林選手が参戦を見合わせる中、2位以下の順位に大きな変化を及ぼす可能性が高まりつつあります。 8位までポイント獲得のチャンスがあるのですが、これが意外にもハードルが高い様子。今回の様な少ない参加人数 のレースを上手く活かして、効率よくポイントを取るのも1つのアイデアであり、戦略だと思います。最終戦まで、 ランキング中位グループのポイント変動にも今後注目です。

プラクティスDay
 前日より地元勢を中心に、精力的に各選手がセットアップに励んでいます。F-1ローカルクラス参戦の溝部選手は、 リポバッテリーのパワーを発揮して、19秒中盤から後半で周回を重ねています。リアウィングを大きくしてトラク ションを稼ぐ手法がこのコースのポイントの様です。溝部選手のマシンは、フェラーリ。こちらのリアウィングも 可能な限り翼端板を広く取り、ダウンフォースを効かせようと言う意図が見えます。一方、PRO2.stnの2台は、 コース上で2台揃ってのランデブー走行が続きます。お互い一緒に走り、コースのポイントポイントで速さの確認を行って いる様です。マシンの仕上がりは、堀田選手の方が良いのか、シケインの切り返しの反応が良く見えます。小林選手は それに続くかたちですが、大きいコーナーでのトラクションは抜群の様です。Teamいけと〜ん芳之内選手、NEXTERの 松永、山口、両選手は同じようなペースでの周回。山口選手は慣れないコースではありますが、果敢にコーナーを 攻めているのが印象的でした。F-1グランプリクラスは、リポの使用は認められていません。しかし、さすがこの クラスはエキスパートが多い為か、F-1ローカルクラスにも匹敵するタイム、19秒台での周回です。最後に、F-1クラス のマシンに目を配ると、実車を忠実に再現しているリアルF-1が多い事に気付かされます。マクラーレン、フェラーリ、 ホンダ、ザウバー系が多い様子。
 夕方に掛けて路面グリップも上昇しつつ、徐々に各車のペースが上がってきます。初めてこのコースを訪れる選手も、 コースには慣れた模様。他のコースに比べて高めの縁石(ゼブラゾーン)だけに最低限注意して走れば、まずまずのタイム が出るはずです。明日のレースはコースを知り尽くした選手達による、ハイレベルな展開が大いに予想されます。

大会当日
 大会当日、朝露が路面を潤し、静まり返るコース。昨日は風が若干強かったのですが、今日は穏やかに変わっています。 空は秋晴れ、日差しが眩しい状態ですが、時折、雲がそれを遮り、明暗の激しいシチュエーションです。
 朝の練習走行タイムは昨日と同じく、皆調子よく走っています。バックストレート進入の時に、縁石に足を引っ掛けると、 マシンは忽ちコースアウトして芝生に直行します。朝の段階で、数名の選手が餌食になっていました。コースには攻めると 危険な箇所が随所に点在しています。如何にそこを無難に攻められるかが、このコース攻略の最大のポイントとなるでしょう。
 本大会の競技委員長、溝部氏より大会の進行内容の説明、ドライ宣言、レースの注意事項をドライバーズミーティング でお話し頂き、ベストルッキングカー賞の発表、審判委員長よりペナルティー時のルール説明等、順次予定のプログラム が進んでいきます。その後、暫しのインターバルを取り、F1RCGP第9戦 in 久住RCサーキットパーク、いよいいよレース スタートです。

予選1ラウンド目
 F-1ローカルクラス予選1ラウンド目、溝部選手が出だしから快速を見せ、19秒台に乗せて走行します。 その後ろでは、阿南選手が追いかけるかたち。ベストラップの方は、阿南選手の方が速く、19秒688をマーク。 しかし、安定性に欠き、シケインでミスが目立ちます。両者は共にフェラーリカラー。トップゴールは、溝部選手で、 12L4:02.648、ベスト19秒799と言う記録。2位は約5秒遅れて阿南選手。12L4:07.664。
 F-1クラス予選1ラウンド目、大島選手が1ヒート目で好タイムをマーク。12L4:16.672でトップゴール。ベストは 20秒482と、F-1ローカルクラスに比べて0.8秒程ペースが違いますが、マブチ540モーターと言う事を考えれば素晴 らしい記録。2ヒート目は、フェラーリの玉城選手が12L4:13.132と、大島選手を上回る記録で走行。ライン取りが とても綺麗で、終始安定した素晴らしい走行でした。ベストは20秒772と、このラウンド4番手の記録ですが、それだけ アベレージタイムが揃っていたのでしょう。結局このラウンド、1位:玉城選手、2位:大島選手、3位:本川選手、 4位:廣田選手。ここまでが12周をマークした選手。11周の筆頭は、4番手の幸選手。11L4:06.973。
 F-1グランプリクラス、予選1ラウンド目。PRO2.stnの小林、堀田選手の2選手が、頭1つリード。お互い、19秒台 中盤をマークして走行。小林選手が19秒433、堀田選手が19秒466。続いて、それに割って入ってきたのは、Teamいけ と〜ん?の芳之内選手。ベスト20秒629ながら、安定した走行で、堀田選手のミスを突き、2位に浮上。終わってみれば、 PRO2.stn小林選手がトップゴールで、12L4:04.349、2位がTeamいけと〜ん?の芳之内選手で12L4:10.922、3位が PRO2.stn堀田選手12L4:14.254。全車5台共12周の記録を打ち立てました。PRO2.stnの車は、TECH F125、TAMIYA F103で 分かれています。F125を駆る小林選手がインフィールドでフットワーク良く動いており、F103を駆る堀田選手は 高速コーナーで安定した動きを見せます。両車速い所が違うので、間隔が付かず離れずの面白い展開を、この予選ラウンド から早くも見せています。

予選2ラウンド目
 予選2ラウンド目、コース上は若干日差しが多く照りつけ、風も吹き始めました。状況的にはタイムが出にくい ものと予想されます。
 まずF-1ローカルクラス予選2ラウンド目、溝部選手が1周目から20秒前半のタイムで飛び出すも、2周目で クラッシュ。代わってトップに浮上したのは阿南選手。殆どのラップを19秒台に乗せてきて、溝部選手を引き離しに 掛かります。しかし、溝部選手も負けてはおらず、19秒556のクラスベストタイムをマークし、猛追。阿南、溝部選手 らによる2台のフェラーリ争いは、最終ラップまで縺れ込みますが、溝部選手が最終ラップに痛恨のクラッシュを期し、 阿南選手がトップゴール。12L4:01.332と、暫定トップタイムとなりました。ホンダ・アースカラーの朝日選手は、 このラウンド2位ゴール。12L4:13.501で総合では3番手に浮上。小野沢選手も0.393秒タイムアップでラウンド 3位となる12L4:18.854をマーク。
 F-1クラス予選2ラウンド目、フェラーリの玉城選手は20秒716で予選1ラウンド目よりベストは勝るのですが、 後半のタイムの安定性に欠き、12L4:15.317で自己タイム更新ならず。一方、マクラーレン本川選手が好調。実車を 彷彿させるワイドなライン取りで、安定したラップタイムを刻み、自己ベストを約1.5秒更新。このラウンド2位で ゴールとなりました。また、前ラウンド、マシントラブルにより0周リタイヤの西川選手は、このラウンドでは 9L4:33.546で完走を果たしました。
 F-1グランプリクラス、予選2ラウンド目。このラウンドは、素晴らしい記録を各選手打ち立てます。先ずは PRO2.stnの小林選手がこの時点で唯一の13周、13L4:19.459、ベスト19秒682で、トップゴール。自己ベストを 4.5秒程UPさせています。また、その後方では、2位に同じくPRO2.stnの堀田選手、12L4:02.483、ベスト19秒557で 続きます。堀田選手の方が途中ペースが速く、トップに立って走行していましたが、後半11周目のクラッシュでタイム を落とし、惜しい2位となりました。タイムはそれでも前のラウンドより、何と11秒771もUP。3位はNEXTERの松永選手、 マシンのセッティングを変えてきたのか、コーナー途中での跳ねも収まり、12L4:06.433、ベスト20秒214。自己 ベストを8秒841UPさせています。一方、山口選手、芳之内選手は、スピードが若干遅いながら、自己ベストを上げる 健闘を見せました。特にNEXTER山口選手は、12秒924のタイムUP!
 ラウンドが始まる前は、路面コンディション等の悪化を懸念し、タイムが出にくいと危惧されましたが、各選手 気合の入った走りで自己ベスト更新が多数出る、素晴らしいラウンドとなりました。続く最終ラウンドは更なる タイムアップを狙って欲しいものです。

予選3ラウンド目
 予選最終となる3ラウンド目、先ずはF-1ローカルクラス。スタートの出だしでは、溝部選手が前に でますが、中盤から阿南選手が逆転。19秒488のベストを出しながらの走行。そのまま、今大会二人目の 大台となる13周、13L4:19.655でゴールし、ポールポジションを獲得しました。
 F-1クラス予選3ラウンド目。このクラスの最終ラウンドでは、思わぬタイムが続出します。最初のヒートで、 マクラーレン本川選手が、自己ベスト&クラスベストとなる12L4:11.960を出すと、続くヒートで玉城選手が全くの 同タイムを出します。結局、セカンドベストで玉城選手の2ラウンド目のタイムが採用され、フェラーリ玉城選手が ポールポジションを獲得。ベストは玉城選手の20秒423がクラストップ。いよいよF-1クラスでも20秒前半に突入か。 後方では、9番グリッドを獲得した井上選手の3ラウンド目のタイムは、2ラウンド目と全く同じタイム。12L4:09.197を マーク。結果的に1/1000秒まで同タイムが2名も居る、緊迫した展開となりました。
 F-1グランプリクラス、予選3ラウンド目。序盤からハイペースで各車周回を重ね、前方では、PRO2.stn小林選手、 堀田選手の争い。終盤お互いインフィールドのヘアピンコーナーでミスをするが、タイムロスの少なかった小林選手が 僅かにトップゴール。タイムを2秒程更新し、13L4:17.488でポールポジションを獲得。ベストは19秒355で大会ベスト。2位は堀田選手 で三人目の13周ホルダーとなる、13L4:17.749をマーク。ベストは19秒469。ポール小林選手との差は僅か0.261秒。3位はTeamいけと〜ん? の芳之内選手。自己ベストを7秒689も更新し、3番グリッドに滑り込む事に成功。4位、5位は、NEXTERの2選手。松永選手、 山口選手です。ベストラップでは決して前車に引けを取っていないので、決勝でのジャンプアップに期待です。

■予選順位■
F-1ローカルクラス
1位阿南 吉伸3R13L4:19.655
2位溝部 弘之3R12L4:00.639
3位朝日 湊 2R12L4:13.501
4位小野沢 晃3R12L4:17.579

F-1クラス
1位玉城 弘貴3R12L4:11.960
2位本川 晋太郎3R12L4:11.960
3位待鳥 勝浩3R12L4:14.116
4位大島 浩二3R12L4:16.560
5位廣田 郷史1R12L4:21.166
6位幸 孝文 3R11L4:03.283
7位松原 浩光2R11L4:04.859
8位児玉 修一3R11L4:07.456
9位井上 愛史3R11L4:09.197
10位朝日 湊 3R11L4:09.414
11位西川 宏 3R11L4:14.986
12位堤 早苗 3R11L4:17.601

F-1グランプリクラス
1位小林 大雄(PR2)3R13L4:17.488
2位堀田 幹雄(PR2)3R13L4:17.749
3位芳之内 剛(IKE)3R12L4:03.233
4位松永 幸治(NEX)3R12L4:05.652
5位山口 顕太郎(NEX)2R12L4:12.037

決勝に向けて
 コースは高原と言う場所柄、朝昼夕の寒暖の差が激しい状況です。決勝の時間が迫るに連れ、 気温も一気に落ちてきます。各選手、路面の冷え込みを考慮したセッティングに変えてきている模様。 フリクションパッドのグリス等は、温度の影響を受けやすいので、スタート直後の動き出しと、それ以降で かなり硬さに違いが出てくると思われます。予めソフト気味にして変化の度合いを緩和させる等、色々と 策がある様です。また、路面のギャップ対策にも皆苦慮している様子。スタート直後の接近戦で、ギャップに 足を取られると、簡単に順位を落としてしまうので、テール・トゥー・ノーズの争いに向けても、戦略的な セット変更が必要とされます。それでは間もなく決勝ラウンドのスタートです。

Bメイン決勝
 F-1ローカルクラス決勝Bメインは、レッドブルカラーの西川選手、チェリーピンクカラーの堤選手、2台のレースとなりました。 スタート直後のバックストレートで、2番グリッドスタートの堤選手が大きくクラッシュ。レッドブル西川選手がその隙にリードを 広げるかたちで始まります。その後、西川選手は丁寧なライン取りで着実に周回を重ね、殆どミスのない走り。両車タイムは22秒台の タイムで刻んでいます。中盤になると、堤選手が自己ベストを更新しながらペースアップ。タイムは20秒555と、西川選手よりも0.075秒 速いペース。しかし、西川選手は安定した走りで、既に2位との差をほぼ1周に広げています。レース終盤になっても、その差は変わらず、 レッドブル西川選手が、コースを知り尽くしたベテランの走りで、F-1クラスBメイン優勝を飾りました。

■決勝順位 Bメイン■
F-1クラスBメイン
1位西川 宏 21L8:17.093
2位堤 早苗 20L8:12.816

F-1ローカルクラスAメイン
 F-1ローカルクラス決勝Aメイン。素晴らしいスタートを決めたのは、2番グリッドからスタートのフェラーリカラー溝部選手。1コーナーで ポールポジションの同じくフェラーリカラーの阿南選手をパス。阿南選手はその直後、トップに食らい付きますがストレートでクラッシュ。 溝部選手が楽な展開に。序盤は、1位:溝部選手、2位:阿南選手、3位:ザウバー小野沢選手、4位:ホンダ・アースカラー朝日選手の順。 トップを走る溝部選手のフェラーリは、パワーも安定しており、鋭い立ち上がりで後続との差を広げに掛かります。ベストは19秒567まで マーク。中盤になり、トップ争いは3秒差圏内。後方では、ザウバー小野沢選手、ホンダ朝日選手との3位争いも接戦。レース後半になり、 溝部選手と阿南選手との間に3位争い集団が迫ります。そして、溝部選手がバックマーカーをパスしますが、阿南選手は間に3位争い集団を 挟み、4秒差に後退。すると、3位争いをしていたホンダ朝日選手が、中ストレートで大きくクラッシュ。3位走行中のザウバー小野沢選手は 楽な格好になります。溝部選手と阿南選手の差はジリジリと縮まりますが、最後は溝部選手のトップゴールで幕を閉じます。注目の3位争いは、 朝日選手が何度も小野沢選手にチャージしますが、後少しの所でクラッシュの連続。結局3位はザウバー小野沢選手が守り切りました。

F-1クラスAメイン
 F-1クラス決勝Aメイン。全車一斉に綺麗なスタート。トップ3は、フェラーリ玉城選手、マルボロマクラーレン本川選手、同じくマクラーレン 待鳥選手の順。その後方、BMW児玉選手、白に黄色とオレンジのファイヤーパターン廣田選手、そして、ウィリアムズの大島選手と続きます。 1970年代のフェラーリ、312T2withニキ・ラウダを駆る幸選手も現代マシンに付いてきています。虎視眈々と上位を狙います。レース中盤、 フェラーリwithジャンアレジ玉城選手は依然20秒748をマークしながらトップをリード。続いて等間隔に、マクラーレンの本川選手、待鳥選手 のオーダー。本川選手はMP4/4withセナ。ベストは20秒722を出し、トップに迫っていきます。トップの玉城選手は、フォースインディアの井上選手を パス。このレース、非常に各選手のマナーが良く、周回遅れもスムーズに道を譲ってくれます。すると、井上選手、バックストレートエンドでクラッシュ! リアウィング破損により、ピットイン。タイムロスが悔やまれます。レース後半、順位に大きな変動は無し。トップ:玉城選手、2位:本川選手、 3位:待鳥選手。2位集団は玉城選手に徐々に詰め寄りますが、シケインのミスもあり、僅かに離されて行きます。そして、最終ラップ、終始 トップを快走した玉城選手が貫禄のトップゴールを果たしました。

F-1グランプリクラスAメイン
 F-1グランプリクラス決勝Aメイン。ポールポジションからPRO2.stn小林選手が好スタート。続き、真後ろに同チームメイトの 堀田選手。少し間隔を開けて、Teamいけと〜ん?の芳之内選手の順。NEXTER2台は4位争い。一方、トップ争いは非常に僅差。コンマ数秒を 争う、小林選手、堀田選手とのバトルです。共にマルボロ・マクラーレンカラーで、セナ・プロを彷彿とさせるシーンがあります。 Teamいけと〜ん?の芳之内選手も、その争いに参戦すべくペースアップを試みますが、計測ライン付近でミスし、逆に差を広げられてしまいます。 いづれにしても、トップ2台は19秒台で周回を重ねます。中盤になり、Teamいけと〜ん?の芳之内選手のミスが続き、NEXTER松永選手が3位に浮上。 松永選手も19秒台、19秒802を出しての果敢な追い上げ。 前を走るPRO2.stn堀田選手との差は約5秒。しかし、堀田選手は、19秒387の大会2番目のタイムを出し、トップ小林選手の背後 まで迫ります。後半になり、NEXTER山口選手は、クラッシュによりリアウィング破損のトラブルで、緊急ピットイン。大きく後退します。 一方トップ争いはPRO2.stn2台に絞られた感があります。依然19秒441のベストとペースの上がらない小林選手を、堀田選手が揺さぶりを掛ける 状況。差は0.3〜0.5秒のままずっと変わらずの接近戦。しかし、最後の最後であろうことか、シケインの入り口で堀田選手が痛恨のクラッシュ! ここで一気にトップを走る小林選手は楽になります。差は3秒にまで開きます。残るタイムは2分。PRO2.stn堀田選手は、先ほどミスをした シケインにも関わらず、その後も躊躇なく攻め続け、トップとの差を約1.3秒まで縮めますが、無情にもタイムアップ。8分経過し、優勝は PRO2.stnの小林選手に決まりました!流石グランプリクラス、素晴らしい決勝レース内容に、レース後皆さんから拍手が贈られました。 本当におめでとうございます。

■決勝順位 Aメイン■
F-1ローカルクラスAメイン
1位溝部 弘之24L8:16.736
2位阿南 吉伸24L8:18.288
3位小野沢 晃22L8:05.227
4位朝日 湊 22L8:05.823

F-1クラスAメイン
1位玉城 弘貴23L8:16.430
2位本川 晋太郎23L8:18.870
3位待鳥 勝浩22L8:07.725
4位廣田 郷史22L8:16.031
5位大島 浩二22L8:17.490
6位児玉 修一22L8:20.642
7位幸 孝文 21L8:01.072
8位松原 浩光21L8:01.226
9位朝日 湊 21L8:11.498
10位井上 愛史9L8:24.829

F-1グランプリクラスAメイン
1位小林 大雄(PR2)24L8:07.083
2位堀田 幹雄(PR2)24L8:08.434
3位松永 幸治(NEX)23L8:04.527
4位芳之内 剛(IKE)23L8:11.931
5位山口 顕太郎(NEX)18L8:04.129

ポディウム表彰・シャンパンファイト
 各クラスのトップ3によるポディウム表彰が、決勝レース後直ぐに行われます。そして、一人一人にトロフィーが授与されます。 その後、F1RCGP恒例のシャンパンファイトが始まります。F-1グランプリクラス優勝者、F-1クラス優勝者に、それぞれの2位、 3位の選手たちが祝福の攻撃を仕掛けます。今日あった色々な事を洗い流すかの様に、皆さんびしょびしょになりながらも ファイトあるパフォーマンスを見せてくれました。特にPRO2.stnの小林選手は、開幕戦以来の優勝。しかも、参戦したレース2戦中、 2回優勝と、勝率100%を誇ります。ドライバーズポイントランキングでは、一気に10位から3位にジャンプアップです。

ベストルッキングカー賞
 ベストルッキングカー賞は、朝日 湊選手の、アースカラーに塗り分けられたホンダRA107に決定しました。 青と緑で描かれた地球は、細部に渡り細かい塗装がされていました。朝日選手曰く、1週間くらい掛かるとの事。 皆が注目の素晴らしいカラーでレースに臨んでくれる選手の皆さんには、本当に主催者側としましても頭が下がる 思いです。1つ1つの思いのこもったレースボディーは、スターティンググリッドを一層華やかにします。

全体表彰・抽選会
 今大会は、一部計測上のトラブルが続き、参加選手の皆様には大変ご迷惑をお掛けしたことをお詫びいたします。その後、無事に 計測の方は復帰し、タイムスケジュールに遅れが出ることなく進行できました。ポディウム表彰の後は、全体表彰が始まります。参加者全員に 表彰カードが授与され、F-1クラス優勝者にはTechの協賛品であるF125のキットも副賞として贈られました。また、抽選会では豪華な スポンサーメーカーからの景品を参加者全員に手渡しました。
 そして閉会式では、各委員長の挨拶を行い、その後、大会会長の挨拶とお礼を述べさせて頂きました。このRCカーのF-1グランプリ も、後残るは最終戦を残すのみとなりました。残る試合も、楽しく白熱したレースになる事を願いつつ、是非またレースに足をお運び 頂ければと思います。皆さんありがとうございました。

F1RCGP大会主要機材データ
 F1RCGP第9戦の大会主要機材データになります。出場された方も、未だの方も、次回の参加の際の参考にしてみては如何でしょうか。 次回行われる予定のF1RCGP2009 Round10(最終戦)は、11月22日(日)福岡大会、F-1ホームサーキットです。最終戦という事で、 少し趣向を凝らして、ナイトレースでの開催となります。是非、皆様のご参加をお待ちしております。

カーシェア
プロポシェア
アンプシェア
モーターシェア
バッテリーシェア
参加選手県名

謝辞
 本大会の運営スタッフとしてご協力頂いた、enRoute九州RC MODELsの溝部様、並びに久住RCサーキットパークの コースオーナーの森様、そして運営をお手伝い頂いたスタッフの皆様、そして大会に賛同して頂いているスポンサー メーカー各社様に感謝の意を表します。また、当日MC等で大会にご協力頂いたPRO2.stnの小林様、撮影にご協力頂い た木村様にも同じく感謝の意を表します。本当にありがとうございました。 お陰さまで、無事に大会を終了する事が出来、残るシリーズは福岡の最終戦のみとなりました。今後も変わらず、 皆が楽しめるレース作りをして行く所存ですので、宜しくお願いいたします。