天気:晴れ、気温:27℃、湿度:43%、路面温度:37℃
F1RCGP2009 Festaが、四国の徳島県に店舗を構えるBIG+3 RC CIRCUIT(ビッグプラススリー アールシー サーキット)で行われました。このF1RCGP Festaは、通常の
シリーズ戦の他に年1回実施され、参加者全員でF-1ラジコンを楽しもう!と言う趣旨で行われます。今回の日程は、5月のゴールデンウィーク
の次にあたる、9月のシルバーウィーク初日に設定され、公共交通機関、道路等大変混雑する中で行われました。遠方からご参加の方におきましては、
交通渋滞等大変だった事と思いますが、参加人数も多く、大変盛り上がった大会になりました。また、翌日の21日には、同コースにてアレックス
レーシング主催のドリフト大会も予定されていて、両日でグリップ&ドリフト2通り楽しめるイベントになりました。
BIG+3 RC CIRCUITは徳島県ではトップクラスの充実した施設を持つR/Cサーキットです。サーキットはGP/EPオンロードが楽しめる本コースと、
隣にドリフトが楽しめるドリフトコースの2面仕様。今大会の舞台となる本コースの方は、46mのバックストレートを持ち、1周223mで、路面は
細粒の超フラットなアスファルト舗装になります。コース幅も広く取られ、盆地上の地形から観戦するにも絶好のロケーションになっています。
併設されるショップには、様々なジャンルに対応した製品が、充実の品揃え。室内ミニッツコースも完備されており、雨でも楽しめます。
ショップは川野ファミリーが運営しており、気さくな人柄で、四国内外からもファンが多く、週末の店内はいつも賑わいを見せるそうです。
とにかく、アットホームな雰囲気があり、ラジコンをこれから始めようと思っている方にも是非おススメのショップの1つだと思います。
天気は残暑が残るものの、秋晴れの清々しい日和に終日恵まれ、多くのF-1ファンが集いました。今回のF1RCGP2009 Festaは、F-1ローカルクラス、F-1クラス
のみで、F-1グランプリクラスのシリーズ戦は行われません。それでも当日の参加人数は、F-1ローカルクラス:33名、F-1クラス:22名、
合計55名のエントリー。
F-1ローカルクラスは、BIG+3ルールに基づき、ライトチューンモーター、LiPoバッテリーOK、ギヤ比3.0以上の指定で行われました。
F-1クラスはF1RCGPルールに基づき、マブチ540、NiCd又はNiMH4600mAh、ギヤ比フリーで行われました。普段F-1グランプリクラスのシーズンを
争うレギュラーメンバーも多数参加し、ドライバーズランキングトップ独走中のAlex Racing上林選手を始め、有力チームの選手も駆けつけました。
また、F1RCGPを統括する北澤選手も章典外ながらF-1クラスに特別参戦。レギュラーシーズンでは味わえない選手同士のバトルが展開される
のもFestaの魅力。F-1グランプリクラスで名を馳せる選手や、特別ゲスト選手に一般の選手もどんどんチャレンジできる大会になっております。
プラクティスDay
空は晴天、風も心地よく、のんびりとした雰囲気の中でプラクティスDayのスタートです。地元、四国の名門、Teamいけと〜ん?の
芳之内選手、川西選手コンビは立ち上がりから順調な仕上がりを見せ、皆のベンチマークとなっていました。午後になり、Alex Racing上林
選手が登場。さすが、ポイントランキングトップの走りで、好タイムを連発。ボディーカラーが黒のロータスカラーと言うのも
渋い選択で、ギャラリーの視線を一人占めにしていました。そして、F1RCGP代表の北澤選手も快走。F-1クラス仕様で540のスピード
でしたがラインも安定しており、上林選手に迫るタイムを出していました。一方、コースオーナーの川野選手や、ZEN橋本選手も路面が上がってくるに従って、
自己タイムを更新。今回のレースは練習走行中のタイムが接近しており、非常にレース予想が難しい感じになってきました。また、F-1
ローカルクラス組では、地元の川染選手がスピードもあり、スーパータイムを連発しています。今回のレギュレーションでは、ローカルクラス
でLiPoが使える関係上、F-1ローカルクラスの方がラップタイムが速い傾向にあります。F-1クラスに比べ、高速でバトルができる
ので、1つのミスで車を大破させるリスクもあり、見応えがあるレースになる事でしょう。
大会当日
大会当日もカラッとした秋晴れに恵まれ、いよいよレースがスタートします。会場では四国中から多くのF-1ファンが集い、
ピットスペースは隙間なく埋まっています。四国以外からも、今回はセントラルRCの浅原選手も駆けつけ、大会に参加する
などレースを盛り上げてくれました。F-1ラジコンのカテゴリーは、誰もが気軽に少ない機材で参加できると言うメリット
を最大限に生かして、あらゆるラジコンジャンルの人にもどんどん参加して頂きたいです。また、それとは逆に、F-1しか
やった事のない方も、他カテゴリーにどんどんチャレンジしに行って頂きたい。F1RCGPはそんなコミュニケーションの場になって
もらえればなと、そんな想いもあります。
コースの方は、朝からカラフルなマシン達が引っ切り無しに走っています。昨日のプラクティスDayに来れなかった選手も、
来たけれどセットを煮詰められなかった選手も、この朝の練習走行タイムで大分マシンの動きに切れが出てきました。タイムはF-1クラスで18秒台に殆どの
選手が入っている模様。一部、17秒台と言う情報も飛び込みます。F-1ローカルクラスはその1秒ほど速いペースでコースを周回している
様です。と言っても、タイムよりも今回はFestaですので、皆思う存分楽しむ事に重点を置くのが良いですね。記念撮影、ベストルッキングカー
選考をスムーズに終え、ブリーフィングでは大会競技委員長の川野氏より、詳しい競技説明、ドライ宣言が行われ、大会がスタートです!
予選1ラウンド目
F-1ローカルクラス予選1ラウンド目、1ヒート目にAlex Racing上林選手を抑え快走を見せるのは、磯部選手で14L4:09.202、ベスト17秒375で
全選手の目標タイムとなります。上林選手は、ストレートスピードに問題を抱え、ベスト17秒817、トータルでは磯部選手から約6秒後方15位と低迷。
続くヒートでは次第に路面グリップも良くなり、好タイムが続出。14Lのシングルが一つのトップ10ボーダーだと想定される中、早くも
川染選手が14L4:08.302、杉本選手が14L4:07.972、青野選手が14L4:07.489と予想外にハイペースでシングルタイムが量産されます。そして、
最終ヒート、見せてくれました。川野選手がベストは17秒534と秀でて速いタイムではないものの、超安定したラップを重ね、14L4:03.781と、
暫定ポールポジションを獲得。白に赤いラインの入った自身のF-1グランプリクラスカーを駆り、鮮烈の走りでした。ちなみに、このラウンド
最速ラップを叩き出したのは、杉本選手の17秒240。残念ながらミスにより、総合では4位となっています。
F-1クラス予選1ラウンド目、パワーソース的にペースはF-1ローカルクラスに及ばないものの、その分細かいステアリングワークや、
インを攻めなければタイムが出ないと言ったチャレンジグな走りが要求されます。1ヒート目では、杉本選手がF-1ローカルクラスの
ミスを帳消しにする素晴らしい走りを披露。ベスト17秒902と、F-1クラス唯一の17秒台をマーク。トータル14L4:15.823と暫定ポール
ポジションを獲得。そして、14ラップ二人目は、青野選手。14L4:16.041とトップと0.218秒差の僅差で2位で続きます。その後方、惜しくも
14ラップに入らずも、暫定3位を獲得したのは浅原選手、13L4:00.899。終始ペース配分を考えたクレバーな走りが印象的でした。4位以下は、
北澤選手、上林選手、中津選手が13L4:01.415、13L4:02.226、13L4:04.064と続きます。このクラス、グランプリ・ワークスチームドライバー目白押しの中、地元・一般選手の活躍が目立つ
第1ラウンドとなりました。
予選2ラウンド目
予選2ラウンド目、1ラウンドを終え、皆若干セッティングを変えてきている様で、ここからレースの流れが少しずつ
変化してきました。パワー系を見直す選手、ギヤ比を変える選手、ウィング調整をする選手、タイヤ径を調整する選手、その方法は様々の様ですが、
目指す所は1つでも上位を狙うと言う1点に集約されます。
F-1ローカルクラスでは、1ヒート目からパワー系を見直した上林選手のマシンが快走。自身の持つタイムを約10秒更新し、14L4:05.149と、暫定4位の
大逆襲を演じます。しかし、続くヒートで赤いフェラーリ川染選手がベスト17秒014、14L4:02.522と、異次元の走りを見せ、川野選手から暫定
ポールポジションを奪いました。杉本選手、橋本選手もそれぞれタイムを上げ、14L4:04.510、14L4:06.558と3番手、6番手にジャンプアップ。
タイム的には17秒前半が出ていれば上位を狙える様です。ここまでのトップ10ボーダーは、中津選手の14L4:08.986と、トップから約6.5秒差
になります。
F-1クラス予選2ラウンド目、ギヤ比を細かく調整してきた青野選手が同クラス二人目の17秒台、17秒997をマーク。しかし、前半飛ばし過ぎて
モーターがヒートした為か、後半ペースダウンを余儀なくされ、0.293秒差で自己ベストならず。代わって、上がってきたのは、TECH F125を駆る、
北澤選手、蟻塚選手。ベストは17秒に入らないまでも、18秒前半で安定して周回を重ね、北澤選手は三人目の14周である、14L4:16.421で3番手、
蟻塚選手は13L4:00.567と4番手に浮上します。これまでリンクサスに入れていなかったロールバーを入れ、または線径を増やし、コーナーターンイン
を速めたのが功を奏じた様です。F-1クラスでのトップ10ボーダーは、13ラップのシングル前半、しかも限りなく速いタイムになる事が予想されます。
スピードが遅い分、僅かな縁石でのミスも響き、さらにタイム差も無い為、かなり面白い予選になっています。
予選3ラウンド目
予選3ラウンド目、このラウンドで予選最終になります。和やかなムードのピットも、この一瞬だけ僅かな緊張感が漂います。
ラジコンは普段では味わえない体が奮えるような緊張感が魅力の一つでもあります。その先にある結果を求める人もいれば、
雰囲気を楽しむ人もいる。ラジコンの楽しみ方は本当に様々です。
さて、F-1ローカルクラス予選最終ラウンド。上林選手は3連続タイム更新し、14L4:03.948で総合3位にまで浮上します。さすが、ポイントランキング
トップの力量を遺憾なく発揮し、追い込まれた時のコンセントレーションの上げ方も心得ています。また、ZEN橋本選手も、3ヒート目にトップゴール。14L4:04.649と
自身の持つタイムを2秒程上げ、総合5位に浮上。グランプリドライバーの多くが3ラウンド目タイムを更新と言う格好。地元勢では
森田選手が上位ではタイムを更新し、14L4:06.718と、総合7位に上がってきました。最終結果は、川染選手の2ラウンド目の異次元の走りか効き、
ポールポジションを獲得。2位はラウンドが進むに連れベストラップが伸び悩んだものの、貫禄の走りで川野選手が入りました。また、当初想定されていた
トップ10ボーダーの14Lシングル説、15位の川西選手14L4:09.667までと、レースに入り各選手大幅にレベルアップをしてきている事が窺えます。
F-1クラス予選最終ラウンド、北澤選手が自己ベスト17秒990を出しながら快走。14L4:15.481をマークし、でこれまでの暫定ポールシッター
杉本選手からポールポジションを奪取。杉本選手は、アクシデントからこのラウンド周回出来ず、残念ながら総合2位となりました。また、川染
選手もインを攻めるベストな走りで、四人目の14周ホルダー、14L4:17.043をマーク。蟻塚選手を抜き、総合4位に浮上。一方、Alex Racing上林選手は
1ラウンド目のタイムからタイムを詰め切れず総合9位と低迷。逆に、川西選手は最終ラウンドでガッツのある自己ベストの走りで
13L4:02.848で総合10位に滑り込みました。グランプリシリーズでは川西選手の同僚にあたる、芳之内選手は、コースを攻めきれず残念ながら
13L4:07.985で15位。油断をすればグランプリシリーズドライバーでも下位に沈む、なかなか厳しい展開です。それだけに、地元のドライバーは
本当に速く、素晴らしい走りをしたのでしょう。
■予選順位■
F-1ローカルクラス
1位 | 川染 昭悟 | 2R14L4:02.522
| 2位 | 川野 貴義 | 1R14L4:03.781
| 3位 | 上林 博 | 3R14L4:03.948
| 4位 | 杉本 篤史 | 2R14L4:04.510
| 5位 | 橋本 努 | 3R14L4:04.649
| 6位 | 川崎 達也 | 1R14L4:05.853
| 7位 | 森田 隆司 | 3R14L4:06.718
| 8位 | 青野 恭二 | 1R14L4:07.489
| 9位 | 田中 優一 | 2R14L4:07.944
| 10位 | 境 和久 | 3R14L4:08.020
| 11位 | 中津 貴久生 | 2R14L4:08.986
| 12位 | 磯部 靖哲 | 1R14L4:09.202
| 13位 | 桜井 俊和 | 3R14L4:09.433
| 14位 | 岸 浩 | 3R14L4:09.542
| 15位 | 川西 紀明 | 3R14L4:09.667
| 16位 | 芳之内 剛 | 3R14L4:10.148
| 17位 | 吉本 裕之 | 2R14L4:11.099
| 18位 | 羽崎 充彦 | 3R14L4:12.233
| 19位 | 高平 誠 | 2R14L4:12.860
| 20位 | 田中 伸二 | 2R14L4:12.941
| 21位 | 田村 守通 | 1R14L4:14.213
| 22位 | 小山 慎吾 | 2R14L4:14.460
| 23位 | 森原 茂利 | 3R14L4:15.641
| 24位 | 佐々木 啓之 | 1R14L4:15.893
| 25位 | 森岡 利彰 | 2R13L4:01.869
| 26位 | 佐野 幸治 | 1R13L4:01.934
| 27位 | 木津 裕之 | 2R13L4:04.182
| 28位 | 徳田 毅 | 3R13L4:06.121
| 29位 | 笠井 久敬 | 1R13L4:08.463
| 30位 | 炭田 倍彦 | 2R13L4:08.512
| 31位 | 国澤 武 | 3R13L4:09.380
| 32位 | 大阪 洋一 | 2R12L4:07.955
| 33位 | 重松 隆一 | 1R12L4:19.954
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F-1クラス
1位 | 北澤 秀郎 | 3R14L4:15.481
| 2位 | 杉本 篤史 | 1R14L4:15.823
| 3位 | 青野 恭二 | 1R14L4:16.041
| 4位 | 川染 昭悟 | 3R14L4:17.043
| 5位 | 蟻塚 伸也 | 2R13L4:00.567
| 6位 | 浅原 務 | 1R13L4:00.899
| 7位 | 橋本 努 | 2R13L4:01.332
| 8位 | 川野 貴義 | 3R13L4:01.456
| 9位 | 上林 博 | 1R13L4:02.226
| 10位 | 川西 紀明 | 3R13L4:02.848
| 11位 | 中津 喜久生 | 1R13L4:04.064
| 12位 | 磯部 靖哲 | 2R13L4:04.167
| 13位 | 貞野 達也 | 3R13L4:06.801
| 14位 | 岡原 雄二 | 2R13L4:07.840
| 15位 | 芳之内 剛 | 2R13L4:07.985
| 16位 | 古川 守 | 3R13L4:08.207
| 17位 | 堺 和久 | 3R13L4:08.612
| 18位 | 加々山 幸憲 | 2R13L4:09.585
| 19位 | 徳田 毅 | 3R13L4:11.286
| 20位 | 森田 隆司 | 3R13L4:14.182
| 21位 | 大阪 洋一 | 3R12L4:09.608
| 22位 | 重松 隆一 | 3R12L4:11.199
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