天気:晴れ、気温:25℃、湿度:50%、路面温度:28℃
F1RCGP2010シリーズ第10戦、最終戦は香港大会です。香港の模型クラブである香港動力模型協会主催、香港特別行政康分署と
偉高模型有限公司(ワイゴホビー)の共同主催の下、佐敦谷公園電動RCサーキットにて盛大に行われました。
この佐敦谷公園電動RCサーキットは、今年2010年9月に正式オープンしたばかりの公営RCサーキットです。建設総工費は何と約
23億円、ガラスのフェンスで囲われた操縦台や観客席をはじめ、半ドーム状のサンシェード、屋根付きピットエリア、室内ミニサー
キットまで完備する香港一の立派な設備を有する施設になっています。今回の最終戦の舞台は、1,800平方メートルの敷地にレイア
ウトされたメインコースで、1周約190mのフラットアスファルト舗装の高速サーキットになります。縁石は緩やかなゼブラゾーンで
仕切られ、セーフティーゾーンも広く取られているので、全般的にマシンに与えるダメージも少ないのですが、唯一ストレートエンド
の高速コーナーの先がコンクリートウォールのある危険ゾーンで、注意が必要です。少しでもイン側にマシンを寄せると、ゼブラゾーン
に足を取られてコースアウトの危険性があります。逆にアウト側に走行ラインが膨らみ過ぎても、埃に乗ってアンダーを出しコースアウ
トとなり、非常にシビアなライン取りが要求される、正に最終決戦に相応しい腕と度胸が試されるレイアウトになっています。また、
コースに隣接する敷地には広い公園があり、この週末には多くのご家族連れ等で賑わい、ラジコンを初めて目にする様な人が興味深々
で見学する場面が多く見受けられました。
レース全般をオーガナイズしたのは、香港・九龍は基より中国北京まで5店舗、CNCまで備える各関連工場、並びに倉庫を数多く有する
アジア圏最大級のホビーショップ、偉高模型有限公司(ワイゴホビー)のスタッフです。競技委員長兼放送委員長のジミーさんを中心に、
政府と交渉して頂いたワイゴホビー社長のアニーさん、大会の裏方での指揮や日本語通訳に奔走して頂いたキティーさん、プーンさんを
はじめ、多くのスタッフに支えられて今大会が成り立っています。F1RCGPを通して、アジア各国のラジコンでの交流と、全世界に向けて
エンターテイメントとしてのラジコンを発信して行ければと願っております。
クラスは、F1RCGPのメインクラスである、F-1クラス、F-1グランプリクラスに加え、アジアF-1No.1を決めるF-1アジアクラスを設定し、
合計3クラスでの開催になります。このアジアクラスは、年間8戦で争われるF1RCGP Hong Kongシリーズを上位で勝ち抜いた選手に、F1RCGP
で上位成績を残した実績のある日本人選手を加えて、この大会期間中(2日間)でチャンピオンを決定します。また、F1RCGP Hong Kong
シリーズもこの大会が最終戦となり、香港チャンピオンを決めるレースにもなっているので、非常に重要な大会となっています。
当日の参加人数は、F-1クラス:30名、F-1グランプリクラス:18名(14チーム)、F-1アジアクラス:25名、合計73名のエントリー。
参加国は香港、マカオ、中国、そして日本です。参加された各選手にはとてもフレンドリー且つ、和やかな雰囲気でレースを行って頂き、
F-1ラジコンカーで各国の輪が広がった感がありました。会期中は天候も良く、穏やかな微風が心地よい天気に恵まれ、大会スケジュールは
滞りなく消化します。より公平を期すため、練習走行タイム、2ラウンドのコントロールプラクティス、ポイント制の予選ラウンド(5ラウンド中3ラウンド
の有効ポイント)を設定し、決勝はAメインのみ3ラウンドのポイント制(3ラウンド中2ラウンドの有効ポイント)で行われます。F-1グランプリ
クラスのTeam Bomber加藤選手も参戦し、ハイレベルな展開が予想される中、どの国の誰が最終戦の勝利を手にするか、非常に楽しみです。
大会前日
大会前日は特にプラクティスDayは無く、コースは解放、ピットはクローズドしています。F1RCGP日本選手ツアーで香港に来たメンバーは、新羽田国際空港を
出発し、香港観光、食事と盛りだくさんの内容で前日のスケジュールが組まれています。ツアー参加選手は、海外ラジコン遠征や海外渡航が初めての方も多く、
やや不安な面持ちでしたが、時が経つに連れ徐々に気持も解れて観光気分で楽しめている様子。空港に着いたら先ず現地ガイドと合流し、海辺のレパルスベイを
観光、その後ビクトリアピークで夕陽を眺め、そして北京ダックが待つ夕食へ。夕食後、夜景の楽しめる湾にてシンフォニーオブライツのイルミネーションを
見に行き、ホテルにチェックイン。ツアー初日としてはスケジュール満載で少々忙しかったのですが、明日から始まるレースに向けて英気を養えたのではない
でしょうか。
大会当日(1日目)
大会当日は朝から皆大忙し。コース・ピットが早朝開門されると、選手やスタッフ達が設営、準備に早速あたっています。ピットの方では日本選手、海外選手も
マシンを組み立てて、練習走行を開始している様です。今大会は受付時に支給されたコントロールタイヤと、F-1グランプリクラスを除く全クラスはコントロール
モーターの搭載が義務付けられています。これらはマーキングされており、改造ができない様になっていますが、タイヤのサンディング、モーターのブレークイン
をしている選手もおり、徐々にレースの雰囲気が出始めてきています。また、受付時には今大会のオリジナル非売品Tシャツが参加者全員に配られました。
各クラス5分間3回で行われる練習走行では、地元香港の選手が走行ラインもスピードも素晴らしいものがありました。Stick選手やRick選手が好調の様です。
練習の回を重ねる毎に、日本選手のメンバーも徐々にコースを攻略。F-1クラスでは諸橋選手、春日選手が好調。F-1アジアクラスでは宮崎選手が鋭い走りで
好タイムを連発。そしてF-1グランプリクラスでは、Team Bomber加藤選手、BIG+3 Racing川野選手が一歩リードしている模様。
午前中で練習走行を終え、いよいよ開会式が始まります。開会式では先ず香港の選手団がコースセンターに入場し、続いてマカオ、中国の選手団、最後に
日本の選手団が入場しました。それぞれ入場時に握手を交わし、レースの健闘を讃え合っています。その後、皆で記念撮影を行い、ベストルッキングカーの選考、
そして、香港動力模型協会代表としてワイゴホビー社長・アニーさんの挨拶、大会会長の挨拶と続き、F1RCGP2010シリーズ最終戦、香港グランプリが開幕です!
コントロールプラクティス1ラウンド目
F-1クラスコントロールプラクティス1ラウンド目、先ず1グループ目で快走を見せたのが、ブルー・シルバーで塗り分けられた春日(空)選手、F103イヤーレーシン
グコンバージョンを駆り、鋭いラインでコースを攻め、いきなり15周に突入!15L4'14.515、ベスト16秒278で暫定トップとなる基準タイムをマーク。その後のグループ
では何人かの選手が15周ペースで走行をしますが、なかなか安定してゴールまで車を運べません。カストロール・ロータスカラーのSunny選手、ホワイト・ブルー・
ピンクで鮮やかにカラーリングされた宮崎選手等も14周4分0秒台でのゴール。そんな中、最終グループでは、ホワイトのカラーリングのChris選手、ホワイト・
ピンクのSHELLカラーFranky選手がハイレベルなデッドヒートの末、共に15周に突入!Chris選手は15L4'13.084、ベスト16秒392で逆転暫定トップタイムをマーク。
Franky選手は15L4'15.354、ベスト16秒507で暫定3位のタイムをマーク。15周には僅か3選手のみが入る格好。夕日の日差しが強く、ドライバーの視界もかなり
妨げられたタフなレース環境での争いでした。
F-1アジアクラスコントロールプラクティス1ラウンド目、アジアクラスはSE社のブラシレスコントロールモーターの装着が義務付けられ、スピードもF-1クラスに
比べ大分速くなっています。アジアクラスは地の利を知っている香港、マカオ勢が優勢の展開から始まります。最初のグループでは、ホワイト・レッド・ブラック
ラインで塗り分けられたLau選手が、素晴らしい走りで16L4'02.909、ベスト14秒721をマーク。続くグループでは、ホワイト・ピンクカラーでカラーリングされた
Patrick選手が他車がミスやクラッシュでタイムを落とす中、安定した走行で16L4'01.849、ベスト14秒462でここでの暫定トップタイムを出します。香港勢の
何人かは、フロントサスにスタビを入れて路面グリップ変化に上手く対応している模様。しかし、最終グループで圧巻な走りを見せたのが、ホワイト・イエロー・
レッドでカラーリングされたマシンの川野選手。グリップ感も抜群のマシンセットで、各コーナーを攻め抜き、なんと現時点で唯一17周に突入!17L4'12.422、
ベスト14秒250で逆転暫定トップタイムをマーク!ちなみに16周には11名の選手が突入し、アジアクラスのレベルを彷彿とさせる状況が続いています。
F-1グランプリクラスコントロールプラクティス1ラウンド目、グランプリクラスはモーターが17.5Tと言う規定があるのみで、コントロールされていなく、アジア
クラスよりも更にハイレベル且つハイペースな展開が予想されます。ここでは日本勢が大活躍。最初のグループではホワイト・ブルー・オレンジカラーのTeam Bomber
加藤選手が17周に突入!17L4'14.106、ベスト14秒335を叩き出します。加藤選手のBomberコンバージョンはここ香港のサーキットでも素晴らしい加速とコーナー
リングバランスを見せており、香港勢からも注目を浴びている様です。続く最終グループでも、日本人が活躍し、BIG+3 Racing川野選手が17L4'13.878、
ベスト14秒342で、加藤選手のタイムを更新して暫定トップタイムをマーク!川野選手のマシンはF104+ZENコンバージョンにスイッチし、まだ日も浅いのですが、
持ち前のテクニックを遺憾なく発揮して絶好調をキープしています!暫定3位はブルー・ホワイトカラーリングのNEXTERの松永選手が続きます。
コントロールプラクティス2ラウンド目
F-1クラスコントロールプラクティス2ラウンド目。この2ラウンド目に入って、ベテラン勢が大活躍!ピンク・ブラックでカラーリングされたコラリーF-1を駆る
諸橋選手が他車を圧倒するスピードとコーナーリングテクニックを見せ15周に入れ、15L4'03.524、ベスト15秒691をマーク。カストロール・ロータスカラーのSunny
選手も15L4'11.188、ベスト16秒093で、自身のタイムを更新します。また、続くグループでは、ホワイト・ブルー・ピンクカラーの宮崎選手もこのラウンド2番手タ
イムとなる15L4'08.898、ベスト16秒318をマーク。宮崎選手はベテランらしいミスの無い走法が光りました。
F-1アジアクラスコントロールプラクティス2ラウンド目、最初のグループではレイトンハウス・マーチカラーの根岸選手を始め、ホワイト・ピンクカラーのDragon
選手までが自己タイムを更新!根岸選手が16L4'01.472、ベスト14秒505。Dragon選手は16L4'04.495、ベスト14秒828です。しかし、このラウンドは次々登場する選手が
前の選手の記録を更新する激しい展開。ホワイト・ブルー・オレンジカラーの加藤選手は自己タイムを更新し、17L4'11.667、ベスト14秒336で暫定トップタイムを出す
と、最終グループでは川野選手と春日選手が更にレベルの高い走りで逆転する展開。川野選手が17L4'07.254、ベスト14秒171、春日選手が17L4'12.150、ベスト14秒448
をマークし、17周突入選手は3名と言う状況に。惜しくも17周に届かず、16L4'00.640で終わったのは、ウィリアムズカラーの黒田選手。次の予選ラウンドに期待が掛か
ります。
F-1グランプリクラスコントロールプラクティス2ラウンド目。このコントロールプラクティス最終ラウンドでは、グランプリクラスらしい凄まじいタイムの出し合
いとなりました。トップタイムをマークしたのは、Team Bomber加藤選手。既にコースを攻略したらしく、素晴らしいライン取りで17L4'06.819、ベスト14秒226。Bomber
コンバージョンもここに来て益々冴えわたった走りを披露。2番手タイムは、BIG+3 Racing川野選手、17L4'07.076、ベスト14秒088をマーク。ラスト2周でミスをして
このタイムなので、川野選手は更なるタイムアップの可能性が期待できます。この他、17周に入った選手は、ZEN橋本選手17L4'12.986、ベスト14秒382、PAPER MOON
黒田選手17L4'14.056、ベスト14秒434です。17周は4選手が入り、それもかなり好タイムをマークしているの模様。続く予選ラウンドは、コントロールプラクティスの
タイムを基に再組み分けされ、ポイント制のレースになります。今度は安定性の要素も重要なので、各選手には更に良いバトルも期待しつつ、アベレージラップの速い
展開も期待します。
予選1ラウンド目
やや日も暮れかけて、周囲は次第に暗くなる中、ギャラリーの方はどんどん増えてきています。予選ラウンドは多くのギャラリーに見守られながらの緊張感ある展開
が予想されます。
F-1クラス予選1ラウンド目。コントロールプラクティスの状況からは一変して、皆綺麗なレース展開をしています。こんな中、15周に入れてきた選手は、なんと
10名!トップタイムをマークしたのは、コラリーを駆る諸橋選手。15L4'01.217、ベスト15秒609。2番手はブルー・シルバーカラーの春日選手で、15L4'03.881、ベスト
15秒830。3番手に宮崎選手が15L4'06.101、ベスト16秒117で入り、日本人がトップ3を占める状態。4位は、オレンジ・シルバーのWESTカラーWilliam選手が付けます。
William選手は予選に向けて大幅にセッティング変更をしてきた様で、グリップ力も強化されたアグレッシブな走りになっています。
F-1アジアクラス予選1ラウンド目。最初のグループでは、コントロールプラクティスで不運なトラブルに見舞われ、僅か5周で終わった宮崎選手がフラストレーション
を一掃する好タイムをマーク。16L4'13.978、ベスト14秒958で暫定トップゴール。続くグループでは、ホワイト・ピンクカラーのCheung選手が14秒775のベストラップを
出し走行するも、序盤のミスでタイムロスをした為、Jackie選手に逆転されると言う展開。Jackie選手はホワイト・ブルー・イエローのワンポイントに塗り分けられ、
日が沈みかけている状況でも非常に見やすいカラーになっています。そして、上位ドライバーが名を連ねるアジアクラス最終グループでは、川野選手、加藤選手、
Patrick選手、黒田選手の4選手が17周に突入!川野選手が17L4'05.144、ベスト14秒027、加藤選手が17L4'08.131、ベスト14秒357、Patrick選手が17L4'09.339、ベスト
14秒324で中でもこの3選手が抜けている感じ。ホワイト・ピンクカラーのPatrick選手はコントロールプラクティスから安定したドライビングに定評がありましたが、
予選ラウンドになって一層磨きを掛けてきている模様。
F-1グランプリクラス予選1ラウンド目。先ず最初のグループでは、ウィリアムズカラーのPAPER MOON荒川選手がマクラーレンカラーPRO2.stn堀田選手とのバトル
を征し、16L4'09.356、ベスト14秒757で暫定トップゴール。そして、続く最終グループでは、レース序盤は各選手綺麗に流れるものの、中盤になるとTeam Bomber加藤選手、
BIG+3川野選手がラップ処理に手間取り、18秒〜21秒までのタイムを出してしまう展開に。そこを上手く交わして唯一の17周でゴールしたのは、PAPER MOONの黒田選手。
17L4'14.285、ベスト14秒469をマーク。この予選ラウンド、PAPER MOONの落ち着いたチーム戦略が功を奏した見事なレース運びでした。2位争いはとても僅差で、BIG+3
Racing川野選手が16L4'00.267で征し、3番手ZEN橋本選手が16L4'00.368と続きます。
予選2ラウンド目
大会1日目の最後の予選ラウンドとなる予選2ラウンド目。日も完全に落ち、ナイトレースの様相です。この佐敦谷公園電動RCサーキットは、
ナイター設備も完備。非常に明るい屋外照明は、マシンを美しくライトアップしています。また、周りを見渡せば夜景がキラキラと輝き、香港
GP独特のの雰囲気が漂っています。
F-1クラス予選2ラウンド目。グループ1では、ブラックのカラーリングのBook選手が14L4'04.785で暫定トップゴール。Book選手のマシンはF104で、ややアンダー
ステア気味のマシンの挙動を上手くドライビングしていたのが印象的でした。続くグループでは、1ラウンド目に出走できなかった、フェラーリカラーNg選手が
14L4'08.822で暫定トップゴールを奪います。全体的に見ると、ナイトレースになってから自己ベストを出す選手が少なくなってきている様子です。そして、
F-1クラス最終グループ、ここはやはり上位選手が名を連ねるだけに、15周に8名の選手が入ってきます。トップタイムは、ピンク・ブラックカラーの諸橋
選手、15L4'03.394、ベスト15秒498。2番手はブルー・シルバーカラー春日選手、15L4'03.972、ベスト15秒678で、僅か差は0.578秒!若干14歳の春日選手
は、ナイトレースになると一際目が覚めるのか、ここにきて諸橋選手を追い込んでいる様です。また、このラウンド4位に入るのは仕事の関係で香港に在住している
大村選手。15L4'12.305、ベスト15秒999で徐々に自己タイムを上げてきています。
F-1アジアクラス予選2ラウンド目。F-1クラスではナイトレースになった事で軒並みタイムが落ちていましたが、アジアクラスは逆にアップする選手が
多くいました。グループ1では、宮崎選手が自己ベストを3秒767縮め、16L4'10.211とベテランらしい素晴らしいタイムをマークします。続くヒートでは、
ブラック・レッドのアドバンカラー酒井選手が、自己ベストを約1ラップ縮め、16L4'03.499、ベスト14秒771でいきなり暫定7番手となるタイムをマーク。
そして最終グループ、このラウンドでも川野選手、加藤選手、Patrick選手がトップ争いを形成。そして、そこにしっかり付いて行ったのが、春日選手。春日
選手までの4名が17周をマーク。トップの川野選手は0.442秒自己ベストを更新する17L4'04.702、ベストはここまでのアジアクラスベストである13秒911を叩
き出しています。流石アジアクラスの一言です!
F-1グランプリクラス予選2ラウンド目。グランプリクラスはアジアクラスにも増してハイレベルなタイムアップ合戦です。最初のグループではPAPER MOON
荒川選手が16L4'01.583で、7秒773も自己ベストを更新!タミヤワールドチャンピオン経験者である同選手は、ここにきても持ち前の実力を発揮してきています。
そして最終グループでは、BIG+3 Racing川野選手、Team Bomber加藤選手、Team StickのStick選手、3選手が17周に突入!ホワイト・イエロー・レッドのBIG+3カラー
川野選手は、17L4'04.777、ベストはここまでの大会ベストとなる13秒860をマーク。本当にこの大会の川野選手は乗っており、コーナーリングの縁石ギリギリの
アプローチ等、素晴らしいタイミングで駆け抜けて行きます。2番手Team Bomber加藤選手は17L4'09.627、ベスト14秒221。3番手のTeam Stick、Stick選手は
17L4'12.680、ベスト14秒291。Stick選手のマシンは、シルバー・グリーンのグラデーションが鮮やかなマシンカラー。Stick選手はギャラリーからも大声援を
浴びており、香港での人気の高さを伺わせます。
これにて初日のスケジュールが終わり、明日は予選3〜5ラウンドと3回の予選を行います。まだまだ大逆転も可能で、明日まで予選結果が全く分かりません。
今夜はマシンメンテナンスを各選手しっかり行う事でしょう。
大会当日(2日目)
大会2日目の朝もすっかり晴れ渡り、微風が心地よい日和です。昨日は、日本勢が優勢にレースを運びましたが、今日はどの様な展開になるのでしょう。
多くの選手が朝からコースコンディションを確認して、マシンセットアップや準備に余念がありません。デフや駆動系のメンテを行う選手、また、シャーシ
を組み直してバランス取りを行う選手、その方法は様々。オフィシャルの方では、決勝準備、表彰準備まで行っています。今回のトロフィーは大きく、
各メイン入賞分まであるので数も多いです。また、今回コースサイドにはスポンサー各社のバナーが掲示する事ができません。このサーキットが政府の
所有の為、宣伝行為を自粛しなければならない関係からです。しかし、操縦台下の大会メインの横断幕には、下の方に各メーカーのスポンサーロゴがし
っかり印字してあります。
予選3ラウンド目
F-1クラス予選3ラウンド目。グループ1では、昨日出走できなかったフェラーリカラーの伊豆選手が好タイムをマーク。イエローのボディーカラーのTony選手
とのバトルを征し、14L4'08.095、ベスト16秒833で、暫定トップタイムを先ずはマークします。続くヒートでは、こちらもフェラーリカラーNg選手が14L4'05.451
をマーク。昨日よりも確実に路面も上がって、皆好タイムを出している模様。F-1クラス最終グループでは、コラリーを駆る諸橋選手がとてつもない記録を出します。
殆どのラップタイムを15秒中盤から後半で纏め、F-1クラス唯一の16周となる、16L4'14.283、ベスト15秒482でトップタイムをマーク。このラウンドで、予選3回の
トップゴールを決めた諸橋選手にポールポジションが決定します。コラリーのフロントサスは動きもしなやかで、コーナーリングのスピードアップに寄与している
模様。このラウンド2番手はホワイト・レッドラインにカラーリングされた大村選手。15L4'06.080、ベスト15秒868。3番手は序盤は好走していたものの、後半モ
ータが熱ダレしてペースダウンを余儀なくされた春日選手。15L4'07.633、ベスト15秒801でした。
F-1アジアクラス予選3ラウンド目は、自己ベストを各選手微妙に更新できない歯痒い展開が続きます。しかし、ここでタイムを上げてきたのが、ホワイト・ピンク
カラーのPatrick選手、レイトンハウス・マーチカラー根岸選手。安定した走行、速さもあるPatrick選手の本大会での伸びは凄く、皆がタイムを伸び悩んでいる
中、17L4'09.506、ベスト14秒169をマークし2番手のタイム。根岸選手は自身初の17周、17L4'13.523、ベスト14秒491をマークし、4番手のタイムでした。トップタ
イムは、ホワイト・ブルー・オレンジカラーの加藤選手、17L4'05.795、ベスト14秒222。自己ベストには及ばないものの、粘りの走行が印象的でした。
F-1グランプリクラス予選3ラウンド目。最初のグループでは、マクラーレンカラーのPRO2.stn堀田選手、ホワイト・イエロー・ブルーのファイヤーパターン
Team Chi HungのLeung選手と好バトルが展開。このバトルは僅か0.209秒差でPRO2.stn堀田選手が征し、16L4'05.130、ベスト14秒851で7番手のタイムをマークします。
最終グループでは、この日アジアクラスでも好調をキープしているTeam Bomber加藤選手が、終始気合の入った攻めの走りで、17L4'04.916、ベスト14秒010のトップ
タイムをマーク。2位のBIG+3 Racing川野選手とはなんと6秒549差!流れがTeam Bomberに変わってきている様子です。17周入りは5名。NEXTERの松永選手はここに来て
自身初の17周、17L4'13.167、ベスト14秒513をマーク。残るラウンドの巻き返しにも期待が掛かります。
予選4ラウンド目
F-1クラス予選4ラウンド目。このラウンドでもグループ1のフェラーリ伊豆選手が、自己ベストを大幅に更新する快走を見せます。後続車を上手く交わしながら
の走行で、15L4'15.480、ベスト16秒538で、総合8番手のタイムをマーク。続くグループでは、ゴールド・オレンジでカラーリングされたSea選手の自己ベスト更新
に期待が掛かりますが、15周目でリタイヤを期し、残念ながら14周止まりで終了。それでも14L3'59.854の好タイムをマーク。そして、F-1クラス最終グループでは、
ポールポジションを決めている諸橋選手が、決勝を見据えたセットを試みながらの走行でも、トップタイムとなる16L4'14.580、ベスト15秒699をマーク。着実に
データを取って、決勝に向けて盤石の態勢を整えている様です。2番手タイムはホワイト・ブルー・ピンクカラー宮崎選手。自己タイムを1秒644更新し、15L4'04.457、
ベスト15秒847をマーク。
F-1アジアクラス予選4ラウンド目。グループ1では、このクラスでも好調をキープする宮崎選手が、自己ベストを2秒862更新し、16L4'07.349、ベスト15秒038を
マーク。3Racingのマシンを駆る宮崎選手は、現地スタッフの力も手伝って、着実にタイムを伸ばしている感があります。そして続くグループでも、アドバンカラー
の酒井選手が自己ベストを1秒307更新し、総合6番手タイムをマークし、ほぼこのラウンドのポイントで決勝Aメイン入りを決めます。最終グループでは、昨日まで
好調だった川野選手が出走できず、リタイヤ。ここでライバルが居なくなり集中できたのか、ホワイト・ブルー・オレンジカラー加藤選手がアジアクラス含め、
全クラスでのベストタイムとなる17L4'02.439をマーク、ベスト13秒978で相当速いペースになります。これで最終ヒートまでポールポジション争いが縺れる事にな
ります。
F-1グランプリクラス予選4ラウンド目。トップ争いは17周での攻防となり、トップゴールを果たしたのは、好調のTeam Bomber加藤選手、17L4'02.452、ベスト
13秒920をマーク。しかし、アジアタイムで自身が出したタイムに0.013秒届かずやや苦い表情でしたが、BIG+3 Racing川野選手とのポールポジション争いの行方を
最終ラウンドに持ち越せた事に喜びを見せていました。2番手は川野選手。そして、4番手にはここでようやく17周に入ったZEN橋本選手、17L4'16.666、ベスト
14秒412でした。
予選5ラウンド目
いよいよ2日間に及ぶ予選ラウンドの最後を迎えます。F-1アジアクラス、F-1グランプリクラスはポールポジションがまだ確定していないので、
非常に見逃せないラウンドになる事が予想されます。
F-1クラス予選5ラウンド目。各グループ緊張感漂う中、グループ2ではウィリアムズFW14を駆るStephen選手が自己ベストを大幅に更新し、14L4'02.058、
ベスト16秒774で8番タイムをマーク。最終グループでは、ポールポジションを決めているピンク・ブラックカラーの諸橋選手が途中からモーターの発熱の為
ペースダウンするも、トップゴールの15L4'02.189、ベスト15秒923をマーク。2番タイムはカストロール・ロータスカラーのSunny選手。15L4'04.583で最終
ラウンドで自己ベストを0.721秒更新!走りは相当アグレッシブで見応えのあるものでしたが、マシンセットも大分決まって来た模様。また、このラウンド
5番手タイムのブルー・シルバーカラー春日選手は、ベストタイムはラウンドトップの15秒655を出すも、11周目等に大きくコースアウトして約10秒のロスを
期し、15L4'11.378。決勝に向けて諸橋選手を止めるべく、数名の選手が可能性を秘めている感じです。
F-1アジアクラス予選5ラウンド目。各グループでタイム更新のコールが連発されます。グループ1では宮崎選手が3秒599更新し16L4'03.750、グループ2では
アドバンカラーが美しい酒井選手が丁度1秒自己ベストを更新する16L4'01.192をマークし、共にグループトップゴールを果たします。そして、最終グループでは、
ホワイト・イエロー・レッドカラー川野選手が本日一番の走行をして、大会ベストとなる17L4'01.358、ベスト13秒720をマーク!グランプリクラスを凌ぐ、素晴
らしい記録です。加藤選手は2番手タイムとなる17L4'03.229を出すも、この時点で川野選手のポールポジションが決定しました。このラウンド、各選手好タイム
を出しており、17周に6名が突入となりました。
F-1グランプリクラス予選5ラウンド目。これまでアジアクラスにタイムで一歩後れを取っているので、この最終ラウンドできっちり締めてもらいたい所。
最初のグループでは、BIG+3 Racing中津選手が自己ベストを7秒891更新する快走を披露。16L4'02.619、ベスト14秒591をマークし、プレッシャーが掛かる
このラウンドで素晴らしい走りでした。そして、最終グループでは、同じくBIG+3 Racing川野選手が序盤から13秒652の大会最速ラップを出して走行を続けるも、
途中でモーター熱ダレにより失速。代わってTeam Bomber加藤選手がトップゴールし、17L4'06.151、ベスト13秒928をマークし、本日3連続トップタイムを成し遂げ、
見事ポールポジションを獲得!2位はBIG+3 Racing川野選手、3位は1ラウンド目トップタイムを出したPAPER MOON黒田選手が入り、17周にはTeam StickのStick
選手までの5名が突入。F-1最高峰であるグランプリクラスの威厳は、川野選手の大会最速タイム13秒652で何とか保たれました。続く決勝でもグランプリクラス
として素晴らしいバトルを期待したい所です。
■予選順位■
F-1クラス
| | Total 3 | R1 | R2 | R3 | R4 | R5
| 1位 | 諸橋 栄治 | | |