天気:曇り(屋内)、気温:6℃、湿度:36%、路面温度:8℃
F1RCGP2011のシリーズ開幕戦が、奈良県にあるRCスタジアムセイキ(室内オンロードサーキット)で開催されました。ここRC
スタジアムセイキでのF1RCGP開催は3回目、開幕戦は去年に引き続き2年連続になります。関西地方ではF-1イベントのメッカとして、
ここ数年盛り上がりを見せているサーキットの1つです。サーキットのオープンは、2008年4月からで、今年で3周年を向かえ、益々
ユーザーも増えて盛り上がりを見せています。店頭のスタッフは、RCカー、バッテリー、充電器などの周辺機器の事を熟知しており、
RCファンのアフターケアも万全の体制。品揃えに関してはAtlantisブランド製品が特に強く、新製品のアンプ、モーターのラインナ
ップがとても充実しています。近年主流になったLiPo、LiFeバッテリーに関しては、Atlantisブランド製品も力を入れており、多く
のテストが同サーキットでなされ、素晴らしい品質の製品がリリースされている所です。また、スペアパーツはタミヤ系を中心に各
社品揃えが充実してきており、去年にましてRCショップとしての役割も大きくなっています。
サーキット施設に関しては、1Fに本格的な細粒アスファルト路面の電動オンロードサーキットが1面、2Fにカーペット路面の電動
ドリフトサーキットが2面あります。2Fのサーキットは、去年までは1/10車サイズとミニッツ専用サイズのコースでしたが、ミニッ
ツ専用サイズのサーキットがヨコモ16Mサイズにリニューアルがなされていました。合計で3面ものサーキットを持つラジコンサー
キットは周辺にはここしかなく、週末になると大勢のお客さんで賑わうそうです。また、冷暖房も完備しているので、天候や気温を
気にすることなく何時でも快適なラジコン走行が楽しめます。そういう意味でも親子連れにも来やすいサーキットです。
開幕戦の舞台となるのは、1Fのアスファルト路面の電動オンロードサーキットです。1周160m、25mのバックストレートを持ち、路
面は前記した様に細粒のフラット舗装。毎年12月にコースレイアウト変更がなされる事になっているので、前回のF1RCGPとは今回の
レイアウトが異なります。いずれにしても、F1RCGPシリーズ戦の中でも超テクニカルサーキットの1つに数える事が毎回できるくら
い、切り返しも多いタフなレイアウトになっています。
レースウィークは大規模な寒波が日本列島に押し寄せており、雪などで交通機関が麻痺する懸念が囁かれましたが、レース日は
概ね好天に恵まれ、参加人数はF-1クラス:22名、F-1スケールクラス:4名、F-1グランプリクラス:11チーム15名、合計41名です。
今シーズンよりF-1スケールクラスが新設され、185mm幅のナロータイプのリアルF-1を実車チームカラーに塗装し、レース方式もベス
トラップやタイヤ交換の義務付けもされた本格的なF-1クラスになります。パワー系はマブチ540、LiFeに統一され、接近戦のバトルが
楽しめる上、タイヤ交換作業による大逆転も可能にしたレギュレーション内容になります。また、F-1クラスも含め、全てのクラスで
全面LiFe化がなされ、より安全性を高め、スピードダウンによりバトルが増え、ランニングコストも抑えられる様にしたのも今年から
の特徴です。F-1グランプリクラスは特に目立ったルール改定は無く、今シーズンもハイスピードバトルをドライバー、ギャラリー双
方に楽しんでもらえる様に配慮されています。
昨年11月に最終戦香港GPを終え、この1ヶ月あまりのオフシーズンに各選手やチームで多くのテストが行われた様で、この2011年
開幕レースに合わせて多くのニューアイテムがお披露目されるのも見所の1つです。今年を占う意味で非常に大切なこの開幕戦。
F-1スケールクラスの新動向も見ながら、今シーズンもできるだけ詳細にレポートして行きます。そして、運営に関しては、公平・
公正なレースを常に心がけ、F1RCGPA一同心を新たに皆さんに楽しんでいただけるイベントにして行きたいと思っておりますので、
今後とも宜しくお願いいたします。
プラクティスDay
前日は練習走行日にあてられます。各選手、チームのメンバーは既に現地入りし、精力的にテストを行っている模様。今シーズンより
F-1グランプリクラスへ新規参入してきたチームが多数います。中でも、チームMOROTECHの諸橋選手はコラリー車を煮詰めに、前々日より
現地入りしているとの事。諸橋選手は昨年のF1RCGP2010 Round10香港グランプリでF-1クラス初参戦にして初優勝を決めた実力者。気温が
例年よりも寒く、路面グリップが思いのほか確保できない状況下、無難にセットを纏めて決勝を想定した8分間のランタイムもきっちり確
保していました。一方、昨年F−1コンストラクターズワールドタイトルを獲得したALEX RACING Winnersは、1stドライバー上林選手を
筆頭に、最強の2ndドライバー横井選手を引き連れ、昨年と同じ万全の態勢で来ています。こちらもFusionレーシングのマシンを上手く
纏め、好タイムを出している模様。タイムはグランプリクラスで12秒後半から、13秒台前半に乗せてこれればかなり速い様です。そして、
歴史のある名門ALEX RACINGにドライバーとしてヘッドハンティングされた日比野選手もWinnersと同じテストメニューを共有し、早くも
チームワークの良い所を見せています。車の動き的にも日比野選手のFusionのFRF010は抜群の動きを披露しています。また、四国からは
BIG+3 RACING川野選手、中津選手のペアが非常に楽しそうにテストをこなしています。と言っても、このBIG+3 RACINGはF1RCGP2010香港
グランプリでアジアチャンピオンを獲得したチーム・ドライバーが揃う実力は折り紙つきのメンバーです。使用マシンは今年からZENのF103
コンバージョンを使用しています。川野選手のコメントでは、テクニカルなコースは苦手との事。しかし、F103ZENコンバージョンの運動
性能により苦手部分はカバーされ、ベストラップはしっかり残している様子。他にも四国からはTeamいけと〜ん芳之内選手も来場。F-1ス
ケールクラスにも出場予定で、2クラスのマシンを煮詰めるのに忙しそうでした。そして、何よりも有力視されているTeam Tech F-1、地元
ホームグランプリの意地を見せるべく多くのアップデートパーツを持ち込み、万全の内容で煮詰まっているとの事。ドライバーも冨田選手を
新たに加えチーム力もアップ。プラクティスDayでは、田村選手のみ来場し、最終段階のマシンチェックに余念がない様子。タイムも勿論
13秒フラット付近を連発し、新たに投入されたF125MD/AF-01ボディー+新型ディヒューザーを装着したマシンをドライブして素晴らしいパフ
ォーマンスを発揮していました。
午後になるとF-1クラス参加の選手も集まり始め、コースが込み合ってきます。F-1クラスで好調な走りを見せているのは、昨年の開幕戦
覇者の冨田洸平選手。お馴染みのパープルのファイヤーパターンのF-1を駆り、アウトからインに小気味良く車体を振り回すテクニックは、
既にF-1クラスのそれを超越するかの様です。ラップタイムは14秒前半を叩き出し、F-1グランプリクラスの約1秒落ちのタイムを540で出す
と言う見事な走り。マシンの特徴は大き目のリアウィングで、翼端板がやや後方に伸びています。これもRCスタジアムセイキ常連のなせる
マシンモデファイの特徴でしょう。
そして最後に注目するクラスはF-1スケールクラス。リアルF-1を追求したフォルムで、見るにしても大変美しく、存在感があるマシンに
皆仕上げていました。今回は4選手の参加人数に留まりましたが、皆マシン、ボディーへの思い入れを感じさせられます。イエローカラーの
ジョーダン・グランプリ日比野選手、グリーンカラーのジャガーレーシング芳之内選手が一歩リードしたタイムを出している模様。タイヤ交
換対策では、ジョーダン・グランプリ日比野選手のマシンのフロントアクスルに秘策のアイテムが。何と、クイックチェンジャーを装備して
おり、ワンタッチ交換が可能になっています。これは決勝レースを戦うにはかなり有利なアイテムとなります。そのアイテムについて多くの
選手が注目し、質問など多数寄せられていました。まだレースアイデアに関しても試行錯誤が見られる新カテゴリー。これからの進化も非常
に楽しみな所です。明日からはいよいよ開幕。各選手、これまでの努力、積み上げたものを遺憾なく発揮してもらたいものです。
大会当日
大会当日は、心配されていた寒波による雪もサーキットには影響せず、晴れ間も時折覗かせる概ね良好な天気となりました。しかしながら、
周りの山間部は雪で通行止めがあったらしく、来場できない選手も数名いる状況でした。朝のまだ冷え込む中、それでも多くの来場者を集め、
受付、そして練習走行が開始。朝一の練習走行では、若干昨日より路面のグリップが悪く、各選手悪戦苦闘していた様ですが、走行が進むに
連れ徐々にペースアップしてきている模様。さすがF-1ドライバーは皆路面の変化への対応能力が早いです。F1RCGPは各戦変化に飛んだ路面で
真の速さ、そして強さを競うシリーズレースになります。ドライバーの本物の技量が試されるレースは他に類を見ないものです。練習走行が
終わると、開会式で今シーズンの開幕が宣言され、いよいよ長きに渡るシリーズの初戦がスタートとなりました。開会式のミーティングで特に
注意喚起されたのは、競り合いでのマナーについて。基本的にクラッシュを避ける為、サイドバイサイドの横並びの競り合いでは、アウト車が
ペナルティーの対象車と言う事になります。理由は、イン側に入って来た車に対してスペースを作らなかった為です。当然ながら後方からの
無理な追い抜きに関しては後方車、若しくはイン側車がバッドになりますが、お互いの距離とスペースをリスペクトし合いながらレースを展開す
る事が一番大切な事と言う認識をミーティングで再確認がなされます。
F-1クラス、F-1スケールクラス、F-1グランプリクラスとこれからレースが進むわけですが、現時点では朝の練習走行で際立った速さを見せて
入るのはTeam Tech F-1、そしてALEX RACING Winners勢です。F-1クラスでは、パープルのファイヤーパターンカラー冨田洸平選手、イエロー
カラーの中邑選手あたりが調子が良さそうです。その他、地元シリーズには毎戦参戦している、ホワイト・レッドのトヨタカラー原選手も
良いペースで走っています。F-1スケールクラスは、ジョーダン・グランプリ日比野選手は好調をキープ。そして、現役F-1アジアチャンピオン
川野選手のスクーデリア・フェラーリもF104ノーマルでペースアップして来ている模様。F-1スケールクラス参戦の4台はペース差がお互い
無いので、この後のレースでは多くのバトルシーンが見られる事でしょう。F-1グランプリクラスでは、本日満を持して登場のTeam Tech F-1の
冨田選手が事前情報通りに好調なペースで走っている模様。同チームエースドライバーの田村選手も素晴らしいグリップと、鋭いコーナーリ
ングスピードで、昨日のラップタイムを塗り替える走りを見せています。その他チームでは、やはりALEX RACING Winnersの上林選手、横井選手
がFRF010コンプリートVer.を駆り、いつも通りにハイペースで走行を重ねています。今回は横井選手が特に好調の様子。自身初の表彰台を獲得
出来るかどうか、非常に期待が掛かる所。練習が終われば直ぐに予選に備えてマシン整備です。日頃の成果を思う存分出せるように、頑張って
貰いたいものです。
※当日はRCマガジンが取材に駆け付けて下さいました。参加選手にとっては、専門誌にも記事が載ると言う事で、いつも以上にやる気が漲る
事でしょう。
予選1ラウンド目
F-1クラス予選1ラウンド目、最初のヒートではロスマンズウィリアムズカラーの吉牟田選手、ブルー・ライトブルーのアトランティス
カラーの中久保選手が、好バトルを早くも披露。ヒートトップゴールの吉牟田選手は15L4'01.200、ベスト15秒090でしたが、中久保選手は
スタート直後のミスがありながらも15L4'02.510、ベスト14秒980をマーク。次回のラウンドに期待が掛かります。続くヒートでは、16周に
入れてくる選手が出始め、先ず16周に入ったのはイエローのカラーが目立つ中邑選手、ブラック・レッド・ホワイトのカラー佐藤選手と
競り合いながらも、16L4'05.640、ベスト14秒930で、後続をリードします。しかし、路面も安定した頃になる最終ヒートでは、パープル
ファイヤーカラーの冨田選手が何と17周に突入!17L4'11.760、ベスト14秒210で後続を大きく引き離し、クラス暫定トップタイムをマーク。
冨田選手のマシンはグリップ感が抜群で、フロントとリアのグリップバランスも絶妙です。速いマシンは気持ちフロントグリップを優先
させたセットにしている模様で、冨田選手もそんなマシンを上手くドライブしていました。16周台で一番時計はティレルカラーの三輪選手、
16L4'05.510、ベスト14秒640。16周の壁はグリーンのジャガー金澤選手までの7選手が越える事となります。
F-1スケールクラス予選1ラウンド目。こちらは4分間のベストラップ勝負と言う事で、各車大人しめの立ち上がりでしたが、徐々に
ヒートアップ。先ずはジャガーレーシング芳之内選手が15秒台にいきなり乗せ、15秒640をマーク。その直後、ジョーダン・グランプリ
日比野選手が続け様に15秒台前半を出し、15秒130がベスト。すると、スクーデリア・フェラーリ川野選手が15秒110に塗り替えると言う
非常に面白い展開。川野選手のマシンは純粋なタミヤF104のマシンですが、細かいスロットルワークを巧みに駆使して頑張っています。
そして、14秒台にも乗せ、14秒690で誰もが川野選手がトップと思った瞬間、ジョーダン日比野選手が14秒630のスーパーラップを土壇場で
出し、暫定トップタイムとなりました。
F-1グランプリクラス予選1ラウンド目、Team Tech F-1のイエローカラーのマシン田村選手が、F125の鋭いコーナーリング性能を見せ、
1周目から14秒台でラップを重ね、それ以降殆どのラップを13秒台で纏めると言う快走。それを追う形となったのが、ALEX RACING Winners
上林選手で、後半タイムを上げ、13秒270のベストを出し、18周でヒートトップゴール。18L4'09.160をマークし、このタイムが目標タイムと
なります。続くヒートでも、Team Tech F-1冨田選手がマシンの持てる性能を余す事無く発揮する快走を披露。1周目を除く全てのラップを
13秒前半で纏め上げ、18L4'01.490、ベスト13秒090で逆転で暫定トップタイムをマーク。このヒート2番手のPAPER MOONの黒田選手も冨田選手には
遅れるものの、安定したラップで18L4'09.880で3番手のタイムを出します。その後、ALEX RACING Winners横井選手も善戦しますが、ややパイ
ロンに乗り上げてタイムロスを期し、18L4'12.390止まりの記録。Team Tech F-1対ALEX RACING Winnersの4名のドライバーが早くも
火花を散らす展開となりました。
予選2ラウンド目
F-1クラス予選2ラウンド目。このラウンドからタイムの速い順に再度組み分けされ、各選手ベストの走行が続きます。
路面グリップも次第に上昇し、このラウンドでは先ほどのラウンドでも快走を見せていたパープルファイヤーカラー冨田選手
が自己ベストを大幅に塗り替え、何とこの時点で唯一の17周に突入!17L4'07.810、ベスト14秒180をマーク。彼の走りは本当
に素晴らしく、ラインが安定している上、後続車をパスするタイミングも絶妙です。2番手に浮上したのは、イエローのカラー中邑選
手。前半ややマシンの挙動に戸惑ったものの、後半は安定した走行を重ね、16L4'00.040、ベスト14秒620と、17周にあと僅か
と言う記録。トップ10はオレンジカラーの木本選手まで、16L4'08.860がAメインボーダータイムとなります。
F-1スケールクラス予選2ラウンド目は、序盤からジョーダン・グランプリ日比野選手が14秒台に乗せてきて、好調をキープ。
続けて、14秒600、14秒560のベストラップの重ね、暫定トップタイムを守りました。2番手は、フェラーリ川野選手で、1ラウ
ンド目の日比野選手が出したタイムと同じ、14秒630でした。マクラーレン・レーシング磯部選手は、先ほどのラウンドで車を
壊してしまったらしく、このラウンドからは出走不可と言う状況になりました。サバイバルレースの様相を見せているF-1スケール
クラス初戦、今後の展開にも注目です。
F-1グランプリクラス、予選2ラウンド目。このラウンドでは、MOROTECHの諸橋選手が好走を見せます。先ほどのラウンドでは
14位に甘んじたホワイト・ピンク・ブラックを基調にしたコラリーカーを駆る諸橋選手でしたが、今回は素晴らしいグリップ、
加速力を見せ、安定して13秒後半から14秒フラット付近で纏めます。17L4'01.840、ベスト13秒650で9番手ポジションを獲得。
上位勢では、Team Tech F-1富田選手が自身の記録を更新できず、18L4'04.640、ベスト13秒180止まり。この状況下、タイムを
大幅に上げたのは同じくTeam Tech F-1田村選手、18L4'06.220、ベスト13秒380で、同僚の冨田選手のベストに4秒73差まで迫り、2番手
のポジションにアップ。冨田選手、田村選手のマシンの違いは、バッテリーのポジションにある様で、富田選手が横置き、田村
選手が縦置きです。一方、マルボロカラーのPAPER MOON黒田選手も僅かながらもタイムを更新し、18L4'08.230、ベスト13秒440で
3番手をキープ。ALEX RACING Winners上林選手はこのラウンド精彩を欠き、ポジションを2番手から5番手に落とします。Aメインの
ボーダー10番手のポジションはZEN橋本選手で、1ラウンド目の記録17L4'02.240。18周に入れておかないとAメインに残るには危ない
状況のハイレベルな展開が続きます。
予選3ラウンド目
いよいよ最後の予選となる、予選3ラウンド目。路面も良くなっているので、2ラウンド目の記録よりも更に良いタイムを出せるチャンスが
各選手にある状況。F-1クラスでは、1ヒート目のイエローカラーの高岡選手がアグレッシブな走行で自己ベストを8秒850も縮め、16L4'
04.500をマーク。ポジションを11番手から一気にトップ10内の9位にまで浮上させます。続くヒートでは、オレンジのオートバックスカラーの
重松選手が、15秒中盤から後半で綺麗にラップタイムを揃えるベテランらしい走行で、自己ベストを約1周更新し、16L4'15.510でポジション
を18番手から13番手まで押し上げます。上位勢では、ブルー・ライトブルーカラーの中久保選手が後半ペースアップして、アベレージラップを上げて、
17L4'06.100、ベスト14秒140で、2番手に浮上。ロスマンズ・ウィリアムズ吉牟田選手も同様に、6番手から一気に3番手まで浮上。そして、
圧巻だったのが、パープルファイヤーカラー冨田選手で、18周まであと僅かに迫る、17L4'00.930、ベストは唯一の13秒台、13秒920をマークし
て、見事F1RCGP2011シーズン最初のポールポジションを確定。17周は6番手のブラック・レッド・ホワイトのカラー佐藤選手までが入る、
大変レベルが高い予選ラウンドになりました。
F-1スケールクラス、予選3ラウンド目。序盤はジャガーレーシング芳之内選手がいち早く14秒台に飛び込み、14秒940を
マークします。芳之内選手のマシン特性として、序盤のペースが他車よりも圧倒的に速い様子。しかし、川野選手、日比野選手と
次々にタイムは更新され、ジョーダン・グランプリ日比野選手が自己ベストの14秒520をマーク!その後、スクーデリア・フェラー
リ川野選手が自己ベストタイになる14秒630を立て続けに2本出しますが、日比野選手のタイムには及ばず。誰もがジョーダン日比野
選手のポールポジションを確信した矢先、最後の30秒を残す所で、フェラーリ川野選手が奇跡の14秒350をマーク!大逆転で、
F-1スケールクラス初のポールポジションを川野選手が獲得しました。
F-1グランプリクラス予選3ラウンド目は、全選手がこのラウンドで自己ベストを更新すると言うハイレベルな展開です。先ずは、
MOROTECHの諸橋選手が大幅にセットを変えたマシンを上手くドライブして、17周の壁を破り、18L4'09.950、ベスト13秒340をマーク。
総合9位のタイムでAメイン入りを確定します。続いて、BIG+3 RACINGの川野選手が自己ベストを3秒73更新し、18L4'05.310、ベスト
13秒260で5番手のタイム。そして、最終ヒートを向かえ、Team Tech F-1の冨田選手が好調な出だしを見せ、次に続くのが、ALEX RACING Winners
の横井選手!一時は冨田選手のペースを凌ぐ勢いで走行を重ねます。そして、4分間のコール後、自己ベストを大きく更新し、唯一の
19周をマークしたのは、Team Tech F-1の冨田選手!19L4'11.540、ベスト12秒950。そして、2位でゴールしたのはALEX RACING Winners
の横井選手、鋭い立ち上がりのラインと、集中力を切らさないインギリギリの走りが印象的で、タイムは18L4'01.420で惜しくも19周に
届かず。それでもベストは12秒980をマークして、ポテンシャルの高さを感じさせます。3番手はTeam Tech F-1田村選手で、18L4'02.700。
冨田選手を決勝で援護するにはベストなポジションを獲得。上林選手は自己ベストを更新するも、6位にポジションダウン。ややいつもの切れ
が戻ってこない感がありますが、決勝までにはセットを見直して立て直してくれるものと期待します。
■予選順位■
F-1クラス
1位 | 冨田 洸平 | 3R17L4'00.930
| 2位 | 中久保 昌弘 | 3R17L4'06.100
| 3位 | 吉牟田 広樹 | 3R17L4'08.730
| 4位 | 山路 貴久 | 3R17L4'12.590
| 5位 | 中邑 和生 | 3R17L4'14.300
| 6位 | 佐藤 義範 | 3R17L4'14.400
| 7位 | 三輪 幸太 | 2R16L4'02.330
| 8位 | 江坂 雅輝 | 3R16L4'03.460
| 9位 | 高岡 一仁 | 3R16L4'04.500
| 10位 | 原 伸夫 | 2R16L4'05.080
| 11位 | 伊藤 恵介 | 3R16L4'07.640
| 12位 | 木本 如信 | 2R16L4'08.860
| 13位 | 重松 隆一 | 3R16L4'15.510
| 14位 | 金澤 光洋 | 3R16L4'15.610
| 15位 | 井上 哲也 | 2R15L4'00.350
| 16位 | 磯部 靖哲 | 3R15L4'00.870
| 17位 | 森本 将司 | 3R15L4'01.260
| 18位 | 岩橋 寛幸 | 2R15L4'03.350
| 19位 | 岩元 駿 | 3R15L4'07.310
| 20位 | 大西 友紀 | 2R14L4'02.160
| 21位 | 岩元 学 | 3R14L4'04.640
| 22位 | メルツ フレドリック | 3R14L4'17.370
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F-1スケールクラス
1位 | 川野 貴義 | 3R14.350
| 2位 | 日比野 達也 | 3R14.520
| 3位 | 芳之内 剛 | 2R14.640
| 4位 | 磯部 靖哲 | 1R16.850
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F-1グランプリクラス
1位 | 冨田 和重(TTF) | 3R19L4'11.540
| 2位 | 横井 章弘(ALW) | 3R18L4'01.420
| 3位 | 田村 英樹(TTF) | 3R18L4'02.700
| 4位 | 黒田 尚希(PAM) | 3R18L4'02.930
| 5位 | 川野 貴義(BI3) | 3R18L4'05.310
| 6位 | 上林 博 (ALW) | 3R18L4'06.750
| 7位 | 橋本 努 (ZEN) | 3R18L4'07.210
| 8位 | 尾崎 二郎(FRE) | 3R18L4'08.320
| 9位 | 諸橋 栄治(MRO) | 3R18L4'09.590
| 10位 | 芳之内 剛(IKE) | 3R18L4'10.090
| 11位 | 日比野 達也(ALE) | 3R17L4'00.430
| 12位 | 中津 喜久生(BI3) | 3R17L4'01.830
| 13位 | 荒川 努 (PAM) | 3R17L4'02.690
| 14位 | 野尻 行信 (TMC) | 3R17L4'06.680
| 15位 | 山本 啓二 (FKS) | 3R17L4'07.150
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カーシェア | プロポシェア | アンプシェア | モーターシェア
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バッテリーシェア | 参加選手県名 | 年齢層 | 男女比
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謝辞
本大会に参加された選手の皆様、そしてサーキットをお貸し頂いたサーキットオーナー栗本様、運営をお手伝い頂いた各実行委員長の
皆様、及びサーキットスタッフの皆様、多くの協賛品のご協力を頂いたサポートメーカーの皆様、本当にありがとうございました。お蔭様で
無事に開幕戦である本大会を開催する事ができました。まだ多く残るシーズンも、参加者の皆様に喜んで貰える様に精一杯頑張る所存ですので、
応援宜しくお願いいたします。
また、雑誌関係でお越しくださった皆様も、遠路遥々の取材本当にありがとうございました。