天気:曇り(屋内)、気温:13℃、湿度:50%、路面温度:15℃
F1RCGP2011シリーズ第2戦の舞台となるのは、茨城県つくば市にある谷田部アリーナ室内オンロードサーキットです。
谷田部アリーナは国内最大級のラジコンサーキットとして、1989年にグランドオープン。今年で22周年を迎える大変歴史のある
サーキットの1つです。現在は去年から続いている大規模改修工事がクライマックスに入り、以前の施設の姿から大分原形を
留めない格好になっていますが、今年5月〜6月を目処に一大総合ラジコン施設へと変貌する予定になっています。一般向けに
休憩スペースの拡充や、コースを一望できるフロアも用意され、主要コース3面(オンロード・ドリフト・オフロード)を備え
、サーキットショップも20平米と拡大予定。完成した暁には、全国は固より世界各国から大勢の人が来場する事でしょうから、
今から本当に楽しみです。
今回のレースは、仮設の室内カーペットオンロードコース(1周160m、30mのバックストレートを有する。)での開催となります。
路面は所々カーペットの張り合わせ目や、修復箇所に凹凸があり、完全なフラットではないので、マシンセットもそれに対応し
ギャップに強い方向にセットを煮詰めていく必要がありそうです。また、カーペットが痛まない様に、マシンの車高は3mm以上と
言う特別規定が設けられ、その部分でもいつもとは違うマシンバランスが要求されます。なお、今大会はJMRCA1/12レーシングカ
ー全日本選手権関東1次予選と共催になります。よって、グリップ剤を使える1/12レーシングカーと、使えないF-1カーが混在す
る状況下、路面状況が激しく変化する事が予想されます。路面変化の先読みもトップを狙うには重要な要素となり、いつにも増し
て奥の深い要素が満載のラジコンレースとなっています。
参加人数はF-1クラス:35名、F-1スケールクラス:5名、F-1グランプリクラス:13チーム20名、合計60名です。F-1クラス、
F-1スケールクラスでは、F-1に対して思い入れのある多くのドライバーが集結し、大変見応えのあるレースを展開。一方、F-1
グランプリクラスでは、F-1レースに1年ぶりに参戦するTeam YM広坂正美選手や、RCmagazine TeamBomber足立選手をはじめとす
るトップエキスパート、そしてそれを迎え撃つ格好になるTeam Bomberのエースで現役F-1世界チャンピオンの加藤隆史選手、更
にF-1を知り尽くしたトップレギュラードライバー達とのバトルが惜しげもなく展開されます。また、発足2戦目となるF-1スケ
ールクラスは徐々にエントリー数も増え、ドライバースキルの様々なメンバーが集まりました。決勝各メイン同ポイント制や、
決勝レース方式が他のクラスと大きく異なるので、誰にでもシリーズチャンピオンになるチャンスがあるのが特徴です。F-1スケ
ールクラスのシリーズチャンピオンは速さでは無く、世界で最もF-1ラジコンが好きな人がなれるシステムになっています。
ここに集まる全てのドライバーが1つのカテゴリーの下で頂点を狙うべく切磋琢磨し、それは見る人を魅了します。その1つ
1つは、速さであり、ボディーカラーリング・造形美であり、仲間とのバトルであり、見知らぬ人とのバトルでもありと、多くの
魅力があります!F-1と言うカテゴリーにRCジャンルやテクニックの壁は無いのです!
プラクティスDay
前日の練習日は薄曇りの中、気温も低かったのですが、谷田部アリーナは屋内サーキットの為、全く気になりません。朝のオープン時間から
多くの選手が熱心に走行を重ねています。あまりにも走行が多いので、練習時間がカテゴリーによって区切られ、F-1の練習時間になると皆一
斉に走り出す光景が明日のレースを見ているかの様です。ピットは暖房が良く効いており、各選手とてもすごしやすい環境で、加えて特設プレ
ハブピットエリアはスタッフの掃除も良く行き届き、常に綺麗で清潔になっています。また、操縦台の奥に設置された女性・子供専用休憩スペー
スがある所もコースオーナーの細かい気配りが光ります。この日も多くの家族連れや女性が来ていました。
コースを見渡すと、先ず目を引く走りを披露していたのは、ALEX RACING Winnersの上林選手、横井選手の両名。熟成の域に達したFRF010コン
バージョンは、リアグリップも抜群に、FANTOMモーターの鋭い加速でコーナーを駆け抜けて行きます。開幕戦で好調だった横井選手は、ここ谷田
部でも好調をキープしている様なので、2名揃ってAメイン進出に期待が掛かります。また、歯の痛みに耐えているZEN橋本選手が非常に速いラップ
で周回を重ねています。次期製品のテストパーツも好調で、バッテリー縦置きレイアウトのマシンらしい、抜群のコーナーリングスピードの速さを
生かしたF104ZENコンバージョンを駆り、14秒台にタイムを乗せてきます。RCmagazine TeamBomber加藤選手もタイムを14秒台に乗せ、同チームメイ
トの足立選手も14秒台に乗せます。コース上は午後に入り、14秒台に入れてくる選手が目立ち始めました。足立選手は卓越した操縦テクニックで、
Bomberコンバージョンを見事に操り、加藤選手のタイムを僅かに超えているとの情報もあります。RCmagazine TeamBomberは開幕戦の出場が都合によ
りできなかったからか、この第2戦は非常に気合いが入っている様です。また、F1RCGP2009コンストラクターズワールドチャンピオンチームFutaba
F-1 Racing森田選手、David選手も調子が良く、15秒フラット付近にアベレージラップを纏めて仕上がりも上々です。そして、今季初参戦チームから
は、Team Mの杉田選手、徳野選手が14秒台に乗せ、今大会一番の台風の目になっています。チーム監督の三溝氏のメカニックも冴えわたり、チーム
ワークも万全です。両名揃ってAメインに進出してほしい所です。そして、Team YM広坂選手が去年に引き続き参戦。練習走行にも気合いが入り、北澤
氏の借り物のマシンでありながらも随所にテクニックを見せた走りで、トップチームに迫るタイムを簡単に出している様です。Yokomoドライバーで現
IFMAR世界チャンピオンの松倉直人選手が広坂選手のメカニックとして協力していたのも見逃せないポイントでした。その他、Team Castrol Lotusの土岐
ファミリーも森(しげる)選手をトップドライバーに据え、啓太選手が引き続きセカンドドライバーを務めるチーム体制。マシンは昨年同様F103ノーマ
ルバージョン。このタミヤF103ノーマル仕様でもF1RCGPグランプリクラスを戦えると言う事を、このチームは証明してくれています。中京方面からは、
PAPER MOON荒川選手、黒田選手もそれぞれ好調な走りを見せています。二人ともベテランドライバーで、黒田選手は最近では安定して上位に進出してい
るエキスパートドライバーの1人です。今大会からはボディーカラーも新しくなり、新鮮な気分でレースに臨めている様です。グランプリクラスはこの
様に非常にチーム数も増え、年々レベルアップして来ている感があり、観客により素晴らしいレースを見せられる様になってきました。F-1レースは実際
にやるも良し、観て楽しんでも良しです。どんどん気軽に会場に足を運んで頂けると主催者としても嬉しい限りです。
F-1クラスは、F1RCGP2010香港大会でも大活躍を見せたレイトンハウスマーチのボディーカラーがトレードマーク根岸選手、イエロー・グリーンに
塗り分けられたカラーの酒井選手、両名が鋭いコーナーリングワークを見せ好調の様です。タイムは17秒中盤から後半に乗せればF-1クラス上位に名
を連ねる事が出来ます。しかしながら、F-1クラスは楽しむ事が第1のコンセプトのクラスです。タイムよりも仲間との接近戦等のバトルを繰り広げ、
皆一緒になってレースを盛り上げて行ってくれれば各メインで素晴らしいレースが見せられる事でしょう。F-1クラス、F-1スケールクラスはモーター
がマブチ540モーター、LiFe6.6Vパワーで各選手殆ど差の出ない中でレースが行われます。コーナーの繋ぎ等のちょっとしたテクニック・セッティング
差が微妙なタイム差になって現れます。よりきめ細やかなスロットルワークやステアリングワークが勝負の鍵となる、極めると大変奥の深いクラスでも
あります。
F-1スケールクラスのマシンはジョーダン・グランプリ、イエローカラーの日比野選手が開幕戦に引き続きハイペースで走行をしています。
タイヤ交換を意識した戦略で、このまま初のシリーズタイトル奪取に向け弾みを付けたい所でしょうか。今年の後半になると、プラクティスDayから
タイヤ交換練習をチーム体制で行う選手も出てきそうで、将来が楽しみなクラスになっています。
明日からはいよいよ大会が始まります。コースサイドにはスタッフ・有志の方総出で夜まで掛かってバナーが全面貼られ、装いも新たに。この第2戦
谷田部ラウンドを征する3選手はいったい誰になるのでしょうか?明日のレースはギャラリーも多く集まりそうです。
大会当日
大会当日も朝から非常に多くの人が会場に訪れました。ピットは一気に超満員に、そしてレースまでに与えられた最後の練習走行である
朝の走行に向けて、各選手準備に大忙しです。一方、レーススタッフはコントロールタイヤの準備、支給に追われ、何とか受付時間内に配
り終え、ほっと一息。コース上では、昨日よりも多くの台数のマシンが走行中ですが、若干グリップが下がっている模様。タイムはグランプ
リクラスで15秒中盤、F-1クラスで17秒後半〜18秒中盤、F-1スケールクラスでは18秒前半と言った所。グランプリクラス新規参入チームの
SMOKER滝島選手もイエローとブルーのコントラストが鮮やかなウィリアムズパターンのF-1マシンを武器に健闘を見せる走りをしています。
また、FREEDOM尾崎選手もチームカラーをオレンジベースの斬新なものに変えて、セットも大分進んできた模様。2戦連続Aメイン入りが期待
されます。まだ2011年シーズン序盤であるため、今年のチーム勢力図が明確に描く事ができませんが、この谷田部ラウンドは選手層のレベルが
特に高いので、トップチームの真剣勝負に加えて刺客チーム、メンバーが織り成すスーパーバトルが見所です。このシーズン序盤のちょっとし
た順位差が後々効いてこない様に、いつになく各チーム監督の表情は真剣に見えます。今朝のグランプリクラスの練習走行はレースさながらの
接近した走行が随所で見られました。昨日に比べ若干グリップダウンした路面にセットアップを微調整するチームが多かった様です。F-1クラ
ス、F-1スケールクラスではスピードがグランプリクラスのマシンに比べ遅いので、差ほど路面差による影響は無いように見えます。練習走行
が終わり、ドライバーズミーティングへと進みます。今回は放送委員長を務める予定の谷田部アリーナ鈴木所長がインフルエンザの為、急遽、
谷田部アリーナスタッフの内山氏が代役として紹介されます。その後、大会会長の挨拶、審判委員長の山下氏より競技に関する細かな説明があ
り、F1RCGP2011第2戦谷田部アリーナラウンドの開幕です!コースサイドには観戦者も続々と入場しており、徐々に雰囲気が盛り上がってきま
す!
※当日はRCマガジン、RCワールド両誌が取材に駆け付けて下さいました。3月発売号に掲載予定なので、是非皆さんご覧ください。
予選1ラウンド目
F-1スケールクラス予選1ラウンド目。1周目から18秒台中盤で周って来たのは、ジョーダン・グランプリ日比野選手。イエローの
マシンカラーも鮮やかに、タイヤクイックチェンジャーをフロントに装備するユニークなマシン。その日比野選手、2周目には、18秒110の
自己ベストタイムを更新し、更にタイムアップを図るがマシントラブルにより残念ながらリタイヤ。その後、レッドブル・レーシング加藤
(隆史)選手が18秒177で自己ベストを更新するも、日比野選手のタイムを抜くには至らず2番手タイム。その次の周には、スクーデリア・
フェラーリ木村選手が18秒176で、1/100秒加藤(隆史)選手を上回り2番手に浮上。しかし、その直後にあろうことかストレートエンドで
大クラッシュ!マシンを破壊させてしまいます。そして、タイムオーバー間際の4分手前で、加藤(隆史)選手は最終ラップで気合いの
入った走行を見せ、自己ベストを更新する18秒064を叩き出し、レッドブル・レーシング加藤(隆史)がこのラウンドを征し、暫定トッ
プタイムとなりました。スケールクラスのタイム争いは非常に接戦で、4位のWilliams F-1加藤(晋)選手までタイム差何と0.336秒!
このクラスの車体は他のクラスに比べ若干ナローなレギュレーションなので、コーナーリングのハイサイド対策もセッティングポイント
だそうです。
F-1クラス予選1ラウンド目、まずヒート1で暫定トップタイムをマークしたのは、練習走行から好調の酒井選手。ボディーカラーは
イエロー・グリーンで塗られたマシン。1周目にはややパイロンに足を取られタイムロスするも、ブラック・エメラルドグリーンのカラ
ーの森田(耕平)選手とのバトルを征し、14周まであともう少しと言う所の、13L4'00.264、ベスト18秒191をマーク。皆がミスを重ねる中、
持ち前の精密な走りが光りました。続くヒートでは、ウィリアムズカラーの服部選手、オレンジ・ブラックカラーの江田選手が快走します
が、酒井選手のタイムを超えるに至らず。そして、ヒート4組では、レイトンハウスマーチの根岸選手、ブルー・グリーン・ホワイトのジ
タンカラー鈴木選手両名が素晴らしい走りを見せ、14周に突入!トップゴールの根岸選手はほぼミスの無い完璧な走りで、14L4'11.978、
ベスト17秒738をマーク。根岸選手のマシンはコーナーリングバランスが良く、路面コンディション変化に上手く合わせてマシンをニュート
ラルステアに持ってくるあたりが流石でした。ちなみにこのヒート、ベストタイムで2番時計はフェラーリ宮野選手の17秒771。ゴールタイ
ムはヒート3番手でしたが、ラーメンマンのコスプレで皆を和ますパフォーマンス部門ではナンバー1でした。そして、最後のヒート5組
では千葉県を拠点に活躍中のウィリアムズ大村選手が丁寧なライン取りでトップゴールを果たすも、13周止まりでトップタイムは迫れず、
このラウンド暫定トップは、レイトンハウスマーチの根岸選手と言う事になりました。2位のジタンカラー鈴木選手までが14周に突入。
3位酒井選手から、10位ティレル江坂選手までのタイム差は何と僅か4秒312と非常に差が無い状況です。これを見ても、F-1クラスのロー
パワーバトル特有の緊張感が伝わってきます。
F-1グランプリクラス予選1ラウンド目、ヒート1組では早くも現F-1世界チャンピオン、RCmagazine TeamBomber加藤選手が登場。
独特のアグレッシブな走りは健在で、2位ALEX RACING Winners横井選手との差を広げ、16周を軽々と記録、16L4'11.315、ベスト15秒
480。しかし、次のヒートから16周に入れてくる選手が非常に多くなります。先ずヒート2組トップゴールのFutaba F-1 Racing森田選手
が16L4'10.489、ベスト15秒426をマーク。同ヒート2位ゴールのALEX RACING Winners上林選手は16L4'10.503、ベスト15秒387をマーク。
更に同ヒート3位ゴールのZEN橋本選手が16L4'11.149、ベストは上林選手と同じく15秒387と素晴らしいタイムを記録。練習走行時からグ
リップの比較的下がったと言われるこの予選ラウンドに入っても、ZENのF104コンバージョンは非常に軽快な動き且つグリップ感のあるロ
ールの挙動を生み出しています。もちろん橋本選手のドライビングも巧みの一言に尽きます。続く最終ヒート3組では、RCmagazine TeamBomber
足立選手がチームメイトの加藤選手を超える快走を見せ、16L4'10.217、ベスト15秒458をマーク。終始安定して走行を重ねた足立選手の集中力
は圧巻物で、ベストは控えめながら、アベレージラップでトップに立つベテランドライバーぶりを発揮。暫定トップタイムを奪取します。Team
Bomberコンバージョンはカーペット路面でも抜群の戦闘力を見せており、特に旋回中の加速力が他車を上回っている感があります。このラウンド
では16周に9位のALEX RACING山下選手までが入り、Aメインボーダーは16周必須と言った所でしょう。また、6位のTeam YM広坂選手までトップ
から僅差の2.3秒差。まだまだ上位陣には次のランドで大逆転のチャンスがあるので予断を許さない状況です。
予選2ラウンド目
合間に1/12スケールのレーシングカーの関東予選等が入り、若干路面が落ちる方向に変化し始めた予選2ラウンド目。F-1スケールクラスでは、
レッドブル・レーシング加藤選手の好調は変わらず、なんと17秒台に突入!17秒967をマークし、ポールポジションを確定しました。加藤
選手のレッドブルはナロートレッドのF104Bomberコンバージョン。コーナーリングのマシン挙動も穏やかで、とても扱いやすそうなマシン
特性が印象的です。2番手は自己ベストを0.093秒更新し、18秒074をマークしたスクーデリア・フェラーリ木村選手。慣れないF-1マシンを
ドライブしているせいか、やや安定感が無い走りですがベストはしっかり出しています。3番手は前回の優勝者、ジョーダン・グランプリ
日比野選手。まだ予選と言う事で走りには余裕がある様です。トップから5番手フェラーリ伊藤選手までのタイム差は何と0.586秒!決勝は
50周の長丁場だけに、タイヤ交換までは非常に僅差の接戦が続く事が予想されます。
F-1クラス予選2ラウンド目。路面グリップも更に落ちて、各選手タイム更新に苦しむ中、ヒート1組ではティレルカラーの飯田選手が
自己ベストを10秒以上更新する快走を披露、13L4'02.717、ベスト18秒410で、ギャラリーの声援も味方に付け、見事総合10番手に滑り込み
ます。また、続くヒート3組では、オレンジ・ブラックカラー江田選手も自己タイムを0.368秒更新し、4番グリッドを確定。そして、同ヒ
ートの高安選手も自己タイムを3秒629も更新。マシンカラーはオレンジをベースとしたFutabaカラー。彼自身、谷田部を走るのは初めてと言
う事で、徐々にコースにも慣れてきた感があります。ポールポジションは先ほどの第1ラウンドでトップタイムをマークした、レイトンハウス
マーチの根岸選手が獲得!2番グリッドにはジタンカラーの鈴木選手、3番グリッドには酒井選手が確定です。実力者同士が上位を占めるので、
決勝ラウンドでは更に激しい接近戦が予想されます。この最終第2ラウンド目にタイムを更新した選手は14選手、40%の選手しかいません。路面
グリップが悪い事がこれを見るだけでも窺い知れる、大変厳しい予選ラウンドになっています。
F-1グランプリクラス、予選2ラウンド目。こちらも時々刻々と落ちて行く路面グリップに、各選手悪戦苦闘と言った展開が続きます。ヒート
1組のRCmagazine TeamBomber加藤選手はほぼミスの無い走りだったにも関わらず、自己ベスト更新成らず。総合5番グリッドに甘んじる結果に。
同ヒートのALEX RACING Winners横井選手は鋭いラインでインを果敢に攻めますが、後半になり息切れしたのかミスが増え、自己ベストを僅かに0.213秒
更新するに留まり、惜しくも11位。もしペースダウンしなければ、Aメインを確定していただけに、ALEX RACING Winnersチームにとっても大きな
痛手となります。続くヒート3組ではALEX RACING Winners上林選手がベストを15秒326に塗り替え、横井選手の分まで快走しますが、上林選手も中盤の
ミスが響きタイム更新成らず、この時点で総合3番グリッドを確定します。その後、RCmagazine TeamBomber足立選手が出走しますが、こちらも記録更新
無し。しかし、他の選手も目立った更新が無いことから、ここでRCmagazine TeamBomber足立選手が第1ラウンド目の結果をもってポールポジションを
獲得しました。全体を通して、F-1クラスに引き続き路面のグリップの落ちと変化が厳しい予選ラウンドとなりました。Team YM広坂選手もパワーソース
のセッティングやタイヤ径の調整を都度行っていましたが、いまいちベストなセッティングが決まっていなく苦戦を強いられています。一方、Team Castrol
Lotusの土岐選手両名は、揃ってAメイン入りと、この厳しい予選ラウンドの逆境を跳ね返したチームもいます。マシンも先にお伝えした通り、F103ノーマル
シャーシです。正に驚異的と言えます。このラウンド、タイム更新の選手は僅か6選手、30%の選手のみと言う結果になります。2回しかない予選に加え、路面
変化の予想も厳しい方向に行ってしまいました。運もしっかり味方に付ける事も、この谷田部ラウンドを戦うには重要な要素だった様です。
■予選順位■
F-1クラス
1位 | 根岸 裕幸 | 1R14L4'11.978
| 2位 | 鈴木 和史 | 1R14L4'14.593
| 3位 | 酒井 貴之 | 1R13L4'00.264
| 4位 | 江田 啓一 | 2R13L4'00.389
| 5位 | 宮野 政崇 | 1R13L4'01.210
| 6位 | 高安 理寛 | 2R13L4'01.297
| 7位 | 森田 耕平 | 1R13L4'01.319
| 8位 | 櫻井 博 | 1R13L4'02.041
| 9位 | 矢田 大基 | 1R13L4'02.083
| 10位 | 飯田 勇一 | 2R13L4'02.717
| 11位 | 三輪 幸太 | 2R13L4'03.292
| 12位 | 西沢 淳 | 1R13L4'03.359
| 13位 | 江坂 雅輝 | 1R13L4'04.576
| 14位 | 末吉 正和 | 1R13L4'06.895
| 15位 | 石橋 佑介 | 2R13L4'07.354
| 16位 | 大村 誠 | 1R13L4'10.190
| 17位 | 服部 幸一 | 1R13L4'10.924
| 18位 | 長田 昌之 | 1R13L4'10.995
| 19位 | 茂手木 達也 | 2R13L4'11.610
| 20位 | 松島 秀行 | 1R13L4'11.806
| 21位 | 重松 隆一 | 1R13L4'12.232
| 22位 | 諸橋 泰弘 | 1R13L4'12.502
| 23位 | 入口 秀輝 | 1R13L4'12.968
| 24位 | 和田 達也 | 2R13L4'14.080
| 25位 | 芦崎 和夫 | 1R13L4'14.176
| 26位 | 小林 正利 | 2R13L4'14.249
| 27位 | 平野 宏一 | 2R13L4'14.300
| 28位 | 福島 徳雄 | 2R13L4'16.012
| 29位 | 沼田 一覧 | 2R13L4'16.232
| 30位 | 高須賀 聖和 | 1R13L4'16.810
| 31位 | 田崎 信明 | 2R13L4'18.975
| 32位 | 元木 克幸 | 2R12L4'05.664
| 33位 | 吉田 順一 | 2R12L4'07.113
| 34位 | 柳 茂幸 | 1R10L4'00.167
| 35位 | 中島 慶喜 | 1R10L4'07.377
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F-1スケールクラス
1位 | 加藤 隆史 | 2R17.967
| 2位 | 木村 心哉 | 2R18.074
| 3位 | 日比野 達也 | 1R18.110
| 4位 | 加藤 晋 | 2R18.280
| 5位 | 伊藤 成治 | 2R18.553
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F-1グランプリクラス
1位 | 足立 伸之介(BOM) | 1R16L4'10.217
| 2位 | 森田 栄俊 (FUR) | 1R16L4'10.489
| 3位 | 上林 博 (ALW) | 1R16L4'10.503
| 4位 | 橋本 努 (ZEN) | 1R16L4'11.149
| 5位 | 加藤 隆史 (BOM) | 1R16L4'11.315
| 6位 | 広坂 正美 (TYM) | 1R16L4'12.517
| 7位 | 土岐 森 (LTS) | 1R16L4'14.083
| 8位 | 土岐 啓太 (LTS) | 1R16L4'14.566
| 9位 | 山下 盛人 (ALE) | 1R16L4'15.380
| 10位 | 黒田 尚希 (PAM) | 1R15L4'00.432
| 11位 | 横井 章弘 (ALW) | 2R15L4'00.847
| 12位 | David Tse (FUR) | 1R15L4'01.204
| 13位 | 徳野 博 (TEM) | 2R15L4'03.200
| 14位 | 荒川 努 (PAM) | 1R15L4'03.727
| 15位 | 日比野 達也(ALE) | 2R15L4'05.091
| 16位 | 尾崎 二郎 (FRE) | 1R15L4'06.279
| 17位 | 福島 徳仁 (FKS) | 2R15L4'06.460
| 18位 | 大山 誠 (PSF) | 2R15L4'07.523
| 19位 | 杉田 朋毅 (TEM) | 1R15L4'09.841
| 20位 | 滝島 邦彦 (SMO) | 2R15L4'12.483
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カーシェア | プロポシェア | アンプシェア | モーターシェア
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バッテリーシェア | 参加選手県名 | 年齢層 | 男女比
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謝辞
本大会に参加された選手の皆様、そしてサーキットをお貸し頂いたサーキットオーナー横堀様、運営をお手伝い頂いた各実行委員長の
皆様、土岐ファミリーの皆様方、及びサーキットスタッフの皆様、多くの協賛品のご協力を頂いたサポートメーカーの皆様、本当にあり
がとうございました。お蔭様で無事に本大会を開催する事ができました。まだ残る多くのラウンドも、参加者の皆様に喜んで貰える様に
精一杯頑張る所存ですので、応援を宜しくお願いいたします。
また、雑誌関係でお越しくださった皆様も、遠路遥々の取材本当にありがとうございました。