F1RCGP レースリポート


第3戦 F1RCGP2011 in Tokushima
BIG+3 RC CIRCUIT 2011年3月6日(日)


天気:曇りのち雨、気温:13℃、湿度:60%、路面温度:14℃

 F1RCGP2011シリーズ第3戦が、四国の徳島県小松島市にあるBIG+3 RC CIRCUITで開催されました。同サーキットでの F1RCGPシリーズ・イベントの開催は通算4回目。例年、夏の終わりにシリーズ以外のイベントとしてF1RCGPフェスタを開催 させて頂いているサーキットでもあり、四国は固より、他県からも多くのF-1ファンが訪れる事で知られています。 オープンは2001年で、1周223m、46mのバックストレートを持つ国内屈指の高速サーキットは、路面は細粒アスファルトの超 フラット舗装。2007年にはリニューアルオープンされているので、路面グリップは抜群です。
サーキットショップは、遠くからも分かりやすい、ブルーに塗られたコンテナが目印。中には電動、エンジンカーなどの キットやパーツがズラリと並び、掘り出し物も多数あります。スタッフは川野ファミリー3名がメインで、レース時にはご兄 妹総出で手伝いに来て5名に増えます。どなたも気さくで親切丁寧に対応してくれるので、ラジコン初心者の方も是非一度訪 れて見ては如何でしょうか?最近は新サービスとしてヘリの空撮も承っているそうです。
 今年のグランプリクラスはシリーズ2戦を終え、毎回優勝者が代わると言う面白い展開です。しかも、その優勝者は全て 初優勝です。この徳島大会もこの流れは継続するのでしょうか?それとも、現王者、RCmagazine TeamBomber加藤選手が今季 1勝目を手にするか、また、一昨年の王者ALEX RACING Winners上林選手が久しぶりの栄冠を手にするのか、話題は尽きません。 一方、スケールクラスはチームも増え、カラーリングに一層磨きをかけた選手が多数参加、そして、F-1クラス、F-1ローカル クラスは、徳島独特のほのぼのとした雰囲気を醸し出しながら、楽しくレースが進んで行きます。
 参加人数はF-1ローカルクラス:22名、F-1スケールクラス:12名、F-1クラス:26名、F-1グランプリクラス:13チーム19名、 合計79名です。F1RCGP史上第2位にあたる大勢の参加者がここ四国の地に集まり、これから高速のF-1バトルが始まとうとして います。

プラクティスDay
 前日の練習走行日は大勢の人がコースに来ていました。徳島恒例のF-1イベントになっているせいか、顔馴染みの選手同士で談笑に 花が咲きます。また丁度、花粉症シーズンも到来の時期。マスク等で完全防御する方も多数散見されました。コースサイドを見渡すと、 先ず熱心にテスト走行を繰り返していたのは、Teamいけと〜ん?の芳之内選手。開幕戦に続き決勝Aメインの上位を狙っている様です。 芳之内選手にとってここ徳島はチーム拠点から比較的近く、シリーズの中ではホームコースと言っていい場所になります。これまで蓄積 したノウハウを活かし、マシンの仕上がりは上々と言った感じです。暫くすると、RCmagazine TeamBomber加藤選手、ALEX RACING Winners、 上林選手、横井選手、ALEX RACINGの日比野選手、PAPER MOONの黒田選手、荒川選手、FREEDOMからは吉田選手等、愛知県名古屋を代表する グランプリドライバーが多数来場。慣れた様子で素早くマシンをセットアップし、色々な路面状況も想定して、あらゆる角度からセットを 煮詰めている様子。中でもFREEDOMの吉田選手は、今回グランプリクラス初参戦になります。ドライビングは非常に丁寧且つ、インをしっかり おさえた走り。この調子で行けば、Aファイナル進出にも期待が持てそうです。そして、今大会好調そうなのはZEN橋本選手。本人は苦手な コースと言うこのサーキットですが、今回はサードドライバーに起用した杉本選手の力も借りて、相当速いタイムで周回を重ねています。 一方、ユニークな物作りで定評のある、MOROTECH諸橋選手のピットには、6輪タイレルマシンが初お目見え。ピンク・ブラック・ホワイトに 塗り分けられたお馴染みのMOROTECHカラーで、BIG+3 RC CIRCUITを走る姿に多くのギャラリーの注目を浴びています。レギュレーション上、 6輪の場合はリアのみのコントロールタイヤの使用が義務付けられます。6輪のハンデキャップをフロントタイヤの自由な選択肢で補えるか どうかと言うのも注目される所ですが、なかなか難しい事と想定されます。しかしながら諸橋選手の場合、1/12レーシングの経験が豊富な為、 フロントタイヤの選択幅がとても広く、良し悪しの判断も的確にセットを進めて行っている様子。始めはライバルから1秒近く置いて行かれた差も徐々 にその差を縮め、練習を終える頃には6輪車の潜在能力を余す事無く引き出してきています。また、コラリー製17.5Tブラシレスモーターもか なり速く評判で、それを聞きつけた数名のグランプリドライバー達が早速手に入れてテストをしていた様です。グランプリクラスで地元四国・高地 から初参戦になる龍馬伝説チームの川崎選手、高平選手も美しいマルボロ・マクラーレンにチームカラーが統一されて、一際目立っています。 BIG+3 RC CIRCUITのレイアウトを知り尽くしたメンバーだけに、この大会でライバルの上位チームに割って入って貰いたいものです。そして、 地元中の地元で、アジアチャンピオンにも輝くBIG+3 Racing川野選手、中津選手コンビ。川野選手の走りはいつもと変わらず切れがあり、練習 走行では常にトップタイムをキープしている模様。そして、BIG+3 Racingセカンドドライバー中津選手も今回は好調で、細かいミスさえ除けば、 ZEN橋本選手、RCmagazine TeamBomber加藤選手達にもついて行けるラップタイムです。マシンの整備にもしっかり時間を掛けて、準備に余念が ない様子ですので、初のAメイン進出なるか楽しみです。
 F-1ローカルクラスでは、大崎選手が好調です。カラーリングにも定評のある大崎選手は、ドライバーセンスとマシンのセットアップ技術に も一目を置かれておる様です。また、スケールクラスの方では、こちらでも芳之内選手がグリーンで鮮やかにカラーリングされたジャガーの マシンを駆り、好タイムを連発しています。そして、同クラスポイントリーダーであるジョーダン・グランプリ日比野選手のマシンも好調。 決勝に向けてこれまでフロントタイヤのみクイックチェンジャーを装備していましたが、リアのクイックチェンジャーも今回持ち込んで、 多くの確認作業を行っていました。F-1クラスは、今回イヤーレーシングのマシンを組んできたと言う、レッドブルカラーの堺選手が素晴らしい コーナーリングスピードを披露。Tバー使用のマシンで見た目にもシンプルですが、タイム的には他車を凌ぐ物がある様です。また、マルボロ ・マクラーレンカラーの貞野選手はEXOTEK104を使用し、去年にも増して順調な仕上がりを見せています。後はいかに細かいミスを無くし、 コーナーの繋ぎを意識してドライビングに集中すれば、Aメインの上位に進出できる可能性が十分あると思われます。
 明日の準備の為の作業を終え、日が沈み、周囲もだいぶ暗くなってきましたが、まだまだ練習走行は続いています。明日は午前中は晴れですが、 午後から次第に雨が降る予報です。激しい路面変化が予想される上、もしウェット路面になった場合、本コースではシリーズ初になります。 とにかくどんな状況でも、皆さんには悔いの残らないかたちでレースを楽しんで行って貰いたいものです。

大会当日
 朝の空は上空の雲がとても綺麗な朝焼けでした。最新の天気予報では、午後3時からの降水確率が上がっています。何とか運営を 急いで、ドライ宣言のままレースを終えたい所です。コース、ショップには朝早くから大勢の人が詰めかけ、活気に満ちた朝です。昨日 好調だったBIG+3 Racing川野選手、中津選手、ZEN橋本選手は早くもマシンの調整を行って、今日もヤル気が漲っています。名古屋から 参戦組のPAPER MOON黒田選手は今回スケールクラスにもエントリー。お気に入りのブラウンGPカラーのマシンは、出走を今か今かと 待っています。受け付け、タイヤ支給を受けた選手から、レース前最後になる短い練習走行時間が始まります。操縦台は鈴なりで、コース サイドで下から操縦する人も多いです。コース上ではF-1クラス参戦のロスマンズ・ウィリアムズを駆る佐藤選手、キャメル・ロータスの 合田選手が好調に走っており、路面グリップも非常に良い様子。このレースの為にコースオーナーがしっかり路面を管理してくれた結果 とも言える素晴らしいコンディションの下、練習走行は滞りなく終了し、集合写真、ドライバーズミーティングと進行して行きます。 競技委員長の川野氏から、大勢の参加者へお礼の気持ちと、今回のレースレギュレーションの確認と、レースの流れ等が述べられ、続いて 審判委員長の木津氏よりドライ宣言、バットドライビング等のペナルティー事項の確認が行われ、いよいよ第3戦のスタートです!
※当日はRCマガジン、徳島新聞が取材に駆け付けて下さいました。4月発売の5月号に掲載予定なので、是非皆さんご覧ください。

予選1ラウンド目
 F-1ローカルクラス予選1ラウンド目。路面コンディションも良く、ローカルクラスと言ってもタミヤライトチューンモーター&リポ パワーで、グランプリクラスに迫るラップタイムの選手も見受けられます。1ヒート目では早くもブルーを基調にカラーリングされたザウバーの 大崎選手が好走し、15周に突入。15L4'12.366、ベスト16秒302をマークし、このラウンド暫定トップタイムとなります。15周に突入したのは3選手。 2番手にはホワイト・イエロー・レッドのBIG+3カラーの川野選手、3番手に付けるのは、練習走行から好調をキープしたロスマンズ・ウィリアムズ 佐藤選手です。上位の走りはコーナーとコーナーの繋ぎ部分の車の挙動に無駄が無く、ドライビングが非常にスムーズです。皆もお手本になる、素晴 らしい走りを披露してもらいました。後続のグループで混戦なのが、14周の5秒台の選手。総合暫定6番手のホワイト・オレンジ・ブラックカラーの 太田選手の14L4'05.046から、9番手のホワイト・ピンク・ブルーカラーの久米選手の14L4'05.942まで0.896秒の中に4台が犇めき合います。
 F-1スケールクラスの予選1ラウンド目は、各選手一斉に4分間の中でタイムアタックがスタートです。レッドブル堺選手、トヨタ杉田選手、 マクラーレン磯部選手達の地元勢はひたすら周回し続ける一方、遠征組であるブラウンGP黒田選手等は周回を抑えて一発を狙いに行っています。 ここで見事に18秒505を出して総合暫定トップタイムをマークしたのは、作戦が功を奏してブラウンGPを駆る黒田選手。PAPER MOONのグランプリド ライバーでもある同選手は、左奥の複合コーナーセクションでも失速感無いドライビングでマシンを転がし、素晴らしい走りでした。2番手は ジャガーの芳之内選手18秒615、3番手にレッドブル堺選手18秒795と言う結果で、非常に僅差で続きます。ポイントリーダーのジョーダン日比野 選手はマシンを破損し、このラウンドでは4番手タイムの18秒953となります。
 F-1クラスの予選1ラウンド目。1ヒート目で先ずホワイト・ブラックのファイヤーカラーの古川選手が非常に勢いのあるアグレッシブな走りで13周を マーク、13L4'04.612、ベスト18秒588でトップゴールを果たします。しかし、続くヒートではレッドブルカラーの堺選手が非常に速く安定した走りを見せ、 このラウンド唯一の14周突入となる、14L4'17.813、ベスト17秒994をマーク。イヤーレーシングのTバー仕様のマシンを駆り、安定した走りでコーナーを スムーズにクリアしていたのが印象的でした。続くヒートでは、F-1ローカルクラスでも好調だったオレンジのカラーの大崎選手、キャメル・ロータスの 合田選手、そしてグリーン・ホワイトカラーの西郷選手、ホワイト・オレンジ・ブラックの太田選手の四つ巴のバトルでしたが、大崎選手が逃げ切り、 13L4'00.598でゴール。
 F-1グランプリクラス予選1ラウンド目。先ず1ヒート目ではZEN橋本選手が好走を見せます。ALEX RACING Winners横井選手とのバトルを征し、15L4'05.486、 ベスト15秒808でヒートトップゴール。しかし、続くヒートでRCmagazine TeamBomber加藤選手がブレーキを多用するアグレッシブな走りで、2位以下を8秒 以上引き離してヒートトップゴール。タイムは15L4'00.556、ベスト15秒752でこの時点で暫定トップタイムをマーク。RCmagazine TeamBomber加藤選手のマシン カラーは、オレンジ・レッドが美しいコントラストを放つTeamBomberカラー。お馴染みのF104Bomberコンバージョンも順調な仕上がりを見せています。続く 最終ヒートでは、地元BIG+3 Racing川野選手が加藤選手を超えるタイムで快走し、何と前人未到の16周に突入!16L4'13.146、ベスト15秒625で、暫定トップタイム を奪取!アジアチャンピオン川野選手の底力を見た気がしました。このヒート2番手タイムを出したのは、6輪タイレルで大健闘のMOROTECH諸橋選手。 15L4'03.923、ベスト16秒020で総合でも3番手のタイム。残るラウンドではどの様にタイムを伸ばしてくるか非常に楽しみな展開です。

予選2ラウンド目
 F-1ローカルクラス予選2ラウンド目。ザウバー大崎選手はこのラウンドに入っても好調です。先ほどよりも安定感を増したドライビングは、自己ベスト を0.622更新し、15L4'11.714、ベスト16秒307をマークし暫定トップタイムを守ります。他にこのラウンドで素晴らしい走りをしたのは、オレンジ・ホワイト カラーの森原選手。先ほどのラウンドに比べてインフィールドでのラインが厳しさを増し、15周まで後僅かに迫る、14L4'00.019、ベスト16秒815をマーク。 15周には1ラウンド目と同じく、大崎選手、川野選手、佐藤選手の3名が突入。Aメインボーダーである10番手のタイムは、14L4'05.065のマルボロ・マク ラーレン貞野選手まで。14周シングルのかなり速いタイムを出さないとAメインは厳しい展開です。
 F-1スケールクラス2ラウンド目は、ベストラップ争いが激しさを増します。このラウンドもトップタイムをマークしたのは、ブラウンGP黒田選手。 タイムは18秒426で、自己ベストを0.079秒更新です。2位はジャガーを駆る芳之内選手、18秒475。今回大きく躍進したのは、6番手からジャンプアップした フェラーリ川西選手。18秒733で総合暫定3位のタイムです。川西選手のマシンはF104で、今回若干セットを変えてきた様子で、スピードが若干アップして いました。タイムアタックの勝負ではギヤ比を上手く選定して、一瞬のスピードのアドバンテージを稼ぐのもポイントの様です。
 F-1クラス予選2ラウンド目。路面のグリップも安定し、このラウンドでは記録を伸ばす選手が多くいました。14周には4選手が突入。先ほどのラウンドで 唯一の14周をマークした堺選手は、自己ベストを4秒466も更新!14L4'13秒347、ベスト17秒903で暫定トップタイムをキープ。2番手は僅差で、ウィリアムズ ・ルノー佐藤選手、14L4'13.605。佐藤選手はベストはここまでで一番速い17秒873をマーク!3番手はオレンジのオートバックスカラー大崎選手14L4'17.115、 4番手オレンジのカラー森原選手、14L4'18.525、ここまでが14周。その他の選手は13周ですが、4分のシングルタイムの選手が多数。いよいよレースが 白熱してきました。
 F-1グランプリクラス、予選2ラウンド目。ここで空から雨がポツポツと降ってきます。1ヒート目ではZEN橋本選手が自己タイムを落としながらも終始 マシンの挙動を安定させた走行でヒートトップゴールを果たしますが、14L4'00.667、ベスト16秒600とかなりペースダウン。2ヒート目も同様に、Team龍馬伝説の 川崎選手がトップゴールするも、11L4L10.383、ベスト21秒554。もうベストラップを望めないほど雨が激しさを増し、路面は完全ウェット状態になります。 F1RCGPAで審議した結果、ここで審判委員長よりウェット宣言がされるのと同時に、全ての予選ラウンドをポイント制に切り替える措置をとりました。そして、 その場合F-1グランプリクラスの1ヒート目と2ヒート目のタイム差が大きいので、同クラス間で不公平が生じてしまったので、F-1グランプリクラスの第2ラウンド のみ時間をとってやり直しにします。この間、各選手は完全防水作業になたり、ピットが一層忙しさを増しました。
 仕切り直しのF-1グランプリクラス予選2ラウンド目、路面は完全ウェットになり、調子を上げてきたのはALEX RACING Winners上林選手。予選中よりウェット走行 のセットも加味したセットアップをしていた為か、抜群の安定感、速さを披露。11L4'01.134、ベストは20秒622で、他車より1秒以上速いタイムです。Fusionレーシング のコンバージョンマシンは、どの様な路面変化にも上手く対応でき、圧倒的な強さを披露しています。続いて2番手は今大会終始安定した走行が光る、ZEN橋本選手。 11L4'13.868、ベスト21秒297と言うタイムです。橋本選手もグランプリシーズンを数多く走るベテランドライバー。この様なシーンでも慌てず、ピット作業も手際良く こなし、ノントラブルで走り切っています。ポイント制になり、相対的な速さが求められる争いですので、トラブルを未然に防ぐ防水ノウハウも勝敗の大きな鍵になる様です。 その後方では3番手にPAPER MOON黒田選手11L4'16.427、4番手にミスが多くなったRCmagazine TeamBomber加藤選手11L4'21.238と続きます。

予選3ラウンド目
 F-1ローカルクラス予選3ラウンド目。ヘビーウェット路面となり、防水対策に間に合わない選手や電機系のトラブルが発生する中、 マルボロ・マクラーレン貞野選手が終始安定した素晴らしい走りを見せ、このラウンドの同クラスでは唯一の11周、11L4'20.008、ベスト 22秒551でトップタイムをマーク。このラウンドで2番手は若干ミスが重なったが、ベストは22秒410をマークし、10L4'13.607でゴールし たレッド・ブルー・ホワイトカラーの谷選手。3番手はホワイト・オレンジ・ブラックカラーの太田選手が続きます。総合ポイントでは、 1、2ラウンド好走を見せたザウバー大崎選手がポールポジションを獲得。2位に川野選手、3位に佐藤選手と言う順位になりました。
 F-1スケールクラス3ラウンド目。ここに来てジョーダン・グランプリ日比野選手が1周目にスーパーラップ、23秒507をマークし、一躍トップ に立ちます。ジョーダンイエローにカラーリングされた日比野選手のマシンは、雨の中でも非常に異彩を放ち、ギャラリーからも大注目です。 スケールクラス全般に言えるのは、ボディーの作り込みがとても実車に近いので、雨の走行シーンが実車と見間違えそうなまで迫力があります。 2番手にはフェラーリ川西選手が23秒607、3番手にはフェラーリ大阪選手が26秒750で続きます。特に大阪選手は最終の第3ラウンドにきて大きく 順位を上げる活躍を見せています。総合ポイントでは、ブラウンGPの黒田選手がポールポジションを獲得!2位にジャガー芳之内選手、3位に フェラーリ川西選手と言う結果になりました。
 F-1クラス予選3ラウンド目。1ヒート目で素晴らしい走りを披露したのは、フェラーリカラーの大阪選手。ヘビーウェットの路面を物ともせず 水飛沫を上げながら快走し、8周をマーク。8L4'00.125、ベスト28秒122をマーク。次のヒートで更に皆も驚く走りを見せたのは、レッドブル堺選手。 イヤーレーシングのマシンは、ヘビーウェットでも非常に安定した特性を見せ、堺選手のドライビングと相まって好タイムをマーク。12L4'10.137、 ベスト20秒481で3連続トップタイムをマークし、堺選手が堂々のポールポジションを獲得。総合2位はオレンジのオートバックスカラー大崎選手、 3位はウィリアムズ・ルノー佐藤選手と言う結果になりました。
 F-1グランプリクラス予選3ラウンド目。このラウンドでヘビーウェット&ハイスピードバトルを征したのは、ALEX RACING Winners横井選手! 何と、この状況で唯一の13周突入となる、13L4'17.643、ベストもウェット路面でこの時点で最速となる19秒188をマーク。今年になって実力を非常 につけてきた横井選手は、雨の中でも非常にアグレッシブ且つ繊細なドライビングを見せ、ストレートエンドでハイドロ気味のマシンを見事にドライブ していました。このラウンド2位には、ZEN橋本選手が12L4'01.572、ベスト19秒514をマーク。常に安定感のある走りが今年になって冴えわたっている 橋本選手、このラウンドの走りで総合ポイントでは自身初となるポールポジションを獲得!総合2位は、ALEX RACING Winners上林選手、総合3位は RCmagazine TeamBomber加藤選手です。トップ3台はチームも使用マシンも違うので、続く決勝ラウンドでどの様なレースになるのか注目です!

■予選順位■
F-1ローカルクラス
合計 R1  R2  R3 
1位大崎 隆司
2
1
1
22
2位川野 貴義
4
2
2
22
3位佐藤 章 
6
3
3
22
4位森原 茂利
9
5
4
22
5位太田 宏臣
9
6
13
3
6位田中 伸二
10
4
6
22
7位貞野 達也
11
14
10
1
8位桜井 俊和
15
10
5
22
9位谷 研二 
15
13
20
2
10位岸 浩  
16
9
7
22
11位久米 啓介
16
7
9
22
12位森岡 利彰
23
15
8
22
13位吉本 祐之
23
11
12
22
14位鎌田 和博
23
12
11
22
15位磯部 靖哲
30
8
22
22
16位木津 裕之
32
18
14
22
17位小山 慎吾
32
17
15
22
18位木下 政勝
34
16
18
22
19位炭田 倍彦
36
20
16
22
20位笠井 久敬
38
19
19
22
21位蟻塚 伸也
39
22
17
22
22位直江 光明
42
21
21
22

F-1スケールクラス
合計 R1  R2  R3 
1位黒田 尚希 (BRAW-01)
2
1
1
12
2位芳之内 剛 (JARA-01)
4
2
2
12
3位川西 紀明 (FERR-04)
5
6
3
2
4位日比野 達也(JOGP-01)
5
4
6
1
5位堺 和久  (REDB-02)
8
3
5
12
6位中津 貴久生(SAUB-01)
9
5
4
12
7位大阪 洋一 (FERR-05)
11
9
8
3
8位磯部 靖哲 (MCLA-01)
15
8
7
12
9位杉本 篤史 (TOYO-01)
16
7
9
12
10位橋本 努  (MCLA-02)
24
12
12
12
11位加藤 隆史 (REDB-01)
24
12
12
12
12位川野 貴義 (FERR-01)
24
12
12
12

F-1クラス
合計 R1  R2  R3 
1位堺 和久  
2
1
1
1
2位大崎 隆司 
5
2
3
8
3位佐藤 章  
7
24
2
5
4位田中 伸二 
8
3
5
27
5位合田 司  
8
4
4
27
6位太田 宏臣 
9
7
7
2
7位森原 茂利 
12
6
6
27
8位西郷 一生 
13
5
8
27
9位谷 研二  
14
13
10
4
10位貞野 達也 
18
25
9
9
11位築城 彰良 
18
11
19
7
12位坪井 誠二 
21
8
13
27
13位古川 守  
21
9
12
27
14位重松 隆一 
21
18
20
3
15位服部 幸一 
25
14
11
27
16位大阪 洋一 
25
19
26
6
17位吉牟田 広樹
26
12
14
27
18位砂田 尚志 
27
10
17
27
19位笠井 久敬 
32
17
15
27
20位炭田 倍彦 
34
16
18
27
21位磯部 靖哲 
36
20
16
27
22位木下 啓治 
38
15
23
27
23位長崎 一久 
43
21
22
27
24位桜井 俊和 
47
26
21
27
25位塚本 真也 
47
22
25
27
26位吉牟田 直樹
47
23
24
27
27位羽崎 充彦 
54
27
27
27

F-1グランプリクラス
合計 R1  R2  R3 
1位橋本 努  (ZEN)
4
6
2
2
2位上林 博  (ALW)
5
4
1
10
3位加藤 隆史 (BOM)
6
2
4
4
4位川野 貴義 (BI3)
8
1
7
9
5位横井 章弘 (ALW)
8
7
8
1
6位芳之内 剛 (IKE)
8
13
5
3
7位黒田 尚希 (PAM)
10
11
3
7
8位中津 喜久生(BI3)
10
5
19
5
9位諸橋 栄治 (MRO)
12
3
9
12
10位蟻塚 伸也 (TTF)
12
15
6
6
11位川崎 達也 (RYO)
19
8
19
11
12位高平 誠  (RYO)
20
12
19
8
13位杉本 篤史 (ZEN)
22
9
19
13
14位日比野 達也(ALE)
24
14
10
14
15位川染 昭悟 (CRE)
29
10
19
19
16位川西 紀明 (CRE)
35
16
19
19
17位荒川 努  (PAM)
36
17
19
19
18位吉田 正樹 (FRE)
37
18
19
19
19位野尻 行信 (TMC)
38
19
19
19

決勝に向けて
 このシリーズ第3戦は、ドライ路面から始まり、予選の途中からウェット路面に移り変わると言う非常にタフなレースとなっています。予選の 思わぬ雨でメカを壊してリタイヤを余儀なくされる選手や、レインドライビングに苦戦する選手が多数いる中で、これから始まる決勝に向けて生 き残った選手は最後の準備、セッティングの方向性確認のテスト走行が始まっています。特にF-1グランプリクラスでは、車速も非常に高速になる のでパワーソースの見直しや、ジャイロ等の電子デバイスの使用やセッティングも念頭に置いている様です。最高峰のクラスでま、まさに実車F-1 の様な戦いがピットで繰り広げられています。F-1クラス、F-1ローカル、F-1スケールクラスは、ウェット走行は初めてと言う選手が多く、ノウハ ウも少ない状況です。グランプリクラスの様子を見たり、色々聞いたりして、出来る範囲で雨対策をしています。ポイントとなるのはやはりメカの 防水でしょうか。簡易的にガムテープやポリカ板でボディーとシャーシの間を塞ぐ選手、メカをサランラップやビニール袋巻きにする選手、色々居 ましたが、ゴム風船の中に入れたり、タッパーの中に入れるのがより良い防水になる様です。
 続く決勝では、雨の中のバトルになります。薄暗くなるに連れ、コースサイドの水銀灯の光が路面に反射し、操縦台からの視界はどんどん悪くな る一方です。厳しい戦いが予想される中、各クラス誰が勝利するのでしょう。また、予選の合間には、小型カメラを搭載したラジコンヘリによる、 会場の空撮が行われました。まだ雨の降っていない状況のコース風景が、上空から綺麗にご覧頂けると思います。人文字で、BIG3と書かれているの が皆さん読めますか?丁度操縦台の前で寝そべっている人たちで描かれています。

F−1ローカルクラス決勝Cメイン
 残念ながらこのメインの全ての選手、ウェット路面のダメージの為に走行不能となり、出走取り止めとなりました。よって、予選の順位を以て 決勝の順位となりました。

F−1クラス決勝Cメイン
 残念ながらこのメインの全ての選手、ウェット路面のダメージの為に走行不能となり、出走取り止めとなりました。よって、予選の順位を以て 決勝の順位となりました。

F−1ローカルクラス決勝Bメイン
 残念ながらこのメインの全ての選手、ウェット路面のダメージの為に走行不能となり、出走取り止めとなりました。よって、予選の順位を以て 決勝の順位となりました。

F−1スケールクラス決勝Bメイン
 残念ながらこのメインの全ての選手、ウェット路面のダメージの為に走行不能となり、出走取り止めとなりました。よって、予選の順位を以て 決勝の順位となりました。

F−1クラス決勝Bメイン
 いよいよここから雨の中、勇敢なドライバーたちが織り成す決勝レースがスタートします。グリッドには僅か2台。 オレンジのオートバックスカラーの重松選手が4番グリッド、フェラーリの大阪選手が6番グリッドから。スタートでは 先ずオレンジカラーの重松選手がレースをリード。2番手に付けるのがフェラーリの大阪選手で2秒差で付けます。両者 激しく水飛沫を上げながらの走行で、グリップもしっかし保ち、ウェット路面とは思えない走行を続けています。ベスト ラップの方は、重松選手が23秒001、大阪選手は26秒242。重松選手は持ち前のテクニックと雨天走行のノウハウを生かして、 2位との差をどんどん広げ、そのままほぼノーミスの走りでF-1クラスBメイントップゴールを決めました。2位には大阪 選手がヘビーウェットの中無事に完走しました。

F−1グランプリクラス決勝Bメイン
 F-1グランプリクラス決勝Bメイン。このメインは龍馬伝説チームの2名、川崎選手、高平選手がマルボロ・マクラーレン カラーで登場です。スタートは2台が綺麗に隊列を成して走行で、トップは川崎選手、2番手高平選手の順で走行中。しかし、 4周目にストレートエンドでトップを走行中の川崎選手がハイドロプレーニング現象で突然マシンがふらつき大クラッシュ。 ここでトップに立ったのがチームメイトの高平選手。マクラーレンカラーの高平選手はストレートエンドではあえてラインを 変えて浅瀬のラインを選びながらの走行。グランプリクラスのハイスピードマシンを上手く操り、スピンギリギリでマシンの 姿勢を巧みにコントロールしているテクニックが光ります。最終的には高平選手がベスト20秒531を後半になって叩き出しながら 素晴らしいペースで走り切り、見事トップゴールを決めました。2位は川崎選手が1ラップ差で完走しました!

■決勝順位■
F-1ローカルクラスCメイン
1位蟻塚 伸也 D.N.S.
2位直江 光明 D.N.S.









F-1クラスCメイン
1位磯部 靖哲 D.N.S.
2位木下 啓治 D.N.S.
3位長崎 一久 D.N.S.
4位桜井 俊和 D.N.S.
5位塚本 真也 D.N.S.
6位吉牟田 直樹D.N.S.
7位羽崎 充彦 D.N.S.




F-1ローカルクラスBメイン
1位久米 啓介 D.N.S.
2位森岡 利彰 D.N.S.
3位吉本 祐之 D.N.S.
4位鎌田 和博 D.N.S.
5位磯部 靖哲 D.N.S.
6位木津 裕之 D.N.S.
7位小山 慎吾 D.N.S.
8位木下 政勝 D.N.S.
9位炭田 倍彦 D.N.S.
10位笠井 久敬 D.N.S.

F-1スケールクラスBメイン
1位加藤 隆史 (REDB-01)D.N.S.
2位川野 貴義 (FERR-01)D.N.S.









F-1クラスBメイン
1位重松 隆一 20L8'08.889
2位大阪 洋一 17L8'06.149
3位築城 彰良 D.N.S.
4位坪井 誠二 D.N.S.
5位古川 守  D.N.S.
6位服部 幸一 D.N.S.
7位吉牟田 広樹D.N.S.
8位砂田 尚志 D.N.S.
9位笠井 久敬 D.N.S.
10位炭田 倍彦 D.N.S.

F-1グランプリクラスBメイン
1位高平 誠  (RYO)22L8'08.182
2位川崎 達也 (RYO)21L8'11.354
3位杉本 篤史 (ZEN)D.N.S.
4位日比野 達也(ALE)D.N.S.
5位川染 昭悟 (CRE)D.N.S.
6位川西 紀明 (CRE)D.N.S.
7位荒川 努  (PAM)D.N.S.
8位吉田 正樹 (FRE)D.N.S.
9位野尻 行信 (TMC)D.N.S.

F-1ローカルクラスAメイン
 F-1ローカルクラス決勝Aメイン。スタートは2番グリッドからホワイト・イエロー・レッドのBIG+3カラーの川野選手が好スタート を決め、トップに躍り出ます。2位は僅差でホワイト・オレンジ・ブラックカラーの太田選手も5番グリッドからジャンプアップ。3番手は ポールスタートの大崎選手の順。川野選手は序盤からペースを上げ、20秒561をマーク。2位の太田選手に2秒差のリードを付けますが、太田 選手も20秒359のベストラップを出し、川野選手を追走します。やがてトップを走る川野選手に、ホワイト・オレンジ・ブラックカラーの太田 選手が近づいて行き、インフィールドで見事交わし、太田選手がトップを奪取!2位にポジションを落とした川野選手は、マシンがふらつき ペースが上がらない模様。その直後には、太田選手がストレートでハーフスピンの隙を付いて、再び川野選手がトップに浮上。非常に激しい バトルが続いています。その後、サイドバイサイドの激しいトップ争いが何度も続き、川野選手が若干トップをリードしていたのですが、後半になる と大きなミスが重なり、ここで安定して走行を続けていた太田選手が満を持してトップに浮上。そして、8分のコールを受けてそのままゴール!2位 は終始トップ争いに絡んだ川野選手、3位は粘りの走りが光ったレッド・ブルー・ホワイトカラーの谷選手が入賞しました。

F-1スケールクラスAメイン
 F-1クラス決勝Aメイン。やや薄暗くなった路面状況で、ドライバーの視界もかなり街灯の光で妨げられています。スタートは3番グリッドから フェラーリ川西選手が絶妙なスタートを切り、2番手に続くのがジョーダン日比野選手、3番手はフェラーリ大阪選手と言う順。まだ序盤の為か 各選手様子を見ながらの走行と言った印象。このBIG+3サーキットでの50周の周回レースはかなり長丁場になる事が予想されるので、燃費 走行を各選手行っている様です。序盤は次第にトップ2台、フェラーリ川西選手、ジョーダン日比野選手が抜け出す格好でレースが進みます。 2台の差は1〜2秒で大接戦です。すると、インフィールド左セクションで、川西選手のインを日比野選手が綺麗に刺し、トップに浮上。 日比野選手のジョーダンのマシンは、雨の中でも非常に安定しており、ストレートでのマシンの挙動は他の選手と比べても微動だにしません。しかし、 インフィールド左セッションの立ち上がりで油断したのか、大きくスピンを期し、再び川西選手がトップに浮上。その後、20周を終了し、フェラーリ 川西選手がトップで先にピットイン!タイヤローテーションのみの作業に入ります。川西選手のピット作業はかなり賑やかですが、思いの外時間を 要している模様。すると、トップ走行中のジョーダン日比野選手もピットイン!川西選手はようやくピットアウトして、コースサイドが慌ただしく なってきます。ジョーダン日比野選手のピットはALEXチームの上林選手と、横井選手が担当しますが、非常に早いピットワークで、日比野選手を トップで送りだします。大阪選手も含め、全選手ピットを終えた段階で、ジョーダン日比野選手が2位に約半周のリードを保ちトップを走行。 ベストラップは日比野選手が22秒421、川西選手が22秒476でほぼ互角の状態。レース後半になると、一時10秒以上の差があったトップ2台の差が 徐々に縮まり出します。日比野選手のマシンがバッテリーダウンに近い状態でペースが思うように上げられない様です。しかし、何とか50周を 走り切り、6.738秒差で逃げ切り、スケールクラス優勝を果たしました。3位は後半の追い上げが素晴らしかったフェラーリ川西選手、3位は大阪選手 が無事に完走を果たし入賞を決めます。


F-1クラスAメイン
 F-1クラス決勝Aメイン。スタートでは各車非常に綺麗な出だしを見せ、F−1クラスでもレベルの高さを伺わせます。 トップはポールポジションからスタートしたレッドブルカラーの堺選手。2番手は3番グリッドからスタートのロスマンズ・ ウィリアムズカラーの佐藤選手が浮上。3番手にオレンジのオートバックスカラー大崎選手でしたが、直後に電機系のトラブルが 起き、大きく後退。代わって3番手に上がって来たのは、ホワイト・オレンジ・ブラックの太田選手。トップと2位の差は5〜6秒 差で4分を折り返し、後半戦に突入。トップの堺選手はベストラップ20秒820、2位の佐藤選手は21秒319。後半になるに連れ、 トップの堺選手はジリジリと差を広げに掛かり、最終的に6.295秒差を付けてポールトゥーウィンを果たしました。堺選手のマシンは イヤーレーシングのF103Tバーコンバージョンです。かなりの雨で濡れている路面状況の中、安定したドライビングを見せ、予選を 通してほぼパーフェクトウィンを達成です。2位は22周のトップと同一周回でゴールしたロスマンズ。ウィリアムズを駆る佐藤選手、 3位は太田選手と言う結果でした。

F-1グランプリクラスAメイン
 F-1グランプリクラス決勝Aメイン。スタートはALEX RACING Winners上林選手が2番グリッドから鋭い加速でトップに浮上、2番手はポールスタートの ZEN橋本選手、3番手にはRCmagazine TeamBomber加藤選手、そしてその後方からはBIG+3 Racing川野選手、いけと〜ん?の芳之内選手と大勢が僅差で 1コーナーへと雪崩込みます。1周目は非常に僅差のサイドバイサイドの走行でしたが、最初にクラッシュ後退したのがRCmagazine TeamBomber加藤選手。 その隙にトップに上手く浮上したのは、BIG+3 Racing川野選手!ストレートに差し掛かり、2位との差を広げに掛かった矢先に、そのまま電機系のトラブルで フェンスにヒット。この周は電機系のトラブルに見舞われたのはもう2選手。MOROTECH諸橋選手と、ALEX RACING Winners上林選手です。上林選手は何とテール ランプの配線がショートしたとの情報です。残念ながら早くも数名がリタイヤとなり、非常に厳しいレースの幕開けとなりました。 ここで序盤の混戦を抜け出したのは、ALEX RACING Winners横井選手。上林選手の分まで頑張るかの様な素晴らしい走りで、レースをリード。その後方1秒差で ZEN橋本選手が追うかたち。3番手はBIG+3の中津選手。中津選手は今回初のAメイン入りで、早くも3位の入賞圏内につける好走です。各選手グランプリクラス マシンのパワー走行により、各所で白い水飛沫が凄いです。4分の折り返し時点でトップ勢の順位に変動は無く、トップALEX RACING Winners横井選手、2番手 ZEN橋本選手で、非常に僅差のバトル。2台の差は約0.5秒差。ベストラップは横井選手が19秒152、橋本選手が18秒961です。横井選手の巧みなブロックで橋本 選手も無理には抜けない状況が続くまま、後半戦に。そして、残り40秒でZEN橋本選手が横井選手のインを突きに揺さぶりを掛けた瞬間、ALEX RACING Winners 横井選手がまさかの立ち上がりでスピンを期し、ZEN橋本選手が満を持してトップに浮上!そして、そのまま橋本選手がトップゴールし、挑戦3年目にしてF-1 グランプリクラス初優勝を成し遂げました!2位は終始トップを走行するも、惜しくも2位に甘んじた横井選手、そして3位は初Aメインの中津選手がいきなり の嬉しい初入賞を果たしました。コースサイドの皆からは割れんばかりの祝福の拍手が贈られました。
 これで毎レース優勝者が目まぐるしく変わると言う、これまでのシーズンには無い様相を呈した今シーズン。現時点でのポイントリーダーはZEN橋本 選手となり、一層ワールドチャンピオンの行方が分からなくなってきました。今回は12戦中の6戦の有効ポイント制です。まだまだシーズンは序盤です ので、今後のマシンアップデート作戦がどの様に行われるかが今後非常に楽しみです。

ポディウム表彰・シャンパンファイト
 決勝レースが終わると直ぐに、各クラスの入賞者(トップ3)を集めて、ポディウム表彰式を行います。今回は雨の中で 完走すら難しい状況の下、速さと強さ両方を備えた選手が上位に来ています。4クラスの上位3選手が一堂に集まり、トロフィー の授与と同時に、皆から大きな拍手が贈られました。その後、シャンパンファイトが行われました。今回はクラスも多いので、 12本のシャンパンが選手達に配られます。カウントダウンの後、いよいよシャンパンシャワーが繰り広げられます。今回のヒーロー はやはりZENの橋本選手でしょう!F1RCGPグランプリクラス参戦3年目に味わう初勝利!今回は惜しくも2位に終わったALEX RACING Winners横井選手や、レースではライバルチームであるメンバーも一緒になって、心から橋本選手の優勝を祝っていたのがとても 印象的でした。そして、最後の締めくくりが、2009-2010F-1ワールドチャンピオンドライバーのALEX RACING Winners上林選手、 RCmagazine TeamBomber加藤選手達による祝福です。バケツ一杯の水を操縦台の上から下に居る橋本選手目掛けて、特大のシャワー!! その後も橋本選手からは笑顔が耐えることが無く、今日は何をしても怒らない雰囲気の中、表彰式が終わりました。 入賞した皆さん、本当におめでとうございました!

■決勝順位■
F-1ローカルクラスAメイン
1位太田 宏臣 23L8'22.150
2位川野 貴義 22L8'00.668
3位谷 研二  14L6'19.040
4位大崎 隆司  6L2'29.889
5位佐藤 章  D.N.S.
6位森原 茂利 D.N.S.
7位田中 伸二 D.N.S.
8位貞野 達也 D.N.S.
9位桜井 俊和 D.N.S.
10位岸 浩   D.N.S.

F-1スケールクラスAメイン
1位日比野 達也(JOGP-01)50L19'57.453
2位川西 紀明 (FERR-04)50L20'04.191
3位大阪 洋一 (FERR-05)42L20'09.295
4位黒田 尚希 (BRAW-01)D.N.S.
5位芳之内 剛 (JARA-01)D.N.S.
6位堺 和久  (REDB-02)D.N.S.
7位中津 貴久生(SAUB-01)D.N.S.
8位磯部 靖哲 (MCLA-01)D.N.S.
9位杉本 篤史 (TOYO-01)D.N.S.
10位橋本 努  (MCLA-02)D.N.S.

F-1クラスAメイン
1位堺 和久  22L8'06.882
2位佐藤 章  22L8'13.177
3位太田 宏臣 21L8'03.681
4位田中 伸二 21L8'19.348
5位谷 研二  18L8'11.595
6位大崎 隆司  0L0'06.251
7位合田 司  D.N.S.
8位森原 茂利 D.N.S.
9位西郷 一生 D.N.S.
10位貞野 達也 D.N.S.

F-1グランプリクラスAメイン
1位橋本 努  (ZEN)25L8'18.428
2位横井 章弘 (ALW)24L8'00.424
3位中津 喜久生(BI3)24L8'10.684
4位加藤 隆史 (BOM)24L8'17.611
5位芳之内 剛 (IKE)23L8'09.795
6位黒田 尚希 (PAM)22L8'02.884
7位蟻塚 伸也 (TTF) 8L2'58.896
8位上林 博  (ALW) 1L0'29.542
9位諸橋 栄治 (MRO) 1L0'35.708
10位川野 貴義 (BI3) 0L0'06.348

ベストルッキングカー賞(Formula賞)
 ベストルッキングカー賞には大崎選手のザウバーが選ばれました。難しい色合いを見事に再現しており、 遠くからでもその美しさが一目で分かりました。やはりF-1ラジコンは格好の良さが他のカテゴリーに比べて 重要になります。皆さんも自分のボディーをもっと美しくカラーリングして、皆をあっと驚かせて下さい。 ベストルッキングカー賞として、大崎選手には大会スポンサーの1つであるFormulaより特性ストラップが贈 られます。このFormulaストラップは非売品ですので、これを持っている人はベストルッキングカー賞を受賞した 証になりますので、ストラップGETを目指して皆さんも是非がんばってください。

全体表彰・抽選会
 雨も降り続き、周りも完全に暗くなる中、テントをセンターに寄せてその中でバンケット及び全体表彰式を行いました。 大会会長より全参加者に表彰カードが授与され、その後に、大抽選会へと進みます。抽選会ではスポンサー各社から今回も 多くの協賛品を頂いており、大変時間が掛かりましたが全参加者に十分配る事ができました。やはり、レース最後の抽選で お目当ての物が当たると、レースの疲れも吹き飛びますね!最後に大会を運営した各実行委員長の挨拶が行われ、F1RCGP第3戦 徳島大会は幕を閉じました。今回は天気が目まぐるしく変わる大変なレースとなりましたが、皆さん最後までお付き合い頂き、 本当にありがとうございました。


F1RCGP大会主要機材データ
 F1RCGP大会データになります。マシン、プロポ、アンプ、バッテリー、F-1グランプリクラスモーターのシェアと、全員の参加選手県名、年齢別、 そして男女比です。 次回参加される方、遠征される方は是非とも参考になさってください。 次回行われる予定のF1RCGP2011 Round4は、4月3日(日)千葉大会 in RCスタジアム袖ヶ浦です。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

カーシェア
プロポシェア
アンプシェア
モーターシェア
バッテリーシェア
参加選手県名
年齢層
男女比

謝辞
 本大会に参加された多くの選手の皆様、そしてサーキットをお貸し頂いたサーキットオーナー川野様、運営をお手伝い頂いた各実行委員長の 皆様及びサーキットスタッフの皆様、多くの協賛品のご協力を頂いたサポートメーカーの皆様、本当にありがとうございました。お蔭様で無事 に本大会を開催する事ができました。この調子で今後も皆様に喜んで頂けるイベントを目指して、精進して行きたいと思っておりますので、今 後とも応援の程宜しくお願い申し上げます。
また、最後になりますが、RC Magazine、徳島新聞等メディア関連でお越しくださった皆様も、遠路遥々の取材本当にありがとうございました。