天気:曇り(屋内)、気温:22℃、湿度:55%、路面温度:18℃
F1RCGP2011シリーズ第6戦はF1RCGP初の開催地となる新潟大会です。新潟県長岡市のMOROTECH SPEED WAY(モロテック・
スピードウェイ)での開催で、ゴールデンウィークの最終日にあたる週末に行われました。
MOROTECH SPEED WAYはショップ併設の屋内サーキットとして、2003年1月1日にオープン。雪の多い新潟は年間の1/3はオフシ
ーズンを余儀なくされますが、ここではオールシーズンRC走行が可能です。サーキットオーナーの諸橋氏が、雪深い場所のRC
ファンにもいつでもRCを楽しんで貰いたいと言う想いが、正に形になったサーキットになります。サーキットスペックは、横幅
36m、奥行き15mと言う比較的大きめの敷地内に、全長115mのレイアウトが施されています。建物の構造上コースの1/4くらい欠き
込みが有り、コースレイアウトの自由度に大きな制限が有ります。F1RCGPが開催される時のレイアウトは、通常より若干
ハイスピードになっていますが、長いストレートを無くした事により、ストレートスピードでの勝負は皆無で、コーナリングス
ピードの高さとコーナーの繋ぎが勝負所となります。恐らくF1RCGPの「モナコGP」と言う表現がピッタリのテクニカル
サーキットです。操縦台は最大14名が立てるゆとりのある設計になっていますが、サーキットが横に長い為、スタンドポジショ
ンで右と左で全く違う雰囲気になります。立ち位置が変わった時には慣れるまでに若干時間が掛かる事でしょう。サーキットレ
イアウトは、スタート直後に最大の難関とも言えるヘアピンが待ち受けています。このヘアピンを抜けると短いバックストレー
トがあり、このストレートの走行ラインが次のエスカレーターコーナーを抜ける際のカギとなります。エスカレーターコーナー
をなるべく速度を落とさずにクリアし、渦巻きコーナーへインベタでアプローチします。渦巻きコーナーを最短ラインで抜ける
と、左外周の高速コーナーに入ります。このコーナーは加速状態で通過するため、スロットルワークと微妙なステアリング操作
が必要です。その左高速コーナーを抜けると短いホームストレートです。このホームストレートはその次に控えるシケインのア
プローチも兼ねており、ここで前走車のプッシングをすることにより、シケインの進入が抜き所となります。シケイン進入でプ
ッシュできれば、前走車がブロックラインで走れば、クロスラインで立ち上がり、計測ラインを並んで通過することが可能とな
ります。よって最終シケインでのマシン特性が勝負を大きく左右する事でしょう。とにかく抜き所が無いタイトコース。予選の
グリッドが勝負の分かれ道となりそうです。
サーキットの方は他に、ミニッツサイズのマシンが走行可能な立体ミニサーキットが一面あり、RCファンならどんなスケールの
マシンでも誰もが気軽に楽しめる施設になっています。そして、一階にあるサーキットショップは、タミヤを中心に、京商、コ
ラリー等、小さな敷地にパーツが所狭しと在庫されています。ショップ店長である「う〜てん」こと、坂田裕子店長曰く、無い
物は無い、を豪語するほど激しい在庫内容に、マニアなら一度は探索に行って見たい魅力あふれるお店になります。ちなみにサ
ーキットショップは通販も行っているので、関東・関西に在庫が無い場合は、ここ新潟に問い合わせるのが良いかも知れませんね。
今回のラウンドの参加人数はF-1クラス:23名、F-1スケールクラス:5名、F-1グランプリクラス:12チーム20名、合計48名です。
今大会よりF-1グランプリ参戦チームとしては、地元MOROTECH SPEED WAYの常連さんメンバーで構成されたMOROTECH SPEED WAYチーム、
群馬県のCREST SPEED WAYのエキスパートで結成された、TEAMクレストAAA、TEAMクレスト2軍の合計6人のメンバーになります。また、
他のチーム体制を見てみると、ここからかなり遠方の名古屋、滋賀をベースにするチームドライバーも多く参戦。今回のグランプリ
クラスは非常にレベルの高い、見応えのあるレース展開になりそうです。一方、F-1クラスは地元勢を中心にした敷居の低さが窺えま
す。それでも、きちんとしたレース形式で行われるF1RCGPの1つのクラスとして開催されますので、程良い緊張感も漲る事でしょう。
F-1クラス、F-1スケールクラスは、マシンのボディーにも注目です。この新潟大会は特に綺麗なカラーが多く、F-1をスケールカーと
しても心から愛しているユーザーが多数いる様です。
2011チャンピオンシップも今大会が前半戦最後を締め括るレースになります。今までの流れが大きく変わるか、それともここまでの
流れが一層強固なものになるか、非常に楽しみな所です。サーキットオーナーの諸橋氏が手掛ける6輪マシンのPROJECT43もマシン開発
の最終段階を迎えています。また、自作6輪ユーザーも徐々に増えてくる中、電子デバイス競争も相まって、テクニカル面で世界最高峰
の争いがグランプリカー行われている模様。将来的に、よりF-1が快適に楽しく走れる為のフィードバックに、これらの技術革新が使用
される事を臨みます。F1RCGPAでも、いろいろな技術情報を包隠さず、F-1クラスの皆さん等に知って頂ける様公開していく予定です。
プラクティスDay
朝から沢山の選手がコースに集まり、コース上はF-1だらけで満員御礼の状態です。各車コースの狭さを感じさせない程、正確な
ライントレースで、ペースの違うマシン同士でもぶつかる事無くスムーズに練習走行時間が過ぎて行きます。グランプリクラスの
メンバーでは、前ラウンド優勝を果たし、益々波に乗るRCmagazine TeamBomber加藤選手が9秒台に入れての走行で、絶好調を見せて
います。しかし、時々激しいラインの攻めで、Tバーを折っており、モナコばりのコースの洗礼を浴びている様です。また、MOROTECH
からは、小池選手が2ndドライバーとして初参戦。PROJECT43の6輪タイレルを駆り、こちらもRCmagazine TeamBomber加藤選手を上回る
ペースで快走を続けています。6輪マシンの最大のアドバンテージは何と言っても恵まれたフロントグリップ。狭いコースでもグイグイ
曲がるマシンバランスの良さは、オーソドックスな4輪マシンとは似て非なる動きです。今後のF1RCGPレースシーンでは、曲がりの6輪、
軽快感の4輪で使い分けが進む予感がします。他の6輪ユーザーではTeam Castrol Lotus土岐啓太選手もハイペースで走行中。6輪デビュ
ー戦だった袖ヶ浦RCスタジアムで行われた第4戦千葉GPでは、リアグリップの物足り無さがありましたが、今回はセットも煮詰まって
しっかりリアグリップが確保できている模様。他、グランプリクラスドライバーでは、TEAMクレスト2軍の石岡選手、国友選手が徐々に
ペースを上げて、上位陣に迫るペースで走行をしています。マシンはTRG111を使用しており、それぞれ持ち前のテクニックと普段メインで
行っている1/12レーシングのノウハウも交えて実力を発揮している所です。F1RCGPでは、様々な実力派ドライバーがエントリーし、挑戦
していますので、一緒に参戦したり、観戦するにも非常に面白い内容になっています。
F-1クラス、F-1スケールクラスのメンバーは、地元新潟勢を中心に、MOROTECH SPEED WAYのスペシャリストが勢揃い。しかし、マブチ540
の適度なスピード域の為に、遠征組とも練習走行中から激しいバトルが展開されている様です。タイムの方は、10秒台後半から11秒前半に
掛けての争いの様です。1/12レーシングも豊富に経験している丸山選手が、本日の同クラス1番時計をマークしている様なので、明日の
本番も上位を狙って更に良い走りをしてくれる事でしょう。名古屋から遠征組となる、木下選手のご兄弟や、服部選手等もF-1クラスに
かなり真剣に取り組んでおり、真剣な面持ちでセッティングを行っています。ポイントとしては、タイヤ径の調整と、ギヤ比の掛け方で、
限りあるモーターパワーを効率良く伝えるかと言う事が重要な様です。スケールクラスは今回グランプリドライバー同士での争いになり、
11秒台でのラップタイムが出ています。ウェット路面でなくても皆スケール感に拘りを見せ、テールランプの点灯や、非常に凝ったボディ
ーカラーリングに皆力を注いでいる模様。F1RCGP公認クラスで唯一”ゆるい”スピードでグランプリドライバーと張り合えるクラスですの
で、皆さんも是非チャレンジして頂ければと思います。
大会当日
いよいよ新潟大会当日の朝を迎えます。コース上は昨日にも増して活気に満ち溢れており、受付でZENのコントロールタイヤを手に入れた
選手から外に設置されたタイヤセッターエリアへと繰り出している模様。ここMOROTECH SPEED WAYでは、スポンジタイヤを装着するマシンが
一気に増えたせいで路面グリップが飛躍的に上昇。その為、タイヤ径を早くも落してマシンの安定性を高めようとする選手が多く居る様です。
タイヤセッターによるタイヤ径の調整は、F-1に限らず、1/12レーシングカーや、1/10エンジンツーリングカーでも行われます。一見難しいし、
危険な作業に見えますが、ポイントを押さえて正しく操作すれば、誰もが簡単にできる作業です。タイヤセッターの使い方が分からないとかで
お困りの方は、是非大会運営スタッフにお気軽にご相談ください。例えタイヤセッターを持っていなくても、どこからか手配して作業を行える
様にします。
コース上では、レース前の練習走行が早くもヒートアップ。ここに来て、TEAM800の新井選手、飯田選手も徐々にペースアップを果たし、Aメ
インを狙える感じが出てきました。特に新井選手はJMRCA1/12レーシング全日本選手権で3位入賞を果たした事もある実力者です。F1RCGPでも
上位目指して是非頑張って貰いたい所です。一方、TEAMクレストAAAのメンバーは依然一進一退のセットが続いています。TEAM監督の滝沢氏の
支持の下、ドライバー同士意見を言いながらトータルで向上して行って欲しいものです。そして、グランプリクラス台風の目となるか、地元の
MOROTECH SPEED WAYチーム。常連さんの中でも選りすぐりの構成で臨む同チームは、栗山選手と片桐選手のコンビで非常に速いラップで走行を
重ねている様です。2台揃ってAメインに残る可能性も十分にあるため、レギュラーグランプリドライバーも要警戒か?!シリーズランキング
上位に名を連ねるドライバーも苦戦し得る今大会は、既にタイムが出ていても油断はしていられません。RCmagazine TeamBomber加藤選手も
同様、ZEN橋本選手、BIG+3 Racing川野選手、PAPER MOON黒田選手等、グランプリシリーズのそうそうたるメンバーも気合いを入れ直してレース
に臨んでいる様です。
練習走行時間も終わり、開会式並びに競技説明と、大会の進行は常にオンタイムで進んでいきます。今シーズン前半戦は、レース進行の
遅れが非常に多く、反省材料として常にあったせいもあり、ここMOROTECH SPEED WAYでは下打ち合わせを念入りに済ませ、遠方から来て頂いて
いる選手の為にも時間通りの運営を心掛けました。大会競技委員長・放送委員長兼任の諸橋氏は、非常にレース運営が上手く、段取りも去る事
ながら、放送も的確です。これから始まろうとしているレースも、絶妙なアナウンスで益々盛り上がる事でしょう。
また、今回も平成23年東北地方太平洋沖地震のチャリティーレースも兼ねており、善意の義援金を募りました。がんばれ日本!STAND UP JAPAN
を合言葉に、これからも活動を続けてまいりますので、ご支援賜りますよう宜しくお願いいたします。皆さまから集められた義援金は日本赤十字社
を通して被災者に送られます。
※当日はRCマガジン、RCワールドが取材に駆け付けて下さいました。7月発売の8月号に掲載予定なので、是非皆さんご覧ください。
予選1ラウンド目
F-1クラス予選1ラウンド目。先ず1ヒート目では、イエロー・ホワイトのCCレモンカラーに塗り分けられた内藤選手が、F104Wを駆り
いきなりの快走を見せトップゴール。21L4'01.255、ベスト11秒182をマークし、基準タイムを打ち立てます。続く3ヒート目では、グリー
ンで鮮やかにカラーリングされたジョーダンを駆る伊藤忍選手が、非常に滑らかな走りでトップを独走。ここで22周に入り、22L4'06.742、
ベスト10秒983をマーク。伊藤選手のタミヤ+ZENコンバージョンは抜群のリアグリップを見せ、安定感のあるコーナーリングが特徴的でした。
最後の5ヒート目は、ハイレベルなラップタイムの応酬から、22周のタイムを2名が出す事になります。イエロー・ブラックのルノーカラー
丸山選手は練習走行からの好調を維持し、他車を寄せ付けない素晴らしい走りで22L4'05.723、ベスト10秒980で、暫定ポールポジションタイム
をマーク。このヒート2番手は、ロスマンズ・ウィリアムズ明間選手が1.832秒差で続き、こちらもかなりの好タイムです。明間選手もZENの
コンバージョンを使用、トップの丸山選手はKAWADAコンバージョンを使用と、F103のコンバージョンが上位進出車に多く見られました。このラ
ウンドは22周が3名、21周が14位の平野選手までの11名が入り、早くも21周のかなり前半のタイムを出さなければAメインのボーダーに届かない
状況になっている様です。
F-1スケールクラスの予選1ラウンド目。前半から好タイムを連発したのは、フォースインディアのボディーの橋本選手。千葉県から参加の
橋本選手はかなり事前に現地入りし、調整を重ねていた模様。F104+ZENコンバージョンを駆り、2位に0.274秒差の大差で暫定ポールポジション
を獲得。2位にはジョーダンカラーの日比野選手が11秒567で入り、3位はザウバー中津選手。中津選手は四国から遥々参加しているので、可夢偉
の様に決勝でのオーバーテイクを見せて欲しいものです。
F-1グランプリクラス予選1ラウンド目。TEAM800の飯田選手が安定感のある速さを見せ、先ずはトップゴールを決めます。タイムは22L4'04.250、
ベスト10秒707。このヒート2番手に付けるBIG+3 Racing中津選手はベストは10秒623で1発の速さがありますので、もう1つ安定感を増して欲しい
所です。続くヒートではTEAMクレスト2軍の国友選手が1/12レーシングの走りの様な持ち前の安定感のある素晴らしい走りを披露。早くも23周に入れ、
23L4'05.352、ベストは10秒431をマーク。国友選手のマシンは新発売から間も無いTRG111。今回は少ない練習量でしたがマシンのポテンシャルも
徐々に発揮している模様。続く第3ヒートでは、PAPER MOONの黒田選手が、地元のエキスパートドライバー片桐選手を大バトルの末に交わし、
23L4'03.319、ベスト10秒261でヒートトップゴール。MOROTECH SPEED WAY片桐選手は惜しくも0.340秒差で接戦を逃します。そして、最終ヒートは
F1RCGP名立たるメンバーが登場。先ず前半をリードしたのはRCmagazine TeamBomber加藤選手。しかし、後半からMOROTECH小池選手が6輪マシンで
追い上げ、ぐんぐんペースを上げて大逆転でトップゴール。総合でも暫定ポールポジションを獲得し、24L4'06.486、ベストはここまでのベストラップ
となる9秒台に突入!9秒869でした。
予選2ラウンド目
F-1クラス予選2ラウンド目。徐々に路面も上がって来たのか、全体的にもタイムは上向きの様です。1ヒート目のCCレモンカラー
内藤選手は22周に突入し、プラス1周の自己ベストでゴール。早くもこの先のラウンドから好タイムが出る事を予期させます。続く第4
ヒートでは、グリーン・ホワイトのベネトンカラーが鮮やかな鴨沢選手が自己ベストを更新し、総合7番手から5番手にジャンプアップ。
鴨沢選手のマシンはほぼノーマル状態のタミヤのマシン。ノーマルのマシンでもセットアップや組み方で、まだまだ非常に戦闘力のある
マシンになると言う事が実証された様でした。ヒートが進むに連れて、益々期待される各選手のタイムアップでしたが、有力選手が多い
最終ヒートは若干失速感漂う雰囲気に。最終ヒートのトップゴールは、ルノーカラーの丸山選手。ベストは10秒953とアップするも、中盤
の小さなミスが重なり、トータルでは惜しくも22L4'06.077で前のラウンドのタイムには及ばず。このヒート2位に終わったロスマンズ・
ウィリアムズ明間選手も同じく22周にギリギリ入った22L4'10.605でタイム更新ならず。結局このラウンドでは、22周が2名増え、合計
5名と言う結果になります。Aメインボーダーは10位のブラック・オレンジ・ホワイトの加藤勝治選手、21L4'03.812、ベスト11秒469です。
F-1スケールクラス2ラウンド目。このラウンドでもフォースインディアの橋本選手が11秒328とトップタイムを出しますが自己ベストには
0.035秒及ばず。ここでタイムを上げてきたのはジョーダン日比野選手。決勝ラウンドに向けてなのか、周回数も非常に多く回っており、
ベストラップ方式とは思えないコンスタントな走りが光りました。タイムは自己ベストを0.223秒更新し、11秒344。総合3番手はこちらも
自己ベストを0.271秒更新したザウバー中津選手が追いかける展開を見せています。一方、2010F-1アジアチャンピオンのフェラーリ川野選手
のマシンは若干挙動が乱れやすいのか、タイムも安定しない様子。続く最終ラウンドではもっと上位グリッドを目指して頑張って貰いたい所です。
F-1グランプリクラス予選2ラウンド目。先ほどのF-1クラスの流れを受けてか、このラウンドではグランプリクラスもややタイムが伸び悩む
傾向にある様です。しかし、それでも強さを見せたのが、2ヒート目のTEAMクレスト2軍の国友選手。インを綺麗に繋ぐ走りで、24周に迫る、
23L4'01.020、ベスト10秒279をマーク。これで11番手から一気に5番手に浮上します。次の4ヒート目ではMOROTECH SPEED WAY栗山選手が
自己ベストを2秒551更新し、23L4'01.459、ベスト10秒156をマーク。流石常連の走りで、ギャラリーからも声援が飛んでいました。また、
このヒートではTeam Castrol Lotus土岐三冬選手も自己ベストを更新。23L4'02.484、ベスト10秒287。土岐選手のマシンはレース前に急遽投入
したと言う3Racingのマシンです。今後煮詰めれば更なるタイムアップも夢ではないでしょう。そして、最終ヒートではBIG+3 Racing川野選手、
MOROTECH小池選手、RCmagazine TeamBomber加藤選手の三つ巴の展開でしたが、各選手1回の大きなタイムロスを抱え、最終的にはZEN橋本選手が
トップゴール。しかし、上位陣では自己タイム更新には至らず。BIG+3 Racing川野選手は9秒882のベストで本日2番目に速いラップタイムを刻んだ
だけに、終盤のミスは本当に惜しいアクシデントでした。
予選3ラウンド目
F-1クラス予選3ラウンド目。お昼休みを挟んで組み換えが行われ、タイムの早い選手が後ろのヒートで出走する事となります。
モナコGPの様にテクニカルなMOROTECH SPEED WAYでは、ちょっとした周回遅れのパッシングでも僅かなタイムロスを発生し、それが
積み重なると自己ベストをなかなか更新できなくなります。組み換えのお陰で、3ラウンド目は各車タイム更新が目立ち、路面の方も
湿度が若干戻り回復傾向です。最終ヒートでは、ルノー丸山選手がベスト10秒942のクラストップの速さを見せ、22L4'04.998で、自己
ベストを0.725秒更新!ポールポジションを確定しました。2番手は1ラウンドのタイムでジョーダン伊藤選手、3番手はベネトン鴨沢
選手が自己ベストを何と3秒780更新して入ってきました。鴨沢選手は岩手からの参加。震災の影響もまだありますが、これを乗り越えて
頑張ってほしい所です。Aメインはブラック。オレンジ・ホワイトのカラー加藤勝治選手まで。各選手非常に僅差での勝負なので、本当に
レベルの高い予選ラウンドのバトルでした。
F-1スケールクラス3ラウンド目。この最終ラウンドでは、フェラーリ川野選手が出走できず。タイム争いは、フォースインディア橋本
選手、ジョーダン日比野選手の攻防が続く中、橋本選手が11秒174で自己ベストを大きく更新。続いて、ジョーダン日比野選手も11秒252で
続くかたち。そして、持ち時間も中盤に差し掛かる所で、ブラウンGP黒田選手が11秒236を叩き出し、5番手から一気に3番手にジャン
プアップ!そして、4分間のゴール時間となり、ポールポジションはフォースインディア橋本選手に決定しました。
F-1グランプリクラス予選3ラウンド目。2ヒート目では、HiroFactory Racing Family森嶋選手が気合いの入った鋭い走りで、コーナー
縁石ギリギリまで攻め込み、自己ベストを大きく2秒034更新。Aメイン10番グリッドを確定します。続くヒートでは、TEAMクレスト2軍の
石岡選手、Team Castrol Lotus 土岐三冬選手が序盤から僅差の大接戦を演じます。両者共、セッティングが若干煮詰め切れていない感が
ある中、持ち前のドライビングテクニックを駆使して、ゴールまでマシンを運び、このヒートはTeam Castrol Lotus土岐三冬選手がトップ
ゴール。24L4'09.108、ベスト10秒074で、総合7番手から5番手にジャンプアップ。一方、ここまで暫定11番手だった石岡選手は、このタイム
更新で6番手に滑り込みます。そして、最終ヒート。RCmagazine TeamBomber加藤選手が序盤からペースを上げ、他車を引き離しますが、
BIG+3 Racing川野選手もファステストラップ9秒940を出して追いかける展開。MOROTECHの6輪車小池選手もそれに加わる格好になりますが、
タイムの上下変動が大きく、徐々に後退。そして、最終的には意地の走りでRCmagazine TeamBomber加藤選手が24L4'06.510、ベスト9秒951で
トップゴールを果たしますが、惜しくも0.024秒届かず、ポールポジションは1ラウンド目の記録で、MOROTECH小池選手が獲得しました!
6輪車初のグランプリクラスポールポジションに、会場は大歓声と共に、拍手が鳴り止みませんでした。
■予選順位■
F-1クラス
1位 | 丸山 伸行 | 3R22L4'04.998
| 2位 | 伊藤 忍 | 1R22L4'06.742
| 3位 | 鴨沢 一成 | 3R22L4'07.551
| 4位 | 明間 大輔 | 1R22L4'07.555
| 5位 | 諏方 忍 | 3R22L4'08.706
| 6位 | 山岸 圭介 | 3R22L4'09.220
| 7位 | 内藤 勝彦 | 3R22L4'09.440
| 8位 | 稲村 隆洋 | 3R21L4'00.055
| 9位 | 末吉 正和 | 2R21L4'00.319
| 10位 | 加藤 勝治 | 3R21L4'02.366
| 11位 | 佐藤 敏光 | 3R21L4'03.981
| 12位 | 樋山 隆之 | 3R21L4'05.618
| 13位 | 木下 政勝 | 3R21L4'06.189
| 14位 | 木下 啓治 | 3R21L4'06.546
| 15位 | 平野 宏一 | 3R21L4'07.874
| 16位 | 永井 健太 | 2R21L4'10.986
| 17位 | 服部 幸一 | 3R21L4'11.855
| 18位 | 塩崎 智明 | 1R20L4'01.896
| 19位 | 沼田 一覧 | 1R20L4'02.013
| 20位 | 関矢 俊 | 3R20L4'02.025
| 21位 | 木澤 晃 | 1R20L4'02.209
| 22位 | 芦崎 和夫 | 2R20L4'05.754
| 23位 | 福島 徳雄 | 3R20L4'11.590
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F-1スケールクラス
1位 | 橋本 努 (MCLA-02) | 3R11.174
| 2位 | 黒田 尚希 (BRAW-01) | 3R11.236
| 3位 | 日比野 達也(JOGP-01) | 3R11.252
| 4位 | 中津 貴久生(SAUB-01) | 3R11.442
| 5位 | 川野 貴義 (FERR-01) | 2R11.469
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F-1グランプリクラス
1位 | 小池 雄太 (MRO) | 1R24L4'06.486
| 2位 | 加藤 隆史 (BOM) | 3R24L4'06.510
| 3位 | 川野 貴義 (BI3) | 3R24L4'06.781
| 4位 | 橋本 努 (ZEN) | 1R24L4'08.396
| 5位 | 土岐 三冬 (LTS) | 3R24L4'09.108
| 6位 | 石岡 勇人 (CR2) | 3R24L4'09.669
| 7位 | 片桐 肇 (MSW) | 3R24L4'20.276
| 8位 | 栗山 幹生 (MSW) | 3R23L4'00.521
| 9位 | 国友 俊希 (CR2) | 2R23L4'01.020
| 10位 | 森嶋 繁樹 (HFR) | 3R23L4'02.152
| 11位 | 黒田 尚希 (PAM) | 3R23L4'02.264
| 12位 | 新井 信博 (800) | 3R23L4'05.546
| 13位 | 中谷 洋信 (HFR) | 2R23L4'05.882
| 14位 | 日比野 達也(ALE) | 1R23L4'09.247
| 15位 | 土岐 啓太 (LTS) | 2R22L4'00.909
| 16位 | 飯田 勇一 (800) | 2R22L4'01.164
| 17位 | 荒川 努 (PAM) | 2R22L4'02.755
| 18位 | 中津 貴久生(BI3) | 1R22L4'06.624
| 19位 | 静間 靖治 (CRA) | 2R21L4'06.843
| 20位 | 金子 裕太 (CRA) | 3R15L4'12.390
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カーシェア | プロポシェア | アンプシェア | モーターシェア
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バッテリーシェア | 参加選手県名 | 年齢層 | 男女比
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謝辞
本大会に参加された多くの選手の皆様、そしてサーキットをお貸し頂いたサーキットオーナー諸橋様、運営をお手伝い頂いた各実行委員長
の皆様及び、車検担当として選任して下さった内藤様、桑原様、駐車場整理をして頂いた、木澤様、佐藤様、大会会長お送り迎え並びにビデオ
撮影で協力頂いた塩崎様、そして各クラストップ3のトロフィープレゼンター及びベストルッキングカー選定をして下さった(諸橋)栄造くん、
最後になりますが多くのご協賛メーカーの皆さま、本当にありがとうございました。お蔭様で無事に本大会を開催する事ができました。今後も
より良いイベントを目指して、ラジコン業界の発展の為にも頑張って行く所存でございますので、応援の程宜しくお願い申し上げます。
また、RC Magazine、RCワールドの取材スタッフの皆様、遠路遥々の取材本当にありがとうございました。最後になりますが、今回皆様の志
で得た義援金は、\23,755になりました。