F1RCGP2011シリーズ第10戦は、久しぶりの関東ラウンドとなる千葉大会です。会場は千葉県千葉市中央区にあるTamTam千葉店 ラジコンサーキットです。ここは千葉ポートタワーから程近い、ポートスクエアと言う商業施設内に設けられた常設コースで、週末 になると家族連れや近隣スポーツ施設の方々が通り掛り、皆の目に触れる機会が多い事でも知られています。隣接するRCショップ、 TamTam千葉店は、2006年6月オープン。店舗スタッフは18名と、この辺りだとかなり大型の店舗の1つになります。ラジコン担当の スタッフも常駐しているので、地元ラジコンファンからも頼りにされるショップです。サーキット・コースは全部で4面あります。 1つは室内ドリフトサーキット、そしてビギナー用サーキット、ミニッツ用サーキットに、屋外の今回F1RCGPの舞台となる本格的な レーシングサーキットです。そのサーキットスペックは1周87m、細粒アスファルト路面です。路面グリップは比較的高く、平日の 路面でも驚く様なグリップが得られる所も大きな特徴といえます。レイアウト的には中低速を多用するテクニカルなセクションが多く、 各ドライバーの腕の技量が大きく試される事でしょう。 当日の参加人数は、F-1ローカルクラス:3名、F-1スケールクラス:9名、F-1クラス:13名、F-1グランプリクラス:8チーム10名、 合計35名です。残暑が残りながらも比較的過ごし易い陽気で、皆快適に過ごせた様です。 F-1グランプリクラスのポイント争いは終盤戦に突入し、RCmagazine TeamBomber加藤選手がコンストラクターズポイントと共に 大きくリードしている展開です。この第10戦で上位入賞を決めれば、F-1ドライバーズワールドチャンピオンを確定する可能性があり ます。注目は2位争いで、ドライバーズワールドタイトル争いはALEX RACING Winners上林選手、横井選手、ZEN橋本選手で熾烈な争 いが繰り広げられており、コンストラクターズ争いは、ALEX RACING Winners、ZEN、そしてPAPER MOON、BIG+3 Racingが加わる形です。 どのようなクライマックスになるか、当事者もさることながら見ているギャラリーも楽しみな所でしょう。F-1クラス、F-1ローカル、 スケールルクラスでは、ベテランと若手が混在し、面白くなりそうです。特にF-1クラスの多田選手は、第4戦の千葉大会で抜群の速 さで優勝を決めています。この大会では第8戦愛知大会で活躍した鈴木選手も来ている事、あと、コース幅の狭さから若手選手が行 く手を阻み、そう簡単には勝利を得られない可能性もあります。何れにしても見所満載のレースであることは間違いなさそうです。
プラクティスDay 練習走行日の天気予報は前日の段階で雨模様と言う予報でしたが、風が強いながらも天気は昼前から急速に回復。昼過ぎには徐々に ドライバーが集まって練習走行が始まりました。F-1グランプリクラス参戦のALEX RACING日比野選手は、様々なアップデートパーツを 独自にテスト、ウィング類の色々なパーツを頻繁に取り換えながら感触を確かめています。路面はまだ埃が多いですが、グリップは比 較的良好の様です。しかし、コースサイドには埃や落ち葉が多く、ラインを大きく外すと危険です。各車まだ慎重にコースインをして、 ペースアップを徐々にしている感があります。ALEX RACINGの姉妹チーム兼トップチームでもあるALEX RACING Winnersは上林選手を欠き ながらも、今シーズン好調をキープしている横井選手も好調に周回を重ねています。今回は若干狭いコースで、持ち前のパワーが若干生 かせませんが、非常に無駄の無いライン取りでトップタイムに近いタイムをマークしている模様。ZEN橋本選手、PAPER MOON黒田選手は シリーズタイトル争い上位を目指し、真剣な面持ちでセッティングを煮詰めています。特にPAPER MOON黒田選手は、PAPER MOONのセカンド ドライバーでありながら最近はめきめきと頭角を現しており、今回も最有力候補に名を連ねます。黒田選手の走りは非常にアグレッシブ 且つクレバーなので、ここTamTam千葉サーキットのテクニカルレイアウトにもドライビングがマッチしていると思われます。HiroFactory Racing Familyの中谷選手、森嶋選手も遠征してきています。今回なんとEXOTEKの新型オリジナルシャーシをテストしており、抜群の安定 性、回頭性を誇っています。台風の目になる事は間違いないと思われます。また、午後になるとFutaba F-1 Racing森田選手も駆けつけ、 練習走行を開始。Techのオリジナルマシンを武器に、ジャイロまで搭載し、調整を進めています。今回も路面が上がりきるまでは、グラ ンプリマシンの多くがジャイロを効かせています。ジャイロの種類によっても、セッティングによっても味付けが変わる様で、各選手 思い思いの方法で煮詰めている様子。ちなみに森田選手はプロポでジャイロゲインを調整できるようにしていました。 F-1クラスは中京のベテランドライバー重松選手が遠征してきており、快調なペースで周回しています。そこに、地元千葉の後藤選手、 佐藤選手ら若手筆頭選手達も混じって、早くも熱い練習走行が続きます。ピット脇にAMBのラップチャートが出るので、走行後に各選手 自身のタイムをチェック、そしてセッティング変更を施し再びタイムアタックと言った作業を続けています。タイムの方はF-1グランプリ クラスで11秒前半から中盤にかけて。F-1クラスなどは、12秒中盤から後半と言った所。F-1スケールクラスは今回多くの走行台数がいます。 ボディーカラーも非常に鮮やかで、ピット作業を想定した練習も行っている様子。540+LiFeのパワーソース的には、ここTamTam千葉の サーキットサイズにぴったりです。F104ノーマル車でもグリップ感もあり、コーナーリングスピードも十分だと思います。セッティングは 各車ソフトスプリングでロール感を出す方向で各車一致している様です。 夕方になるとコースサイドには各社バナーが貼られ、明日のF1RCGPのムードが早くも出始めています。ピットはTamTam千葉店のご好意で 広めのインドアスペースが用意され、準備も万端です。
大会当日 大会当日は朝から天気に恵まれ、会場には続々と選手達が集まっています。昨日練習走行に来れなかった選手も、受付後にコースインし、 路面の状態やレイアウト等を確認している様です。RCmagazine TeamBomber加藤選手も今日からの走行ですが、快調に走行を重ねています。 F104 Bomberコンバージョンは基本安定志向の動きになる為、十分なリアグリップが確保できる反面、時折アンダーステアになりがちです。 しかし、熟成が進んだ加藤選手のマシンはそんな素振を微塵も感じ無いシャープなコーナーリングを朝から見せています。その他、Futaba F-1 Racing森田選手、David選手も好調の様子。若干オーバーステア気味ながらも、ジャイロの調整で上手く走行しています。David選手は ジャイロを搭載せず、素の状態でグランプリマシンを上手くドライビングしています。ジャイロはあくまで補助的なソースの為、腕に自身の ある選手はゲインを落としたり効かせない場合もあります。ドライバーの好みによって色々な選択肢があるのがF1RCGPのレースレギュレーシ ョン特徴でもあります。一方、PAPER MOON黒田選手、HiroFactory Racing Family中谷選手も昨日に増してハイペースにラップを重ねています。 特に注目したいのはPAPER MOONの黒田選手のシケインの速さで、F-1クラス、F-1ローカルクラスの選手達も参考にしている程です。また、 F-1クラスでは多田選手、鈴木選手など歴代優勝経験者も集まり、素晴らしいライン取りで走行しています。グランプリマシンとは違いロー パワーだけに、そこで他車に差を付けるためには非常に細かいステアリングワークで無駄の無いステアリング操作が要求されるのでしょう。 多田選手はピットでセッティングゲージでキャンバー等調整しているのが非常に印象的でした。F-1もツーリングと同じく要の部分はゲージ をあててシビアに見た方が良いのでしょう。 朝の練習走行が終えると、開会式、ドライバーズミーティングと進み、ドライ宣言の下レースが開始!レース進行も前回TamTam岐阜店で 放送委員長を務めた山崎氏も加わり、鈴木氏との強力なメンバーで運営にあたります。 ※当日はRCマガジンが取材に駆け付けて下さいました。10月発売の11月号に掲載予定なので、是非皆さん誌面をご覧ください。
予選1ラウンド目 F-1ローカルクラス1ラウンド目。ローカルクラスはTamTam独自のルール、4分間のタイムアタックでレースが行われます。先ずは キャメルロータスカラーの櫻尾選手が他車を圧倒するマシンバランスを生かし、レースをリード。序盤から1.5秒程周りよりベストラップが速く、 13秒前半から中盤で周回しています。オレンジ・ホワイトのオートバックスカラーの重松選手もそれを追いますが、櫻尾選手の安定した 速さになかなか追いつく事ができません。結局このラウンドは櫻尾選手が15周目にに出した12秒793で、暫定ポールポジション獲得となり ました。2位は重松選手がマークした13秒584、3位はレッド・ホワイトのトヨタカラーの一瀬選手で14秒071です。 F-1スケールクラス予選1ラウンド目。このクラスも4分間のタイムアタックで順位が決まります。先ずベストラップを先行したのは、 ブルー・レッドのスクーデリアトロロッソカラーの茂手木選手で14秒077をマークしますが、ブルー・ホワイトのウィリアムズカラー後 藤選手が13秒台、13秒646で逆転。その後、周回毎に目まぐるしくトップタイムが入れ替わり、終盤に掛けてはマクラーレンDavid選手、フォース インディア橋本選手が13秒473、13秒479と僅差でトップ争いを繰り広げますが、最後にフェラーリ木村選手が逆転で13秒266をマークし、 トップタイムをマークしました。 F-1クラス予選1ラウンド目。1ヒート目ではイエロー・レッド・グリーン・ブルーのラルースカラー石橋選手が好走。ラップも13秒 台中盤から後半で安定して走行し、17L4'00.319、ベスト13秒693で総合でも7番手のタイムとなります。続くヒートでは、レイトンハウス カラー多田選手、ジタンカラー鈴木選手が登場。序盤からこの2台がハイペースで飛ばし、3番手にはオレンジのFutabaカラー高安選手が 続く格好になりますが、中盤に高安選手が大きなミスで後退。多田選手はその間もベストラップ12秒台に入れて非常に安定した走行を続け、 ただ一人の19周突入!19L4'05.931、ベスト12秒710で暫定ポールポジションを獲得しました。総合2番手は同ヒートでも2位ゴールのジタン カラー鈴木選手、18L4'01.669、ベスト12秒935です。3番手はオレンジのカラー櫻尾選手が続きます。 F-1グランプリクラス予選1ラウンド目。このクラスでは好調の2人、RCmagazine TeamBomber加藤選手とPAPER MOON黒田選手の一騎討ち となります。バックストレートから高速セクションは加藤選手、インフィールドのテクニカルセクションは黒田選手の方がアドバンテージが あり、付かず離れずのシーソーゲームの4分間のバトル。結局0.4秒差でPAPER MOON黒田選手が逃げ切り、21L4'09.378、ベスト11秒583で暫定 ポールポジションを獲得。この所の黒田選手の予選の運び方は、繊細なライン取りながら安定感があるので、見ていても安心感があります。 続くヒートではALEX RACING Winners横井選手が21周に入れるべく序盤から気合いの入った走行を続けます。しかし、中盤に12秒台に多く載せ てしまい、ペースが思うように伸びず、20周止まり。20L4'00.915、ベスト11秒733で総合3番手になります。このラウンドTeam Castrol Lotus 土岐選手はブーストの掛かりが悪くなるトラブル、そして、Futaba F-1 Racing David選手はマシンバランスを欠き、大きく出遅れています。 次のラウンドはこの両名にも頑張って貰いたい所です。
予選2ラウンド目 予選2ラウンド目が始まる頃には大分路面状態も安定してきて、各選手好タイムが期待できそうです。上空からは眩しい 太陽の日差しが降り注ぎ、コースを眩しいほどに照らしています。路面温度上昇を先読みし、セッティング変更してくる選手も いるようです。また、グランプリクラスではパワーを落とし、インフィールドのプッシュアンダーの解消を狙う選手もいます。 各選手予選序盤から早くもレース前の作戦が展開されています。 F-1ローカルクラス予選2ラウンド目。このラウンドでもキャメルロータス櫻尾選手が好調をキープ。出だしから13秒前半のタイムで 走行を続け、中盤には更にペースアップ。8周目に自己ベスト更新となる12秒660で暫定トップを守りました。2番手に付けるのがオート バックスカラー重松選手、3番手はトヨタ一瀬選手です。両者とも僅かではありますが、自己ベストを更新し、徐々に調子を上げてき ています。 F-1スケールクラス予選2ラウンド目。このヒートでは9台走行で混戦ながらも、フォースインディア橋本選手が12秒台に真っ先に入れ、 12秒998のベストラップをマーク。ナロー規定のスケールクラスでこのタイムはまさに驚異的!橋本選手のマシンはZEN仕様のF104。 ロールもしなやかで、路面の小さな凹凸までしっかりサスペンションが吸収している様です。これで橋本選手が暫定ポールポジションを奪取 かと思いきや、フェラーリ木村選手が負けじと本日2人目となる同クラス12秒台をマーク。12秒892で、再びトップタイムを奪い返します。 3番手はマクラーレンのDavid選手、4番手にはウィリアムズ後藤選手がそれぞれ自己ベストをコンマ2秒ほど更新して続いています。 F-1クラス予選2ラウンド目。最初のヒートではラルース石橋選手が1ラウンド目のタイムを大きく上回る快走を見せ、18周に突入!18L4'08.482、 ベスト13秒231で総合6番手に浮上。それに続くのがホワイト・レッドのカラー平田選手。このラウンドは大きなミスも無く走り切り、 8番手タイムを出します。そして、最終ヒートではレイトンハウスカラー多田選手が見せてくれました!このヒートは各車ペースが速く、 非常に緊迫感ある走行の中、多田選手は機械の様に正確な走行ラインを維持して走行を重ね、前ラウンドのタイムを0.766秒上回る、19L4'05.165、 ベスト12秒645をマークしてトップタイムをキープ。2番手はジタンカラーの鈴木選手、19L4'07.006、ベスト12秒664。3番手高安選手、4番手 石川選手まで、4名の選手が19周を記録する素晴らしいレベルのラウンドでした。 F-1グランプリクラス予選2ラウンド目。1ヒート目では、PAPER MOON黒田選手がベストラップ11秒528を出しながら1ラウンド目のタイムを 上回るペースで周回を重ね、21L4'07.688でトップゴールを果たします。2番手争いが大接戦で、Futaba F-1 Racing森田選手とRCmagazine TeamBomber 加藤選手。この争いは、最後まで縺れ、Futaba F-1 Racing森田選手が0.168秒上回り、2番手ゴール。タイムは21L4'08.350、ベスト11秒589を マーク。このラウンドベストラップをマークしたのはRCmagazine TeamBomber加藤選手、総合3番手ながらも、21L4'08.518、ベスト11秒437を マークしました。21周に入ったのは3選手、20周は8番手HiroFactory Racing Family森嶋選手、20L4'05.073まで。同チームの中谷選手は新型 シャーシを駆り、最終ヒートのトップゴールを飾り、20L4'00.864、ベスト11秒797をマーク。総合暫定4番手にジャンプアップします。このEXOTEK コンバージョンシャーシ、かなりの戦等力がある模様。
予選3ラウンド目 いよいよ最後の予選ラウンドです。コースサイドには先ほどよりも大勢のギャラリーが集まり、レースが始まるのを待っています。 予選2回を終え、だいたいの自分のポジションが分かってきたものの、F-1ローカルクラス、F-1スケールクラスは1発のタイムアタック なので、大逆転の可能性もあるので予断はできません。 F-1ローカルクラス予選3ラウンド目。このラウンドではトップタイムを出している櫻尾選手がキャンセルし出走せず、代わってヒート トップを奪ったのは中京地区から参戦のベテランドライバー重松選手!コース幅いっぱいまで使うライン取りで、ダイナミックに走行を 続け、2周目にいきなり13秒703のヒートトップタイムを出します。しかし、自己ベストには届かず。一方、トヨタカラーの一瀬選手は、 自分のペースで徐々にラップを上げて行くという作戦か、最終ラップ手前で自己ベストとなる13秒台に突入!13秒823で、3番手のタイムを キープ。ポールポジションは2ラウンド目のタイムを基に、キャメルカラーの櫻尾選手に確定しました。 F-1スケールクラス予選3ラウンド目。このラウンドでは序盤は各車様子を見ながら緩やかな立ち上がり。中盤の2分位になると各車ペー スアップしてきて、マクラーレンDavid選手が13秒043の自己ベストを更新するタイムを出します。しかし、フェラーリ木村選手は12秒台、 12秒910を出し、このヒートのトップタイムへ浮上。その後各車タイムがなかなか伸びないまま4分を迎えますが、最終ラップにイエロー のルノーカラー矢田選手が自己ベスト更新となる13秒406をたたき出し、総合順位を1つ上げて5位に浮上!最終的にスケールクラスの ポールポジションは2ラウンド目に出したタイムで、フェラーリカラーの木村選手に決定しました。2番手はフォースインディア橋本選手、 ここまでが12秒台のベストラップです。ちなみに橋本選手は予選3ラウンド目をキャンセルしています。何か作戦でもあるのでしょうか? F-1クラス予選3ラウンド目。先ず最初のヒートでは前ラウンドまでの好調さをそのままに、ラルースカラーの石橋選手、ホワイト・レッド カラーの平田選手、そしてフェラーリ森選手が揃って18周のタイムをマーク。それぞれのタイムは自己ベストを大きく更新しており、マシンの 動きを見ても明らかに今までで最高の状態に見えます。そして、F-1クラスの最終ヒートでは、ジタンカラーの鈴木選手が2ラウンド目に出した 多田選手のタイムに迫る勢いで走行するも、このラウンドのレイトンハウス多田選手は更にそれを上回るペースで走行!ゴールタイムは何と 19L4'02.376、ベスト12秒515と他車を圧倒しています。このタイムで多田選手がポールポジションを確定。自身の出場したF1RCGPではポールポ ジション率100%を誇ります。2番手はジタンカラーの鈴木選手、19L4'05.717、ベスト12秒599。ベストでは多田選手に迫るポテンシャルがあ るので、続く決勝ラウンドにも期待がかかります。 F-1クランプリクラス予選3ラウンド目。1ヒート目ではRCmagazine TeamBomber加藤選手がポールポジションを狙い、前半飛ばしに掛かります。 11秒381のベストをマークし、他車を引き離しに掛かりますが、何と12周目に大きなミスをして戦線離脱。代わってトップ争いはPAPER MOON黒田選手、 Futaba F-1 Racing森田選手に絞られますが、黒田選手のペースが後半になって速くなり、ベストラップ11秒221を出しての走行。若干後半になって レース展開が荒れた事もあり、殆どの選手が自己ベスト更新ならず。こんな中ベスト出したPAPER MOON黒田選手は凄いとしか言いようがありません。 黒田選手は21L4'03.595で見事ポールポジションをGET! 他、ALEX RACING Winners横井選手、ZEN橋本選手は最終ラウンドでタイムアップをした少ない選手。共に21周に入れてきて、やっとエンジンが掛かっ てきた模様。横井選手は1つ、橋本選手は2つポジションをアップし、決勝レースに期待がかかります。このテクニカルなコースレイアウトだと、 予選のグリッドも決勝を上手く戦う上で重要なポイントとなっています。
決勝に向けて 激戦の予選を終え、各選手最後の決勝ラウンドに向けてセッティングに余念がありません。F-1ローカルクラスでは好調なキャメルカラー 櫻尾選手が、どこまで記録を伸ばす事が出来るのか注目です。F-1スケールクラスでは、最多台数の中混戦の決勝ラウンドが予想されます。 ポールポジションのフェラーリ木村選手といえ、油断はできない状況でしょう。ピット作業も絡んだ見応えのあるレースを期待しましょう。 F-1クラスはレイトンハウス多田選手の勢いを止める選手が誰か!?注目です。同クラス優勝経験者であるジタンカラー鈴木選手、オレンジの Futabaカラー高安選手の奮闘はあるのでしょうか?F-1グランプリクラスは、PAPER MOON黒田選手がポールポジション。この所、素晴らしい走 りを見せている黒田選手に、現チャンピオンのRCmagazine TeamBomber加藤選手がどこまで意地を見せるか、それとも、Futaba F-1 Racing森田 選手、ALEX RACING Winners横井選手、ZEN橋本選手のグランプリマイスタードライバー、そして、HiroFactory Racing Family中谷選手、森嶋 選手がニューシャーシを武器に奮起するか、非常に注目して見てみたい所。一発勝負の決勝、長丁場と言う事もあり、最後のセッティングには 皆細心の注意を払っている模様。各ドライバーの健闘を祈ります。
F-1クラス決勝Bメイン F-1クラス決勝Bメイン。スタートは各車非常綺麗なスタート。予選順位通り、トップはトヨタカラーの一瀬選手、2番手にはブラック・イエロー のミナルディーカラー茂手木選手、3番手レッドブルカラーが一際美しい稲選手と続きます。トップ一瀬選手、2番手茂手木選手との差は1秒以内の差を ずっと保ち、白熱した展開のままレースは中盤へ。すると、2番手を走行中の茂手木選手の携帯が振動し、思わぬ電話に翻弄された茂手木選手は若干 ペースダウン!トヨタカラーの一瀬選手はその隙に若干ペースアップを図ります。しかし、暫くすると振動が無くなった茂手木選手は最後粘りのペー スアップで、3連のシケインで一瀬選手をパス!何と終盤にきてトップに立った茂手木選手、そのまま逃げ切りF-1クラスBメイン優勝を勝ち取りまし た。2位はトヨタ一瀬選手、3位はレッドブル稲選手、全車嬉しい完走を果たしています。
F-1ローカルクラス決勝Aメイン F-1ローカルクラス決勝Aメイン。ローカルクラスの決勝は6分間の周回レースです。スタートはオレンジ・ホワイトのオートバックスカラー 重松選手が2番グリッドから素晴らしい加速で1コーナーを征します。しかし、ポールスタートのキャメルカラーの櫻尾選手もサイドバイサイドで 並び、トヨタカラーの一瀬選手も交え、3車一気にシケインへと流れて行きます。その間、櫻尾選手が弾かれる格好で後退し、重松選手もシケイン 出口で痛恨のスタック。代わってトップに立ったのは、トヨタ一瀬選手!ここで2番手はキャメルカラー櫻尾選手が浮上。トップとの差をどんどん 縮めてきています。そしてシケインの入り口で櫻尾選手が一瀬選手のインを窺い飛び込みますが、あえなくスタック。トップ一瀬選手は変わらず、 ここで2番手に重松選手が再び上がってきます。トップ一瀬選手から3番手櫻尾選手までの差は1秒を切り、3台が連なったまま激しい攻防が続きます。 すると、2番手争いはサイドバイサイド、クラッシュ有りの激しいバトルの末、櫻尾選手が前に。その間、トヨタ一瀬選手が2位に6秒程のアドバン テージを築きました。残り1分。2番手走行のキャメルカラー櫻尾選手、何とここでラストスパート!13秒台を連発し、2秒差まで一気にその差を 詰め、やがて一瀬選手の真後ろまで追い付いてきます。そして最終ラップ。櫻尾選手の激しいプッシュが最後まで続き、何と最終コーナーで一瀬選手 を櫻尾選手がパスし、見事逆転で櫻尾選手が優勝を決めました!一瀬選手は惜しくも2位でしたが、この両者のバトルにはギャラリーからも惜しみない 拍手が贈られました。
F-1スケールクラス決勝Aメイン F-1スケールクラス決勝Aメイン。このクラスは途中ピットインし、タイヤローテーション有りの50周の周回レースです。 スタートは2番グリッドからフォースインディア橋本選手が好ダッシュを決め、トップに浮上。2番手は3番グリッドからマクラーレン David選手が続きます。フェラーリ木村選手は3番手、4番手レッドブル佐藤選手の順で僅差で続きます。すると、フェラーリ木村選手が David選手インを上手く突き、2番手へ浮上。3番手David選手、4番手ルノー矢田選手の順です。まだまだレースは序盤です。各車慎重な ステアリングワークでミスの少ない走りで走行中。トップはフォースインディア橋本選手。2番手フェラーリ木村選手は橋本選手との差 を一時コンマ差まで詰めますが、小ミスが目立ち、なかなか追いつめる事が出来ない様子。その間、橋本選手が2番手以降の差を広げに 掛かります。しかし、ラップ遅れが出だすと、このタイトなTamTam千葉サーキットでは思うように抜けず、橋本選手は何とラップ処理の 途中でクラッシュ!そしてスタックする事に!その間、フェラーリ木村選手が満を持してトップに立ちます。2番手橋本選手との差は2秒 程。ここで木村選手は徐々にペースアップか、マシンの動きにシャープさが出始めます。トップ木村選手、2番手橋本選手、その差は6秒 程に一気に開き、そしてピットインとなります。その間、ウィリアムズ後藤選手がトップに浮上。2番手重松選手。3番手以降ピットインを 済ませたDavid選手、橋本選手と続く格好で、まだまだ混戦模様。そして、全車がピットインを終え、順位はフェラーリ木村選手がトップ、 2番手マクラーレンDavid選手、3番手僅差でフォースインディア橋本選手、4番手ウィリアムズ後藤選手の順です。この4台で最後のトップ 争いが演じられると思われます。トップの木村選手は2番手との差約3秒程つけ走行中。しかし、若干パワーダウンしたのか、2番手David 選手が差をかなり詰めてきます。しかし、1秒程にまでDavid選手差を詰めましたが、マシンバランスのチェックの為、緊急ピットイン! ここで2番手にフォースインディア橋本選手が浮上。フェラーリ木村選手、終盤に入り後続から次から次に追い詰める車両があるものの、 何とか耐え忍んでトップリードしています。そして誰もが木村選手の勝利を信じて疑わなかった状態で、残り2周、木村選手がまさかの 単独ミスで大きくクラッシュ!フォースインディア橋本選手が逆転でトップに立ち、そのままゴール!!最後の最後で物凄いドラマが待ち 受けていたF-1スケールクラス、優勝は橋本選手の手に輝きました!!!
F-1クラス決勝Aメイン F-1クラス決勝Aメイン。スタートは各車素晴らしい出だしで、殆どクラッシュ音が無く、クリーンな展開です。 ポールショットを奪ったのはポールポジションからレイトンハウス多田選手、2番手はジタンカラーの鈴木選手、3番手僅差でオレンジ・ ホワイトの高安選手、4番手オレンジカラーの櫻尾選手が浮上。トップ走行の多田選手は後続を徐々に引き離しておりますが、ラインが 非常にスムーズ。8分間の長丁場のペース配分もしっかりキープできている模様。2番手争いは接戦で、ジタンカラー鈴木選手、高安選手、 櫻尾選手のバトルです。高安選手は鈴木選手の背後から執拗にプレッシャーを掛け、数周に渡るバトルの末、ついにストレートエンドで 鈴木選手をパス。2番手に浮上です。しかし、トップ多田選手との差はストレート1本以上に開いています。ここで周回遅れが出てきて、 多田選手は難なくパス、2位争いの集団は縺れ、高安選手、鈴木選手が無難に交わした直後、鈴木選手が単独ミスで大きく後退し、高安 選手が大分楽な展開で2番手をキープ。トップはレイトンハウスの多田選手、2番手オレンジカラー高安選手、3番手ジタンカラー鈴木 選手の順ですがそれぞれの差は大きく開いています。そしてそのまま後半戦に入り、何とトップの多田選手は最終ラップにベストラップ となる12秒342を記録し、トップでチェッカーを受け、F-1クラス優勝を決めました!多田選手の決勝のペース配分と素晴らしいレース展 開にはただただ脱帽と言った感じでF-1クラスの決勝ラウンドが終了しました。後方では8番グリッドから平田選手が6位入賞を果たしています。
F-1グランプリクラス決勝Aメイン F-1グランプリクラス決勝Aメイン。スタートは流石グランプリクラス、ハイスピード且つ僅差な競り合いでも上手くスペースを 譲り合い、綺麗なスタートです。トップはPAPER MOON黒田選手、2番手は3番グリッドからスタートダッシュを決めたRCmagazine TeamBomber 加藤選手、3番手にALEX RACING Winners横井選手と続きます。Futaba F-1 Racing森田選手はスタートで出遅れ4番手に順位を落とします。 5番手に付けるのはZEN橋本選手、前方の様子を窺っているのか。ブルーのお馴染みのPAPER MOONカラーのマシンを駆る黒田選手、序盤に11秒 台を連発して叩きだし、後続を徐々に引き離しています。2番手争いは熾烈で、RCmagazine TeamBomber加藤選手、ALEX RACING Winners横井 選手がコンマ差の攻防を見せています。すると、横井選手が加藤選手の背後からプッシングする間、Futaba F-1 Racing森田選手が2位へ躍り出ます。 トップは変わらずPAPER MOON黒田選手、2番手はそこから2秒程離れて森田選手、横井選手、加藤選手の争い。森田選手のペースが上がらず、 若干渋滞模様の間、ALEX RACING Winners横井選手が森田選手のインを奪い、2位に浮上。それに便乗するようにRCmagazine TeamBomber加藤選手も 3位に浮上。森田選手は4番手に。その直後、加藤選手が横井選手のインをやや強引な形で奪い取り、RCmagazine TeamBmber加藤選手が再び2位へ 浮上。非常に目まぐるしいバトルが繰り広げられています。その間、トップのPAPER MOON黒田選手のリードは3秒程に広がります。周回遅れも出だし 、トップ黒田選手はやや慎重な走りに切り替え、このままトップをキープしようとする意識が見られます。一時は4秒程あった差は、加藤選手の必死の 追い上げもあり、3.5秒程に僅かに縮まっています。そしていよいよ終盤戦。2位争いのRCmagazine TeamBomber加藤選手と3番手に浮上してきた Futaba F-1 Racing森田選手のバトルは依然続きますが、若干ミスの多い森田選手に対して、インをきっちりキープして殆どミスをしない加藤選手が 2位を確実にキープしています。しかし、黒田選手には届かず。優勝は終始レースをリードした、PAPER MOON黒田選手に輝きました!黒田選手はこれで F1RCGP F-1グランプリクラス初優勝です!これまでポールポジションはあったものの、惜しくも優勝は逃してました。しかし、今回の優勝はその無念を 晴らす見事な勝利でした。2番手はRCmagazine TeamBomber加藤選手、3番手Futaba F-1 Racing森田選手の順でした。4番手は後半ペースが落ちてしま ったALEX RACING Winners横井選手、5番手にはHiroFactory Racing Family期待の新シャーシを武器に中谷選手が入賞です。RCmagazine TeamBomber加藤 選手は、この2位入賞で、F1RCGP2011ドライバーズワールドチャンピオンに輝き、2010年度に引き続き2連覇達成と言う偉大な記録を樹立です!!!奇 しくも今回初優勝の黒田選手もBomberコンバージョンと言う事で、この2人の満面の笑顔が非常に印象に残る決勝レースでした。初優勝の黒田選手、そして ワールドチャンピオンに再び輝いた加藤選手、本当におめでとうございます!!!
ポディウム表彰・シャンパンファイト Aメインのレース直後には各クラストップ3を集めてのポディウム表彰が行われました。今回も非常に手に汗握る接戦となったAメインレース。 ローカルクラスでは最終コーナーまで優勝の行方が分からない混戦の中、キャメル・ロータス櫻尾選手が優勝を決め、歓喜が鳴り響きました。 F-1スケールクラスは、レース後半戦でフォースインディア橋本選手の大逆転で、フェラーリ木村選手を破る優勝を決め。ギャラリーからはどよめきが。 F-1クラスではレイトンハウス多田選手がグランプリクラス並みのレース展開で優勝を決め、F1RCGP勝率100%を誇る結果に。そして、F-1グランプリクラスは PAPER MOON黒田選手の圧勝と共に、2位争いを勝ち抜けたRCmagazine TeamBomber加藤選手が悲願のF1RCGP2011王者に輝き、2年連続のF-1ワールドチャンピオン が決定しました。どのレースも非常に見応えがあり、この表彰でもそれを表すかの如く多くの拍手が鳴り止まない程。入賞選手の皆に祝福を贈ると共に、 良いレースを見せてくれて本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ベストルッキングカー賞(Formula賞) ベストルッキングカー賞には、David選手のシルバーアロー・マクラーレンが選ばれました。ドライバーはルイス・ハミルトンで、細部まで 忠実に再現されています。色はシャイニングシルバーですが、塗装の際シルバーの色味を再現するのが難しいとされています。David選手はこ う言った部分も上手く再現し、拘りを持った一品になっています。レースの方もスケールクラス3位入賞と、優勝まであと少しの所でした。 美しい車は速いと言う定説を証明した様な作品となっています。David選手にはFormula特性ストラップと、写真額を差し上げました。 (ベストルッキングカー賞は、実際に走る車のボディーが対象です。飾りだけで持ち込んだだけのものは、対象外になります。)
全体表彰・抽選会 全体表彰並びに、大抽選会が行われました。今大会頑張った全ての参加者に労いと感謝の気持ちを込めて、各選手に表彰カードを1枚1枚 お配りした後、毎回多くの協賛メーカーからの景品を配る大抽選会ヘと進みます。各協賛品を貰った選手は一応に喜びの笑顔が溢れ、嬉しい 限りです。いつも多くの協賛品を提供して下さるスポンサー各位には、あらためてお礼申し上げます。 そして閉会式では、山崎競技委員長と北澤大会会長から講評とお礼の言葉が述べられ、F1RCGP2011 Round10 TamTam千葉大会の幕が閉じられました。 放送委員長をして頂いた鈴木氏始め、運営スタッフの皆さん、お疲れ様でした。参加した皆様本当にありがとうございました。
F1RCGP大会主要機材データ F1RCGP2011 Round10千葉大会の大会主要機材データになります。出場された方も、未だの方も、次回の参加検討の際の参考にしてみては如何でしょうか。 次回はF1RCGP Festa 2011 in 徳島です。シリーズ戦とは趣向を変え、より緩い雰囲気のもと、皆で楽しく開催できる事を主眼に置いた大会となります。 開催日は9月11日(日)、場所はBIG+3ラジコンサーキットです。皆様のお越しを心よりお待ちしております。
謝辞 本大会にご参加頂いた選手の皆様、大会運営をして頂いた各実行委員の皆様及び、TamTam千葉サーキットのスタッフの山崎様、高濱様、石川様、鈴木様、そして多くの協賛品を頂いた スポンサー各社様、最後に、コースをお貸し頂いたTamTam千葉店店長様を始めとする関係者の皆様に、感謝の意を表します。 本当にありがとうございました。お陰さまで無事に大会を終了する事が出来ました。また、当日はRCマガジンの取材スタッフの皆様、遠路遥々取材に駆けつ けてくださり、ありがとうございました。残るシリーズは後2戦余り。今後も皆が楽しめるレース作りや新企画にチャレンジして行く所存ですので、今後と も宜しくお願い致します。また、今回皆様の善意で集められた義援金額は\3,005になりました。これは日本赤十字社を通して被災者の皆様に送られます。