F1RCGP レースリポート


F1RCGP2011 Festa in Shikoku
BIG+3 RC CIRCUIT 2011年9月11日(日)


天気:晴れ、気温:34℃、湿度:52%、路面温度:43℃

 F1RCGP2011 Feataが今年も四国の徳島県に店舗を構えるBIG+3 RC CIRCUIT(ビッグプラススリー・アールシー・サーキット)で行われました。 このF1RCGP Festaは、通常のシリーズとは異なり、大会会長の北澤もレースに参加し、皆で盛り上がろうと言う趣旨で行われます。既に何度もF1RCGPへ参加 されている方も、初めて参加の方も、皆でF-1ラジコンカーを満喫して楽しい1日を過ごせた様です。
 BIG+3 RC CIRCUITは、徳島県に店舗を構えるBIGモデルが管理するラジコンカー専用サーキットとして、2001年にオープン。2007年のリニューアル オープンを経て、ハイグリップ&ハイスピード、1周223mのビッグコースに生まれ変わりました。バックストレートは46m、フラット細粒アスファルト 舗装です。また、メインのコースとは別に、ドリフトファン必見のドリフト専用コースも完備。夕方から多くのファンで賑わいを見せています。RC パーツショップは、青いコンテナが目印。中には、タミヤ、京商、ヨコモ、無限、X−RAY、三和、双葉、KO等、各社商品ラインナップも充実 しており、万全の態勢です。店員さんは川野店長夫婦2名。全日本選手権でも活躍を見せる川野店長の的確なアドバイスで、常連さんも入門者も気兼 ねなくRCをエンジョイできるのが最大の魅力と言えるでしょう。  当日の参加人数は、F-1ローカルクラス:18名、F-1スケールクラス:7名、F-1クラス:22名、合計47名のエントリーでした。今回はフェスタと言う 事もあり、スケールクラスの決勝でのピットルールを変更。タイヤローテーションはせず、シケインを設けたピットを通過するだけの、ピットスルー と言う方法をとる事にしました。ローカルクラス、F−1クラスはいつも通りのレギュレーションをそのまま導入。広いサーキットに適度なスピード での接近戦のバトルは、コースサイドのギャラリーも身を乗り出して観戦するほど、大変魅力あふれるレースとなりました。

プラクティスDay
 前日の練習走行日は好天に恵まれ、朝から大勢の参加選手たちがコースに集っています。しかし、残念な事に今晩から天気は下り坂 との予報です。明日の朝方からの天候の急速な回復を祈りつつも、各選手、スタッフも含め明日の準備とセット出しに励みます。レース スタッフは明日支給されるタイヤのマーキング、そして簡単な事前打ち合わせを終え、機材への最終エントリーデータの打ち込み。選手 の方達は、明日雨によりグリップが若干落ちる事を想定しつつ、マシンバランスやウィングの突き出し量の調整など様々なメニューを こなしています。地元グランプリドライバーの1人である芳之内選手は、超小型タイプのウィングアッセンブリを用意し、テストをして います。これは、BIG+3ならではの高速レイアウトに対応すべく、装着によりトップスピードアップとコーナーリングの抜けが良くなる との事。今回一番エントリー数の多いF-1クラスでは、LiFe+540のパワーソースでの公式予選記録に向けて、各選手模索中。今年の3月に 行われた第3戦のBIG+3大会では降雨の為にポイント制になり、4分間、8分間それぞれの公式記録は出ていませんでした。今回ドライの 下で行われれば、最初の記録になるのでどのくらいのラップタイム、そしてトータルタイムか気になる所です。大会会長の北澤も練習走行 に時間を割き、この限られたパワーでの調整の難しさを知る事となります。コースが大きくなればなおさらで、バッテリー充電方法や540 モーターのブレークインなど普段行わない手法をやってみたりと、トライアンド・エラーの繰り返しです。総合的にやはり素晴らしいタイ ムで纏めているのは、BIG+3 Racingの2人、川野選手、中津選手です。ベストも17秒台をマーク。F-1クラスで17秒自体3〜4人程しかい ませんので、非常に速いと思われます。17秒後半で上手くまとめられればとてつもないタイムが出るのですが、モーターの熱ダレと相談し ながらのペース配分が余儀なくされるため、なかなか難しい状況です。一方のF-1ローカルクラスはF-1クラスよりも1秒ちょっと速い、16秒 台中盤のペースです。モーターはライトチューンで、ギヤ比が3.0以上と言う縛りがあるので、かなりイコールコンディション且つ、適度に ハイスピードな走行が楽しめます。このクラスでは、ベテラン勢の川崎選手、大崎選手達が素晴らしいラップで走行を重ねている様です。 皆に共通しているマシンモデファイのポイントは、空力関係の付加物の工夫です。ディヒューザーや、カナードなどを工夫している選手が 多くみられ、テクニカル面での進化が垣間見えます。また、ジャイロは殆どの選手が効かせない方向のセットの様です。コースによって 搭載の有無、ゲインの調整の判断が求められるのでしょう。何でも付ければ良いと言うものではなく、不要な物は削ぎ落とすと言う判断が ポイントでしょう。
 コースの方は日も陰り、各ドライバーは最後まで一生懸命練習に励んでいます。オフィシャルの方も皆さんのお力も借りて沢山あるバナ ーを貼り終え、明日の準備は万端です。F1RCGPはいつも皆さん1人1人の協力があってこそ運営できるのだと心から感じさせられます。 本当に皆さんありがとうございました。


大会当日
 大会当日の朝は何と雨!しかし、皆がコースに来る頃には薄曇り、そして時折日差しも見え出しました。まさに皆さんの熱気が雨雲を 遠ざけたのでしょう!路面はまだウェット状態ですが、少しでも早く乾かして最初からドライ宣言にてレースを行うべく、参加者全員で 排水作業に取り掛かります。作業中に空はみるみる青空が広がり、眩しい日差しがコースを照らし、急速に路面が乾きだします。そして 各車練習走行開始。路面状況を確かめながらの走行から始まりますが、そのペースも徐々に上がり、やがてレーシングスピードへ。BIG+3 のコースはいつも非常に良くグリップすると驚かされます。そしてようやく開会式、ドライバーズミーティングを終え、競技委員長のド ライ宣言によりF1RCGP2011 Festa in Shikokuイベントレースが開催されました。やや時間も遅れ気味でしたが、皆さんのご協力でスム ーズに予選が進行した事、先ずはお礼申し上げたいと思います。また、当日は徳島新聞特派員が取材に駆けつけて下さりました。後ほど 紙面、又は、公式WEBで紹介される事でしょう。


予選1ラウンド目
 F-1ローカルクラスは、予選レース時間を今回のフェスタに限り、テスト的に5分で行いました。先ずは1ヒート目に登場したマルボロ・ マクラーレンカラーの川崎選手が序盤から他車を引き離すペースで快走を重ね、何とこのヒート2番ゴール中津選手に6秒もの差を付け、 18L5'06.581、ベスト16秒666をマーク。このタイムがローカルクラスの暫定ポールポジションタイムとなります。2番手のタイムは3ヒート目 出走の川野選手。マシンカラーはホワイト・イエロー・レッドのファイヤーパターンのBIG+3 Racingカラー。ZENコンバージョンの同マシンは コーナーリンググリップも高く安定感がありますが、今回は若干アンダーステア方向の挙動を見せています。タイムは18L5'07.204、ベスト 16秒676。3番手は2ヒート目出走の大崎選手、18L5'07.723、ベスト16秒813で僅差で続きます。このラウンド、18ラップをマークした選手は 総合暫定8番手のフェラーリカラー田中選手までとなりました。
 F-1スケールクラス予選1ラウンド目。F-1スケールクラスは1周のベストラップで予選が争われます。各選手4分間の持ちタイムの中コースイン。 先ずはフォースインディア橋本選手が18秒台を早くもマーク。タイムは18秒482。続いてフェラーリ川野選手が18秒615、ザウバー中津選手が 18秒548を出しますが、橋本選手のタイムには及ばず。結局このヒートはフォールインディア橋本選手が奪い、2位にザウバー中津選手、3位に フェラーリ川野選手と言う順。コース1周が長い為、かなりの集中力を各選手強いられている様です。
 F-1クラス予選1ラウンド目、先ず1ヒート目ではレッドブルカラーの堺選手が飛び出し、ホワイト・レッドファイヤーカラーの中津選手、そして レイトンハウスの田中選手と3台で激しいトップ争いを繰り広げます。結局ミスの少なかった堺選手が1.2秒差で逃げ切り、14L4'16.062、ベスト 18秒092でトップゴール。総合でも暫定ポールポジションタイムとなります。2ヒート目ではオレンジ・ホワイトのFutabaカラー北澤選手が終始 レースをリードし快走しますが、ゴールタイムは14L4'17.513止まりで総合でも4番手のタイム。ベストは18秒228で、ややリアグリップの確保に 苦戦を強いられている様子。そして3ヒート目では、このサーキットのスペシャリスト、川野選手が登場。コーナーをしっかりインを付いて、 スムースな立ち上がりを見せ、後半まで良ペースで走行するも、最終ラップでミス。14L4'18.224、ベスト17秒888で総合5番手となります。 総合では、1位堺選手、2位中津選手、3位田中選手、4位北澤選手、5位川野選手の順で、ここまでが14周をマークする選手。13周の 筆頭は13L4'00.400芳之内選手です。

予選2ラウンド目
 F-1ローカルクラス予選2ラウンド目、このラウンドではトップの3選手が大きくタイムを伸ばします。中でもホワイト・イエロー・レッド のファイヤーカラー川野選手が自己ベストを4秒995上回り、18L5'02.209、ベスト16秒470で見事暫定トップタイムを出します。2番手は自己タイムを 3秒676上回るも逆手を許したマルボロ・マクラーレン川崎選手、3番手はキャメルロータス合田選手が殆どのラップを16秒後半から17秒前半に綺麗に 揃え、4番手からの浮上を達成します。18周マークする選手は、11位のマルボロカラー吉本選手まで。18周でもゴールタイムが10秒付近でない と、Aメイン入りは厳しい様相を呈してきました。
 F-1スケールクラス予選2ラウンド目、このラウンドでは前ラウンドまで4番手だったロータス川崎選手が大きくジャンプアップ!4周目にタイミングを 上手く見計らって出した、18秒375と言うスーパーラップで、一気に暫定トップタイムをマークします。川崎選手のマシンは1ラウンド目とは別次元の 動きで、コーナーをインからインへ駆け抜けて行きます。2番手はフェラーリ川野選手、自己ベストを0.155秒更新。3番手はフォースインディア橋本 選手で、こちらは自己ベストを0.015秒更新となります。非常に僅差のタイムのバトル。次ラウンドでも好バトルが期待できます。
 F-1クラス予選2ラウンド目、先ず1ヒート目では、レッドブル堺選手が自己ベストを0.64秒更新するも、3ヒート目でホワイト・イエロー・レッドの ファイヤーパターンカラー川野選手が自己ベストを6秒228も上回り、暫定ポールポジションタイムを出します。川野選手のマシンはここに来てセットも 決まり非常に素晴らしい走りを見せています。14L4'11.936、ベスト17秒857でベストラップも更新中です。総合2番手は堺選手、そして総合3番手に上がって 来たのはオレンジ・ホワイトカラーの北澤選手。マシンはイヤーレーシングのリンク式を駆り、14L4'15.473、ベスト18秒004をマーク。路面は徐々にグリップを 増してきているので、続くラウンドでは更なるタイムアップがあるでしょう。

予選3ラウンド目
 いよいよ最後となった予選3ラウンド目、F-1ローカルクラスではマルボロカラーの川崎選手が序盤から中盤に掛けてポールポジションペースで 走行しますが、後半になってモーターの熱ダレか、ペースを落とし18L5'02.704、ベスト16秒363で惜しくも2番手。続くヒートではブルーの ザウバーカラー大崎選手が自己ベストで快走し、自身のタイムを3秒558上回り、18L5'04.165、ベスト16秒516で総合3番手にジャンプアップ。 そして最終ヒートの暫定ポールポジション川野選手はこのラウンド走りが安定せず、タイム更新はならなかったものの、2ラウンド目のタイムで ポールポジションに確定しました。
 F-1スケールクラス予選3ラウンド目、この最終ラウンドに入り勢いを増して序盤にタイムを出してきたのは、ザウバーの中津選手。18秒486を マーク。しかし、中盤になるとフェラーリ川野選手のマシンが次第に曲がる様になってきたのか、ベストラップとなる18秒362をマーク。そしてそれに 続けとばかりに、フォースインディア橋本選手が18秒404をマーク。結局、フェラーリ川野選手のタイムがポールポジションタイムとなり、このラウンド 全選手自己ベストをマークするハイレベルな争いとなりました。
 F-1クラス予選3ラウンド目は、路面も最高潮のグリップとなり、更に面白い展開を見せます。1ヒート目ではホワイト・レッドのファイヤーカラー 中津選手が逆転で好調のレッドブル堺選手をおさえ、トップゴール。14L4'13.295、ベスト17秒958で総合2番手にジャンプアップ!2ヒート目では北澤 選手がインを攻め抜き快走するかと思いきや、モーター熱ダレでスピードが伸びず、タイム更新ならず。モーターのマネージメントが非常に重要な要素 の1つである540レギュレーションの難しさが垣間見えた一瞬でした。続くヒートでも、暫定ポールポジション川野選手はベストラップもトータルも いまいち波に乗れず、14L4'14.717止まりでしたが、2ラウンド目のスーパータイムが生き、見事ポールポジションを確定しました。後方では、レッドの カラー森原選手が最終ラウンド快心の走りで13番手から一気に9番手、Aメインに滑り込みました。

■予選順位■
F-1ローカルクラス
1位川野 貴義 2R18L5'02.209
2位川崎 達也 3R18L5'02.704
3位大崎 隆司 3R18L5'04.165
4位合田 司  2R18L5'06.883
5位高平 誠  3R18L5'07.607
6位中津 貴久生3R18L5'11.678
7位岸 浩   3R18L5'11.683
8位鎌田 和博 2R18L5'12.326
9位森原 茂利 2R18L5'15.004
10位田中 伸二 1R18L5'16.815
11位吉本 祐之 2R18L5'17.056
12位谷 研二  3R17L5'00.417
13位森岡 利彰 3R17L5'00.780
14位木津 裕之 2R17L5'04.928
15位笠井 久敬 2R17L5'06.715
16位貞野 達也 2R17L5'09.137
17位小山 慎吾 2R17L5'09.758
18位直江 光昭 2R17L5'12.861

F-1スケールクラス
1位川野 貴義 3R 18.362
2位川崎 達也 2R 18.375
3位橋本 努  3R 18.404
4位中津 貴久生3R 18.486
5位太田 宏臣 2R 18.993
6位磯部 靖哲 3R 19.341
7位重松 隆一 1R 19.723

F-1クラス
1位川野 貴義 2R14L4'11.936
2位中津 貴久生3R14L4'13.295
3位堺 和久  3R14L4'13.657
4位北澤 秀郎 2R14L4'15.473
5位田中 伸二 1R14L4'17.417
6位芳之内 剛 2R14L4'18.232
7位古川 守  3R14L4'18.379
8位橋本 努  1R13L4'01.410
9位森原 茂利 3R13L4'02.419
10位太田 宏臣 3R13L4'02.994
11位草刈 直仁 3R13L4'04.156
12位吉牟田 広樹3R13L4'05.072
13位大崎 隆司 2R13L4'06.104
14位蟻塚 伸也 3R13L4'06.677
15位谷 研二  3R13L4'06.691
16位笠井 久敬 3R13L4'10.362
17位磯部 靖哲 3R13L4'10.604
18位平岡 和博 3R13L4'11.658
19位重松 隆一 3R13L4'21.848
20位貞野 達也 2R12L4'02.063
21位吉牟田 直樹3R12L4'02.162
22位安原 誠治 1R12L4'04.699

決勝に向けて
 やや遅れながらも予選を無事消化し、決勝へと駒を進めます。決勝は各クラス8分間以上の長丁場のレースです。予選とは違った セット、そしてドライビングに関しては駆け引きが必要となります。決勝までの僅かな時間を利用して各選手最終準備に余念があり あせん。F-1ローカルクラスでは川野選手、川崎選手が非常に差がない所での争いで、そこに大崎選手や合田選手がどの様なかたちで詰 め寄ってくるかに注目が集まりそうです。今大会で一番スピード域が速いマシンレギュレーションのローカルクラスとなるだけに、コ ーナーリング性能を上げるべく、フロントタイヤのキャンバー角の変更や、その後の加速力を補う為、ギヤ比の変更などを行う選手が 多い様に見受けられます。また、パワー系のモーターに関してもモーター慣らし機で調整している選手もおり、かなり本格的な雰囲気 を感じます。 F-1スケールクラスでは、川野選手、川崎選手、そして橋本選手が、コンマ差でトップを争っていますが、決勝ではピットインと言う義 務があるのでどうなるか予想が難しいです。得に今回のピット義務は、タイヤローテーションは行わず、テスト的にピットスルーが課せ られています。ピットロードにはパイロンが十数個置かれ、シケインが細かく設置されました。最終シケインの後は一歩間違えるとコー スサイドの谷底にマシンが落下する恐れもあるので、非常に神経を使うドライビングが要求される事でしょう。
 F-1クラスは、川野選手、中津選手、そして今回Yeah Racingコンバージョンで波に乗る堺選手との争い。そしてその後方4番グリッド にひかえる北澤選手がどこまで決勝ラウンドで浮上するかが見所です。540のパワーなので、僅かなドライビングミスが取り返しの付 かない差になる事でしょう。微妙な緊張感を漂わせながら、静かに決勝ラウンドまでの時を各選手思い思いに過ごしている様です。


F-1クラス決勝Cメイン
 F-1クラス決勝Cメイン。スタートはシグナルと同時に1番グリッドからマルボロ・マクラーレン吉牟田選手が素晴らしい出だし。2番手はホワイト・ ブルー・ピンクカラーのマシン安原選手。安原選手はややスタートに手間取り、遅れ気味の出だしです。トップ走行中の吉牟田選手は2番手の差を早くも 2秒、3秒と広げ、ぐんぐんペースを上げています。ライン取りもダイナミック且つインをしっかりと押さえたベテランらしい走り。2番手の安原選手も 後半になり徐々にペースが上がるも、序盤の遅れが響きコース半周程の差はなかなか挽回できない様子。そして8分のコール!トップゴールは吉牟田選手。 終始ミスらしいミスの無い安定した走りで、ベストも19秒695まで記録し、Cメイントップフィニッシュを飾りました。

■決勝順位(Cメイン)■
F-1クラスCメイン
1位吉牟田 直樹24L8'11.108
2位安原 誠治 23L8'03.977
 
 

F-1ローカルクラス決勝Bメイン
 F-1ローカルクラス決勝Bメイン。素晴らしいスタートダッシュを決めたのは2番グリッド、フットワークカラーの谷選手!いきなりトップに 浮上し、勢い良くホームストレートまで掛け降りてきます。2番手は1番グリッドよりマルボロ・マクラーレン吉本選手が追う展開。3番手は ホワイト・レッドのラインが入ったカラー笠井選手と続きます。トップ2台は徐々に後続を引き離し、マッチレースの雰囲気になってきました。 トップ、2位との差はコンマ3秒程。中盤になり、周回遅れも出だした所で、トップの谷選手と2番手を走る吉本選手との差は徐々に広がって きます。マルボロカラー吉本選手は周回遅れとの接触などもあり、差は4秒程。このまま行けは谷選手の勝利がちらつきますが、何と谷選手がセ ンターS字でまさかのミス!一気に吉本選手が背後から迫ってきました。そして、数周に渡りトップ2台のバトルが展開しますが、谷選手が再び センターS字で足を引っ掛けた隙を吉本選手が突き、吉本選手がここに来てトップに浮上!そして吉本選手はその後ペースを上げ、17秒176のベスト を出しながら走行を続け、トップゴールを決めました!2位は惜しくも谷選手、3番手は笠井選手が入りました。

F-1クラス決勝Bメイン
 F-1クラス決勝Bメイン。スタートは各車Bメインらしい素晴らしい出だしです。トップは1番グリッドからレッドブル草刈選手、2番手は3番グリッドから イエローのルノーカラー大崎選手が浮上してきます。3番手はロスマンズ・ウィリアムズ吉牟田選手が続く展開。すると、吉牟田選手がクラッシュで後退し、 代わってフットワークカラーの谷選手が3番手に浮上。これらトップ3台は1秒無い僅差でトップグループを形成します。トップ草刈選手に2番手大崎 選手が詰め寄りますが、草刈選手の巧みなブロックラインでなかなか大崎選手が前に出れません。そこを谷選手が交わし、谷選手が2番手まで浮上!トップ3台は 終始僅差での争いを繰り広げており、ギャラリーからも歓声が聞こえます。すると、トップのレッドブル草刈選手が1コーナーで若干マシンをインに引っ掛けた 瞬間、フットワーク谷選手が満を持してトップに浮上!2番手はルノー大崎選手で、上手く谷選手に続いています。周回遅れも出だし、いよいよ後半戦。 トップは谷選手、そして2番手は後半に掛けて余力を残していた大崎選手。大崎選手はトップ谷選手に対し、マシンを前後左右に揺さぶり、プレッシャーを 常に与えています。すると、谷選手はインフィールドS字入口でミスをおかし、大崎選手がトップにジャンプアップ!そして作戦が功を奏した大崎選手が激戦の Bメインを征するかたちとなりました。2番手はフットワークの谷選手、3番手はロスマンズの吉牟田選手。吉牟田選手は18秒189のベストラップをマークして 3番手まで後半追い上げていました。ナイスドライビング!

■決勝順位(Bメイン)■
F-1ローカルクラスBメイン
1位吉本 祐之 28L8'17.444
2位谷 研二  27L8'04.912
3位笠井 久敬 27L8'13.945
4位木津 裕之 27L8'17.084
5位森岡 利彰 26L8'05.260
6位直江 光昭 25L8'08.134
7位小山 慎吾 24L8'01.829
8位貞野 達也  9L3'41.904

F-1クラスBメイン
1位大崎 隆司 26L8'12.471
2位谷 研二  26L8'13.399
3位吉牟田 広樹26L8'17.140
4位蟻塚 伸也 25L8'03.374
5位草刈 直仁 25L8'07.969
6位磯部 靖哲 25L8'08.472
7位平岡 和博 24L8'01.776
8位笠井 久敬 24L8'05.578
9位重松 隆一 24L8'15.047
10位貞野 達也 D.N.S.

F-1ローカルクラス決勝Aメイン
 F-1ローカルクラス決勝Aメイン。各車スタートは綺麗に決まり、殆どクラッシュ音がしないままコースを駆け抜けて行きます。トップはポールポジション からホワイト・イエロー・レッドのファイヤーパターンの川野選手、2番手マルボロ・マクラーレン川崎選手、3番手ザウバー大崎選手、4番手キャメル・ ロータス合田選手、ここまで連なる様に非常に僅差です。トップ2台、川野選手、川崎選手は早くも16秒中盤にタイムを上げ、3番手以降を引き離している 様子。各車ライン取りも厳しく、非常に緊張感のあるAメインのレースとなっています。トップは川野選手、2番手は川崎選手、長い間この2台のバトルが 続きますが、周回遅れも出だした頃、川野選手がラップ処理の為ラインを変えた所を上手く川崎選手がインを突き、ここでマルボロカラーの川崎選手が トップに浮上します。しかし、川野選手も百戦錬磨のドライバー、すかさずインを奪い返し、ここでも激しいサイドバイサイドのレースが展開。抜きつ抜かれ つのコンマ2秒差のバトルをしつつ、時間は6分経過、残り2分となります。コース上、風も若干強く吹き始め、路面コンディションが若干変化している状況下、 川崎選手は後半になっても16秒中盤のタイムを出し、脱げ切り大勢を築こうとしますが、川野選手も直ぐ後を追いかけます。そして勝負は最終ラップにまで縺れ込み、 最後は0.224秒差でマルボロ・マクラーレン川崎選手が逃げ切り、大激戦のローカルクラスAメインの優勝を決めました!

F-1スケールクラス決勝Aメイン
 F-1スケールクラス決勝Aメイン。ピットスルーの準備も万端でいよいよスタートの時を待ちます。そしてスタート。比較的ゆっくりとしたスタートですが、 先ず飛び出したのはフェラーリカラーの川野選手、2番手はグリーンのロータスカラー川崎選手、3番手にはフォースインディア橋本選手が続く格好です。 すると、フェラーリ川野選手はストレートエンドでバランスを崩す隙に、ロータス川崎選手がインを突きトップに浮上。2番手には橋本選手も川野選手を交 わし、浮上してきます。トップ集団各車は綺麗な縦並びの列を成して5台が左S字へと流れて行きます。すると、2番手を走る橋本選手の後方から3番手川野 選手がまさかのクラッシュ!大混乱の中トップはロータス川崎選手、2番手ザウバー中津選手、3番手マクラーレン太田選手がそれぞれジャンプアップ! トップ3台は等間隔で走行を続け、後方からは先ほどクラッシュで混乱の原因を作ったフェラーリ川野選手が追い付いてくる展開。ここで、マクラーレン太田 選手が2番手に浮上!そして3番手にはフォースインディア橋本選手がジャンプアップ。どうやら川野選手、中津選手で若干の小競り合いがあり、タイムを両者落と していた様です。この間、トップのロータス川崎選手は若干ペースをコントロールしているのか、かなり後半を意識して丁寧な走行に切り替えています。そして20周の ピットスルーの時間がきました。先ずPIT INしたのはトップを走行中の川崎選手、無難な走行でピットをクリアし、4番手争い川野選手の後方でコースイン。 続いて川野選手、太田選手、磯部選手、橋本選手と続々とピットイン!全車特にピットインで大きくタイムロスはなく、素晴らしい走りです。後半になり各車順位が 落ち着いた所で、順位はトップ川崎選手、2番手が2秒程の差で川野選手、3番手5秒程の差で橋本選手が続きます。そして、終盤になり、ここでロータス川崎選手が 18秒607のベストラップを出し、ペースアップ。しかし、2番手で追いかける川野選手は負けじと付いて行き、何と右セクションで川崎選手をパス!川野選手が トップに浮上!しかし、余力のある川崎選手はその後フェラーリ川野選手を追いかけ、左セクションであっさり川野選手をパス。再びトップに浮上した川崎選手は そのまま50周を終了し、スケールクラスAメインを征しました!大変素晴らしい、見応えのあるレースでした!

F-1クラス決勝Aメイン
 F-1クラス決勝Aメイン。スタートは後方で若干クラッシュ音があったものの、前方は綺麗に流れました。トップはポールポジションからホワイト・イエロー・ レッドのファイヤーカラー川野選手、2番手レッドブル堺選手、3番手オレンジ・ホワイトの北澤選手、4番手レイトンハウス太田選手と続きます。 すると、トップを走る川野選手がインフィールド右のS字手前でミス。そこを堺選手、北澤選手がそれぞれインに飛び込みますが、レッドブル堺選手が 競り勝ち、トップに浮上!2番手は川野選手、3番手は田中選手と言うオーダーに変わります。北澤選手は弾かれるかたちで5番手まで順位を下げます。 トップ3台のレイトンハウス田中選手まで非常に僅差の展開。すかさずトップの堺選手は17秒台、17秒958にラップを上げ、川野選手と共に後続を引き離 しに掛かっている様です。堺選手のマシンはイヤーレーシングのTバーコンバージョン仕様。コーナーの安定感も抜群で、川野選手をきっちり押さえています。 しかし、2番手を走るホワイト・イエロー・レッドカラー川野選手も執拗に堺選手の背後からプレッシャーを掛け、堺選手も再三に渡り粘りを見せますが、遂に 左S字セクションで川野選手にパスされます。トップは川野選手、2番手堺選手、3番手にはここで北澤選手がベストラップ17秒830を出しながら追い上げてき て浮上します。レースは後半戦に突入。川野選手は相変わらず丁寧な走りでトップをリード。ここで、2番手争いの堺選手、北澤選手が接近し、残り20秒を切る 争いの中、北澤選手が堺選手のインをズバッと差し、2位に浮上。しかしここで8分が経過。後半に掛けてトップを守り抜いた川野選手がこの激戦のF−1クラス Aメインを征しました。章典外とは言えフェスタで初めて北澤選手に土を付けた川野選手、本当におめでとうございます!

ポディウム表彰・シャンパンファイト
 レース後間もなく、各クラスのトップ3を交えてポティウム表彰が行われました。プレゼンターは、放送委員長を務めて頂いた川野由記子さんです。 一人一人に心を込めてトロフィーが手渡され、入賞選手の喜びも最高潮に達している様です。特に、今回はFestaで章典外ではありますが優勝記録継続 中の北澤選手を川野選手がF-1クラスで初めて破りました。また、F-1ローカルクラスで地元のエキスパートドライバー川崎選手が大活躍、川崎選手が予 選でも好調で、このFestaでの快走は皆の記憶に鮮明に残る走りとなった事でしょう。
 ポティウム表彰後は、恒例のシャンパンファイト!各選手嬉しさ、悔しさが入り混じった熱いファイトに、ギャラリーも大盛り上がり!今日の出来事は 全てシャンパンに流し、すっきりした気持ちで明日を迎えましょう〜!

■決勝順位(Aメイン)■
F-1ローカルクラスAメイン
1位川崎 達也29L8'11.303
2位川野 貴義29L8'11.527
3位大崎 隆司28L8'00.561
4位合田 司 28L8'04.787
5位高平 誠 28L8'12.426
6位岸 浩  27L8'02.082
7位鎌田 和博27L8'07.410
8位森原 茂利27L8'08.802
9位中津 喜久生27L8'12.839
10位田中 伸二27L8'14.325

F-1スケールクラスAメイン
1位川崎 達也50L16'20.742
2位川野 貴義50L16'22.509
3位橋本 努 50L16'27.138
4位太田 宏臣50L16'33.193
5位中津 貴久生50L16'35.923
6位磯部 靖哲49L16'34.374
7位重松 隆一35L12'50.127

F-1クラスAメイン(総合順位3位以下各メイン1位繰り上げ)
1位川野 貴義 27L8'16.893
2位北澤 秀郎 26L8'02.092
3位堺 和久  26L8'02.259
4位古川 守  26L8'09.905
5位橋本 努  26L8'10.395
6位芳之内 剛 26L8'18.153
7位太田 宏臣 26L8'18.575
8位田中 伸二 25L8'00.495
9位森原 茂利 25L8'04.386
10位中津 貴久生22L8'02.551

ベストルッキングカー賞(Formula賞)
 ベストルッキングカー賞には、昔懐かしい1990年代前半に活躍したフットワークアローズ、谷 研二選手の作品です。ドライバーはアレッサンドロ・カフィ (イタリア)、ポルシェエンジンで苦戦を強いられた時代のなかなか渋いチョイスです。今回谷選手は、ローカルクラス、F−1クラスで活躍をしてくれました! 皆さんからもこの様な思いの入った素晴らしい作品をお待ちしています。 (ベストルッキングカー賞は、実際に走る車のボディーが対象です。飾りだけで持ち込んだだけのものは、 対象外になります。)

全体表彰・抽選会
 最後は全体表彰並びに、大抽選会になります。空に月の光が鮮やかに映える中、参加者の皆さんに表彰カード、並びに抽選の景品を手渡します。 今回は参加者1人1人に開催前から排水作業にご協力頂きながら、無事に大会を進められました。本当に皆さんのご協力ありがとうございました。 抽選中、バンケットの中では和やかな歓談が行われ、地元の人も、地方からの遠征組の人もお互いに情報交換をしていた様です。抽選会の最後には、 じゃんけん大会が行われ、Speed Passionのコンボセットや、YokomoのGTカーなど高額商品が配られ、当選者は満面の笑みで受け取っていたのが印 象的でした。皆さんには是非長く、大切に使って頂きたいと思います。
 閉会式では、川野店長より挨拶を頂き、大会会長の北澤よりお礼と次戦のスケジュールについて連絡があり、F1RCGP2011 Festa in Shikokuが 無事に閉幕となりました。参加した皆様本当にお疲れ様でした。

F1RCGP大会主要機材データ
 F1RCGP2011 Festa徳島大会の大会主要機材データになります。出場された方も、未だの方も、次回の参加検討の際の参考にしてみては如何でしょうか。 次回行われる予定のF1RCGP2011 Round11 鳥取大会は、10月9日(日)Kawahara Circuitです。鳥取市所有の広い河川敷スペースを使った大きなサー キットです。公営サーキットでの大会です。県内初開催となるので、地元のドライバー中心で大いに盛り上がりを見せる事でしょう。また、10月は実車 F-1日本グランプリもあります。皆さん両方お見逃しなく!

カーシェア
プロポシェア
アンプシェア
モーターシェア
バッテリーシェア
参加選手県名
年齢層
男女比

謝辞
 本大会にご参加頂いた選手の皆様、大会運営をして頂いた各実行委員の皆様及び、BIG+3 RC CIRCUITスタッフの皆様、そして多くの協賛品を頂いた スポンサー各社様、最後に、コースをお貸し頂いた川野輝一オーナー様を始めとする関係者の皆様に、感謝の意を表します。 本当にありがとうございました。お陰さまで無事に大会を終了する事が出来ました。また、当日は徳島新聞の記者の担当者の方、遠路遥々取材に駆け つけてくださり、ありがとうございました。残るシリーズは残す所後2戦。今後も皆が楽しめるレース作りや新企画にチャレンジして行く所存ですの で、ご支援宜しくお願い致します。最後に当日震災の為の義援金として\3,356が集まりました。日本赤十字社を通し寄付された事をご報告します。