F1RCGP レースリポート


第1戦 F1RCGP2012 in Nara
RC スタジアム セイキ 2012年1月15日(日)


天気:晴れ(屋内)、気温:14℃、湿度:45%、路面温度:12℃

 F1RCGP2012のシリーズ開幕戦が、奈良県にあるRCスタジアムセイキ(室内オンロードサーキット)で開催されました。ここRC スタジアムセイキでのF1RCGP開催は4回目、開幕戦は去年、一昨年に引き続き3年連続になります。関西地方ではF-1イベントのメッ カとして、ここ数年非常に盛り上がりを見せているサーキットの1つです。サーキットのオープンは、2008年4月からで、今年で4周年 を向かえ、益々ユーザーも増えて盛り上がりを見せています。特に近年ではサーキットスタッフの頑張りで、F-1クラスの人気が高ま りつつあり、活気とレベルも上昇中です。店頭のスタッフは、RCカー、バッテリー、充電器などの周辺機器の事を熟知しており、RC ファンのアフターケアも万全の体制。品揃えに関してはAtlantisブランド製品が特に強く、新製品のアンプ、モーターのラインナ ップがとても充実しています。近年主流になったLiPo、LiFeバッテリーに関しては、Atlantisブランド製品も力を入れており、多く のテストが同サーキットでなされ、素晴らしい品質の製品がリリースされている所です。また、スペアパーツはタミヤ系を中心に各 社品揃えが充実してきており、去年にましてRCショップとしての役割も大きくなっています。
 サーキット施設に関しては、1Fに本格的な細粒アスファルト路面の電動オンロードサーキットが1面、2Fにカーペット路面の電動 ドリフトサーキットがあります。何と言ってもこのサーキットのメリットはインドアなので、雨の心配もなく、週末になると大勢の お客さんで賑わいを見せます。また、冷暖房も完備しているので、寒い時や暑い時でも快適なラジコン走行がいつでも楽しめます。 そういったユーザーフレンドリーな部分が充実している事で、親子連れにも来やすいサーキットになっています。お近くの方も、遠方 の方も、是非サーキットに遊びに行ってみてください。
 開幕戦の舞台となるのは、1Fのアスファルト路面の電動オンロードサーキットです。1周160m、25mのバックストレートを持ち、路 面は細粒のフラット舗装。毎年12月にコースレイアウト変更がなされる事になっているので、前回のF1RCGPとは今回のレイアウトは 異なります。いずれにしても、F1RCGPシリーズ戦の中でも超テクニカルサーキットの1つに数える事が毎回できるくらい、切り返し も多いタフなレイアウトになっています。
 レースウィークは比較的好天に恵まれ、去年よりは寒さも和らいでいます。今回はSEIKI特別ルールのもと、ローカルクラスも 設けられ、かなり多くのエントリーが集まりました。参加人数はF-1ローカルクラス:26名、F-1クラス:19名、F-1スケールクラス:4名、 F-1グランプリクラス:18チーム26名、合計75名です。これはRCスタジアムセイキ史上最大のエントリー数で、スタッフ各位の日々の努力 の賜物と言えます。2012年より変更されたレギュレーションは、F-1クラスは特に無く、F-1スケールクラスは簡単なハイノーズ規制とパ ワーソースがブラシレス21.5Tになった事、F-1グランプリクラスは厳格なハイノーズ規制が加わった事です。また、スケールクラスの決勝 レース中に行われるピット作業は、タイヤローテーションからタイヤ交換へと変わりました。これによって前に比べピット作業がスムーズ に行われ全体の時間短縮が期待されます。また、決勝レースで、以前は下位メインで場合によっては1、2名で行われていたものを、 より多くの人数で最後まで競えるかたちに修正しました。今後も適宜より良いかたちに修正を加え、参加選手皆さん、そしてギャラリーの 皆さんに楽しんでもらえるようにして行きたいと思っておりますので、ご指導ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願いいたします。
 昨年11月に最終戦香港GPを終え、この1ヶ月あまりの短いオフシーズンに各選手やチームで多くのテストが行われた様で、この2012年 開幕レースに合わせて多くのニューアイテムがお披露目されるのも開幕戦の見所の1つです。RCスタジアムセイキの場合は毎年コースレイ アウトが更新されるので比較は難しいですが、パーマネントコースで同一レイアウトのサーキットの場合、毎年ドライビング、マシンの レベルアップを感じる事ができるのでしょう。日々進化するレースシーン、今シーズンの終わりは誰も予想できないからこそ、皆さん1戦 1戦を大事に戦って頂きたいものです。F1RCGPAは今後も厳正なレースルールのもと、真のF-1チャンピオンを決定していきます。

プラクティスDay
 前日は練習走行日。非常に多くの選手がサーキットに集まる為、時間帯によって組み分けを行い、できる限りスムーズに皆が練習できる 様に配慮されました。特に今回F-1ローカルクラスの人数が多く、いつもに増して活気が溢れています。F-1ローカルクラス、F-1クラス共に 地元のベテランドライバー冨田選手、中久保選手、菊池選手、山路選手が好調の様です。F-1ローカルクラスは14秒台前半、F-1クラスは14秒 台後半のラップがターゲットタイムの様です。F-1ローカルクラスはノンブーストタイミングのブラシレスモーターのレギュレーションで、 モーターメンテナンスフリーの為か、各選手走行回数が2倍くらいになっている模様。その分マシンセットアップに時間を掛けられ、仕上がり も非常にスピーディーになっています。F-1クラスは三輪選手を筆頭に、服部選手等、中京地区の遠征ドライバーが好ラップを出しています。 共にまだF-1クラスで優勝を飾れていないので、この開幕戦への意気込みはただならぬものがあるのでしょう。F-1スケールクラスは、今年から 21.5Tブラシレスパワーユニットがレギュレーションで認められた事もあり、走行もスピーディーになります。その分、マシンセットは去年に 増して重要なファクターとなり、四国遠征組のウィリアムズ大崎選手、マクラーレン磯部選手、そして、関東遠征組フォースインディア橋本 選手も真剣な面持ちで練習に励んでいます。ナロートレッドでいかに効率良く路面に駆動を伝えるかと言う事と、コーナーリングフォースで マシンが転倒しないように、Tバーやサス周りを集中的に煮詰めています。F-1グランプリクラスは、マイノーズ規制元年の節目のレースです。 各チーム色々なボディーをテストしてきた様で、中でもシェブロン製のボディーが人気を博している様です。好調にラップを重ねるのは、2010 年コンストラクターズチャンピオンのALEX RACING Winners上林選手、横井選手が好調。ストレートスピードもさることながら、コーナーリング の回頭性が良く、このRC Stadium SEIKIにあったセットアップを既に完璧に施している様です。また、TEAM ATLANTISに今年から移籍した田村選手 も少ない走行回数ながら、非常に良いラップをたたき出しています。チームメイトで今回初参戦の荻野選手とのチームワークも万全で、TRGのマシン を路面状況に合わせて的確にセットアップしています。そして、2年連続のドライバーズチャンピオンのTeamBomber加藤選手も、好タイムをマーク。 いつものアグレッシブなドライブも健在で、メリハリのある加速で後続をぐんぐん引き離しています。タイムは12秒後半から13秒前半と言った所。 熟成の進んだBomberコンバージョンはチャンピオンを取ってからはユーザーも増え、他のクラスにも多くのユーザーが居り、加藤選手自ら丁寧に ユーザーにセッティングアドバイスしていたのが印象的でした。そして、最後に練習走行でスーパーラップを出したのが、MOROTECH諸橋選手。 12秒後半で周回する場面もあり、好調さを猛烈アピールしています。他、去年の開幕戦優勝者、Team Tech F-1冨田選手、去年の最終戦の香港大会 で活躍したPAPER MOON黒田選手、荒川選手も順調な仕上がりを見せている様です。本当に僅差の争いが続くF-1グランプリクラス、レースが始まる まで誰がリードするか予断の許さない状況が続いています。明日の開幕戦、日頃の練習の成果を思う存分発揮して頂き、素晴らしいレースを見せて もらいたいものです。

大会当日
 非常に寒い朝となりましたが、会場には早朝から大勢の参加者が集まっています。ピットスペースに車から荷物を移し、準備を一通り終え 一服した後には、受付、コントロールタイヤの受け取り、練習走行と進んでいきます。今朝の路面グリップは昨日とさほど変わらず。各クラス ほぼ昨日と同じタイムを出し、マシンの感触等を確認しています。やはりエントリーが多い為、当日の練習走行もクラス分けを行い、皆が平等 且つ安全に走行できるようにしました。F-1ローカルクラスでは、前日好調だった冨田選手、菊池選手に加え、副田選手、佐武選手のタイムも上 がってきた様です。F-1クラスは福角選手がトップスピードも伸びて、快調に周回を重ねています。路面グリップが上がってくると、若干オーバ ーステア気味になるので、比較的パワーの無いF-1クラスはコーナー出口で失速させない様なセットアップがポイントの様です。F-1スケールクラ スは昨日の路面で各選手かなりセットを煮詰めたせいもあり、マシン転倒も無く皆好調に周回しています。規定の50周の周回数を回るための燃 費も問題ない様子。後は本番でのタイヤ交換がポイントになってくるでしょう。F-1グランプリクラスは、昨日好調だったMOROTECH諸橋選手をは じめ、RCmagazineTeamBomber加藤選手、そしてALEX RACING Winners上林選手、横井選手も順調な仕上がりを見せています。タイムアップにはイ ンフィールドでマシンバランスを最適にセットアップする必要があり、殆どの選手が弱オーバーステア気味にセットしている様です。MOROTECH 諸橋選手、TEAMサウナ斎藤選手、Team Castrol Lotus土岐選手等、6輪マシンの挙動はそんな中、至ってナチュラルな挙動を見せています。本番 でも6輪マシンが勢いを見せるか、期待が高まりつつあります。今年から独自のEXOTEK向けオリジナルシャーシでF1RCGPに挑むHiroFactory Racing Family中谷選手、森嶋選手もEXOTEK F1Rコンバージョンで好調さをアピールする好ラップを披露。特にサイドショックが生み出すコーナーリング 中の安定感の高さに定評がある様です。
 今年初の開会式も終え、いよいよ2012年のシーズンが開幕となります。セイキ代表の栗本氏の挨拶では、今回多くの方が来場して頂いた感謝の コメントと、選手の皆さんの健闘が称えられF1RCGP2012第1戦セイキグランプリ、スタートします。※当日はRCマガジンの方が取材に来て頂きま した。3月発売の4月号に掲載されると思いますので、こちらもチェック忘れずに宜しくお願いします。

予選1ラウンド目
 F-1ローカルクラス予選1ラウンド目。このローカルクラスの予選は4分間のベストラップで争われます。先ずは1ヒート目、ザウバーカラーの 中久保選手が序盤から飛び出し、他車を寄せ付けぬ快走。ベスト14秒550で暫定トップタイムでゴール。続く2ヒート、3ヒート目では、ホワイト・ ブルー・イエロー・オレンジのカラフルなファイヤーパターン菊池選手、マクラーレン佐武選手、ホワイト・パープルカラーの冨田選手などが奮起し、 周回でも17周をたたき出す快走を見せます。ここで菊池選手が14秒020のスーパーラップで暫定ポールポジションを獲得。2番手は冨田選手、14秒140 で続きます。3番手は最終ヒートにあたる4ヒート目で副田選手の出した14秒240。副田選手のマシンはベネトンで、コース内の混雑を避けながら タイムアタックのタイミングを見計らって居たのが功を奏した様です。
 F-1クラス予選1ラウンド目、おなじみの蛍光イエローカラーの高岡選手が安定した走りで16L4'08.050、ベスト15秒170でトップゴール。2番手は 1周目の大きなミスの後、14秒880のベストを出しながら追いついてきたグリーン・ブラックの服部選手、16L4'11.930。2ヒート目は、今年から ラルースカラーに変更した三輪選手。イエローカラーの山路選手との僅差のバトルを競り勝ち、トップゴール。16L4'02.890、ベスト14秒860。ラル ース三輪選手はこのタイムで暫定ポールポジションを獲得。総合暫定2番手のタイムを出したのは、3ヒート目出走の、フェラーリ福角選手。 16L4'02.980、ベスト14秒790で、三輪選手とのタイム差僅か9/100秒。まさに激戦が始まっています。
 F-1スケールクラス予選1ラウンド目。フォースインディア橋本選手が序盤から15秒台のハイペースで飛ばします。2番手追走を見せるのは、 ティレル重松選手。17秒台、16秒台、15秒台と徐々にペースを上げてきています。結局暫定ポールポジションはフォースインディア橋本選手、 14秒340、2番手ティレル重松選手、15秒080、3番手はウィリアムズ大崎選手、15秒200、4番手マクラーレン磯部選手、17秒340と言う結果に なりました。磯部選手は若干オーバーステアに苦戦している様で、続くヒートではセットを見直し是非頑張ってもらいたい所です。
 F-1グランプリクラスは半数以上の選手が18周をマーク。18周でも前半若しくはシングルタイムを残さないとAメインに残るのは厳しい状況 です。1ヒート目ではHiroFactory RacingFamily中谷選手がレースをリード、ゴールタイムは18L4'08.040、ベスト13秒330で暫定総合7番手 のタイムをマーク。2ヒート目、ALEX RACING Winners上林選手、PAPER MOON黒田選手との競り合いを征し、18L4'04.770、ベスト13秒300。 黒田選手はベスト13秒130まで出しており、ラウンドトップタイム。続く3ヒート目では、Team Tech F-1冨田選手が徐々にペースを上げてトップ に立ち、18L4'04.640、ベスト13秒230で、総合2番手のタイムをマーク。そして、予選暫定トップに立ったのは、MOROTECH6輪マシンを駆る、 MOROTECH諸橋選手。序盤からALEX RACING Winnersの横井選手とのバトルが続きましたが、ベテランらしい終始冷静なドライビングで最後まで ペースを維持し、18L4'03.750、ベスト13秒190で、トップゴール。横井選手は18L4'04.670、ベスト13秒160で暫定総合3番手。18周4秒台が3名 と、上位陣非常に接戦が繰り広げられています。そんな中、6輪マシンの好調さが際立ったラウンドでした。

予選2ラウンド目
 F-1クラス予選2ラウンド目。1ラウンドのタイム集計をもとに予選ヒートの組み換えが行われ、同じ実力のドライバー同士が出走を同じにす るので、更にタイムアップが期待されます。F-1ローカルクラスは、最終組のホワイト・ブルー・イエロー・オレンジのファイヤーパターン菊池 選手、そしてホワイト・パープルのファイヤーカラー冨田選手が揃って13秒台をマーク!菊池選手が13秒910、冨田選手が13秒980で共に暫定1位、 2位をキープ。3番手には、マクラーレン佐武選手が13秒台にあと少しと迫る、14秒000をマークし、ポジションを1つ上げます。また、4番手に はザウバー中久保選手が14秒060を出し、7番手よりジャンプアップ!
 F-1クラス予選2ラウンド目。このクラスも最終ヒートに素晴らしいレースが予選から見られます。マルボロカラーの江坂選手が、序盤から 14秒台を連発してハイペースで走行を重ね、後半までペースを落とすことなくゴール。何と17L4'12.430、ベスト14秒460と暫定ポールポジション を奪取します。2番手はロスマンズの吉牟田選手。後半にペースを立て直し、14秒台後半で走行し、17L4'12.750、ベスト14秒530をマーク。 3番手は先ほどまで暫定ポールポジションだった三輪選手、17L4'14.920、ベスト14秒650。この3選手が17周に突入。16周のトップタイムは4番手 のグリーン・ブラックの服部選手。服部選手は最終組の前の出走だったので、ペース配分がやや難しい分、この後のヒートも頑張ってほしい所です。 この時点でAメインボーダーはレッドブルカラーの草刈選手の16L4'07.520と先ほどよりも引き上げられました。
 F-1スケールクラス予選2ラウンド目。このラウンド、先ほどまでトップタイム14秒340をマークしているフォースインディア橋本選手は出走せず、 3台の争い。序盤から早くも15秒台で刻んできたのは、ウィリアムズの大崎選手。そして5周目には14秒台までペースアップし、14秒700のベストを 出し、ティレル重松選手を抜き、暫定総合2番手にジャンプアップ。ティレル重松選手は15秒450で、1ラウンド目のタイムには届かず。マクラーレン 磯部選手は16秒台に入れ、16秒450をマーク。0.89秒も自己ベストを縮め、素晴らしい走りを見せてくれました。
 F-1グランプリクラス予選2ラウンド目。ヒートが進むに連れ、徐々に自己ベストを塗り替える選手が続出。最終ヒート近くには徐々に緊張感が 増し、ギャラリーも息を飲む展開になってきました。最終ヒートでは、ALEX RACING Winners上林選手が素晴らしい走りで唯一の19周に入りました! タイムは19L4'13.060、ベスト12秒960。上林選手の駆るFusion Racing FRF011は抜群のグリップと回頭性能を発揮。上林選手の卓越したドライビング と相まって、抜群のタイムを出します。2番手はMOROTECHの諸橋選手。6輪ユーザーのロマンを乗せて、自己ベストを更新しての堂々の2番手タイム、 18L4'01.170、ベスト13秒140をマーク。まだ僅かなミスがあるので、次のラウンドでは修正してほしい所です。3番手にはTeam Tech F-1の冨田選手が 2番手よりダウン。4番手にはRCmagazine TeamBomber加藤選手が18L4'03.720、ベスト12秒960で、6番手から浮上。ベストは上林選手と同じなので、 続くヒートで更なる躍進が期待されます。

予選3ラウンド目
 F-1ローカルクラス3ラウンド目。やはりヒートが進むに連れ路面状況も良くなり、このラウンドもタイムアップする選手続出か!?ローカル クラス最終組では、やはり菊池選手、冨田選手の争いが激化。菊池選手はタイムを更新し、13秒700までラップを伸ばします。冨田選手も負けじと、 13秒720のベストを更新し追走。菊池選手のポールポジションが確定したものの、決勝で誰が勝つかまだ全くわかりません。総合3番手はザウバー 中久保選手も13秒台に入れてきて13秒990。これら上位3名が13秒台をマークししました。Aメインボーダーは、レッドブル西口選手、14秒310。 上位10名の差僅か0.61秒差と、RCスタジアムセイキのローカルクラス、熾烈を極めます。
 F-1クラス予選3ラウンド目。2ヒート目で蛍光イエローカラーの高岡選手が自己ベスト更新の16L4'04.740、ベスト14秒900を出して以降、 路面のグリップが徐々に落ち始め、時折ラインオーバーやスピンをする選手も出てきました。最終ヒートではロスマンズ吉牟田選手が江坂選手 を抑えてトップゴールするも、タイムは16L4'07.140と、前のラウンドに比べ約1周タイムダウンしています。路面状況がここに来てとても悪く なってきている様です。気温が落ちてきているのもありますが、明確な原因は不明で、これは皆にとっても想定外な出来事。今後のマシンセット を大きく変えないといけなさそうです。F-1クラスのポールポジションは前のラウンドのタイムが有効となり、マルボロカラーの江坂選手が獲得 しました。2番手吉牟田選手、3番手三輪選手、上位陣のオーダーは変わらずです。
 F-1スケールクラス予選3ラウンド目。路面状況の悪化はF-1スケールクラスでも収まらず、ウィリアムズ大崎選手が前のラウンドに続きトップ タイムを出しますが、15秒350と、前のラウンドの0.65秒ダウン。2番手はティレル重松選手、16秒570、3番手マクラーレン磯部選手、17秒140。 結局このクラスも2ラウンド目までのタイムが有効となり、フォースインディア橋本選手がポールポジションを獲得しました。
 F-1グランプリクラス予選3ラウンド目。やはりハイパワーのグランプリクラスも各選手タイムを落とす選手が続出。しかし、そんな中、流石 の走りを上位陣は披露してくれました。最終ヒートでは、MOROTECH諸橋選手と、現チャンピオンRCmagazine TeamBomber加藤選手が終始殆どタイム 差の無いバトルを演じ、最後にMOROTECH諸橋選手がトップゴール。18L4'10.730、ベスト13秒550とタイムは2ラウンド目の上林選手に及びませんが、 決勝に繋がる価値あるトップゴールです。ポールポジションを獲得したのは、2ラウンド目のタイムで、ALEX RACING Winners上林選手に決まりまし た。F1RCGP2010シリーズRound2谷田部アリーナグランプリ以来約2年ぶりとなるポール獲得に、本人の喜びもひとしおでしょう。

■予選順位■
F-1ローカルクラス
1位菊池 涼太 3R13.700
2位冨田 洸平 3R13.720
3位中久保 昌弘3R13.990
4位佐武 良昭 2R14.000
5位佐野 和雄 2R14.070
6位橋本 知尚 3R14.090
7位小谷 宣公 3R14.100
8位副田 泰司 3R14.160
9位荻野 健司 3R14.230
10位西口 竜二 3R14.310
11位田山 学  3R14.320
12位土井 昌登 3R14.380
13位池西 威彦 2R14.480
14位岡田 浩嗣 2R14.550
15位増井 秀樹 1R14.570
16位辻本 光弘 3R14.580
17位高橋 和久 3R14.590
18位玉置 芳弘 2R14.690
19位佐藤 義範 3R14.800
20位西中 将司 2R14.870
21位木本 如信 3R15.030
22位海堀 修平 3R15.150
23位菱田 正彦 3R15.180
24位熱田 秀樹 3R15.270
25位大西 友紀 1R15.290
26位武田 洋幸 3R15.470

F-1クラス
1位江坂 雅輝 2R17L4'12.430
2位吉牟田 広樹2R17L4'12.750
3位三輪 幸太 2R17L4'14.920
4位服部 幸一 2R16L4'00.180
5位増井 秀樹 2R16L4'02.550
6位福角 仁  1R16L4'02.980
7位山路 貴久 1R16L4'03.400
8位高岡 一仁 3R16L4'04.740
9位池西 威彦 1R16L4'04.900
10位草刈 直仁 1R16L4'07.520
11位古川 守  3R16L4'07.580
12位重松 隆一 1R16L4'09.450
13位福島 徳雄 2R16L4'09.850
14位長崎 一久 3R16L4'10.500
15位熱田 秀樹 3R16L4'12.140
16位池上 たつや3R16L4'12.490
17位林 大介  3R16L4'14.490
18位山口 広信 1R15L4'05.530
19位吉牟田 直樹3R13L4'01.500

F-1スケールクラス
1位橋本 努  (FOIN-01)1R14.340
2位大崎 隆司 (WILL-01)2R14.700
3位重松 隆一 (TYRL-01)1R15.080
4位磯部 靖哲 (MCLA-01)2R16.450

F-1グランプリクラス
1位上林 博  (ALW) 2R19L4'13.060
2位諸橋 栄治 (MRO) 2R18L4'01.170
3位冨田 和成 (TTF) 2R18L4'02.220
4位加藤 隆史 (BOM) 2R18L4'03.720
5位荻野 真之介(ATL) 2R18L4'03.950
6位田村 英樹 (ATL) 2R18L4'04.330
7位横井 章弘 (ALW) 1R18L4'04.670
8位黒田 尚希 (PAM) 1R18L4'05.210
9位中谷 洋信 (HFR) 2R18L4'06.010
10位斎藤 和哉 (TSA) 2R18L4'07.530
11位福島 徳仁 (FKS) 2R18L4'08.330
12位橋本 努  (ZEN) 2R18L4'09.560
13位川野 貴義 (BI3) 2R18L4'10.350
14位土岐 啓太 (LTS) 1R18L4'10.710
15位蟻塚 伸也 (TTF) 2R18L4'12.720
16位森嶋 繁樹 (HFR) 2R18L4'12.980
17位日比野 達也(ALE) 2R18L4'13.740
18位荒川 努  (PAM) 2R17L4'00.490
19位山田 努  (PAR) 2R17L4'01.390
20位野尻 行信 (TMC) 2R17L4'08.430
21位芳之内 剛 (IKE) 1R17L4'10.310
22位中津 喜久生(BI3) 1R17L4'10.700
23位近藤 美紀男(ALE) 2R17L4'13.410
24位佐野 天良 (TMB) 1R17L4'21.780
25位大崎 隆司 (ALB) 2R16L4'01.740
26位橋本 浩  (SEN) 3R16L4'14.290

決勝に向けて
 2012年初の激しい予選ラウンドを終え、各選手予選での走行を踏まえて決勝に向けてセッティングの変更、練習走行等を時間の 許す限り行っています。予選3ラウンド目途中から突然路面が変化しグリップが落ちたので、先ずはグリップの確保に向けてのセ ッティング変更をしている模様。スケールクラスでは、決勝のタイヤ交換の練習や、ピットクルー探しなど、他のクラスとは違っ た内容で忙しくしています。F1RCGPA側でも、もしピットクルーがいない選手には、ピットクルーを探して割り当ても行いますので、 1人でも十分スケールクラスが戦える環境です。是非気軽にスケールクラスにもチャレンジして頂ければと思います。F-1クラス は名古屋遠征組と地元のベテランドライバー同士の熱いバトルが、決勝ラウンドでどう決着が付くのか非常に楽しみな所。何れに しても初優勝の選手が現れる事が予想されます。F-1グランプリクラスは、ALEX RACING Winners上林選手の復調が見られ、今季の 益々の活躍も期待されます。チームメイト横井選手のマシンもベストラップは負けてはいませんので、RCmagazineTeamBomber加藤 選手の3シーズン連続のチャンピオンロードを阻止できるかどうか、決勝レースは皆が注目する所でしょう。また、今回は6輪マ シンを駆るMOROTECH諸橋選手も2位につけ、6輪初優勝に向けて非常に大きなチャンスです。後ろにTeam Tech F-1冨田選手や、 RCmagazine TeamBomber加藤選手のプレッシャーを跳ね除け、決勝でも熱い走りをしてもらいたいものです。オフィシャルの方も、 審判委員長の配置等、準備も万端です。F1RCGP2012年初戦優勝者は誰の手に輝くのでしょう。

F−1ローカルクラス決勝Cメイン
 F-1ローカルクラス決勝Cメイン。スタートは各車綺麗な立ち上がり。1周目はインフィールドで2番グリッドスタートのウィリアムズ 海堀選手が、1番グリッドスタートのフェラーリ木本選手をパスしトップに立ちます。3番手には6輪タイレル菱田選手が僅差で続く展開。 トップ争いは僅差の競り合いでしたが、木本選手と菱田選手の接触により、ウィリアムズ海堀選手が抜け出します。2番手はマクラーレン 大西選手が続きます。トップの海堀選手はやや緊張の面持ちなのか、走りが安定せず、コントロールライン手前でクラッシュ。その隙にマク ラーレン大西選手がトップに浮上します。2番手はここでホワイト・グリーンカラーの武田選手がひたひたと上がってきます。非常に目まぐ るしい展開にギャラリーも沸きます。このトップ3台はコンマ5秒ほどの差でサイドバイサイドの争いが続き、トップを走るマクラーレン 大西選手がインフィールドで武田選手に交わされ、武田選手がトップに立ちます。2番手はフェラーリ木本選手が上がってきます。残るは後半 戦の4分を残し、トップは依然ホワイト・グリーンの武田選手。2番手はフェラーリ木本選手で、抜きつ抜かれつの激しいバトル。そして、 インフィールドで木本選手が武田選手を上手く交わし、その後、武田選手が痛恨のクラッシュをし、勝負あり。フェラーリ木本選手が激戦の F-1ローカルクラスCメインを征しました。2番手は粘りの走りでタイレル菱田選手がジャンプアップ。非常にレベルの拮抗した見事なレース 展開に、ギャラリーからは惜しみない拍手が贈られました。

F−1グランプリクラス決勝Cメイン
 F-1グランプリクラス決勝Cメイン。スタートは1番グリッドスタートのいけと〜ん?芳之内選手が好スタート。2番グリッドBIG+3中津選手は 路面グリップの低さに戸惑ったのか、後続を巻き込みスピン、クラッシュ。序盤はかなり荒れた展開です。ここで2番手に上がってきたのは、 TEAM ALBATROSS大崎選手。後方ではかなりのクラッシュ音が聞こえ、ふと見るとチームシニアーズ橋本選手が残念ながらリタイヤの模様。そんな 中、いけと〜ん?芳之内選手は沈着冷静なドライビングに終始し、後続を徐々に引き離して行きます。路面状況が悪いながらも、このヒート唯一の 13秒台、13秒690のベストを更新しての走行。その後、後半になっても芳之内選手はペースを緩めず、最後まで素晴らしい走りを披露。グランプリ クラスCメインをダントツの速さで勝利しました。

■決勝順位■
F-1ローカルクラスCメイン
1位木本 如信 30L8'08.930
2位菱田 正彦 30L8'11.390
3位武田 洋幸 29L8'03.520
4位大西 友紀 29L8'04.410
5位海堀 修平 29L8'07.570
6位熱田 秀樹 30L8'10.560

F-1グランプリクラスCメイン
1位芳之内 剛 (IKE) 34L8'10.290
2位大崎 隆司 (ALB) 33L8'07.680
3位中津 喜久生(BI3) 32L8'09.050
4位近藤 美紀男(ALE) 31L8'09.950
5位佐野 天良 (TMB) 30L8'00.730
6位橋本 浩  (SEN)  4L1'12.870

F−1ローカルクラス決勝Bメイン
 F-1ローカルクラス決勝Bメイン。マルボロカラーの田山選手が好スタートを決め、2番手はホワイト・イエロー・ブルーのファイヤー パターンカラーの土井選手が続きます。3番手以降は混戦ですが、フェラーリ岡田選手が浮上。しかし、3番手以降の僅差の攻防はどんどん エスカレートし、ついには多重ピンボールクラッシュ!あちこちでクラッシュ音が轟きます。トップは土井選手で、かなりのアドバンテージを この間築き上げます。約4秒差でマルボロカラーの田山選手が続きますが、シケインで痛恨のクラッシュ転倒。その隙にフェラーリ増井選手が 2番手に浮上。その後方3番手争いは、ホワイト・レッド・ブラックカラーの佐藤選手も上がってきます。トップ3台の間隔は約5秒程で、 このまま終始安定した走行を見せた土井選手がローカルクラスBメインのトップゴールを果たしました。

F−1クラス決勝Bメイン
 F-1クラス決勝Bメイン。スタートはやや混戦の模様でしたが、1番グリッドスタートからホワイト・ブラックのスナップオンカラー 古川選手が先ずは帰ってきます。2番手はロータス福島選手、3番手はティレル山口選手。その差は非常に僅差。ここで、ロータス福島選手が 早くも古川選手の背後に迫り、強引に抜きに掛かりますが、両車クラッシュ。その間、ティレル山口選手が漁夫の利でトップに浮上。2番手争いは レース中盤まで常に入れ替わりがありましたが、ここで先ほどのクラッシュでタイムロスをしていたロータス福島選手が再浮上。そして、なんと トップ山口選手との差をじりじりと縮めに掛かっています。福島選手のベストは15秒020と、このヒートでは抜群の速さを見せています。そして レースは終盤へと進み、周回遅れもトップ争いに若干加わりながら、最終ラップに縺れ込みます。最終的にはティレル山口選手が2秒66差で辛く も逃げ切り、Bメイン優勝を果たしました。

F−1グランプリクラス決勝Bメイン
 F-1グランプリクラス決勝Bメイン。グランプリクラスらしい各車非常に綺麗なスタートで、インフィールドに流れ込みます。トップはFUKUSHIMAYA TEAM KIWI 福島選手、2番手走行はZEN橋本選手でしたが、早くもインフィールで転倒。2番手はグリーンのHiroFactoryカラー森嶋選手が6番グリッドから混戦を抜け出します。 その後ろが、ALEX RACING日比野選手、Team Castrol Lotus土岐選手、BIG+3川野選手の順。しかし、ここで土岐選手がミスする間、ALEX RACING日比野選手、BIG+3 Racing川野選手との激しい3位争いになります。すると、川野選手のプレッシャーに怯んだ日比野選手がインフィールドで連続してお椀に足を取られ、川野選手と 縺れる間、なんとその後方を走るベテランTeam Tech F-1蟻塚選手が前え出ます。その後、蟻塚選手は2位を走るHiroFactory Racing Family森嶋選手の背後に迫り、 ストレートエンドを過ぎシケインの飛び込みで見事森嶋選手をパス、2位に浮上。Tech F125はこの後半にきてペースを上げてきており、メイントップの13秒290を マークしながら蟻塚選手の走りは勢いを増します。しかし、トップのFUKUSHIMAYA TEAM KIWI福島選手は3秒前を走行中で、遂に8分のコール。FUKUSHIMAYA TEAM KIWI福島選手が逃げ切り、グランプリクラスBメインを征しました。

■決勝順位■
F-1ローカルクラスBメイン
1位土井 昌登 32L8'12.700
2位増井 秀樹 31L8'06.100
3位佐藤 義範 31L8'13.200
4位岡田 浩嗣 30L8'00.860
5位田山 学  30L8'01.980
6位池西 威彦 30L8'04.840
7位高橋 和久 30L8'10.200
8位玉置 芳弘 30L8'12.440
9位辻本 光弘 29L8'10.940
10位西中 将司 29L8'15.060

F-1クラスBメイン
1位山口 広信 31L8'12.390
2位福島 徳雄 31L8'15.050
3位重松 隆一 30L8'03.040
4位古川 守  30L8'03.400
5位熱田 秀樹 30L8'12.740
6位池上 たつや30L8'15.440
7位林 大介  30L8'16.830
8位長崎 一久 29L8'07.560
9位吉牟田 直樹24L8'05.850


F-1グランプリクラスBメイン
1位福島 徳仁 (FKS) 35L8'07.220
2位蟻塚 伸也 (TTF) 35L8'10.570
3位川野 貴義 (BI3) 34L8'01.950
4位日比野 達也(ALE) 34L8'06.650
5位橋本 努  (ZEN) 34L8'06.800
6位森嶋 繁樹 (HFR) 34L8'08.670
7位荒川 努  (PAM) 34L8'10.200
8位土岐 啓太 (LTS) 34L8'13.070
9位山田 努  (PAR) 34L8'13.430
10位野尻 行信 (TMC) 33L8'11.850

F-1ローカルクラスAメイン
 F-1ローカルクラス決勝Aメイン。各車素晴らしいスタートで、ストレートからインフィールドに入ります。トップはポールポジション からホワイト・ブルー・イエロー・オレンジのファイヤーパターン菊池選手、2番手ホワイト・パープルファイヤーパターン冨田選手、 3番手ザウバー中久保選手、ここまで予選順位通りの展開。2位を走る冨田選手はトップの菊池選手の背後から左右へかなりの揺さぶりを 掛けている模様。しかし、コントロールライン手前でまさかの転倒!これで2番手にザウバー中久保選手が浮上。依然トップ走行の菊池 選手はかなり楽な展開で、周回遅れを確実に交わしながらペースをコントロール。3番手争いは、冨田選手がペースを乱し後退していく中で、 マクラーレン佐武選手が浮上。4番手はウィリアムズ佐野選手。そして後半までほとんどミスのない安定した走りが光った菊池選手が、 見事F-1ローカルクラスAメインの優勝を飾りました。

F-1クラスAメイン
 F-1クラス決勝Aメイン。スタートは各車非常にスムーズなスタート。綺麗に隊列を成してインフィールドへと流れていきます。トップは ポールスタートのマルボロカラー江坂選手、2番手ロスマンズカラー吉牟田選手、3番手ラルース三輪選手と続く展開。ロスマンズ吉牟田 選手はここですぐさまトップの江坂選手に迫り、シケインで抜きに掛かりますが、単独クラッシュして大きく順位を落としてしまいます。 ここで2番手浮上は、ラルース三輪選手。3番手はフェラーリ福角選手。しかし、まだまだ混戦模様で、後方からは服部選手始め、実力派 ドライバーが続いています。グリーン・ブラックカラーの服部選手はここで14秒480を出しメインファステストラップをマークし、3番手に浮上。 するとインフィールドでラルース三輪選手がミスする間、服部選手は2番手まで浮上!トップ江坂選手、2番手服部選手とのタイム差は僅か1秒。 周回遅れをはさみ、徐々に服部選手がその差を詰めてきます。すると、マルボロカラーの江坂選手、インフィールド左セクションでまさかの単独 クラッシュ!これで服部選手が満を持してトップに浮上!2番手にはラルース三輪選手も上がってきます。しかしもう後半戦、残り1分。 服部選手は長かった優勝へのチャンスを噛み締めるかの様に1つ1つのコーナーをクリアし、やがて8分のコール!激戦のF-1クラス優勝は見事服 部選手の手に輝きました!服部選手悲願の同クラス初優勝です!

F-1スケールクラスAメイン
 F-1スケールクラス決勝Aメイン。スタートは綺麗なスタート。トップはポールスタートからフォースインディア橋本選手。2番手ウィリアムズ 大崎選手、3番手ティレル重松選手と続きます。トップの橋本選手は若干オーバーステア気味ながらも、何とかタイムを落とさず走行を重ねてトップ を守っています。レースはこの順位を保ったまま、各車ピットイン可能周回をクリアしていきます。ここでベストラップを見てみると、4番手走行の 磯部選手が14秒020のファステストラップをマーク。トップのフォースインディア橋本選手ですら14秒610のベストですから、かなりのハイペース だと言う事がわかります。しかし、トップはフォースインディア橋本選手、2番手ウィリアムズ大崎選手。ここで、先ずはトップ走行の橋本選手が ピットイン。ウィリアムズ大崎選手がトップに立ちます。すると大崎選手もピットイン!ピットクルーに勝負が託された様です。そして最初にピット アウトしたのは大崎選手!大崎選手のピットラップは56秒、そして橋本選手が次にピットアウト。橋本選手のピットラップは何と94秒。タイヤ交換 にややてごずった様です。ウィリアムズ大崎選手は橋本選手に2ラップを付けてトップを走行。そのまま順調に50ラップを消化し、大崎選手がF-1スケ ールクラス、初戦をぶっちぎりの優勝で締めくくりました。

F-1グランプリクラスAメイン
 F-1グランプリクラス決勝Aメイン。スタートでポールショットを決めたのは、1番グリッドからALEX RACING Winners上林選手、2番手にMOROTECH 諸橋選手が追いますが、5コーナー目で他車との接触によりフェンスにヒット。予選ラウンドは終始好調だっただけに残念な展開。2番手はTeam Tech F-1冨田選手、 3番手には予選は本来の調子が発揮できなかったRCmagazine TeamBomber加藤選手は浮上!そして4番手には若干間隔を開け、TEAM ATLANTIS荻野選手と続く展開。 トップ争いは3台がコンマ5秒差の中でバトルが続いています。ALEX RACING Winners上林選手とTeam Tech F-1冨田選手がサイドバイサイドの熱い戦い。すると、 トップ争いの接触から縺れた上林選手とその後方から来たRCmagazine TeamBomber加藤選手が痛恨の接触!Team Tech F-1冨田選手が単独で抜け出す格好になります。 ここで2位にジャンプアップしたのはTEAMサウナの斎藤選手のオリジナル6輪マシン。3番手はTEAM ATLANTIS田村選手が上がってきます。3番手争いは、田村選手 を先頭に、加藤選手、諸橋選手、横井選手の非常に僅差の争い。そして、田村選手がストレートエンドでよれた瞬間、後続との差が急接近し、多重クラッシュがイン フィールドにかけて勃発。RCmagazine TeamBomber加藤選手は裏返しになり、そこに後続車が次々とクラッシュに次ぐクラッシュ!ここで3位を守ったのはTEAM ATLANTIS 田村選手、単独4位に浮上したのは、MOROTECH諸橋選手!諸橋選手の6輪車は予選最終ラウンドの好調を維持したままのマシンの挙動で、ベスト13秒230はこのメイン4 番目に速いタイムを出して3位の田村選手を追います。このメインファステストラップは、惜しくも現在下位に沈む加藤選手12秒980。トップのTeam Tech F-1冨田選手は かなりのアドバンテージを築き、余裕の走り。3番手には田村選手を交わし、諸橋選手が浮上!トップ3は、冨田選手、斎藤選手、諸橋選手の順。4番手争いは田村選手、 横井選手の僅差の争いでしたが、田村選手の方向から横井選手が追突する格好で、横井選手が前に出ますが、PAPER MOON黒田選手が上がってきて、4番手は黒田選手に。 後半になりトップは依然Team Tech F-1冨田選手、2番手TEAMサウナ斎藤選手、3番手MOROTECH諸橋選手。ここで3番手争い、諸橋選手とPAPER MOON黒田選手との差が 急接近。しかしここで8分のコール!優勝は、中盤からトップをリードしたTeam Tech F-1冨田選手の手に!冨田選手は2011年の初戦もここで勝利をおさめているので、 これで通算2勝目。2位は6輪マシンを駆るTEAMサウナ斎藤選手が嬉しい入賞、素晴らしいレース運びでした。3番手は最後僅差のバトルを征したMOROTECH諸橋選手が ベテランの意地を見せ入りました。グランプリクラスの非常に見応えのあるレースに会場ではギャラリーの拍手がしばらく鳴りやみませんでした。

ポディウム表彰・シャンパンファイト
 F1RCGP恒例となります、各クラストップ3を讃えるポディウム表彰が盛大に行われました。今回非常に人数の多かったF-1ローカルクラス、 そして、伝統のF-1クラス、F-1スケールクラス、F-1グランプリクラスの上位入賞者には、副賞の楯が贈られます。F-1ローカルクラスは、 若手の菊池選手が予選を通して抜群の速さで優勝を飾り、F-1クラスは服部選手の初優勝!そして、スケールクラスはウィリアムズ大崎選手 の初優勝、F-1グランプリクラスはTeam Tech F-1冨田選手が去年の開幕戦以来となる開幕ダッシュを決めました。各クラス本当に見応えの あるレースが繰り広げられ、ギャラリーも、運営サイドも非常に感銘を受けたレースとなりました。また、Bメイン以下の人達も最後まで 諦めない走りで、会場を大いに盛り上げてくれました。皆さんの健闘を称えて、最後は恒例のシャンパンファイト!寒空の下、熱い雄叫びが 響きます。 皆さん本当におめでとうございます。そしてお疲れ様でした!

■決勝順位■
F-1ローカルクラスAメイン
1位菊池 涼太 34L8'11.510
2位中久保 昌弘33L8'01.020
3位佐武 良昭 33L8'07.320
4位佐野 和雄 33L8'08.970
5位冨田 洸平 33L8'09.460
6位西口 竜二 32L8'01.440
7位副田 泰司 32L8'02.870
8位荻野 健司 32L8'14.490
9位橋本 知尚 31L8'02.010
10位小谷 宣公 31L8'02.400

F-1クラスAメイン
1位服部 幸一 32L8'02.480
2位三輪 幸太 32L8'13.570
3位江坂 雅輝 31L8'00.810
4位高岡 一仁 31L8'01.030
5位草刈 直仁 31L8'03.850
6位池西 威彦 31L8'12.030
7位山路 貴久 31L8'12.810
8位増井 秀樹 31L8'14.320
9位福角 仁  30L8'01.330
10位吉牟田 広樹 6L1'41.480

F-1スケールクラスAメイン
1位大崎 隆司 (WILL-01)50L13'31.730
2位橋本 努  (FOIN-01)48L13'30.700
3位重松 隆一 (TYRL-01)43L13'37.130
4位磯部 靖哲 (MCLA-01)40L13'39.340







F-1グランプリクラスAメイン
1位冨田 和成 (TTF) 36L8'11.700
2位斎藤 和哉 (TSA) 35L8'04.980
3位諸橋 栄治 (MRO) 35L8'06.310
4位黒田 尚希 (PAM) 35L8'07.680
5位横井 章弘 (ALW) 35L8'11.420
6位上林 博  (ALW) 35L8'13.110
7位加藤 隆史 (BOM) 34L8'00.600
8位荻野 真之介(ATL) 34L8'01.080
9位中谷 洋信 (HFR) 34L8'01.730
10位田村 英樹 (ATL) 34L8'04.530

Formulaベストルッキングカー賞
 Formulaベストルッキングカー賞には、三輪幸太選手のエスポ・ラルース・ランボルギーニ・ローラLC90が選出されました。 三輪選手は去年まではPIAAティレルだったのですが、今年からイメージチェンジの様です。白黒のティレルとは違い、この ローラはカラフルでとても目立つカラーです。色分けも斑無くしっかりされ、F-1への情熱が伝わってきます。三輪選手には Formulaストラップと、チャンピオンサイン入り写真たてが贈られました。今後もも皆さんの力作をどしどしお待ちしています。

全体表彰・抽選会
 大会の最後は全体表彰式並びに大抽選会です。まず全体表彰式では、参加者全員に表彰カードの授与が行われ、大会会長の北澤より一人一人に 労いの言葉が掛けられます。その後、抽選会へと進み、RCスタジアムセイキのATLANTISグッズや、YokomoのGT500のキットなど、他にも豪華賞品 がてんこ盛り。もれなく皆さんに当たるこの抽選会は、毎回非常に好評の様で、皆さんバンケットを楽しみながらゆったりと自分の名前が呼ばれ るのを待っています。そして最後の賞品、YokomoのGT500を当選したのは、兵庫から参戦の草刈選手!本当におめでとうございました。これで次回は GTクラスにもご参加頂ければと思います。最後に、サーキットオーナー栗本氏の挨拶、放送委員長の加藤氏の挨拶、大会会長の挨拶で、2012年開幕 戦は無事に閉幕となりました。


F1RCGP大会主要機材データ
 F1RCGP大会データになります。マシン、プロポ、アンプ、バッテリー、F-1グランプリクラスモーターのシェアと、全員の参加選手県名、年齢別、 そして男女比です。 次回参加される方、遠征される方等、参考になさってください。 次回行われる予定のF1RCGP2012 Round2は、2月5日(日)茨城大会 谷田部アリーナ(つくば市)です。リニューアルした谷田部アリーナで最初の F1RCGPです。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

カーシェア
プロポシェア
アンプシェア
モーターシェア
バッテリーシェア
参加選手県名
年齢層
男女比

謝辞
 本大会に参加された選手の皆様、そしてサーキットをお貸し頂いたサーキットオーナー栗本様、運営をお手伝い頂いた各実行委員長の加藤様、 冨田様、その他多くのサーキットスタッフの皆様、多くの協賛品のご協力を頂いたサポートメーカーの皆様、カメラマンの吉村様、本当にあり がとうございました。お蔭様で無事に開幕戦である本大会を開催する事ができました。まだ多く残るシーズンも、参加者の皆様に喜んで貰える 様に精一杯頑張る所存ですので、応援宜しくお願いいたします。F1RCGPは皆様のご協力に支えられ、レースが成り立っています。
また、雑誌関係でお越しくださった皆様も、遠路遥々の取材本当にありがとうございました。