天気:雨(屋内)、気温:19℃、湿度:87%、路面温度:20℃
F1RCGP2013の第5戦は福岡県北九州市に場所を移し、北九州NEXTER CIRCUITでの開催です。ここNEXTER CIRCUITは2012年12月にリニュ
ーアルオープンされた北九州を代表するサーキットの1つです。毎年F1RCGPイベントを開催していますが、シリーズ選は2010年以来の3年
ぶりの開催となります。F-1ユーザーの多くは初心者、中級者が多く、日頃からのんびりとした雰囲気でラジコンレースを楽しめるとあって、
家族連れが多くいるのが特徴の1つです。サーキットはゼブラのある島と、フェンスで構成されており、コースレイアウトの変更は自在に行
えます。路面は細粒アスファルト、今回のレイアウトは1周140mの左右に大きく切り返すコースとなっています。操縦台の立ち位置でコース
の雰囲気が大きく変わる事が予想されます。コースの隣にはサーキットショップがあり、田宮、PRP2、川田、Panaracer、Yokomo、Atlantis
のパーツは固より、多くのパーツやキットが豊富に陳列。消耗パーツもたくさん揃っているので安心してサーキット走行を楽しめる環境が整
っています。店長の松永氏はRC経験も豊富で、明るい人柄のためユーザーのアドバイスにも丁寧に相談にのってくれます。まだNEXTERに行
った事の無い方にも是非お勧めのサーキットですので、皆さんも足を運んでみては如何でしょうか?
レースウィークは土曜日と日曜日が雨と、空はどんよりでスッキリ晴れる事はありませんでしたが、インドアサーキットのメリットを最大
限生かしてドライコンディションでの開催となりました。地元勢を中心に、遠くは名古屋、四国、滋賀、千葉など多くのF-1ファンがNEXTER
に集いました。参加人数はF-1クラス:13名、F-1スケールクラス:5名、F-1グランプリクラス:8チーム11名、合計27名です。F-1クラスは
NEXTER常連の方々を中心に、終始和やかなレースを展開、スケールクラスは各地を転戦とするF1RCGPマスターを中心に真剣かつ笑いも混じる
熱い戦いとなりました。F-1クランプリクラスは、2010-2011年ドライバーズワールドチャンピオンの加藤選手が久しぶりの参戦。現チャンピ
オンのPAPER MOON黒田選手と共に大会を盛り上げてくれました。また、Team SORAなどNEXTERをホームサーキットにするチームの活躍にも期待
が掛る大会となりました。
プラクティスDay
前日の練習走行日は雨で湿度も高く、路面コンディションもしっとりとして良い感じに仕上がっています。朝から地元勢、遠征組を
はじめ、大勢の選手でコースは賑わいを見せています。コースレイアウト的に加減速の繰り返しが多くのセクションに盛り込まれてい
ます。F-1クラスやスケールクラスは適正なギヤ比を探す事から始める選手が多くいる様子。後はタイヤ径もセッティングには重要の様
で、タイヤセッターで微調整している選手もいました。愛知から参戦の木下兄弟は練習走行でも息の合った走行で周回とテストを重ね、
早々にセットが決まりサーキットを後にします。また、松尾親子も地元ならではのライン取りでマシンを巧みにドライブしています。松
永店長のセットアップも伝授されてか、徐々に調子を上げてきている様子。F-1スケールクラスは第3戦で念願の初優勝を飾ったTyrrel重
松選手が登場。マシンをF-1クラスと併せてFusionコンバージョンにして、さらなるタイムアップを狙っている様子。一方、同じくTyrrel
芳之内選手は、グランプリクラスのマシンのタイムに匹敵するほどの調子の良さが伺えます。ベネトンの中谷選手を破ってスケールクラス
のポイントリーダーになれるか、注目が集まります。F-1グランプリクラスは、加藤選手がPAPER MOONで参戦を表明し、金曜日にテスト走
行をして好調だったとの事。現チャンピオンの黒田選手は同チームで土曜日のプラクティスDayに走行を重ね、10秒2台前半の上位のタイム
を出しています。グランプリクラス一番好調なのは、Team いけと〜ん?の芳之内選手。練習中はトップタイムを早くからマークし、6輪
マシンのポテンシャルを見せつけています。インフィールドへの飛び込み、コーナーからコーナーへの繋ぎが特に速く、ライン取りも非常
にスムーズ。NEXTERに度々テストに来ていると言う事で、練習の成果が表れている様子。HiroFactory Racing Familyでは、山口から小野
選手がサードドライバーとして参戦。ボディーはピンクではなくグリーンですが、キレのある走りで期待ができそうです。同チームリーダ
ーの中谷選手も練習走行では10秒中盤の好タイムを連発。HRFジュニアの木下選手のサポートもしっかりして、チーム一丸となって強力な
体制を築いています。ZENのZFC012はZEN橋本選手、BIG+3 Racing川野選手、Team SORA春日亮介、空の両選手が使用。既に熟成の域に達する
マシンは、ここNEXTERでも好調の走りを見せ、ZEN橋本選手は3番時計のとなる10秒3付近のタイムをマークしています。このあたりも優勝
候補として期待できるメンバーが揃い注目です。
練習のにスポンサーバナー貼りを選手の皆さんの協力の下貼り終え、大会準備も運営サイドで進めて行きます。松永店長をはじめ、各
運営委員が明日の大会に備え綿密な打ち合わせを終え、いよいよF1RCGP Round5 in Fukuoka NEXTER CIRCUITが明日開幕します。
大会当日
大会当日も雨が続きますが、室内サーキットのNEXTERのテントの中は熱気がみなぎっています。朝から多くの選手が集まり、受付を済ませ、
練習走行が開始されます。各クラス昨日と同様にマシンの調子は好調の様子。PAPER MOONの加藤選手は朝一の練習でフロント部分のパーツを
破損するアクシデントに見舞われますが、直ぐに復帰し好調な走りで周回を重ねています。朝方は路面グリップも低かったのですが、徐々に
コースインするマシンも増えてみるみる路面グリップは高まりを見せます。スケールクラスではMARUSSIAの木下選手がピットインの練習も見せ
るなど入念にマシンの挙動をチェック。芳之内選手のタイレル6輪は今日になっても好調さをキープし、グランプリクラスと変わらないタイム
で周回を重ねています。
練習走行後は開会式、記念撮影、ベストルッキングカー賞の選定を行い、松永競技委員長よりレースレギュレーション説明等、審判委員長堀
田氏よりレースマナーとバッドドライビングペナルティー等の説明を行い、いよいよ大会が始まります。各選手日頃の練習の成果を十分に発揮
して頂き、ベストなリザルトを出して貰いたいものです。
※当日はRCマガジンの方が取材に来て頂きました。次号に掲載されると思いますので、こちらもチェック忘れずに宜しくお願いします。
予選1ラウンド目
F-1クラス予選1ラウンド目。1ヒート目では女性ドライバーの松尾玲奈選手がトップで1周目を返ってきますが、トップは毎週コロコロと入れ替わる
展開。フットワーク大町選手、ルノー中津選手などトップの入れ替わりがあり、中盤になるとトップ勢のクラッシュがあり、その団子を松尾選手が上手
く交わし、最終的にはピンク・ホワイトカラーの松尾選手がトップでゴールし、21L4'07.353、ベスト11秒492で総合でもトップに立ちます。総合2位は
ルノーの中津選手、21L4'07.601、ベスト11秒149。2ヒート目はウィリアムズの末選手がトップを走行、2番手走行のトロロッソの松尾宏忠選手は駆動系
のトラブルに泣き残念ながらリタイヤ。しかし、ギャラリーからは熱い声援が飛びまくります。2ヒート目トップゴールの末選手は総合でも4番手のタイム
になる20L4'04.592、ベスト11秒587をマーク。20LAPは総合10位のタイレル重松選手の20L4'12.205までとなります。
F-1スケールクラス予選1ラウンド目。タイレル芳之内選手が序盤から好調なタイムでトップに浮上。ベストラップは10秒台を早くもマークし、ベストは
10秒589。2位以下をどんどん引き離しに掛かります。2番手はベネトンの中谷選手、ペースは11秒台前半(11秒191)ながら、ベテランらしいクレバーな走り
で淡々と周回をこなしています。3番手はマルシアの小野選手、4番手にも同じカラーリングのマルシアを駆る木下選手が続きます。タイレル重松選手がこ
のラウンド不調に終わり、右コーナーのアンダーステアに苦しんでいる様子。次のラウンドまでには問題を改善しタイムアップしてもらいたい所。
F-1グランプリクラス予選1ラウンド目。1ヒート目はPAPER MOON加藤選手が1周目から10秒台でトップを走行。2番手はTeamいけと〜ん?の芳之内選手。
6輪マシンの特性を生かしたインフィールドの速さで加藤選手を追う展開、アグレッシブな走りでゼブラを攻めます。しかし、レース中盤にはBIG+3 Racing
川野選手が10秒419のベストを出しながら2番手に浮上しかし、ストレートでインリフトするなどのアクシデントに見舞われ、トップのPAER MOON加藤選手を
を追い切れず。加藤選手は23L4'06.206で総合でも暫定ポールポジションを獲得。続くヒートではZEN橋本選手がオープニングラップをトップで返ってきて好調
の様子。トップ争いはHRFジュニア木下選手とのバトル。しかし、中盤になるとPAPER MOONの黒田選手がペースアップし、10秒432のベストを出しながらの走行。
このヒートは黒田選手が23L4'06.405で総合2番手のタイムを獲得。23周は5番手のTeam SORA春日空選手まで。ベストラップはPAPER MOON加藤選手の出した
10秒350。
予選2ラウンド目
F-1クラス予選2ラウンド目。1ヒート目のオープニングラップはグリーン・ブラックのカラー山崎選手がトップで返ってきます。中盤にはルノー中津選手、
フットワーク大町選手がトップ争いを展開。しかし、中津選手が堅実な走りでトップに浮上し、そのままトップゴール。タイムは21L4'03.421、ベスト11秒195。
総合でも暫定ポールタイムとなります。続くヒートではウィリアムズ末選手、ピンク・ブルーカラーの石川選手が激しいトップ争いを展開。しかし、トップの
石川選手がストレート手前でまさかのスピンを期し、3位までポジションダウン。その間、先ほどのヒートで駆動系トラブルに泣いたトロロッソ松尾宏忠選手
がトップに浮上し、20L4'00.899、ベスト11秒689をマークで総合でも6番手にジャンプアップ。総合2番手はフットワーク大町選手21L4'03.705、ベスト11秒
313で順位を上げます。
F-1スケールクラス予選2ラウンド目。1周目でベネトン中谷選手が勢い余って外周のフェンスにマシンのサイドを叩きつけるアクシデント発生。マシンバ
ランスを大きく崩し、苦しい走行を余儀なくされます。トップはタイレル芳之内選手。先ほどのラウンド同様に絶好調な走りでトップタイム10秒563に自己ベ
ストを塗り替え、総合でも暫定ポールポジションをキープ。2番手は先ほどのマシンダメージを気合いの走りでねじふせているベネトン中谷選手。タイムを
10秒948まで押し上げ、トップの芳之内選手に迫ります。3番手はマルシアの小野選手、クレバーな走りで虎視眈々とトップ勢に肉薄します。
F-1グランプリクラス予選2ラウンド目。1ヒート目ではオープニングラップからPAPER MOON加藤選手とTeam いけと〜ん?芳之内選手がコンマ差の激しい
トップ争いを展開。中盤に入ると徐々にPAPER MOON加藤選手がトップに立ち、2位との差を広げに掛かります。ワイドなライン取りのダイナミックな走りで、
23L4'03.719、ベスト10秒322をマーク。中盤までトップ争いに絡んでいたHiroFactoy Racing Familiy中谷選手は中盤にストレートで転倒するアクシデントに
あい、残念ながらこのラウンドはリタイヤ。2ヒート目は、序盤はTeam SORAの春日空選手がトップ争いを展開。ここにきてやっと地元のトップドライバーと
しての本領発揮か。しかし、中盤になるとさすがワールドチャンピオンPAPER MOON黒田選手が10秒318のベストを出して一気にトップへ浮上します。後方では
2位争いが激しく展開、ZEN橋本選手、HRFジュニア木下選手の争い。結局このヒートでトップゴールを果たしたPAPER MOON黒田選手が23L4'03.326で逆転の暫定
ポールポジションを獲得。総合2番手は加藤選手、3番手は芳之内選手が浮上。
予選3ラウンド目
F-1クラス予選3ラウンド目。路面状況はかなりグリップも上がり、タイムが出やすくなっています。1ヒート目はオープニングラップでフットワークの
大町選手がトップ、2周目はルノー中津選手がトップで、トップは激しく入れ替わる展開。その後、トップはピンク・ホワイトのカラー松尾選手、非常に
攻めた走りで21L4'03.104、ベスト11秒355で逆転でポールポジションを獲得です。2ヒート目はウィリアムズの末選手を中心に、石川選手、木下選手達で
バトルの末、トップゴールはウィリアムズの末選手。21周に突入し、総合7位から5位にジャンプアップ。総合2位はルノー中津選手、3位はフットワーク
の大町選手がランクイン。
F-1スケールクラス予選3ラウンド目。はやり最終ラウンドにきても早い芳之内選手、序盤から軽く10秒台を連発。後方ではマルシア小野選手、ベネトン
中谷選手が11秒台前半のバトルで2位争いを展開。このラウンド自己ベストを更新したのはマルシア2012カラーの木下選手。アグレッシブな走りで17周
目に見事にマークしています。トップはタイレル芳之内選手で、自己ベスト更新はならずも、10秒622でトップゴール、ポールポジションを決めました。
F-1グランプリクラス予選3ラウンド目。1ヒート目のオープニングラップはBIG+3 Racing川野選手が取りますが、アンダーステアがやや強いのか、インフ
ィールドで手こずり順位を徐々に落とします。代わってトップはPAPER MOON加藤選手。2位芳之内選手から3位川野選手までのタイム差は僅かコンマ5秒。
トップのPAPER MOON加藤選手はベスト10秒282まで押し上げ、インフィールドでドリフト気味になるまでプッシュした走りを見せますが、ゴールタイムは僅か
に2ラウンド目の黒田選手に及ばず総合2番手のタイムとなる23L4'03.508をマーク。最終ヒートではポールの決まったPAPER MOON黒田選手をHRFジュニア
の木下選手が序盤から猛追。黒田選手のブロックに先を阻まれる格好になりますが、最後は木下選手が黒田選手をパスし、見事トップゴールし、決勝での更
なる活躍が期待されます。ポールポジションは2ラウンド目のタイムでPAPER MOON黒田選手に決定。PAPER MOON今季初の予選1,2となります。
■予選順位■
F-1クラス
1位 | 松尾 玲奈 | 3R21L4'03.104
| 2位 | 中津 貴久生 | 2R21L4'03.421
| 3位 | 大町 健造 | 2R21L4'03.705
| 4位 | 山崎 雅義 | 3R21L4'07.944
| 5位 | 末 雷蔵 | 3R21L4'10.417
| 6位 | 石川 善教 | 3R21L4'11.460
| 7位 | 木下 啓治 | 2R20L4'00.240
| 8位 | 松尾 宏忠 | 2R20L4'00.899
| 9位 | 木下 政勝 | 3R20L4'02.295
| 10位 | 矢野 圭輔 | 3R20L4'05.309
| 11位 | 吉田 俊扶 | 2R20L4'05.945
| 12位 | 福田 竜也 | 2R20L4'06.735
| 13位 | 重松 隆一 | 2R20L4'09.449
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F-1スケールクラス
1位 | 芳之内 剛 (TYRL-02) | 2R10.563
| 2位 | 中谷 洋信 (BENE-01) | 2R10.948
| 3位 | 小野 和典 (MARU-02) | 2R11.072
| 4位 | 木下 啓治 (MARU-01) | 3R11.367
| 5位 | 重松 隆一 (TYRL-01) | 2R12.189
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F-1グランプリクラス
1位 | 黒田 尚希 (PAM) | 2R23L4'03.326
| 2位 | 加藤 隆史 (PAM) | 3R23L4'03.508
| 3位 | 川野 貴義 (BI3) | 3R23L4'05.628
| 4位 | 芳之内 剛 (IKE) | 2R23L4'06.499
| 5位 | 木下 真実 (HRJ) | 2R23L4'07.392
| 6位 | 中谷 洋信 (HRF) | 3R23L4'08.147
| 7位 | 橋本 努 (ZEN) | 2R23L4'08.484
| 8位 | 春日 空 (SOR) | 3R23L4'09.075
| 9位 | 小野 和典 (HRF) | 3R22L4'05.493
| 10位 | 荒川 努 (PAR) | 2R22L4'06.899
| 11位 | 春日 亮介 (SOR) | 3R21L4'04.978
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