F1RCGP レースリポート


第5戦 F1RCGP2013 in Fukuoka
NEXTER CIRCUIT 2013年6月2日(日)


天気:雨(屋内)、気温:19℃、湿度:87%、路面温度:20℃

 F1RCGP2013の第5戦は福岡県北九州市に場所を移し、北九州NEXTER CIRCUITでの開催です。ここNEXTER CIRCUITは2012年12月にリニュ ーアルオープンされた北九州を代表するサーキットの1つです。毎年F1RCGPイベントを開催していますが、シリーズ選は2010年以来の3年 ぶりの開催となります。F-1ユーザーの多くは初心者、中級者が多く、日頃からのんびりとした雰囲気でラジコンレースを楽しめるとあって、 家族連れが多くいるのが特徴の1つです。サーキットはゼブラのある島と、フェンスで構成されており、コースレイアウトの変更は自在に行 えます。路面は細粒アスファルト、今回のレイアウトは1周140mの左右に大きく切り返すコースとなっています。操縦台の立ち位置でコース の雰囲気が大きく変わる事が予想されます。コースの隣にはサーキットショップがあり、田宮、PRP2、川田、Panaracer、Yokomo、Atlantis のパーツは固より、多くのパーツやキットが豊富に陳列。消耗パーツもたくさん揃っているので安心してサーキット走行を楽しめる環境が整 っています。店長の松永氏はRC経験も豊富で、明るい人柄のためユーザーのアドバイスにも丁寧に相談にのってくれます。まだNEXTERに行 った事の無い方にも是非お勧めのサーキットですので、皆さんも足を運んでみては如何でしょうか?
 レースウィークは土曜日と日曜日が雨と、空はどんよりでスッキリ晴れる事はありませんでしたが、インドアサーキットのメリットを最大 限生かしてドライコンディションでの開催となりました。地元勢を中心に、遠くは名古屋、四国、滋賀、千葉など多くのF-1ファンがNEXTER に集いました。参加人数はF-1クラス:13名、F-1スケールクラス:5名、F-1グランプリクラス:8チーム11名、合計27名です。F-1クラスは NEXTER常連の方々を中心に、終始和やかなレースを展開、スケールクラスは各地を転戦とするF1RCGPマスターを中心に真剣かつ笑いも混じる 熱い戦いとなりました。F-1クランプリクラスは、2010-2011年ドライバーズワールドチャンピオンの加藤選手が久しぶりの参戦。現チャンピ オンのPAPER MOON黒田選手と共に大会を盛り上げてくれました。また、Team SORAなどNEXTERをホームサーキットにするチームの活躍にも期待 が掛る大会となりました。

プラクティスDay
 前日の練習走行日は雨で湿度も高く、路面コンディションもしっとりとして良い感じに仕上がっています。朝から地元勢、遠征組を はじめ、大勢の選手でコースは賑わいを見せています。コースレイアウト的に加減速の繰り返しが多くのセクションに盛り込まれてい ます。F-1クラスやスケールクラスは適正なギヤ比を探す事から始める選手が多くいる様子。後はタイヤ径もセッティングには重要の様 で、タイヤセッターで微調整している選手もいました。愛知から参戦の木下兄弟は練習走行でも息の合った走行で周回とテストを重ね、 早々にセットが決まりサーキットを後にします。また、松尾親子も地元ならではのライン取りでマシンを巧みにドライブしています。松 永店長のセットアップも伝授されてか、徐々に調子を上げてきている様子。F-1スケールクラスは第3戦で念願の初優勝を飾ったTyrrel重 松選手が登場。マシンをF-1クラスと併せてFusionコンバージョンにして、さらなるタイムアップを狙っている様子。一方、同じくTyrrel 芳之内選手は、グランプリクラスのマシンのタイムに匹敵するほどの調子の良さが伺えます。ベネトンの中谷選手を破ってスケールクラス のポイントリーダーになれるか、注目が集まります。F-1グランプリクラスは、加藤選手がPAPER MOONで参戦を表明し、金曜日にテスト走 行をして好調だったとの事。現チャンピオンの黒田選手は同チームで土曜日のプラクティスDayに走行を重ね、10秒2台前半の上位のタイム を出しています。グランプリクラス一番好調なのは、Team いけと〜ん?の芳之内選手。練習中はトップタイムを早くからマークし、6輪 マシンのポテンシャルを見せつけています。インフィールドへの飛び込み、コーナーからコーナーへの繋ぎが特に速く、ライン取りも非常 にスムーズ。NEXTERに度々テストに来ていると言う事で、練習の成果が表れている様子。HiroFactory Racing Familyでは、山口から小野 選手がサードドライバーとして参戦。ボディーはピンクではなくグリーンですが、キレのある走りで期待ができそうです。同チームリーダ ーの中谷選手も練習走行では10秒中盤の好タイムを連発。HRFジュニアの木下選手のサポートもしっかりして、チーム一丸となって強力な 体制を築いています。ZENのZFC012はZEN橋本選手、BIG+3 Racing川野選手、Team SORA春日亮介、空の両選手が使用。既に熟成の域に達する マシンは、ここNEXTERでも好調の走りを見せ、ZEN橋本選手は3番時計のとなる10秒3付近のタイムをマークしています。このあたりも優勝 候補として期待できるメンバーが揃い注目です。
 練習のにスポンサーバナー貼りを選手の皆さんの協力の下貼り終え、大会準備も運営サイドで進めて行きます。松永店長をはじめ、各 運営委員が明日の大会に備え綿密な打ち合わせを終え、いよいよF1RCGP Round5 in Fukuoka NEXTER CIRCUITが明日開幕します。

大会当日
 大会当日も雨が続きますが、室内サーキットのNEXTERのテントの中は熱気がみなぎっています。朝から多くの選手が集まり、受付を済ませ、 練習走行が開始されます。各クラス昨日と同様にマシンの調子は好調の様子。PAPER MOONの加藤選手は朝一の練習でフロント部分のパーツを 破損するアクシデントに見舞われますが、直ぐに復帰し好調な走りで周回を重ねています。朝方は路面グリップも低かったのですが、徐々に コースインするマシンも増えてみるみる路面グリップは高まりを見せます。スケールクラスではMARUSSIAの木下選手がピットインの練習も見せ るなど入念にマシンの挙動をチェック。芳之内選手のタイレル6輪は今日になっても好調さをキープし、グランプリクラスと変わらないタイム で周回を重ねています。
 練習走行後は開会式、記念撮影、ベストルッキングカー賞の選定を行い、松永競技委員長よりレースレギュレーション説明等、審判委員長堀 田氏よりレースマナーとバッドドライビングペナルティー等の説明を行い、いよいよ大会が始まります。各選手日頃の練習の成果を十分に発揮 して頂き、ベストなリザルトを出して貰いたいものです。
※当日はRCマガジンの方が取材に来て頂きました。次号に掲載されると思いますので、こちらもチェック忘れずに宜しくお願いします。

予選1ラウンド目
 F-1クラス予選1ラウンド目。1ヒート目では女性ドライバーの松尾玲奈選手がトップで1周目を返ってきますが、トップは毎週コロコロと入れ替わる 展開。フットワーク大町選手、ルノー中津選手などトップの入れ替わりがあり、中盤になるとトップ勢のクラッシュがあり、その団子を松尾選手が上手 く交わし、最終的にはピンク・ホワイトカラーの松尾選手がトップでゴールし、21L4'07.353、ベスト11秒492で総合でもトップに立ちます。総合2位は ルノーの中津選手、21L4'07.601、ベスト11秒149。2ヒート目はウィリアムズの末選手がトップを走行、2番手走行のトロロッソの松尾宏忠選手は駆動系 のトラブルに泣き残念ながらリタイヤ。しかし、ギャラリーからは熱い声援が飛びまくります。2ヒート目トップゴールの末選手は総合でも4番手のタイム になる20L4'04.592、ベスト11秒587をマーク。20LAPは総合10位のタイレル重松選手の20L4'12.205までとなります。
 F-1スケールクラス予選1ラウンド目。タイレル芳之内選手が序盤から好調なタイムでトップに浮上。ベストラップは10秒台を早くもマークし、ベストは 10秒589。2位以下をどんどん引き離しに掛かります。2番手はベネトンの中谷選手、ペースは11秒台前半(11秒191)ながら、ベテランらしいクレバーな走り で淡々と周回をこなしています。3番手はマルシアの小野選手、4番手にも同じカラーリングのマルシアを駆る木下選手が続きます。タイレル重松選手がこ のラウンド不調に終わり、右コーナーのアンダーステアに苦しんでいる様子。次のラウンドまでには問題を改善しタイムアップしてもらいたい所。
 F-1グランプリクラス予選1ラウンド目。1ヒート目はPAPER MOON加藤選手が1周目から10秒台でトップを走行。2番手はTeamいけと〜ん?の芳之内選手。 6輪マシンの特性を生かしたインフィールドの速さで加藤選手を追う展開、アグレッシブな走りでゼブラを攻めます。しかし、レース中盤にはBIG+3 Racing 川野選手が10秒419のベストを出しながら2番手に浮上しかし、ストレートでインリフトするなどのアクシデントに見舞われ、トップのPAER MOON加藤選手を を追い切れず。加藤選手は23L4'06.206で総合でも暫定ポールポジションを獲得。続くヒートではZEN橋本選手がオープニングラップをトップで返ってきて好調 の様子。トップ争いはHRFジュニア木下選手とのバトル。しかし、中盤になるとPAPER MOONの黒田選手がペースアップし、10秒432のベストを出しながらの走行。 このヒートは黒田選手が23L4'06.405で総合2番手のタイムを獲得。23周は5番手のTeam SORA春日空選手まで。ベストラップはPAPER MOON加藤選手の出した 10秒350。

予選2ラウンド目
 F-1クラス予選2ラウンド目。1ヒート目のオープニングラップはグリーン・ブラックのカラー山崎選手がトップで返ってきます。中盤にはルノー中津選手、 フットワーク大町選手がトップ争いを展開。しかし、中津選手が堅実な走りでトップに浮上し、そのままトップゴール。タイムは21L4'03.421、ベスト11秒195。 総合でも暫定ポールタイムとなります。続くヒートではウィリアムズ末選手、ピンク・ブルーカラーの石川選手が激しいトップ争いを展開。しかし、トップの 石川選手がストレート手前でまさかのスピンを期し、3位までポジションダウン。その間、先ほどのヒートで駆動系トラブルに泣いたトロロッソ松尾宏忠選手 がトップに浮上し、20L4'00.899、ベスト11秒689をマークで総合でも6番手にジャンプアップ。総合2番手はフットワーク大町選手21L4'03.705、ベスト11秒 313で順位を上げます。
 F-1スケールクラス予選2ラウンド目。1周目でベネトン中谷選手が勢い余って外周のフェンスにマシンのサイドを叩きつけるアクシデント発生。マシンバ ランスを大きく崩し、苦しい走行を余儀なくされます。トップはタイレル芳之内選手。先ほどのラウンド同様に絶好調な走りでトップタイム10秒563に自己ベ ストを塗り替え、総合でも暫定ポールポジションをキープ。2番手は先ほどのマシンダメージを気合いの走りでねじふせているベネトン中谷選手。タイムを 10秒948まで押し上げ、トップの芳之内選手に迫ります。3番手はマルシアの小野選手、クレバーな走りで虎視眈々とトップ勢に肉薄します。
 F-1グランプリクラス予選2ラウンド目。1ヒート目ではオープニングラップからPAPER MOON加藤選手とTeam いけと〜ん?芳之内選手がコンマ差の激しい トップ争いを展開。中盤に入ると徐々にPAPER MOON加藤選手がトップに立ち、2位との差を広げに掛かります。ワイドなライン取りのダイナミックな走りで、 23L4'03.719、ベスト10秒322をマーク。中盤までトップ争いに絡んでいたHiroFactoy Racing Familiy中谷選手は中盤にストレートで転倒するアクシデントに あい、残念ながらこのラウンドはリタイヤ。2ヒート目は、序盤はTeam SORAの春日空選手がトップ争いを展開。ここにきてやっと地元のトップドライバーと しての本領発揮か。しかし、中盤になるとさすがワールドチャンピオンPAPER MOON黒田選手が10秒318のベストを出して一気にトップへ浮上します。後方では 2位争いが激しく展開、ZEN橋本選手、HRFジュニア木下選手の争い。結局このヒートでトップゴールを果たしたPAPER MOON黒田選手が23L4'03.326で逆転の暫定 ポールポジションを獲得。総合2番手は加藤選手、3番手は芳之内選手が浮上。

予選3ラウンド目
 F-1クラス予選3ラウンド目。路面状況はかなりグリップも上がり、タイムが出やすくなっています。1ヒート目はオープニングラップでフットワークの 大町選手がトップ、2周目はルノー中津選手がトップで、トップは激しく入れ替わる展開。その後、トップはピンク・ホワイトのカラー松尾選手、非常に 攻めた走りで21L4'03.104、ベスト11秒355で逆転でポールポジションを獲得です。2ヒート目はウィリアムズの末選手を中心に、石川選手、木下選手達で バトルの末、トップゴールはウィリアムズの末選手。21周に突入し、総合7位から5位にジャンプアップ。総合2位はルノー中津選手、3位はフットワーク の大町選手がランクイン。
 F-1スケールクラス予選3ラウンド目。はやり最終ラウンドにきても早い芳之内選手、序盤から軽く10秒台を連発。後方ではマルシア小野選手、ベネトン 中谷選手が11秒台前半のバトルで2位争いを展開。このラウンド自己ベストを更新したのはマルシア2012カラーの木下選手。アグレッシブな走りで17周 目に見事にマークしています。トップはタイレル芳之内選手で、自己ベスト更新はならずも、10秒622でトップゴール、ポールポジションを決めました。
 F-1グランプリクラス予選3ラウンド目。1ヒート目のオープニングラップはBIG+3 Racing川野選手が取りますが、アンダーステアがやや強いのか、インフ ィールドで手こずり順位を徐々に落とします。代わってトップはPAPER MOON加藤選手。2位芳之内選手から3位川野選手までのタイム差は僅かコンマ5秒。 トップのPAPER MOON加藤選手はベスト10秒282まで押し上げ、インフィールドでドリフト気味になるまでプッシュした走りを見せますが、ゴールタイムは僅か に2ラウンド目の黒田選手に及ばず総合2番手のタイムとなる23L4'03.508をマーク。最終ヒートではポールの決まったPAPER MOON黒田選手をHRFジュニア の木下選手が序盤から猛追。黒田選手のブロックに先を阻まれる格好になりますが、最後は木下選手が黒田選手をパスし、見事トップゴールし、決勝での更 なる活躍が期待されます。ポールポジションは2ラウンド目のタイムでPAPER MOON黒田選手に決定。PAPER MOON今季初の予選1,2となります。

■予選順位■
F-1クラス
1位松尾 玲奈 3R21L4'03.104
2位中津 貴久生2R21L4'03.421
3位大町 健造 2R21L4'03.705
4位山崎 雅義 3R21L4'07.944
5位末 雷蔵  3R21L4'10.417
6位石川 善教 3R21L4'11.460
7位木下 啓治 2R20L4'00.240
8位松尾 宏忠 2R20L4'00.899
9位木下 政勝 3R20L4'02.295
10位矢野 圭輔 3R20L4'05.309
11位吉田 俊扶 2R20L4'05.945
12位福田 竜也 2R20L4'06.735
13位重松 隆一 2R20L4'09.449

F-1スケールクラス
1位芳之内 剛 (TYRL-02)2R10.563
2位中谷 洋信 (BENE-01)2R10.948
3位小野 和典 (MARU-02)2R11.072
4位木下 啓治 (MARU-01)3R11.367
5位重松 隆一 (TYRL-01)2R12.189

F-1グランプリクラス
1位黒田 尚希 (PAM) 2R23L4'03.326
2位加藤 隆史 (PAM) 3R23L4'03.508
3位川野 貴義 (BI3) 3R23L4'05.628
4位芳之内 剛 (IKE) 2R23L4'06.499
5位木下 真実 (HRJ) 2R23L4'07.392
6位中谷 洋信 (HRF) 3R23L4'08.147
7位橋本 努  (ZEN) 2R23L4'08.484
8位春日 空  (SOR) 3R23L4'09.075
9位小野 和典 (HRF) 3R22L4'05.493
10位荒川 努  (PAR) 2R22L4'06.899
11位春日 亮介 (SOR) 3R21L4'04.978

決勝に向けて
 激しい予選ラウンドを3回終え、残るは決勝ラウンドを残すばかりとなります。決勝前に各選手最後のセットアップの微調整 に、練習走行を行っています。路面グリップがコーナーの加速時にやや不足するのを対策する為に、デファレンシャルギヤのメ ンテナンスや、フロントのリバウンド調整をする選手が多い様子。また、スケールクラスは60周の周回レース&ピットストップ も盛り込まれている為に、ロングランを想定してアンプのブースト調整やブレーキ調整など電気的なセットアップも進めている様 です。ピットストップは規定の枠内に1回でスムーズに停止する事が義務付けられている為、レース展開によっては大逆転も考え られますので油断はできません。グランプリクラスはPAPER MOONが予選フロントロー独占の1、2。ポールの黒田選手を筆頭に加 藤選手をはじめ、ジャイロの最終ゲインの調整や、細かい空力セットアップに忙しい様です。ポールの黒田選手は予選ラウンドで タイヤにダメージがあった様で、決勝に向けて新たにタイヤを製作しています。運営スタッフも決勝に向けてグリッド設営やレー スルールの再確認などを行っています。徐々に緊張感の高まる中、続く決勝ではどんなドラマが待っているのでしょう。

F−1クラス決勝Bメイン
 F-1クラス決勝Bメイン。スタートからオレンジ・シルバーのマシンを駆る吉田選手が他車をリード。ここ決勝ラウンドにきてようやく走りの 切れが戻ってきた吉田選手は後続をどんどん引き離し、快調なラップで周回を重ねます。優しい吉田選手は自分のTカーを仲間にレンタルした らしく、その選手が何とAメインに残り自分が落ちると言う悲しいドラマがあった模様。そんな出来事も何のその、吉田選手は8分間素晴らしい 走行で2位に2ラップをつけトップゴールを果たします。2番手は愛知から参戦のティレル重松選手、3位はキャメルカラーの福田選手が 入賞。

■決勝順位■
F-1クラスBメイン
1位吉田 俊扶 40L8'14.170
2位重松 隆一 38L8'14.515
3位福田 竜也 10L2'51.838

F-1クラス決勝Aメイン
 F-1クラス決勝Aメイン。スタートは各車非常に綺麗な出だし。ポールポジションのピンク・ホワイトカラーの松尾選手を筆頭に、2番手ルノー中津選手、 3番手フットワークの大町選手、以下コンマ差の大混戦となります。序盤はトップを走行の松尾選手のペースが上がらず、2番手中津選手にあおられる状態。 そして、ストレート手前で見事に中津選手が松尾選手をパス。トップに浮上します。トップに立った中津選手は多少マシンにギクシャク感があるものの、スム ーズなドライビングで走行。後方からは再びペースの上がった松尾選手が追いつきますが。インフィールドセッション左下で痛恨のスピンで大きく順位を落と します。周回遅れもかなり出てくる中、中津選手は11秒171を出して快調に走行を重ねます。後半になり、フットワーク大町選手がペースを上げて追い上げて 来ますが僅か約0.8秒差で逃げ切り、ルノーの中津選手がF-1クラスの優勝を決めました。

F-1スケールクラス決勝Aメイン
 F-1スケールクラス決勝Aメイン。タイレル芳之内選手がポールポジションからスタートは素晴らしい出だし。2番手はベネトン中谷選手、3番手にマルシア 小野選手の順。芳之内選手の6輪タイレルはコーナーの突っ込みでアンダーを出す事無く回頭性はずば抜けたものがあります。2番手のベネトン中谷選手との 差は周回を重ねる毎に広がって行き、ピットストップでのアクシデントが無い限り逆転は難しい状況です。20周を通過し、先ずピットに入ってきたのはベネ トン中谷選手。巧みなブレーキングでピットエリアにしっかり止まり、一発でパス。続いて小野選手、トップの芳之内選手と続々とピットに入り、各選手一発で ピットストップを行う中、ピットに失敗したのはティレル重松選手。再度ピットスルーを行い、無事にピットの義務を果たします。その後の後半戦も、トップは 芳之内選手で、2位との差を約2周つけての快走。そしてレース時間が10分を超え、11分を過ぎた所で芳之内選手は60周の周回を回り切り、見事F-1スケ ールクラスの優勝を勝ち取りました。芳之内選手は前回の新潟グランプリ優勝に次ぎ2連勝。2位はベネトン中谷選手、3位はマルシア小野選手と言う順でした。

F-1グランプリクラス決勝Aメイン
 F-1グランプリクラス決勝Aメイン。スタートはグランプリクラスらしい非常に素晴らしい出だしで、クラッシュ音など一切聞こえません。トップはPAPER MOON 黒田選手、2番手同じくPAPER MOON加藤選手、サイドバイサイドの激しいトップ争いを展開。3番手はBIG+3 Racing川野選手。トップ争いから4番手くらいまで が非常に僅差のハイレベルなバトル。徐々にではありますが、トップの黒田選手が2番手以降の差を広げると、今度は2番手争いがPAPER MOON加藤選手とBIG+3 Racing川野選手が急接近。ブレーキングで川野選手がミスし、インフィールドでオーバーランすると、Teamいけと〜ん?芳之内選手とHRFジュニア木下選手ら後方 の差も一気に詰まり、大混戦になります。その後、PAPER MOON加藤選手がインフィールド左でミスする間、BIG+3川野選手が2位に浮上します。激しい2位争いを 尻目に、トップのPAPER MOON黒田選手はベスト10秒424を出し独走態勢を築き、2位川野選手との差を半周以上に広げに掛かっています。そして、8分のコールで PAPER MOON黒田選手がそのまま今季2勝目となる優勝を勝ち取りました。2位はBIG+3 Racing川野選手、3位は僅差でPAPER MOON加藤選手がHiroFactory Racing Family中谷選手を振り切り、入賞を果たしました。

ポディウム表彰・シャンパンファイト
 各クラスのトップ3による表彰の後、F1RCGP恒例のシャンパンファイトが始まります。今回も各クラス非常に見応えたっぷりのレースにギャラリーか らは多くの歓声が飛んでいました。第4戦のMOROTECH GPではこのシャンパンファイトが行われず久しぶりのイベントとあって、各トップ3の9名が入り 乱れて盛り上がりを見せました。標的になったのはF-1クラス3位の松尾玲奈選手。同クラスのライバル大町選手やグランプリクラス優勝の黒田選手も加 わり、シャンパンまみれとなります。帰りの車でも飲酒疑惑で捕まらない程度にみなさん適度に楽しんで頂ければ幸いですね。それにしても、各クラスの 上位入賞者の皆さま、お疲れさまでした。

■決勝順位■
F-1クラスAメイン
1位中津 貴久生41L8'10.654
2位大町 健造 41L8'11.462
3位松尾 玲奈 40L8'02.033
4位末 雷蔵  40L8'10.336
5位石川 善教 39L8'00.627
6位木下 啓治 39L8'08.926
7位木下 政勝 39L8'11.369
8位山崎 雅義 38L8'02.653
9位矢野 圭輔 37L8'06.740
10位松尾 宏忠 36L8'05.553

F-1スケールクラスAメイン
1位芳之内 剛 (TYRL-02)60L11'10.616
2位中谷 洋信 (BENE-01)58L11'12.273
3位小野 和典 (MARU-02)57L11'16.965
4位木下 啓治 (MARU-01)55L11'16.221
5位重松 隆一 (TYRL-01)49L11'14.983

F-1グランプリクラスAメイン
1位黒田 尚希 (PAM) 45L8'08.196
2位川野 貴義 (BI3) 44L8'04.778
3位加藤 隆史 (PAM) 44L8'05.111
4位中谷 洋信 (HRF) 44L8'07.663
5位春日 空  (SOR) 43L8'01.415
6位芳之内 剛 (IKE) 43L8'08.740
7位木下 真実 (HRJ) 42L8'06.098
8位橋本 努  (ZEN) 42L8'09.673
9位荒川 努  (PAR) 41L8'01.000
10位小野 和典 (HRF) 37L8'10.533
11位春日 亮介 (SOR) 36L8'00.027

ベストルッキングカー賞
 ベストルッキングカー賞には、山口県から参戦の小野選手のマルシア2013バージョンが選ばれました。同マシンは小野選手のスケールクラス 参戦のマシンで、正にスケールカーに相応しい素晴らしい色使いとラインの丁寧な塗り分けでした。F-1は走りも去る事ながら見た目も重要です。 今後もこの様な気合いの入ったカラーリングのマシンを主催者側は待っていますので、皆さんの力作をお待ちしています。

全体表彰・抽選会
 大会の最後は全体表彰式および大抽選会です。まず全体表彰式では、参加者全員に表彰カードの授与が行われ主催者より皆さん一人一人に労いの 言葉が掛けられます。軽食やソフトドリンクを囲みながら、その後大抽選会へと進みます。大抽選会では協賛各メーカーより頂いた協賛品を参加者に 抽選で配り、参加者の皆さん一様に笑顔があふれます。欲しいものを獲得できた人、そうでない人もF-1やラジコンのお宝グッズの話題に花を咲かせ、 商品を交換したり、各選手同士で輪が広がっている様です。その後、競技委員長の松永氏の挨拶、大会会長の北澤氏の挨拶があり、F1RCGP 2013 Round5 in Fukuoka Nexter Circuit大会が閉幕となりました。協力頂いた方々、本当にありがとうございました。今後も皆様でF-1の大会を盛り上げ、思い出に 残る楽しいイベントにして行きましょう!

F1RCGP大会主要機材データ
 F1RCGP大会データになります。マシン、プロポ、アンプ、バッテリー、F-1グランプリクラスモーターのシェアと、全員の参加選手県名、年齢別、 そして男女比です。 次回参加される方、遠征される方等、参考になさってください。 次回行われる予定のF1RCGP2013 Round6は、6月15-16日(土・日)中国・上海グランプリです。今のところ、晴れれば屋外の常設コース、雨天時は 室内のRCIで開催予定です。詳しい情報は近々発表予定ですので、レースニュースのチェックを忘れないようにお願いいたします。中国アジア地区は F-1ファンが益々盛り上がりを見せています。日本人ドライバーもうかうかしているとどんどん追いつかれてしまう程です。去年よりハイレベルな展 開が予想される次戦への皆さんのお越しをお待ちしております。参加希望の方は、avamcho7@pop17.odn.ne.jpまでメールでどしどしお知らせください。

カーシェア
プロポシェア
アンプシェア
モーターシェア
バッテリーシェア
参加選手県名
年齢層
男女比

謝辞
 本大会に参加された選手の皆様、そしてサーキットをお貸し頂いたサーキットオーナー堤様、運営をお手伝い頂いた各実行委員長の松永様、 堀田様、その他多くのサーキットスタッフの皆様、多くの協賛品のご協力を頂いたスポンサー・サポートメーカーの皆様、本当にありがとう ございました。お蔭様で無事に2013年第5戦を開催する事ができました。まだ多く残るシーズンも、参加者の皆様に喜んで貰える様に精 一杯頑張る所存ですので、今後も応援宜しくお願いいたします。
また、雑誌関係でお越しくださった皆様も、遠路遥々の取材本当にありがとうございました。