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F1RCGP2013 Round10 in Tokyoが、東京都江東区青梅1丁目のフジテレビ本社にも程近いお台場臨海エリアの一角にある、トヨタが管理
運営する超大型ショールーム、MEGA WEB(メガウェブ)内・トヨタシティショウケース・MEGAスクエアの特設サーキットにて行われました。
この特設会場での開催は2回目。F-1ラジコンを広く一般に知ってもらい、スピード・テクニック・臨場感を直接ギャラリーにアピールし、
少しでも多くのファンを増やすのが大きな目的です。
MEGA WEBは、トヨタ、レクサスの様々車両が展示され、見て、触って、乗って楽しめる超大型自動車展示場兼テーマパークです。車好き
なら誰もが一度は訪れてみたいと言う憧れの地でもあり、日本各地はもとより海外からも多くの来場者があります。館内にはレストラン、シ
ョップが充実しており、車を見ながらゆっくりと落ち着けるスペースもあります。また、本格的なショッピングは隣接するVenusFort(ビーナ
スフォート)へのアクセスも便利で、親子連れ、カップル等でもとても楽しめる施設となっています。
今回F1RCGPの特設会場は、愛知県名古屋市のFUKUSHIMAYA(フクシマヤ)様のご協力を
頂き、カーペットを7枚敷き設営したサーキットになります。カーペットのグリップは高く、安定しているので、サーキット面積は若干狭い
ながらも、多くの選手が楽しめた事と思います。また、本コースとは別に、子供・家族連れ、一般のラジコンに興味のある全ての方を対象と
した体験走行コーナーも設置。プリウス型のボディーの本格ラジコンカー(Yokomo提供)で、ラジコンを今まで触った事のない様な方たちに
ラジコンをドライブしてもらいました。皆とても楽しそうで、初めてのラジコンドライブを思う存分満喫できた様です。
参加人数は、F-1クラス:8名、F-1スケールクラス:6名、F-1グランプリクラス:9チーム12名、合計26名です。海外からはアメリカからUF1
の代表であったチャールズ・ライトフット(Mr.Charles Lightfoot)選手がスケールクラスに参戦。また、愛知県からは現役F-1ワールドチャ
ンピオン黒田選手が久しぶりの参戦です。その他にも、名古屋、北九州、四国にいたるまで遠方の方々が多数参戦し、華麗なドライビングテ
クニックをお台場のギャラリーに見せ、非常に盛り上がった大会となりました。レース当日はMEGA WEB入館者数:29,200名、体験走行者数:
203名です。F1RCGPラジコンイベントを少なく見積もっても2万人以上が目にし、その1%が体験できたと言う計算になります。また、レース中
はYokomo、ZEN等、各社イベント展示ブースも設け、お祭りの様な雰囲気の下、多くの来場者と触れ合え、ホビーラジコンを広く紹介するには
非常に有効なアピールにもなりました。
コース設営
イベント日前日は、参加選手及びスタッフの有志が集い、会場であるMEGAスクエア前でFUKUSHIMAYA協力の下、イベント会場及び、コース
設営が行われました。時間はMEGA WEB閉館の21時より始まり、休憩無しでおよそ3時間半掛けての作業になりました。資材倉庫よりテーブル、
机が運び込まれ、ピットの設営、及び、メインコースにはカーペットが7枚持ち込まれ、養生テープで床を傷つけない様に細心の注意を払い
ながらの神経を使う作業です。明日からレースの選手達が率先して作業する光景は、F1RCGPが皆で作り上げているイベントだと言う事が良く
分かります。終わってみれば、去年よりも素晴らしい出来のお台場特設サーキットが出現。明日のレースはこのコースを使用し、素晴らしい
イベントとなる事間違い無しです。なお、コースの中の仕切り板に関しては、安全が確保できる限り高さを低くした木材を使用し、インフィ
ールドを走行中のF-1マシンがギャラリーから見て出来るだけ見やすい様に配慮しました。また、その他の安全性も担保し、加えて、イベント
保険にも加入し、2重の安全策を施し、不測の事態にも万全な態勢です。明日は参加選手はもとより、見ているギャラリーも楽しめ、安全に、
快適に過ごせればと誰もが願うばかりです。
大会当日
大会当日の朝を迎えます。MEGA WEB開館は11時ですが、選手及び関係者は10時より入館できます。集合場所はVenusFort側2Fの通用口付近。
朝から開場を待ちわびたエントラントが集まり、そして会場入り。ピットを広げマシンの準備と、朝の練習走行に備えて充電が開始されてい
る模様。RCカーのレースは常に朝が早いと言うイメージですが、今回のお台場大会は比較的スロースタートの時間に始まります。選手の中に
は昨晩アメリカから到着したばかりのチャールズ・ライトフット選手も見え、大会を盛り上げます。一通り準備が整うと、朝のタイムドプラ
クティスに移行します。昨年までは特設会場の手際が読めなかったので、練習走行時間を全く取らなかったのですが、今年は段取りもスムー
ズになり、少しでも多くのギャラリーに本格的ホビーF-1マシンの走りを見て頂きたいとの事から、今年は練習時間を作りました。真新しい
特設サーキット上をF-1マシンが走り始めると、2Fから観戦のギャラリーから歓声が上がり、早くも周りはお台場独特の雰囲気に包まれていま
す。F-1クラスでは関東勢の鈴木選手、高安選手、関西からはイエローのマシンがトレードマークの高岡選手、そして、中京からは三輪、重松
選手等も参戦し、メンバー的には非常に激戦が予想されます。F-1スケールクラスは、四国から参戦の6輪タイレルと、ベネトンの中谷選手の
シーズンポイント争いで、芳之内選手が今回優勝を決め、タイトルを獲得できるかどうかが非常に見所です。F-1グランプリクラスは、現在ラ
ンキングトップのBIG+3 Racing川野選手、ランキング2位を走るHiroFactory Racing Family中谷選手、そして、現F-1世界チャンピオンPAPER
MOON黒田選手の3大バトルに、Futaba F-1 Racingの森田選手をはじめ関東屈指の実力派チームのZEN橋本選手、多田選手、そして名古屋の福島
選手等、刺客と成り得る数々の強豪がどう交わるかも注目です。いつもとは違い練習走行時間がかなり限られるこの特設会場の短期決戦は、コ
ースのタイトさもあり、誰が勝つか予測が非常に難しい状況です。
練習走行の後は、ステージ前で記念撮影、ドライバーズミーティングと進みます。ミーティングの最初はaMLUX MEGA WEB常務取締役兼館長の
松井博彦氏より挨拶と、新しくなったMEGA WEBの紹介を賜り、後にF1RCGPA各委員長の挨拶が行われました。今回もこのお台場大会には絶大な
ご協力を頂いた、競技委員長兼放送委員長のRCスタジアムセイキ・加藤氏の素晴らしい司会の下で、F1RCGP2013 in Tokyoお台場大会がいよい
よ開幕です。レース日はRCマガジンが取材に来てくださいました。来月号のRCマガジンにも注目です!
予選1ラウンド目
大勢のギャラリーが見守る中、F-1クラス予選1ラウンド目。1ヒート目では青と緑で綺麗にカラーリングされたジタンカラー鈴木選手が、まだ
路面グリップが軽いながらも鋭い走りを披露。26L4'00.760、ベスト9秒010でトップフィニッシュを果たし、暫定ポールポジションを獲得。2位は
GPレーシングでも活躍中の高安選手で、イエロー・オレンジでマルボロ風に仕上げられたマシン。F104の性能をいかんなく発揮し、26L4'07.010、
ベスト8秒920をマークしています。この2選手が26周をマークし、3番手は奈良から参戦のイエローのマシン高岡選手、25L4'03.970、ベスト9秒
360です。この3選手がトップを争っていますが、コースもタイトでまだ各選手ミスが多いので、次のヒートでまだまだ多くの選手がタイムアップ
してくると思われます。また、2ヒート目ではToyotaカラーの加藤選手がレース実況をしながらの走行を披露。まさに神業とも思えるテクニックを
見せ、ギャラリーからは笑いと惜しみない声援が送られます。加藤選手はこのラウンド6番手のタイムをマーク。
F-1スケールクラス予選1ラウンド目。1ヒート目はトロロッソの茂手木選手がトップフィニッシュ。記録は9秒240で、総合では4番手のタイム
です。途中、ティレル重松選手、タイレル磯部選手も絡みサイドバイサイドのバトルも見られ、ギャラリーも大いに盛り上がります。2ヒート目は
2013チャンピオン争いのタイレル芳之内選手、ベネトンの中谷選手のバトルが見られ、タイトターンが多いこのコースで芳之内選手の6輪が有
利と思われましたが、ベネトン中谷選手が序盤から好タイムを記録し、8秒460で暫定ポールに輝きました。2位はタイレル芳之内選手で、8秒480で
中谷選手との差僅か0.2秒です。3番手はアメリカから参戦のチャールズ選手が続きます。
F-1グランプリクラス予選1ラウンド目。1ヒート目ではZEN多田選手対PAPER MOONの黒田選手とのバトルが見られました。タイトなコース内を
17.5Tブーストのパワーソースで快走するも、まだ各選手ミスが目立ちます。このヒートはミス数が少なかったPAPER MOON黒田選手が多田選手を抑
えてトップフィニッシュを果たし、29L4'03.080、ベスト8秒080をマークします。2ヒート目は6輪マシンを駆るFutaba F-1 Racingの森田選手が
非常に素晴らしい走りでトップフィニッシュし、唯一の30周を記録。30L4'06.910、ベスト7秒930で暫定ポールタイムをマーク。インフィールドの
回頭性も良く、特に前半のペースが速い様です。3ヒート目はHRFジュニアの木下選手がZENの橋本選手と好バトルの末トップフィニッシュし、29L
4'07.180、ベスト8秒220で総合5番手のタイムをマーク。総合トップ3は、Futaba F-1 Racing森田選手、PAPER MOON黒田選手、ZEN多田選手と言う
オーダー。現在ランキングトップのBIG+3 Racing川野選手は4番手に甘んじている模様。
予選2ラウンド目
F-1クラス予選2ラウンド目。1ラウンド目の結果をもとに、各クラスで組み換えが行われてのレースです。1ヒート目は、SASOLジョーダンカラー
の三輪選手が安定した走りを見せトップフィニッシュ。27L4'05.320、ベスト8秒730で総合でも5番手から3番手にジャンプアップ。2ヒート目はジタ
ンカラーの鈴木選手がやはり好調。ライバルの高安選手を序盤から引き離し、28L4'06.530、ベスト8秒540で大幅にタイムを更新。2番手の高安選手は
27L4'03.530、ベスト8秒630で総合でも2番手の記録。F-1クラスは特にコーナーリングの正確さと効率の良いアクセルワークが要求される様で、僅かの
ドライビングの乱れが大きな差になって表れてきています。
F-1スケールクラス予選2ラウンド目。1ヒート目ではタイレル磯部選手が非常にアグレッシブな走りで9秒150をマーク。総合では最下位から4番
手に大きくジャンプアップ。続くヒートではタイレル芳之内選手、ベネトン中谷選手が白熱のバトルを行う展開を見せ、後方からはホワイト・ブルー
ラインのカラーリング、チャールズ選手が追う展開です。そして、このラウンドではタイレル芳之内選手が中谷選手を抑え、8秒120をマークして暫定
ポールポジションタイムを出します。2番手はベネトン中谷選手で8秒280、3番手はチャールズ選手で8秒590です。チャールズ選手の走りはベテラン
らしい落ち着きのある丁寧な走りで、殆どクラッシュするシーンは見られません。
F-1グランプリクラス予選2ラウンド目。このラウンドは最終ヒートのFutaba F-1 Racingの森田選手が30L4'05.310、ベスト7秒890と再び暫定ポール
タイムを守ります。2番手はPAPER MOONの黒田選手、30L4'06.840、ベストは森田選手と同じ7秒890。この辺りから路面グリップが高まり、ハイサイド
寸前の挙動を見せるマシンが続出している模様。ブーストを切ったり、ギヤ比を変えてよりマイルドなセッティングの方向にしている選手が多い様です。
3番手はTeam いけと〜ん?の芳之内選手で、29L4'01.380、ベスト8秒060で前回の7番手から大きく順位を上げてきています。若手ドライバー勢を見る
と、Team SORAの春日空選手、HRFジュニアの木下選手がややミスも多くまだ苦戦を強いられている模様。続く最終ヒートでは頑張って貰いたいですね。
予選3ラウンド目
F-1クラス予選3ラウンド目。1ヒート目はジョーダンカラーの三輪選手、Toyotaカラーの加藤選手、ティレルカラーの重松選手の3台のバトルで、共に
26周をマーク。トップフィニッシュはジョーダン三輪選手でしたが、残念ながら自己ベストには及ばず。2ヒート目はジタンカラーの鈴木選手がやはり好調
をキープし、28L4'02.290、ベスト8秒390でポールポジションを獲得しました。2番手は高安選手で後半の追い上げが素晴らしく、鈴木選手に僅か0.73秒及ば
ないものの28L4'03.020、ベスト8秒440で決勝ではチャンスがありそうな差になってきました。後方では、7位、8位争いで、ティレル重松選手が6輪タイレ
ル磯部選手を抜き7位に上がっている様です。新旧ティレル争いも目が離せません。
F-1スケールクラス予選3ラウンド目。1ヒート目ではトロロッソの茂手木選手が自己ベスト更新の好調な走りで、トップフィニッシュ。8秒280で総合3番
手に上がります。2ヒート目では、6輪タイレル芳之内選手がベストを7秒台に入れ、7秒910でポールポジションを確定しました。総合2番手はベネトン中谷
選手で、8秒070。やや芳之内選手には溝をあけられたかたちとなりましたが、決勝は50周の周回レースで長丁場となるので、巻き返しのチャンスは大いにあり
そうです。
F-1グランプリクラス予選3ラウンド目。1ヒート目では、HiroFactory Racing Family中谷選手とZEN橋本選手のトップ争いでしたが、中谷選手がトップ
フィニッシュし、30L4'06.210、ベストもこの時点で7秒940が出ており総合6番手のタイムとなります。2ヒート目では、Teamいけと〜ん?の芳之内選手が
安定した走りでトップフィニッシュ。自己ベスト更新の30L4'04.200、ベスト7秒770で総合5番手のタイム。そして迎える予選最終ヒート。自己ベストを更新
する選手が多い中、PAPER MOONの黒田選手は何と31周をマーク!31L4'06.000、ベスト7秒700でポールポジションを決めます。2番手はFutaba F-1 Racingの
森田選手で、31周目前で後半のペースが落ちてしまい、30L4'00.750、ベスト7秒720でした。そして、3番手にジャンプアップしてきたのは、BIG+3 Racingの
川野選手。今朝四国から到着し、体力的にも非常にきつい中、何とか最後にまとめ30L4'02.430、ベスト7秒910でトップ争いに加わってきます。最終ヒートは
全員ベストが7秒台。非常にハイレベルな展開でした。
■予選順位■
F-1クラス
1位 | 鈴木 和史 | 3R28L4'02.290
| 2位 | 高安 理寛 | 3R28L4'03.020
| 3位 | 三輪 幸太 | 2R27L4'05.320
| 4位 | 高岡 一仁 | 3R27L4'07.700
| 5位 | 加藤 和美 | 3R26L4'04.140
| 6位 | 茂手木 達也 | 3R26L4'05.270
| 7位 | 重松 隆一 | 3R26L4'08.590
| 8位 | 磯辺 靖哲 | 3R24L4'01.400
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F-1スケールクラス
1位 | 芳之内 剛 (TYRL-02) | 3R7.900
| 2位 | 中谷 洋信 (BENE-01) | 3R8.070
| 3位 | 茂手木 達也(TORO-01) | 2R8.280
| 4位 | 重松 隆一 (TYRL-01) | 2R8.490
| 5位 | Charles Lightfoot(REDB-01) | 3R8.560
| 6位 | 磯部 靖哲 (TYRL-04) | 2R8.950
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F-1グランプリクラス
1位 | 黒田 尚希 (PAM) | 3R31L4'06.000
| 2位 | 森田 栄俊 (FUR) | 3R30L4'00.750
| 3位 | 川野 貴義 (BI3) | 3R30L4'02.430
| 4位 | 多田 秀樹 (ZEN) | 3R30L4'04.130
| 5位 | 芳之内 剛 (IKE) | 3R30L4'04.200
| 6位 | 中谷 洋信 (HRF) | 3R30L4'06.210
| 7位 | 木下 真実 (HRJ) | 3R30L4'08.080
| 8位 | 橋本 努 (ZEN) | 3R29L4'05.140
| 9位 | 山田 努 (PAM) | 3R29L4'05.240
| 10位 | 福島 徳仁 (FKS) | 3R29L4'05.900
| 11位 | 春日 空 (SOR) | 3R28L4'00.550
| 12位 | 春日 亮介 (SOR) | 3R27L4'08.390
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カーシェア | プロポシェア | アンプシェア | モーターシェア
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バッテリーシェア | 参加選手県名 | 年齢層 | 男女比
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謝辞
本大会に参加された選手の皆様、そしてサーキットをお貸し頂いたMEGA WEB様、運営をお手伝い頂いた競技委員長兼放送委員長の加藤様、体
験走行並びに搬入搬出のお手伝いを頂いたTABATAの木村様、山下様、ビデオ掛かりで夜遅くまでご協力頂いたRCT伊藤様、カーペットや機材をお
貸し頂いたFUKUSHIMAYAの福島様を始め、スタッフの皆様と大勢の参加選手の有志の皆様、計測器をお貸し頂いたRC STADIUMセイキ様、沢山の協
賛品のご協力を頂いたサポートメーカーの皆様、本当にありがとうございました。お蔭様で無事に東京お台場大会を開催する事ができ、成功する
事が出来ました。後残るはシリーズで2戦、そして12月の福岡NEXTERのウィンターフェスタだけとなりました。これからも皆様に喜んで貰える様
に精一杯頑張る所存ですので、応援宜しくお願いいたします。