F1RCGP レースリポート


第1戦 F1RCGP2014 in Nara
RC スタジアム セイキ 2014年1月19日(日)


天気:晴れ(屋内)、気温:8℃、湿度:42%、路面温度:6℃

 F1RCGP2014のシリーズ開幕戦が、奈良県にあるRCスタジアムセイキ(室内オンロードサーキット)で開催されました。ここRC スタジアムセイキでのF1RCGP開催は6回目、開幕戦は5年連続になります。関西地方ではF-1イベントのメッカとして知られ、老若男女 幅広いRCファンで常に賑わいを見せています。サーキットは1F,2Fに1/12〜1/10スケールサイズ(ドリフトもOK)のラジコンが楽しめ るスペースが設置され、ピットエリアは冷暖房が完備。ラジコンシーズンと言われる春、秋、以外にもいつでも最高のコンディション でラジコンを楽しめます。サーキットショップもAtlantisのバッテリー、モーター、充電器等のパワーソース関連製品をはじめ、キッ トメーカーではタミヤ製品、パーツが充実。また、各メーカーのスペアパーツも充実しており、急なアクシデントが起きてパーツが必 要になっても安心の品揃えです。ショップ店長の加藤和美氏も、非常にフレンドリーに対応してくれます。ラジコン初心者の方も、エ キスパートの方も、また、お近くの方も、遠方の方も、是非サーキットに遊びに行ってみてください。
 開幕戦の舞台となるのは、1Fのアスファルト路面の電動オンロードサーキットです。1周130m、25mのバックストレートを持ち、路 面は細粒のフラット舗装。毎年12月にコースレイアウト変更がなされる事になっているので、前回のF1RCGPとは今回のレイアウトは 異なります。いずれにしても、F1RCGPシリーズ戦の中でも超テクニカルサーキットの1つに数える事が毎回できるくらい、切り返し も多いタフなコースレイアウトになっています。
 レースウィークは非常に寒さが厳しく、近県からは早くも初雪、初積雪の観測連絡が届く中、奈良県内は固より、県外からも参加者 が集まりました。参加人数はF-1ローカルクラス:10名、F-1クラス:8名、F-1スケールクラス:3名、F-1グランプリクラス:2チーム3 名、合計24名です。天候と寒さの関係で若干人数は減りましたが、熱いF-1ファンの気合でピットエリアナ内は熱気ムンムンです。今年 のRCスタジアムセイキのローカルクラスは17.5Tモーターにノンブーストアンプが指定となり、より大人しいパワーで接近戦を楽しめる 内容になっています。F-1クラス2014年度F1RCGP公式ルールの方は、ギヤ比が大きく変わり、F103タイヤを使う場合は93/25、F104タイヤ を使う場合は93/23と2種類規定されました。また、年間3戦のポイントも計算し、ランキングを公式に決めるレースとなります。F-1スケ ールクラスは、アンプがノンブーストタイプが義務付けられ、KV値も2,220が最大となります。よりスケールを重視した格好となり、ス ケールF-1ファンも安心して楽しめるスピードに進化を遂げています。F-1グランプリクラスは、殆どルールは変わらない内容となってい ますが、ヘルメットの高さ規定など、細かい部分でよりスケールを意識したレースレギュレーションが確立されています。全体的にはグ ランプリクラスを除き若干のスピードダウンの方向に行っており、レース自体の敷居を下げる様に配慮されているのがF1RCGP2014ニュー レギュレーションの内容です。6年目を迎えるF1RCGPは幸いにもまたRCスタジアムレースでの開催からスタートできる事を本当に嬉しく 思っています。皆さんで時間の許す限りこの開幕戦を楽しんで行きましょう。

プラクティスDay
 前日は練習走行日は非常に気温が冷え込みました。情報によると近県では今晩から明日朝にかけて積雪予想です。明日当日の最高気温 もたったの3℃と言う予報となっています。しかしながら、地元を中心にF-1を心から楽しむファンがコースに駆け付け、熱心に練習走行 に励んでいる様です。F-1ローカルクラスはブルー・イエローのマシン、地元ドライバー土井選手が軽快な走りで好ラップを出している模 様。フェラーリ使いの荻野選手もF-1クラス、F-1ローカルクラスのマシン2台体制で熱心にセットアップを進めています。F-1クラスは愛知 から参加の重松選手も登場。重松選手はティレルのマシンを愛用し、今年もスケールクラスとWタイトルをかけてレースに挑みます。F-1 スケールクラスは木下真実選手が今年タイトルを目指しこのクラス初出場。グランプリクラスの雨用の車をナローに改造し、準備を進めて います。一方、レースディレクターの加藤選手も急遽タミヤTRF101を組み立て、スケールクラスに参戦。ホームサーキットで表彰台を目指 し、夕方まで車高のセットなど細かくマシン整備をしたせいか、シェイクダウンは先ず先ずの模様。F-1グランプリクラスは去年惜しくも ワールドチャンピオンのタイトルを逃したHiroFactory Racing Family中谷選手、そして、新規加入した木下選手が早朝から猛練習で、特に 今年はタイトル2冠の奪取に精力的に取り組んでいる様です。木下選手は2013年の開幕戦のローカルクラスがF1RCGPへのデビュー戦で、し かも優勝を勝ち取っています。非常に相性の良い同サーキットでグランプリ初優勝に期待が掛ります。
 午後には運営サイドも準備が進み、ミーティングも早々と終えます。特にいつも時間を要するコースバナー貼りは各社1枚事前に加藤氏 が操縦台前に貼り付けてくれていたので練習走行の中断もなく、各選手思う存分セットアップに時間を掛けられたと思います。短いオフシ ーズンを終え、F1RCGP2014いよいよ明日開幕となります。今シーズンはどこのチームの誰が世界チャンピオンを手にするのか注目して見て 行きましょう。

大会当日
 今年も非常に寒い朝となりましたが、会場には早朝から大勢の参加者が集まっています。会場の駐車場の車の中には雪がかなり被って いるものもあり、道中の天候が激しかった事が伺えます。ピットは熱気があり、受付を終えた選手は朝の練習走行並びにマシンの最終セッ トアップに余念がありません。昨日とは違って今朝から多くのマシンが走行を重ねるせいもあって、路面コンディションは非常に良く、ベ ストラップ各車塗り替えての走行が続く模様。F-1ローカルクラス、F-1クラス、F-1スケールクラスのマシンは昨年に増してよりスケール 感にあふれるカラーリングが多い様です。コースの方ではF-1ローカルではホワイト・イエロー・ブルーカラーの土井選手が昨日の練習走行 と同じく好調な走行で周回を重ねています。また、RCスタジアムセイキをホームコースとするイエローのカラーの高岡選手も、好調の様です。 F-1クラスでは愛知より参戦のジョーダンカラーの三輪選手も登場し、いつものように淡々とセットアップをこなしています。おそらく何も トラブルさえ無ければ上位進出を間違いなくしてくるでしょう。そして、同クラスで優勝候補のホワイト・グリーン・レッドのオリジナルカ ラー中久保選手も鋭いライン取りで好タイムを出している模様。地元勢としては負けられない所です。F-1グランプリクラスは開幕ダッシュ を決めるべく、HiroFactory Racing Familyの中谷選手、木下選手の2名が細かい最終調整の走行をし、準備も万端な様です。やはり木下選 手が好調です。それにTeam TMサーキットの野尻選手がどう絡んでくるかも注目です。野尻選手のマシンはTECH F130で、ギリギリまで軽量化 したマシンとなっています。走行の方も非常にアグレッシブなドライブで、自信初の表彰台に向けて最終調整を続けている模様。
 朝の練習走行タイムも終え、次にドライバーズミーティングへと進みます。大会放送委員長・加藤氏の司会で、先ずは大会会長・北澤氏の 挨拶、RCスタジアム正規の専務・栗本氏の挨拶、その後に詳しいレギュレーション、大会ルールのアナウンスがありました。皆さん非常に真 剣な様子で説明を聞いており、次第に緊張感も伝わってきます。F1RCGP2014新シーズン、ドライ宣言により、いよいよ開幕となります。

予選1ラウンド目
 F-1ローカルクラス予選1ラウンド目。5分間のベストラップで争われるこのクラス、まずヒート目でトップゴールを果たしたのは、ウィ リアムズの佐野選手。イエローカラーの高岡選手とのバトルでは両者13秒430のベストが並び、セカンドラップで佐野選手が勝利しました。 佐野選手はこの時点で総合6番手タイムとなります。2ヒート目ではホワイト・イエロー・ブルーカラーの土井選手が登場。やはり予選の 走りも好調で、同ヒート2番手のスーパーアグリ冨田選手を振り切りトップゴール。同時にベストも唯一の12秒台、12秒930をマークし、暫 定ポールとなります。
 F-1クラスは今年から3戦のポイント争いのシーズンとなり、各選手気合いが感じられます。F-1クラス予選1ラウンド目。先ずは1ヒート 目、レッドブルの西口選手がトップをリードしましたが、レース後半にペースを上げてきたイエローのマシン高岡選手が最終的にはトップゴ ール。19L4'12.870、ベスト12秒970をマークし、総合でも暫定ポールタイムをマーク。2ヒート目はホワイト・グリーン・レッドの中久保選 手とジョーダン三輪選手との激しいトップ争いで、コンマ差のレースでしたが、両者に途中ミスやクラッシュもあり全体的にはややタイムが 伸びなかった模様。トップゴールは中久保選手で、18L4'02.140、ベスト12秒940で総合3位と言う結果に終わります。
 F-1スケールクラス予選1ラウンド目。こちらは4分間のベストラップの争い。今シーズンから参戦のレイトンハウス木下選手が序盤から かなりのハイペースで他車を圧倒。ベスト12秒600を13周目に叩き出し、4分を待たずに走行を終え、次のグランプリクラスに備えます。2 番手は昨日マシンをシェイクダウンしたばかりながら、田村氏のメカニックも加わり好調な加藤選手、13秒350を5周目にマーク。3番手は 昨年度同クラスシーズン3位の実力者、ティレル重松選手。タイムは14秒840です。全体的にはレース後半に掛けハイサイドするマシンが見 受けられ、路面グリップは順調に良くなっている模様。
 F-1グランプリクラス予選1ラウンド目。4分間の周回レースで争われます。このラウンドは2チーム3選手と少ないながら、超ハイレベル なレースが展開されます。HiroFactory Racing Family木下選手が早くも素晴らしい立ち上がりでトップを走行、2番手に付けるのは同チーム の中谷選手。3番手はTeam 和歌山から参戦のTMサーキットの野尻選手。途中、HiroFactory Racing Family中谷選手が大きくクラッシュし順 位を下げる場面もありましたが、最終的には2位フィニッシュ。トップフィニッシュはHiroFactory Racing Familyの木下選手で、19L4'01.740、 ベストは12秒350。各選手のベストだけをを見ると各選手横並びで、中谷選手が12秒260、野尻選手は12秒310です。まだまだ残るラウンドでは 誰がポールを獲得するのか気が抜けない状況です。



予選2ラウンド目
 このラウンドは先ほどの1ラウンド目からの成績を元に組み換えが行われました。F-1ローカルクラス予選2ラウンド目。1ヒート目はウィリアムズ の佐野選手が序盤から13秒台前半のタイムを連発。2番手にイエローの高岡選手が追い、最後まで両者一歩も譲らないバトルが展開し、トップゴールは ウィリアムズカラーの佐野選手、ベスト13秒110で暫定5番手のタイム。2ヒート目はホワイト・イエロー・ブルー土井選手、スーパーアグリカラーの 冨田選手とのトップアップ争いが展開。2台とも12秒台をマークし、土井選手が12秒940で総合トップ維持。冨田選手は12秒970で総合2番手となります。
 F-1クラス予選2ラウンド目。1ヒート目でマクラーレンの大西選手が終始トップを走行し、トップゴールまで果たすも、後車検で重量不足で車検失格 となってしまします。代わってこのヒートトップはオールドボディーのフェラーリ荻野選手。一方、同じくオールドボディーのマクラーレン高橋選手は パワーソースが540モーターとの事。周りがブラシレスが多い中大健闘の走りです。2ヒート目はレッドブル西口選手が序盤から好調な出だしで他車を リード。2番手はジョーダン三輪選手で途中まで西口選手を追い詰めるも、インフィールドでまさかのクラッシュ。代わって2番手には中久保選手が浮上 するも、トップは変わらずレッドブル西口選手、19L4'10.510、ベスト12秒900で逆転の暫定ポールタイムをマークします。
 F-1スケールクラス予選2ラウンド目。このラウンドでもレイトンハウスマーチの木下選手が独走で唯一の12秒台、1ラウンド目のタイムには及ばない ものの12秒650を出し、暫定ポールを守ります。木下選手はこの先もトップタイムを連発して、スケールクラスの完全優勝を目論んでいる模様。2番手は ザウバー加藤選手で13秒120。3番手はティレル重松選手で14秒800、共に自己ベスト更新でした。
 F-1グランプリクラス予選2ラウンド目。HiroFactory Racing Family木下選手、TMサーキット野尻選手、HiroFactory Racing Family中谷選手の順でス タートが切られます。スタート後間もなく、TMサーキットの野尻選手がミス。HiroFactory中谷選手が2番手。トップはHiroFactory木下選手で、同チーム の1、2体制。木下選手のマシンはパワフルながらもリアグリップが安定しており、HRF10Xのマシン性能の良さも伺えます。そして、木下選手、中谷選手 共に20周をマークし、木下選手は20L4'07.270、ベスト12秒050で暫定ポールを守る格好となります。


予選3ラウンド目
 昼休みの練習走行時間を挟み、F-1ローカルクラス予選3ラウンド目。いよいよ最終ラウンドの局面を迎える1ヒート目から激しいバトルが展開 されます。1ヒート目はウィリアムズ佐野選手がトップ走行でしたが、同じウィリアムズの玉置選手が逆転。タイム差は100分台の争い。しかし、 最後の最後でベスト13秒120を佐野選手が出しトップフィニッシュ。続くヒートは、冨田選手がこれまでのスーパーアグリカラーからオリジナルの カラーでしかもローノーズのマシンにボディーチェンジし、本気モードで挑んできました。しかし、前半はホワイト・イエロー・ブルーの土井選手 がトップを走行。その後、ホワイト・パープルのマシン冨田選手が12秒830で逆転でトップに浮上!しかしその直後にインフィールドで大きくクラッ シュしリタイヤ。その後、土井選手、小谷選手も12秒8台のスーパーラップで更新しますが、冨田選手のタイムには及ばず。冨田選手が逆転でポール ポジションを獲得しました。
 F-1クラス予選3ラウンド目。先ほどのラウンドではまさかの重量規定によりタイムが出せなかったマクラーレン大西選手がトップに浮上と思いきや、 激しいクラッシュで大きく順位を下げます。代わってトップに立ったのはティレル重松選手。しかし、マクラーレン高橋選手が逆転でトップ。その後 更に逆転でマクラーレン大西選手が再びトップになるめまぐるしい展開。最終的には大西選手が18L4'09.130、ベスト13秒090で総合6番手タイムをマー クします。2ヒート目は、1、2周目をホワイト・グリーン・レッドの中久保選手が取りますが、イエローのカラー高岡選手が12秒750を出しトップに 浮上。そこに、レッドブルの西口選手まで加わり、3者によるめまぐるしいトップ争いが展開。ジョーダンの三輪選手はクラッシュもあり若干遅れて います。そして最後はレッドブル西口選手が速さで上回り、19L4'07.290、ベスト12秒730でポールポジションを決めます。
 F-1スケールクラス予選3ラウンド目。レイトンハウスの木下選手は序盤からハイサイドを期しますが、速さは健在。一時ザウバー加藤選手に前を 行かれるも、直ぐに逆転で、12秒460のベストを塗り替え、同クラス初参加とは思えないパーフェクトな予選でポールポジションを獲得。2番手はこ ちらも自己ベストを更新したザウバー加藤選手。3番手はティレル重松選手が付けます。
 F-1グランプリクラス予選3ラウンド目。1周目はTMサーキットの野尻選手が取ります。続いて、HiroFactory勢の中谷選手、木下選手が続きます。 その後、野尻選手は徐々にミスが目立ち始め、後退。木下選手が代わってトップに浮上。HiroFactory Racing Family木下選手はこのラウンドもき ちんと走り切り、自身初となるポールポジションをパーフェクトな形で決めます。タイムは20L4'04.120、ベスト11秒940です。同じく2番手確定の 中谷選手も20L4'08.250、ベスト11秒930でHiroFaactoryはかなり好調です。


■予選順位■
F-1ローカルクラス
1位冨田 洗平 3R12.830
2位土井 昌登 3R12.850
3位小谷 宣公 3R12.860
4位佐武 良昭 2R13.000
5位佐野 和雄 2R13.110
6位荻野 健司 3R13.120
7位玉置 芳弘 3R13.140
8位高岡 一仁 3R13.190
9位大西 友紀 3R13.350
10位高橋 和久 3R13.750

F-1クラス
1位西口 竜二 3R19L4'07.290
2位高岡 一仁 3R19L4'07.560
3位中久保 昌弘3R19L4'09.160
4位三輪 幸太 2R18L4'02.660
5位荻野 健司 2R18L4'08.780
6位大西 友紀 3R18L4'09.130
7位高橋 和久 3R18L4'10.350
8位重松 隆一 3R17L4'01.030

F-1スケールクラス
1位木下 真実 (LYTN-01)3R12.460
2位加藤 和美 (SAUB-01)3R12.880
3位重松 隆一 (TYRL-01)3R14.680

F-1グランプリクラス
1位木下 真実 (HRF) 3R20L4'04.120
2位中谷 洋信 (HRF) 3R20L4'08.250
3位野尻 信行 (TMC) 3R19L4'03.100

決勝に向けて
 F1RCGP2014開幕戦の予選を終えて、各選手決勝に備えてマシンの最終調整を開始しています。今回、ラウンド間に豊富に設けら れた練習走行時間と含め、決勝に向けてマシンのセットアップは各選手非常に良い方向に進んでいる模様。バッテリーを軽いショ ートリポからロングリポに変更したり、軽量ボディーのボディーの裏にテープを貼り合成を上げるのと同時に重くしたりと、ウェ イトバランスを細かく変えてくる選手が多く居ました。また、路面グリップが上がるに連れ、ハイサイドで転倒するのを防止する 為に、車高を下げたり、ロールポイントの細かい調整もされていた様です。F-1スケールクラスでは枠内にピットストップがある為、 アンプのブレーキ調整も勝負の要。何度もストップアンドゴーをトライされている選手もおり、決勝か近づくに連れ徐々に雰囲気も しまってきている様です。続く決勝ではお互いにバットドライビングやペナルティーの無い素晴らしいレースを期待しましょう。

F-1ローカルクラスAメイン
 F-1ローカルクラス決勝Aメイン。スタートは各車非常にすばらしい出だし。この決勝でまたボディーを変更した、マクラーレン冨田選手を先頭に、僅差でイ ンフィールドに雪崩れ込みますが、ここで2番手を走る土井選手が後続とのクラッシュに巻き込まれ、大きく順位を落とします。2位はフォースインディアの 小谷選手が浮上。3番手はイエローのカラー高岡選手がつけます。2位争いのバトルは小谷選手のミスで、高岡選手が前に出ます。そして、その勢いをそのま まに、冨田選手のインフィールドのミスを付き、高岡選手が一気にトップに立ち、コースサイドから歓声も上がります。しかし、インフィールド右下のシケイ ン手前で高岡選手が若干膨らんだ所、マクラーレン冨田選手がインをさし、再びトップに浮上。その間、小谷選手もトップ争いに加わり、3者の差は非常に接近 します。やがて、小谷選手が遅れ、高岡選手もストレートでジャンプするなどで遅れ、徐々に冨田選手が後続を引き離す格好でトップを走行。周回遅れも冷静に 交わしながらレース後半戦。すると、序盤に大きく出遅れた、ホワイト・イエロー・ブルーのカラーの土井選手が徐々に追い上げ終盤戦になり、冨田選手、土井 選手のトップ争いに発展します。そして、土井選手がインを攻めすぎパイロン若干ミスで遅れてしまい、その間、冨田選手がミスの無いクレバーな走りで最後ま で走り切り、F-1ローカルクラスの優勝を決めました。

F-1クラスAメイン
 F-1クラス決勝Aメイン。スタートはレッドブル西口選手を筆頭に、イエロー高岡選手、ホワイト・グリーン・レッドの中久保選手、この3選手が若干後続を リード。しばらくこの3台がトップ争いの間、周回遅れも徐々に出だします。トップ3台は次々と周回遅れを交わしますが、その間も各車の間隔は保たれたま ま。すると、ストレートエンドでレッドブル西口選手のマシンがハーフスピン!代わってトップに立ったのは高岡選手です。2位争いは、西口選手、中久保選手 で、激しいサイドバイサイド、そして、接触もありつつのバトル。トップとの差は1秒、次第に5秒程にまで広がり、イエローカラー高岡選手の独走状態になっ て行きます。しかし、レッドブル西口選手はベスト12秒710を出して、高岡選手を猛追。その差はみるみる詰まり、西口選手が高岡選手の背後に迫ります。すると、 ストレートエンドで高岡選手がまさかのハイサイド!西口選手がトップに浮上。しかし、高岡選手も最後までトップを奪取すべく、西口選手を猛追。ファイナル ラップまで争いは続き、辛くも0.350秒差でレッドブル西口選手が優勝を勝ち取りました。

F-1スケールクラスAメイン
 F-1スケールクラス決勝Aメイン。スタートはレイトンハウス木下選手が勢いよく出るも、ストレートエンドでハイサイド。代わってトップに立ったのは、 ザウバーの加藤選手。加藤選手はトップに立つと若干挙動を乱し、動揺を隠しきれていない様子ですが、巧に木下選手の猛追をブロックし、トップを死守し に掛かります。木下選手は激しく加藤選手をプッシュしますが、なかなかインが開かず、接触する場面も。そして、インフィールドで加藤選手のミスを付き、 木下選手が前へ出ます。しかし、またしてもハイサイドで加藤選手に前に行かれてしまいます。周りのギャラリーからは加藤選手に声援が飛びますが、ここ で力尽きたか、レイトンハウス木下選手が加藤選手を交わしトップに浮上。各車ピットストップもクリアする中、加藤選手はマシンのブレーキが利かないアク シデントにも見舞われ、木下選手がトップを独走。しかし、レース後半になり、木下選手のマシンから異音が。ギヤが少し舐めたみたいで、ペースが思うよう に上げられない様子。しかし、これでハイサイドが減った木下選手が最後まで丁寧な走りでトップゴールを決め、F-1スケールクラスの優勝を飾りました。

F-1グランプリクラスAメイン
 F-1グランプリクラス決勝Aメイン。スタートは3番グリッドのTeam TMサーキット野尻選手のフライングが1回ありましたが、仕切りなおしてのスタート となります。ポールショットを決めたのはポールのHiroFactory Racing Family木下選手のマシン。2番手はTeam TMサーキットの野尻選手が中谷選手のインを さし浮上します。野尻選手はここ決勝にきてかなり気合の入ったアグレッシブな走りです。トップ木下選手にも襲い掛かる勢いで走行するも、時折若干マシン の挙動を乱しながらの走行。ベストラップはHiroFactory Racing Family木下選手が11秒940、TMサーキット野尻選手が11秒970と、その差は僅かです。しかし、 レースが進むに連れ、木下選手が後続との差を広げ、今度は2位争いが白熱。サイドバイサイドの若干接触がありながらのバトルでしたが、野尻選手が競り勝 ち、単独2位走行になります。HiroFactory Racing Family中谷選手は先ほどのバトルでフロントサスを破損し、あえなくリタイヤ。その後、木下選手は後続と の差をさ更に広げ、野尻選手を1ラップし嬉しいF-1グランプリクラス初優勝を果たしました。Team TMサーキットの野尻選手も初表彰台を見事獲得です。
■決勝順位■
F-1ローカルクラスAメイン
1位冨田 洗平 36L8'05.690
2位土井 昌登 36L8'08.550
3位佐武 良昭 36L8'09.440
4位高岡 一仁 36L8'10.630
5位佐野 和雄 36L8'12.370
6位小谷 宣公 35L8'11.630
7位荻野 健司 34L8'05.300
8位玉置 芳弘 34L8'07.210
9位大西 友紀 33L8'02.340
10位高橋 和久 32L8'04.150

F-1クラスAメイン
1位西口 竜二 37L8'10.180
2位高岡 一仁 37L8'10.570
3位中久保 昌弘36L8'07.290
4位三輪 幸太 35L8'09.270
5位荻野 健司 35L8'13.170
6位大西 友紀 34L8'05.970
7位重松 隆一 32L8'08.230
8位高橋 和久 16L3'50.390

F-1スケールクラスAメイン
1位木下 真実 (LYTN-01)50L11'08.370
2位加藤 和美 (SAUB-01)48L11'15.150
3位重松 隆一 (TYRL-01)36L11'17.620


F-1グランプリクラスAメイン
1位木下 真実 (HRF) 39L8'02.040
2位野尻 信行 (TMC) 38L8'04.940
3位中谷 洋信 (HRF)  9L1'53.910

ポディウム表彰
 レースの締めくくりは、全体表彰並びにポディウム表彰です。下位の選手より一人一人に大会会長より記念の表彰カードが手渡されます。 トップ3の選手は表彰台に上がって頂き、トロフィーの授与並びに各クラス記念撮影。決勝Aメインはどれも非常に見応えある素晴らしい レースでした。F-1ローカルクラスでは冨田選手と土井選手の予選から白熱したバトルに会場は魅了されました。F-1クラスはトップが激し く入れ代わる中、レッドブル西口選手が実車を彷彿とさせる見事な勝利。F-1スケールクラスはレイトンハウス木下選手、ザウバー加藤選手 との意外なまでの接近戦に沸きました。F-1グランプリクラスはHiroFactory Racing Family木下選手が圧倒的なテクニックで他車を引き離し 、嬉しい初優勝を決めました。各入賞者には周りのギャラリーから温かい拍手が贈られました。みなさん最後まで本当にお疲れ様でした。

ベストルッキングカー賞
 ベストルッキングカー賞には、小谷選手のフォースインディアが選出されました。非常に鮮やかなカラーリングで、細部まで非常に丁寧な 仕事がしてありました。コース上でも一際目立ち、まさに走る芸術と言うべき完成度です。ベストルッキングカー賞を受賞した小谷選手には 副賞で写真盾が手渡されました。今後もも皆さんの力作をお待ちしています。

全体表彰・抽選会
 大会の最後は全体表彰式並びに大抽選会です。まず全体表彰式では、参加者全員に表彰カードの授与が行われ、大会会長の北澤より一人一人に 労いの言葉が掛けられます。その後、抽選会へと進み、RCスタジアムセイキのATLANTISグッズや、YokomoのGT500のキットなど、他にも豪華賞品 がてんこ盛り。もれなく皆さんに当たるこの抽選会は、毎回非常に好評の様で、皆さん自分の名前が呼ばれるのを今か今かと待っています。抽選会 最後の豪華景品はじゃんけん大会まで、かなり皆さんで盛り上がりを見せました。授与も終わり、コースオーナー栗本氏の挨拶、大会放送委員長の 加藤氏の挨拶、大会会長の北澤氏の挨拶があり、F1RCGP2014開幕戦が無事閉幕となりました。皆様本当にありがとうございました。

F1RCGP大会主要機材データ
 F1RCGP2014 Round1 大会データになります。マシン、プロポ、アンプ、バッテリー、F-1グランプリクラスモーターのシェアと、全員の参加選手 県名、年齢別構成比、そして男女比です。 次回参加される方、遠征される方等、参考になさってください。 次回行われる予定のF1RCGP2014 Round2は、2月2日(日)茨城大会 谷田部アリーナ(つくば市)です。ヨコモからもYR-F1がリリースされ、益々 盛り上がるF-1レースシーン。RCのメッカである谷田部アリーナグランプリコースのハイグリップなコースで非常にハイレベルな争いが繰り広げ られる事でしょう。皆様のご参加を心よりお待ちしております。なお、この大会はJMRCAオンロード関東予選との併催となる為、スケジュールに付 きましては開催案内を必ずご確認下さい。

カーシェア
プロポシェア
アンプシェア
モーターシェア
バッテリーシェア
参加選手県名
年齢層
男女比

謝辞
 2014年度最初の本大会に参加された選手の皆様、そしてサーキットをお貸し頂いたサーキットオーナー栗本様、運営をお手伝い頂いた各実行委員長 の加藤様、冨田様、田村様、車検係でご尽力頂いた北口様、ビデオ係りでご協力頂いた森本様をはじめ、その他多くのサーキットスタッフの皆様、多 くの協賛品のご協力を頂いたサポートメーカーの皆様、本当にありがとうございました。お蔭様で無事に開幕戦である本大会を開催する事ができまし た。まだ多く残るシーズンも、参加者の皆様に喜んで貰える様に精一杯頑張る所存ですので、応援宜しくお願いいたします。F1RCGPは皆様のご協力に 支えられ、レースが成り立っていますので今後とも宜しくお願い申し上げます。