天気:曇りのち雨(屋内)、気温:10℃、湿度:52%、路面温度:16.5℃
F1RCGP2014のシリーズ第2戦は関東圏、茨城つくば市にある谷田部アリーナで行われました。ここ谷田部アリーナは1989年オープン
以来、ラジコンのメッカとして国内、海外からも多くの来場者を集める電動ラジコンカーの一大拠点です。2012年6月に大規模改修を終え、
今では総敷地面積5,400坪の屋内としては世界最大級の総合ラジコンレジャー施設として賑わいを見せます。敷地にはオンロードのサーキ
ットは4面、オフロード1面、クローラー走行用のスペースまである充実した内容です。オンロードのサーキットは、グリップ走行とドリ
フト走行両方に対応しており、ラジコンファンのあらゆるジャンルに対応しています。また、ラジコンを家族、友達、カップルで楽しめる
様に、周辺施設も充実。子供用の休憩スペース、バルコニーでランチもできるカフェテリア、ゲームコーナー、ゆとりあるピットスペース
等、全てにおいて最高の施設で、メモリアルスペースでは広坂選手の歴代マシンも展示されています。隣接するラジコンショップには、知
識豊富なスタッフが在中し、親切丁寧にいつでも対応してくれるので、初めての利用者でも臆することなく気軽に利用できるでしょう。シ
ョップの在庫パーツはヨコモ、タミヤを中心に各社大変充実した品揃え。中にはここでしか手に入らない商品もあったりと、買い物するに
も非常に魅力溢れる場所になっています。是非皆様お誘い合わせの上お越し頂ければ幸いです。
今回F1RCGPの舞台となるのは、オンロードコース最大級となるグランプリサーキットです。1/12電動レーシングカーや1/10電動ツーリン
グカーのスポーツクラス全日本選手権の舞台となる事が多い同サーキットは、1周約220m、CRCカーペット舗装の、ハイグリップ且つハイス
ピードコースとなります。コースサイドはグリーン・ホワイト・イエローの縁石で統一され、見た目にも非常に美しく、操縦台からの視認
性も良好の様です。レースウィークは寒暖の差がある日が続きましたが、比較的暖かく穏やかな小春日和に恵まれました。関東近辺の選手
を中心に、愛知県や福島県まで幅広いF-1のファンが大勢訪れ、初参加の選手も比較的多く集まりました。また、今回はJMRCA1/12電動レー
シングカー全日本関東予選、谷田部アリーナラウンドレースと併催し、ダイレクトドライブのオンロードRCファンが一堂に集まる素晴ら
しいレースイベントとなりました。F1RCGPの参加人数はF-1クラス:11名、F-1スケールクラス:1名、F-1グランプリクラス:5チーム7名、
合計19名です。各クラス、茨城県の地元勢はもとより、近県の千葉県、東京都、神奈川県、遠方からは滋賀県、愛知県、福島県、和歌山県
など、他県からも多く選手が集まりました。エントラントの誰もが最高の環境で1日楽しめるイベントとなりました。
プラクティスDay
前日の練習走行日は穏やかに晴れ、各選手朝からピットエリアに集結、このイベントの為に準備してきた思い思いのマシンを手に、早速
練習走行を開始している模様。F-1クラスでは普段エンジンカーにも参戦している高安選手、関東のF-1クラスでは常に上位を争うジタンカ
ラーの鈴木選手、そして福島を拠点とする川崎選手、佐藤選手が好調の様子。F-1スケールクラスではタイレル重松選手がエントリー。今回
は同クラスの他のメンバーは不参加となり、ポイントを大きく稼げるチャンスに一層気合いが入っている模様。F-1グランプリクラスはTeam
ZENの多田選手が好調です。このラウンドから参戦の多田選手は、メインシャーシとモーターマウンドを2014仕様にアップデートし、一層戦
闘力が上がっている模様。Futaba F-1 Racingの森田選手もMorotech製の6輪マシンと4輪マシンをダブルセッティングしていて、どちらか
良い方でレースに臨む作戦の様です。ベストラップは6輪マシンで14秒前半が出ており、まずまずの仕上がりを見せています。一方、開幕戦
で優勝を果たしているHiroFactory Racing Family木下選手は度々アンプがブローするなど、トラブルに見合われなかなか調子が上がってき
ません。しかし、チームメイトの中谷選手は好調をキープしているので、セットアップを細かく合わせて、復活の走りが明日には見れる事で
しょう。グランプリクラスはこれらチームに和歌山TMサーキットの野尻選手、朝日選手、そして、愛知からは久しぶりの参戦となるプロケミ
日比野選手が加わる格好で明日の好バトルを期待しましょう。情報によると、プロケミからは新製品のタイヤ添加剤がリリースされるとの事
です。
大会当日
大会当日の朝はうす曇り。朝8時の開門前から大勢のエントラントが駐車場で待ち受けている状態で、非常に活気が伝わります。昨日は
夜遅くまで協力メーカーTabataのスタッフと共に会場のバナー設営を終え準備は万端です。受付及びタイヤ配布を終えると、レース前の最
後の練習走行となる朝のTタイムプラクティスが始まります。各ヒート2分間で、スポンジ、ゴムタイヤクラスと分かれての走行がスムー
ズに続いて行きます。昨日の練習走行結果を反映する様に、好調な選手は好調をキープしており、特に今日はレース路面と言う事もあり、
非常にハイグリップ路面で、朝の段階で各選手自己記録を既に更新している選手が多い模様。時間の関係で今大会は予選2ラウンドしか行
われませんので、各選手タイムもさる事ながらミスのない確実な走りで完走して貰いたい所です。その後、開会式が行われ、谷田部アリー
ナ所長の鈴木氏、F1RCGP代表北澤氏より挨拶があり、続いて競技委員長のTabata山下氏より詳しい大会内容説明があり、F1RCGP Round2 in
Ibaraki Yatabe Arenaがいよいよ開幕です!
予選1ラウンド目
F-1クラス予選1ラウンド目。先ずは1ヒートでレイトンハウスマーチの植木選手がトップに立ちます。その後ろをフェラーリ佐藤選手が
追いかけるかたち。3番手にはオレンジのFutabaカラー高安選手。その後、フェラーリ佐藤選手が徐々にペースを上げ、植木選手を交わし
トップに浮上し、そのまま15L4'10.627、ベスト16秒378でトップゴール。総合では3番手のタイムとなります。2ヒート目は、マクラーレン
川崎選手がもの凄い勢いでトップに浮上。2番手はジタンカラーの鈴木選手がつける格好。この両者のマシンは非常に決まっており、先程の
ヒートよりもペースが速く走行を重ねている模様。そして、トップゴールはマクラーレンの川崎選手で、15L4'06.934、ベスト16秒357、暫定
ポールポジションを獲得。2位は鈴木選手でベストは16秒161を出すも、トータルは15L4'08.818。総合4番手はスピードパッションのSP1を
駆る根岸選手が15L4'11.509、ベスト16秒289で続きます。根岸選手はベストではまだまだ余力がありそうなので、次のラウンドで更なる上を
目指して巻き返しを図って貰いたい所です。
F-1スケールクラス予選1ラウンド目。こちらは今回ティレル重松選手1名での参加となります。重松選手は1名ながらも非常にアグレッシ
ブでキレのある走りで、ベストラップで争われる同クラスで徐々にタイムを上げている模様。そして、4周目に自己ベストとなる18秒425をマ
ーク。その後も何度もタイムアタックラップを試みますが、惜しい所でハイサイド転倒を期したりと、なかなかタイム更新ならず。しかし、
18秒425で暫定ポールタイムを獲得です。
F-1グランプリクラス予選1ラウンド目。スタートして直ぐにFutaba F-1 Racingの森田選手がハイサイドでマシン転倒!まさかの6秒ロスを
余儀なくされます。代わってトップはZENの多田選手。ベスト14秒374を引っ提げて安定した走行を重ねます。安定した走行が多田選手の持ち味
でもあり、昨年末行われたフタバ産業杯でもポイント総合優勝を果たす程。多田選手の背後にはHiroFactory Racing Family中谷選手が上がって
きて、これからこの2台のタイムのバトルが始まります。しかし、この後のストレートエンドで、ZEN多田選手がまさかのハイサイド転倒!直ぐ
に復帰するも、HiroFactory Racing Family中谷選手がトップに。その後も快調な走りで、マシンの挙動も一切乱れる事無く最後まで走り切り、
17L4'11.541、ベスト14秒509で暫定ポールタイムをマーク。ZEN多田選手は惜しくも2位、17L4'11.753ですが、ベストは14秒374をマーク。3番
手は後半追い上げを見せたFutaba F-1 Racingの森田選手。16L4'00.434ですが、ベストは1番時計の14秒220をマーク。これら3台がやや後続を
リードする格好でレースが終了します。
予選2ラウンド目
F-1クラス予選2ラウンド目。1ヒート目ではフェラーリの佐藤選手がこのラウンドでも好調でトップを走行。2番手はコンマ差の僅差でオレンジの
フタバカラー高安選手が続きます。その後、高安選手が若干ペースダウン。代わって2番手はレイトンハウスマーチの植木選手が上がってきます。そん
な中、フェラーリ佐藤選手は安定した走行を重ね、15L4'09.086、ベスト16秒343で自己ベストを更新し、総合4番手のタイムをマーク。続く2ヒート目
では、マクラーレン川崎選手、レイトンハウス根岸選手、そして、ジタンカラーの鈴木選手の三つ巴の展開。トップはキレのある走りでマクラーレン川崎
選手です。同じくマルボロカラーの小泉選手は今年還暦の最年長ドライバーながら、この白熱する2ラウンド目で自己ベストを更新する素晴らしい走りで、
後続もトップ勢に負けじとしっかり付いてきています。トップ勢では、はやりマクラーレンの川崎選手が一枚上手の速さを披露し、15L4'03.417、ベスト
16秒014でポールポジションを決めます。2位はレイトンハウスの根岸選手で、惜しくも1秒495差ですが、ベストは15秒台に迫る16秒010で決勝での巻き返
しにも期待です。3位は東京から参加のジタンカラー鈴木選手、やや前と差を開けられていますが、もう少しセッティングを詰めてこの後の決勝ラウンドも
頑張ってくれる事でしょう。
F-1スケールクラス予選2ラウンド目。ギャラリーの注目はティレル重松選手がどこまでタイムを伸ばせるかと言う事。スタートして程なく既に1ラウン
ド目のタイムを更新。その後、コーナーをどんどん攻め始め、ギャラリーからも期待の歓声が。7周目に17秒761に放り込み、何と17秒台まで自身のタイムを
押し上げ、貫禄のF-1スケールクラスポールポジションの獲得を決めます。
F-1グランプリクラス予選2ラウンド目。1周目よりFutaba F-1 Racingの森田選手がトップに浮上!先ほどのラウンドでのミスを取り返す素晴らしい
走りを見せます。しかしながら、何とインフィールドでまさかのオーバーランでクラッシュを期します。代わってまたトップに浮上してきたのは、Hiro
Factory Racing Familyの中谷選手。2番手は直ぐ後ろ、僅差でZEN多田選手が付けます。3番手はプロケミ日比野選手。レースは後半戦に突入し、先ほど
痛いミスがあった森田選手が次第に順位を上げてきますが、4分のコール!トップは粘り勝ちのHiroFactory Racing Family中谷選手。HRF10Xもここにきて
素晴らしい安定感のある走りを披露しています。17L4'09.105、ベスト14秒333でポールポジションを獲得。2位は0.079秒差で、ZEN多田選手、ベストは14秒
317。3番手は追い上げが素晴らしかったFutaba F-1 Racig森田選手で、17L4'10.490、ベストは何と14秒193にまで上げています。続く決勝はどこまでトップ
争いに加われるか注目です。
■予選順位■
F-1クラス
1位 | 川崎 明洋 | 2R15L4'03.417
| 2位 | 根岸 裕幸 | 2R15L4'04.912
| 3位 | 鈴木 和史 | 1R15L4'08.818
| 4位 | 佐藤 大洋 | 2R15L4'09.086
| 5位 | 植木 俊博 | 2R15L4'10.708
| 6位 | 高安 理寛 | 2R15L4'12.312
| 7位 | 吉田 順一 | 2R14L4'01.147
| 8位 | 重松 隆一 | 2R14L4'07.666
| 9位 | 小泉 栄 | 2R14L4'07.977
| 10位 | 秋葉 勝利 | 1R14L4'10.544
| 11位 | 木田 治紀 | 1R 8L2'45.524
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F-1スケールクラス
1位 | 重松 隆一 (TYRL-01) | 2R17.761
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F-1グランプリクラス
1位 | 中谷 洋信 (HRF) | 2R17L4'09.105
| 2位 | 多田 秀樹 (ZEN) | 2R17L4'09.184
| 3位 | 森田 栄俊 (FUR) | 2R17L4'10.490
| 4位 | 木下 真実 (HRF) | 2R16L4'00.683
| 5位 | 日比野 達也(PCM) | 1R16L4'04.834
| 6位 | 野尻 行信 (TMC) | 1R16L4'10.496
| 7位 | 朝日 雄一郎(TMC) | 2R15L4'12.420
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