F1RCGP レースリポート


第4戦 F1RCGP2014 in Tokushima
BIG+3 RC CIRCUIT 2014年4月13日(日)


天気:雨(屋外)、気温:15.4℃、湿度:54%、路面温度:16.2℃

 F1RCGP2014 Round4が場所を四国徳島に移り、徳島県小松島市に店舗を構えるBIG+3 RC CIRCUIT(ビッグプラススリー・アールシー・サーキット)で行われ ました。ここ四国地方でもF-1が例年以上に非常に盛り上がっており、フォーミュラ四国(Formula Shikoku)シリーズが今年発足し、記念すべき第1戦が3/16(日) に同サーキットで開催される程です。BIG+3 RC CIRCUITは、ラジコンカー専用サーキットとして、2001年にオープン。2007年のリニューアルオープンを経て、ハ イグリップ&ハイスピード、1周235mのビッグコースに生まれ変わりました。バックストレートは46m、フラット細粒アスファルト舗装です。また、メインのコー スとは別に、ドリフトファン必見のドリフト専用コースも完備。日中から夕方以降もRCカーのジャンルを問わず多くのRCファンで賑わいを見せています。隣接 するショップは、青いコンテナが目印。店頭には、タミヤ、京商、ヨコモ、無限、HPI、三和、双葉、KO等、各社商品ラインナップも充実しており、万全の 態勢です。店員さんは川野店長夫婦2名。全日本選手権でも活躍を見せる川野貴義店長の的確なアドバイスで、常連さんも入門者も気兼ねなくRCをエンジョイ できるのが最大の魅力です。
 今大会はSSCC GTクラスも併催と言う事になり、F-1も含めてダイレクトカーの祭典とも言うべき大会となります。四国地方を中心としてスポンジタイヤのダイ レクトドライブのラジコンが流行っており、1/12サイズのGTカーもF-1と肩を並べ人気の一角を占めるカテゴリー。今年はF1RCGPA&SSCCA主催の24時間耐久レース もBIG+3 RC CIRCUITで初開催を予定しています。
 当日の参加人数は、GT-2ローカルクラス:5名、F-1ローカルクラス:13名、F-1クラス:14名、F-1スケールクラス:4名、F-1GPクラス:7チーム、9名、合計45 名のエントリーでした。四国の熱いF-1ファンを中心に、中京、近畿、関東勢も加わり、非常に多くの選手が参加。中でも2013年スケールクラスワールドチャン ピオン芳之内選手、2012-2013年度F-1ワールドチャンピオン、PAPER MOONの黒田選手が今季初参戦し、会場を盛り上げました。また、今大会から大きく変わった レギュレーションにより、スピードダウンが図られ、各クラスセッティングの共有性がUPした事も大きなトピックとして挙げられます。スピードが抑えられた分、 パワーソースよりもよりマシンのセッティングに時間を費やすことができ、参加選手の負担も減った様です。また、コントロールタイヤとして安定した品質を誇 るZENのタイや支給が、\2,500から\2,000に値下げになりました。4月から消費税8%に増税され、大会費も遠征費もユーザーにとっては負担増を強いられますので 、少しでもトータルコストを抑えられる様にと、ZENとF1RCGPAで調整した決定価格になります。今後もF-1ファンがより良い環境でイコールコンディションのレー スができるように配慮して行きますので、料金プランも含めた色々な改革にご期待下さい。


プラクティスDay
 毎年天候が危ぶまれる四国・徳島大会ですが、今年も土曜日の練習日は晴れ、日曜日の大会日は雨の予報。しかし、情報によりますと明日日曜日の降水確率は 下がっているとの話もあるので、この日は殆どのドライバーがドライセットでセットを煮詰めています。選手の一部にはレイン用マシンも傍らに置き、いつ雨に なっても準備万端の状態の人もいます。プラクティス日当日は朝から徳島・高知・愛媛勢をはじめとする多くのエントラントがコースに集結。加えて、遠征組が 到着し、千葉からはZEN橋本選手、名古屋からはPAPER MOON黒田選手、山田選手、滋賀からはHiroFactory Racing Family中谷選手、木下選手等も登場です。屋外 の広いコースでまだ雲は薄く、雨は降ってきそうに無い状況の下、各選手気合いの入ったセッティング、ドライビングが行われている模様。今大会からレギュレ ーションが大幅に変わり、全体的にマシンスピードが遅くなり、扱いやすくなっています。F-1クラスはギヤ比がタイヤに合わせF103タイヤが93/31、F104タイヤ が93/30、F-1スケールクラスはモーターがブラシレス25.5Tになりスピードと加速感が抑えられています。F-1グランプリクラスは17.5Tモーターから21.5Tに変更 され、このクラスも相当マシンスピードが抑えられました。グランプリクラスはギヤ比は自由ですので、スパーの小型化(約84T)&ピニオン(Over40T)の大型化 により指数は80〜90を超える値にまでなっている様です。メカ系では当然ながらアンプは全クラスにノンブーストタイプが義務付けられます。また、F-1ローカル クラスはF-1クラスに似ていますが、BIG+3オリジナル21.5Tモーターがコントロールされ、ギヤ比はBIG+3 RC CIRCUITのコースサイズに合わせ、やや高めの設定と なっています。この様に大きくレギュレーションが変わり初大会となるので、これまでの勢力図が変わる可能性もあり、非常に面白いレースが期待されます。午 後は夕方を過ぎた頃より軽い雨がパラパラと降りだし、路面はウェットになります。ここでウェット対策を施したマシンが続々と登場し、ウェットセットをトラ イしますが、所々乾いた路面が残る状態のウェット路面はグリップがいまいちで、なかなか苦戦を強いられている様子です。
 練習走行の後は運営スタッフ、選手総出でバナー貼りが行われ、今回はメインバナーを各スポンサーが1枚に収まった特大バナーが準備され、作業時間もかな り短縮されました。バナー製作会社はデザイン会社でもあるPRO2.stn。操縦台にも丁度良いサイズで、非常に評判が良かったです。明日のレースは雨の可能性も ありますが、何とか天候も持ってくれて誰もが満足するレースになって欲しいものです。


大会当日
 大会当日の朝、空は厚い雲に覆われて今にも雨が降り出しそうな雲行きです。しかし、路面はまだ完全ドライ。このまま何とか天候が持ち、ドライコンディシ ョンでレースが始まるかと思いきや、無情にも雨がポツポツと舞い降ります。こうなると各選手一斉にスポンジタイヤからゴムタイヤに切り替えて、練習走行開 始。ウェットセットへの切り替え時間も考慮し、練習走行時間も少し延長され、室内の運営スペースも確保される中、ウェットレースへの準備が急ピッチで着々 と行われます。コース上では早くもウェットとは思えない程のコーナーリングスピードを披露する選手が現れ、F1RCGPに参加する選手のウェットへの対応能力の 高さが伺えます。中でもキャメルカラーの合田選手、ティレル芳之内選手等、四国を代表する雨を得意とする選手、そして、名古屋のスペシャリスト、日比野選 手、重松選手もハイペースで走行を重ねています。各選手の防水対策は多種に渡り、ゴム風船や、タッパーにメカを入れる選手、サランラップで車ごとラッピン グする選手等、ピットを歩いて見て回るだけで非常に参考になります。また、ウェットセットでは車高の調整が重要と言う事で、細かくセッティングしている選 手が多く見受けられました。また、タイヤに溝を掘ったり、フロントタイヤにミニのラジアルを履いたりする選手も見られ、各選手ありとあらゆる可能性を模索 している模様。練習走行時間を終え、その後のドライバーズミーティングでは、競技委員長の木津氏よりウェット宣言が正式になされ、今年初の屋外レースがウ ェットの下で開催となります。通常であれば、ウェットコンディションではポイントレースになるのですが、今回は時間が押し気味でレース開始時間が遅くなっ た事で、予選ラウンドが2ラウンドのみになる事と、雨が安定して絶え間なく降り続く予報であり、コンディションが安定していると言う観点から、予選は通常 のドライコンディションと同じくベストリザルトを採用する事となりました。ウェットでのベストリザルトなので、各選手安定した走行で完走すれば良いだけで はなく、攻めの走りが求められます。グランプリクラスでは、総合ポイントランキングで上位を走るHiroFactory Racing Family中谷選手、木下選手、そして、 前大会で1,2フィニッシュを果たし好調のZEN橋本選手を含め、実力者が華麗なウェットドライビングのテクニックをどの様に披露してくれるのか、非常に楽しみ な所です。


予選1ラウンド目
 GT-2ローカルクラス予選1ラウンド目。GTクラスは雨の為各選手走行を見合わせる中、磯部選手が気合の入った走りで走行を重ね、10L4'25.293でトップゴー ル、暫定ポールポジションを獲得。磯部選手はベテランらしい落ち着きのある走りで雨の中完走し、周りの選手に対しても刺激を与えた事でしょう。
 F-1ローカルクラス予選1ラウンド目。1ヒート目ではウィリアムズ大崎選手が電機系のトラブルを抱える中、マクラーレン高平選手がリアグリップもしっか り確保し、抜群のセッティングとドライビングでぶっちぎりのトップゴール。11L4'01.941、ベスト21秒437で総合2番手タイムとなります。続くヒートでは、雨 の合田とも言うべきか、キャメルカラーの合田選手が他車を寄せ付けない圧倒的な走りで、12L4'15.326、ベスト19秒501を叩き出し、暫定ポールポジションを 獲得します。第3ヒートでは、ホワイト・レッドのグラデーションカラーの吉本選手が慎重な走りで走行を重ね、他車が次々とミスする中、9L4'14.210、ベスト 27秒311で総合7位のタイムをマークします。このヒートでは高平選手が途中プロポの雨除けのビニールカバーが風で外れるアクシデントがありましたが、高平 選手は無事にヒート2位フィニッシュで終えています。
 F-1クラス予選1ラウンド目。1ヒート目ではキャメル・ロータスの合田選手がスタートから抜群の速さを見せトップを快走するも、途中のクラッシュでフロン トウィング破損のトラブル。直ぐにトップで復帰するも再びのクラッシュで、レッドブルの堺選手が代わってトップに浮上し、11L4'08.952、21秒139でトップフ ィニッシュし、暫定ポールタイムをマークします。2ヒート目はレッド・ホワイトのカラー森原選手が時折スピンしながらアグレッシブな走行でギャラリーからも 歓声が出る中、11L4'13.335、ベスト21秒423で総合3番手のタイムをマーク。3ヒート目は、ティレルの芳之内選手がスタート前にポンダーが読まないアクシデ ントを期しあえなくリタイアする中、マクラーレン高平選手が雨の中、非常に安定した走りを披露。水しぶきを上げての快走は実車の様で見応えたっぷりです。 高平選手は11L4'10.388、ベスト21秒325で総合2番手タイムをマークです。
 F-1スケールクラス予選1ラウンド目。スケールクラスは4分間のタイムアタックです。このクラスではティレル芳之内選手が先ほどのF-1クラスリタイヤのア クシデントを一蹴する素晴らしい走りでトップに立ちます。他車では磯部選手、重松選手がアグレッシブな走りで追走しますが、それを上回る華麗なテクニックで 芳之内選手は23秒210のベストで暫定ポールを獲得。2番手に重松選手、23秒617、3番手にウィリアムズ磯部選手が気合の走りで18秒535で続きます。
 F-1グランプリクラス予選1ラウンド目。このラウンドはHiroFactory Racing Family中谷選手、木下選手の2名のみのスタート。木下選手はスタート前の練習 走行中にギヤトラブルのアクシデントを抱え、波乱のスタート。代わって中谷選手はスムーズなライン取りでトップを走行。他のクラスに比べ、走行スピードが 速い分、マシンの後方からの水しぶきが一層高く舞い上がっています。木下選手はベスト20秒958と速いのですが、スピンが多い傾向にあり、中谷選手が安定した 走行で、11L4'15.632、ベスト22秒684で暫定トップタイムをマークします。2ヒート目はTEAM ALBATROSS大崎選手、ZEN橋本選手が登場。ALBATROSS大崎選手はスタ ート前に急遽タイヤ交換をする作戦を実施。スタート直後は橋本選手、大崎選手の僅差のバトルでレースは進みますが、タイヤ交換をした大崎選手のリアグリップ は高く、徐々にトップをリードし、後続との差を広げます。そして、大崎選手は10L4'10.197、ベスト23秒612で総合でも3位タイムを出してトップフィニッシュを 果たします。 




予選2ラウンド目
 GT-2ローカルクラス予選2ラウンド目。このラウンドで各クラス最終ラウンドとなるので、各選手気合の入った走りで走行を重ねます。雨は無情にも強まりを 見せる中、堺選手が巧みなライン取りで素晴らしい走りでトップゴール。10L4'21.976、ベスト25秒482をマーク。逆転でポールポジションを獲得。2位の磯部選手 は、このヒート善戦するも、惜しくも2番手フィニッシュでした。
 F-1ローカルクラス予選2ラウンド目。1ヒート目では、マクラーレン高平選手が雨で水深が深まる中、快走を見せます。リアグリップも非常に安定しており、 後続のホワイトのマシン木津選手をどんどん引き離し、10L4'19.564、ベスト23秒456でトップゴール。惜しくも1ラウンド目のタイムには及びませんが、総合2 番手を守ります。2ヒート目は、フェラーリ鎌田選手1台での走行。鎌田選手は雨用に少し車高を上げたセッティングのマシンで、水しぶきを上げて非常に果敢 にコーナーを攻めます。ゴールタイムは10L4'06.189、ベスト22秒987で、総合3番手にジャンプアップです!3ヒート目は、ベネトン高平選手が丁寧なドライブで トップに浮上すると、そのままほとんどノーミスの集中力を見せトップフィニッシュ、9L4'12.947、ベスト26秒021で、総合でも8番手から7番手に浮上しました。 2番手フィニッシュのホワイト・レッドのグラデーションカラー吉本選手は、滑りやすいリアタイヤを何とかスピンを抑えて走行し、8L4'07.931で粘りの走りで8 番手フィニッシュを果たします。このクラスポールポジションは、1ラウンド目のタイムで合田選手が獲得です。
 F-1クラス予選2ラウンド目。1ヒート目はキャメルロータスの合田選手がリアタイヤに接着剤を塗布したもので挑むも、途中でリタイヤを期します。代わって、 ホワイト・レッドのカラー古川選手がかなりセッティングが煮詰まったのか。好タイムを連発でたちまちトップに立ち、11L4'09.103、ベスト21秒626でトップゴー ル。総合でも3番手にジャンプアップします。2ヒート目、レッド・ホワイトウィングの森原選手が序盤トップ、5秒差でホワイト・レッドグラデーションの吉本 選手が続く展開。森原選手はジャイロを最大限に効かせているせいか、コーナーでややハンチング気味のマシンの挙動を見せます。徐々に後方から吉本選手が迫り、 後半になってペースアップを見せた吉本選手が10L4'06.706、ベスト22秒708でトップゴールを決めます。吉本選手は総合12番手から8番手に大きくジャンプアップし ます。続く3ヒート目では、先ほど不完全燃焼だったティレル芳之内選手が序盤から他車を寄せ付けぬ快走を果たし、ベストは唯一の19秒台をマーク。まさに雨の 中嶋を彷彿させる走りで、12L4'08.314、ベスト19秒919でポールポジションを奪取します。
 F-1スケールクラス予選2ラウンド目。このクラスでもティレル芳之内選手の好調さが変わりません。セッティングが更に煮詰まった芳之内選手のマシンはトップ を快走。レース途中に雨の中、まさかのハイサイドしそうになるくらいのグリップ力を見せ、他車を圧倒する走りで、タイムを大きく更新。ベスト20秒628でポール ポジションを獲得。一方、後続ではウィリアムズ大崎選手がメカ系トラブルでリタイヤ。2番手は重松選手が24秒891をマーク。
 F-1グランプリクラス予選2ラウンド目。1ヒート目はBIG+3 Racing川野選手も交え、非常にハイレベルな展開となります。HiroFactory Racing Family中谷選手、 木下選手、そして、BIG+3 Racing川野選手の3台が接戦のトップ争い。中盤には川野選手がミスし、トップはHiroFactory Racing Family中谷選手になります。この ラウンドの中谷選手の走りは非常にクレバーで、ラップタイムも好タイムで安定し、12L4'18.905、ベスト21秒001で大幅にタイムを更新してのポールポジションを 獲得。続く最終の2ヒート目は、PAPER MOON山田選手が早々にメカトラブルでリタイヤするサバイバルレースの様相。続いて、Prochemi日比野選手もモーターが息 継ぎするトラブルを抱え、ストップ、リタイヤとなります。そんな中、粘り強く生き残ったのは、ZEN橋本選手!ペース的には遅いですが、雨の中非常に安定した走 りで、10L4'24.552、ベスト24秒872でトップゴール!総合5番手の記録となります。




■予選順位■
GT-2ローカルクラス
1位堺 和久  2R10L4'21.976
2位磯部 靖哲 1R10L4'25.293
3位森岡 利彰 1R00L0'00.000
4位杉本 篤史 1R00L0'00.000
5位笠井 久敬 1R00L0'00.000

F-1ローカルクラス
1位合田 司  1R12L4'15.326
2位高平 誠  1R11L4'01.941
3位鎌田 和博 2R10L4'06.189
4位山根 直之 1R10L4'06.589
5位木津 裕之 1R10L4'10.894
6位大崎 隆司 1R10L4'14.834
7位高平 修二 2R 9L4'12.947
8位吉本 祐之 1R 9L4'14.201
9位森岡 利彰 1R00L0'00.000
10位吉岡 上次 1R00L0'00.000
11位杉本 篤史 1R00L0'00.000
12位笠井 久敬 1R00L0'00.000
13位岸 浩   1R00L0'00.000

F-1クラス
1位芳之内 剛 2R12L4'08.314
2位堺 和久  1R11L4'08.952
3位古川 守  2R11L4'09.103
4位高平 誠  1R11L4'10.388
5位森原 茂利 1R11L4'13.335
6位合田 司  1R11L4'18.446
7位鎌田 和博 2R10L4'05.217
8位吉本 祐之 2R10L4'06.706
9位重松 隆一 1R10L4'21.804
10位安原 誠治 1R10L4'23.227
11位高平 修二 2R 8L4'07.873
12位木津 裕之 2R 8L4'29.495
13位磯部 靖哲 1R 6L4'03.660
14位杉本 篤史 1R00L0'00.000
F-1スケールクラス
1位芳之内 剛 (TYRL-02)2R20.628
2位重松 隆一 (TYRL-01)1R23.617
3位大崎 隆司 (WILL-01)2R25.865
4位磯部 靖哲 (TYRL-03)3R28.535
F-1グランプリクラス
1位中谷 洋信 (HFR) 2R12L4'18.905
2位川野 貴義 (BI3) 2R11L4'05.368
3位木下 真実 (HFR) 1R11L4'17.096
4位大崎 隆司 (ALB) 1R10L4'10.197
5位橋本 努  (ZEN) 2R10L4'24.552
6位日比野 達也(PCM) 2R 5L2'14.728
7位山田 努  (PAM) 2R00L0'00.000
8位黒田 尚希 (PAM) 1R00L0'00.000
9位野尻 行信 (TMC) 1R00L0'00.000

決勝に向けて
 雨の中の予選ラウンドを終了し、各選手決勝への準備を始めています。予選ラウンドを走行せずにキャンセルした選手も、決勝は 走行し、少しでも上位に行ける様に細かなセッティング変更をマシンに施している様です。予選ラウンドを走った選手は、防水され たメカ類の再点検を行い、更なる防水加工を行う選手もいます。雨のレースはせっかくトップを走行しても、何かのアクシデントで リタイヤと言う可能性も高いので、いつも以上の細心の準備が必要になってきます。決勝の前には、恒例となる出走前のドライバー ズインタビューなどあり、いよいよ決勝までのカウントダウンが始まります。各選手、雨の中ではありますが、ハイレベルな展開で 会場を沸かせて貰いたいものです。なお、決勝Aメインは通常10名で行われる所、雨の為全員決勝となりました。また、F-1スケール クラスは通常であれば50Lの周回レースなのですが、こちらも雨の為8分間の周回レースで行われます。


GT-2ローカルクラスAメイン
 GT-2ローカルクラス決勝Aメインは、雨の為、決勝Aメインは行われず、予選の結果をもって決勝順位となりました。選手達はF-1クラスの各決勝に備えた様です。

F-1ローカルクラスAメイン
 F-1ローカルクラス決勝Aメイン。スタートはポールポジションから上手く抜け出したキャメルカラー合田選手がトップに立つも、ストレート真中で大きくスピン アウト。代わってトップに立ったのは、マルボロカラーの高平選手。2番手にフェラーリ鎌田選手が続く展開です。しかし、直後にマルボロ高平選手が後続を巻き 込んでスピン!雨がこんこんと降りしきる中、各選手はラップのバラつきがまだまだある様でトップは目まぐるしく変わります。ここでトップは、ライトブルーの カラー山根選手、2番手は5番グリッドからスタートのここでホワイトのカラー木津選手が上がってきます。3番手はホワイト・レッドのグラデーションカラーの 吉本選手。すると、トップを走る山根選手がインフィールドでスピン!他、電機系トラブルに見舞われストップする車もある中、ここでトップに立ったのは木津選 手!木津選手は水たまりのポジションを上手く避けて、ベテランらしいドライビングを見せています。2位は吉本選手、その差は既に20秒近くつけています。途 中ストレートで木津選手と周回遅れが絡む場面もありましたが、「木津さんがんばれ!」とギャラリーからの声援もあり何とか持ち直し、そのまま8分間集中力を 切らす事無くトップフィニッシュを決めました。タイムは21L8'20.099、ベスト22秒525で、2位を1周引き離してのゴール、嬉しいF1RCGP初優勝となりました。

F-1クラスAメイン
 F-1クラス決勝Aメイン。スタートはティレルカラー芳之内選手が素晴らしい出だし。2位争いは、ホワイト・レッドの古川選手と、レッドブルの堺選手の争いで、 古川選手が前に出ます。3番手はフェラーリ鎌田選手が続きます。トップは雨の中、非常に軽快に素晴らしい走りを披露している芳之内選手。ベストは何と20秒830 まで引き上げ、2位以下を序盤から大きく引き離します。周回遅れが出てきますが、周回遅れのパス時もラインを変えながら凄いペースで走行を重ねます。その後 も芳之内選手はハイペースで走行。レース中盤、依然としてトップは芳之内選手、2番手に鎌田選手、3番手古川選手の順で続きます。トップと2位との差はおよ そ10秒にまで開いています。そして、その後もティレル芳之内選手の独走は変わらず、結局2位に1周以上の差を築き、23L8'18.969でトップゴール、優勝を果たし ました。芳之内選手は正に雨の中嶋を彷彿とさせる素晴らしい走りとマシンセットが光りました。2位はフェラーリ鎌田選手、3位に古川選手が入賞しました。

F-1スケールクラスAメイン
 F-1スケールクラス決勝Aメイン。スタートは、ポールスタートからティレル芳之内選手が好スタート。2番手もティレル重松選手が追う展開。トップを走る 芳之内選手は、高速セクションでテールをスライドさせるも、終始安定したリアグリップを見せ、スピンはせずかなりのハイペースで雨の中を走行中。雨が降 りしきる中、レースは4分を経過し各車ピットスルーを行います。各車狭いピットレーンを巧みなステアリングワークでクリア!そしてレースは後半戦へと続 いて行きます。トップは依然としてティレル芳之内選手、2番手は重松選手、3番手は大崎選手と続くレースオーダー。6分過ぎ、4番手を走るティレル磯部 選手がメカ系のトラブルでスピードが出ないアクシデント、ここでレースをリタイヤします。トップの芳之内選手はそれを尻目にラップを20秒805まで上げ、他 車よりも4秒以上速いペースで後半になっても走行を重ねています。そして、8分のコール!芳之内選手はこのF-1スケールクラスを危なげなくトップフィニッ シュし、F-1クラスに続きスケールクラスも取り2冠を達成しました!2位はティレル重松選手、3位はウィリアムズ大崎選手が入賞です。

F-1グランプリクラスAメイン
 F-1グランプリクラス決勝Aメイン。スタートは、トップ争いが非常に激戦!2番スタートのBIG+3 Racing川野選手が、ポールスタートのHiroFactory Racing Family中谷選手に襲い掛かり、高速Sの字の先のヘアピンで川野選手がトップに浮上。2番手争いは約5台のマシンが入り乱れて行われ、大混戦の様相です。 ここで2番手に上がってきたのはTeam ZENの橋本選手!ベテランらしい粘り強い走りで上位をキープ。3番手には中谷選手、4番手は僅差でProChemiの日比野 選手が続く展開です。その後、HiroFactory Racing Family中谷選手が20秒681のベストを出し、橋本選手をパスし2番手へ。更に、トップを走行のBIG+3 Racing 川野選手にまで迫ります。そして、レースは4分を過ぎ、ここでトップ争いは中谷選手、川野選手のサイドバイサイドの大バトルに発展。雨の状況下、素晴らし いライン取りでトップ争いを演じるも、川野選手が左奥のロータリーの加速で痛恨のスピン!中谷選手が単独トップに立ちます。後続では、橋本選手、日比野選手、 黒田選手等4台で激しい3位バトルも行われます。その間も、中谷選手は安定した走りを続け、雨の中激戦のグランプリクラスの優勝を決めました!2位は惜し くも約10秒で川野選手、3位は激しい3位争いを勝ち抜いたZEN橋本選手が嬉しい入賞を果たしました。

ポディウム表彰・シャンパンファイト
 決勝のレース終了後、各クラストップ3でポディウム表彰が行われました。レース実況・アナウンスで放送委員長を務めた川野由記子委員長より 副賞の盾が授与され、激戦を上位入賞で終えた皆さんを称えます。そして、ポディウム表彰の後は、恒例となったシャンパンファイトです。今回は F-1ローカルクラスで並み居る強豪を抑えて優勝を勝ち取った、木津選手が祝杯の標的となるでしょう。各クラスの3位までの入賞者はそれぞれシャ ンパンを手に操縦台にまで駆け上がる選手もおり、雨の中大シャンパンファイトが行われました。


■決勝順位■
GT-2ローカルクラスAメイン
1位堺 和久  0L0'00.000
2位磯部 靖哲 0L0'00.000
3位森岡 利彰 0L0'00.000
4位杉本 篤史 0L0'00.000
5位笠井 久敬 0L0'00.000

F-1ローカルクラスAメイン
1位木津 裕之 21L8'20.099
2位吉本 祐之 20L8'12.799
3位高平 誠  19L8'01.613
4位鎌田 和博 19L8'13.792
5位大崎 隆司 17L8'02.270
6位合田 司  17L8'06.645
7位高平 修二 15L8'08.810
8位山根 直之 06L2'29.470
9位杉本 篤史 00L0'00.000
10位笠井 久敬 00L0'00.000
11位岸 浩   00L0'00.000
12位森岡 利彰 00L0'00.000
13位吉岡 上次 00L0'00.000

F-1クラスAメイン
1位芳之内 剛 23L8'18.969
2位鎌田 和博 22L8'22.482
3位古川 守  21L8'03.825
4位森原 茂利 21L8'13.968
5位合田 司  21L8'20.657
6位木津 裕之 21L8'21.449
7位吉本 祐之 20L8'12.256
8位重松 隆一 18L8'10.436
9位高平 修二 17L8'24.471
10位安原 誠治 16L8'05.546
11位堺 和久  10L4'31.032
12位高平 誠  02L1'12.276
13位磯部 靖哲 00L0'00.000
14位杉本 篤史 00L0'00.000
F-1スケールクラスAメイン
1位芳之内 剛 (TYRL-02)22L8'03.661
2位重松 隆一 (TYRL-01)19L8'10.710
3位大崎 隆司 (WILL-01)17L8'00.489
4位磯部 靖哲 (TYRL-03)14L6'45.542
F-1グランプリクラスAメイン
1位中谷 洋信 (HFR) 22L8'00.934
2位川野 貴義 (BI3) 22L8'10.646
3位橋本 努  (ZEN) 21L8'00.495
4位日比野 達也(PCM) 21L8'07.638
5位黒田 尚希 (PAM) 21L8'10.985
6位大崎 隆司 (ALB) 18L8'24.575
7位山田 努  (PAM) 07L5'10.095
8位木下 真実 (HFR) 00L0'00.000
9位野尻 行信 (TMC) 00L0'00.000

ベストルッキングカー賞
 ベストルッキングカー賞には、GTクラス部門では磯部選手、F-1クラス部門では鎌田選手が選出されました。それぞれが非常にオリジナルを 忠実に再現した素晴らしいディテールで、誰もが納得の作品でした。今回は雨の中のレースとなってしまいましたが、その中でも視認性も良く、 サーキット内で一際目立つ存在感のあるボディーカラーに仕上げられていました。今後もも皆さんの力作をお待ちしています。

全体表彰・抽選会
 大会の最後は全体表彰式並びに大抽選会です。雨も本降りとなり強くなってきたので、ショップ内で行われました。ショップ内では軽食と、ネスカフェアン バサダーである主催者からの温かいコーヒーサービスが行われ、雨で冷え切った選手達の体を温めます。まず全体表彰式では、参加選手一人一人に大会順位の 記された表彰カードが配られました。その後は、F1RCGP協賛メーカー各社から贈られた商品を、抽選で各選手に配られました。まだ発売していない試作商品な ど、マニアにはたまらない景品もあるので、この抽選会の時は必ずと言って良いほど盛り上がりを見せます。そして、最後は閉会式となり、競技委員長の挨拶 、そして、大会会長の挨拶も行い、この雨の中行われたF1RCGP2014 Round4 in 徳島が何とか無事に閉幕となりました。皆様雨の中本当に大変だったと思います が、本当にお疲れ様でした。


F1RCGP大会主要機材データ
 F1RCGP大会データになります。マシン、プロポ、アンプ、バッテリー、F-1グランプリクラスモーターのシェアと、全員の参加選手県名、年齢別、 そして男女比です。 次回参加される方や遠征される方等、是非とも参考になさってください。 次回行われる予定のF1RCGPは、5月25日(日)F1RCGP2014 Round5 in Chinaです。これまでインドアアスファルトサーキットであるRCIが場所を変えて リニューアルしたRCI V2での開催となります。路面はCRCカーペット舗装で、フラット且つハイグリップサーキットとして生まれ変わった同サーキット は、上海屈指のサーキットで多くのRCマニアが集う事でしょう。是非皆さんお誘い合わせの上お越しいただければと思いますので、宜しくお願いいた します。

カーシェア
プロポシェア
アンプシェア
モーターシェア
バッテリーシェア
参加選手県名
年齢層
男女比

謝辞
 本大会に参加された選手の皆様、そしてサーキットをお貸し頂いたBIG+3サーキットオーナー川野様、運営をお手伝い頂いた放送委員の川野 由記子様、車検担当等でお世話になりました、木津様、古川様等、カメラ撮影をご協力頂きました多くの皆様、沢山の協賛品のご協力を頂いたサ ポートメーカーの皆様、本当にありがとうございました。お蔭様で無事に本大会を開催する事ができました。次回も多くの参加者の皆様に喜んで 貰える様に精一杯頑張る所存ですので、応援宜しくお願いいたします。