天気:晴れ(屋内)、気温:9℃、湿度:40%、路面温度:12.5℃
F1RCGP2015のシリーズ第2戦は関東圏、茨城つくば市にある谷田部アリーナで行われました。ここ谷田部アリーナは1989年オープン
以来、ラジコンのメッカとして国内、海外からも多くの来場者を集める電動ラジコンカーの一大拠点です。2012年6月に大規模改修を終え、
今では総敷地面積5,400坪の屋内としては世界最大級の総合ラジコンレジャー施設として賑わいを見せます。敷地にはオンロードのサーキ
ットは3面、オフロード1面、クローラー走行用のスペースまである充実した内容です。オンロードのサーキットは、グリップ走行とドリ
フト走行両方に対応しており、ラジコンファンのあらゆるジャンルに対応しています。また、ラジコンを家族、友達、カップルで楽しめる
様に、周辺施設も充実。子供用の休憩スペース、バルコニーでランチもできるカフェテリア、ゲームコーナー、ゆとりあるピットスペース
等、全てにおいて最高の施設になっています。隣接するラジコンショップには、知識豊富なスタッフが在中し、親切丁寧にいつでも対応し
てくれるので、初めての利用者でも臆することなく気軽に利用できるでしょう。ショップの在庫パーツはヨコモ、タミヤを中心に各社大変
充実した品揃え。中にはここでしか手に入らない商品や格安大セールもあったりと、買い物するにも非常に魅力溢れる場所になっています。
是非皆様お誘い合わせの上お越し頂ければ幸いです。
今回F1RCGPの舞台となるのは、オンロードコース最大級となるグランプリサーキットです。昨年の大雪で、去年まであったグランプリサ
ーキットの屋根が壊れてしまった関係で、以前ドリフトコースだった場所にグランプリサーキットが移設されての開催となります。1/12電
動レーシングカーの国際レース(AOC)や1/10電動ツーリングカーのスポーツクラス全日本選手権の舞台となる事が多い同サーキットは、1周
約230m、カーペット舗装の、ハイグリップ且つハイスピードコースとなります。コースサイドはグリーン・ホワイト・イエローの縁石で統一
され、見た目にも非常に美しく、操縦台からの視認性も良好の様です。レースウィークは寒暖の差がある日が続きましたが、比較的暖かく穏
やかな小春日和に恵まれました。関東近辺の選手を中心に、和歌山県や山梨県まで幅広いF-1のファンが大勢訪れました。また、今回はJMRCA
1/12電動レーシングカー全日本関東予選、谷田部アリーナラウンドレースと併催し、ダイレクトドライブのオンロードRCファンが一堂に集
まる素晴らしいレースイベントとなりました。F1RCGPの参加人数はF-1クラス:8名、F-1スケールクラス:3名、F-1グランプリクラス:4チー
ム7名、合計18名です。各クラス、茨城県の地元勢はもとより、近県の千葉県、東京都、神奈川県、遠方からは山梨県、和歌山県、新潟県、福
島県など、他県からも多く選手が集まり、エントラントの誰もが最高の環境で1日楽しめるイベントとなりました。
プラクティスDay
前日の練習走行日は穏やかな快晴に恵まれ、各選手朝からピットエリアに集結、このイベントの為に準備してきた思い思いのマシンを手
に、早速練習走行を開始している模様。F-1クラスでは普段エンジンカーレースをメインに活動している高安選手、関東のF-1クラスでは常
に上位を争うジョーダンカラーの鈴木選手、そして福島を拠点とする川崎選手、そして高安選手が好調の様子。F-1スケールクラスではDavid
選手、高安選手が熱心にマシンセットに励んでいます。前日の練習日は昨年のスケールワールドチャンピオン重松選手は仕事の関係で来れな
いため、やや不利な状況になりつつある様です。F-1グランプリクラスはTeam ZENの多田選手が好調です。マシンは昨年末から大きな変更は
無い様ですが、モーター配線処理の低重心化、フロントウイングの小型化をメインにモデファイしています。また、対抗馬としてはFutaba F
-1 Racingの森田選手もMorotech製の6輪マシンを入念に煮詰めています。また、第1戦優勝のTeam TM Circuit野尻選手も普段の練習環境に
無い谷田部のハイグリップ感に嬉しそうに周回を重ねています。チームメイトの渡辺選手はやや苦戦中か。タイムはグランプリクラスで15秒
台中盤を出せば速い様です。夕方には路面も大分上がってきて、グリップ剤を塗っていなくてもインリフトするマシンやハイサイドするマシ
ンも出てきました。明日は1/12レーシングも走るので、路面を読む洞察力もレースを勝ち抜く上で重要になってくるでしょう。
大会当日
大会当日の朝は若干気温が下がりましたが、天候は今日も快晴です。早朝よりエントラントが続々と谷田部入りしてきます。今大会は初
めてZACのコントロールタイヤが指定の大会で、受付後にタイヤが支給され、各選手朝から早速タイヤカッティングエリアでタイヤ径を落と
しています。ベスト径は、リアが53mm、フロントが51mm位に各選手削り込んでいる模様。朝の練習走行路面は、まだ路面グリップも低く、各
マシンの動きは至ってナチュラルで操縦し易い感じに見えます。各車走行を重ねている内に次第にグリップも上がっている様で、徐々にタイ
ムアップをしてきます。昨日仕事の関係で練習できなかった重松選手は、F-1クラス、F-1スケールクラスのダブルエントリー。早速練習走行
を何度も行い、コースラインや路面コンディションを確認している様です。F-1クラスはジョーダンカラーの鈴木選手は今日も好調を維持して
います。F-1スケールクラスは打倒重松選手と、フェラーリDavid選手、マクラーレン高安選手は好調です。しかし、路面が上がるに連れ、イン
リフト気味になるのが少し気になる所です。F-1グランプリクラスは、ZEN多田選手が非常に素晴らしい好調をキープ。チームメイトの山田選手
もセッティングを共有している為、同じく好調の様子。Team TM Circuitの野尻選手、渡辺選手の2名は若干タイヤ径等の調整に迷いがある模様
で、なかなか思うようにタイムを上げられないでいます。まだ時間があるので今後のセットアップ改善に期待しましょう。
開会式では、今日司会進行を務めて下さる、谷田部アリーナの内山氏のマイクの下、記念撮影、ベストルッキングカー選考、そして、競技委
員長のタバタ・山下氏の競技説明があり、F1RCGP2015 Round2 in Yatabe Arenaの開幕です。当日はRC Magazineの小池氏が選手、取材等を行って
くれました。次号でレースレポートが載りますので、是非誌面をご覧ください。
予選1ラウンド目
F-1クラス予選1ラウンド目。序盤からジョーダンカラーの鈴木選手が飛び出します。2番手にはマルボロカラーの川崎選手。3番手には
ホワイトカラーの茂手木選手が浮上。練習では調子の良かった高安選手は、前車検でKV値3000オーバーのトラブル!急遽アンプの設定でハイ
ポイントを下げて対応しますが、メンタル的に焦ったか、序盤で他社と絡み大きくタイムロス!また、レース中盤にティレル重松選手がリタ
イヤやや荒れた展開です。レースの方は鈴木選手が序盤抜けだすと、トップをキープ。ベストは16秒817をマーク。トータルでは14L4'02.473
で暫定ポールを獲得しました。2番手はマルボロマクラーレン川崎選手、14L4'07.825、ベスト17秒124。3番手はロータス石川選手が14L4'12.
309、ベストは同クラス最速の16秒544でした。
F-1スケールクラス予選1ラウンド目。このクラスは4分間のベストラップ勝負です。出だしは各車スロースタートと思いきや、マクラーレン
高安選手がハイサイド祭りの始まりか?コーナー毎に2回転、3回転と、ひっくり返りまくりです。ここでトップに出たのは、Speed Passionの
マシンでフェラーリカラーのDavid選手。唯一の17秒台、17秒989を序盤にマーク。2番手はティレル重松選手が20秒377でつけますが、終盤に
なり慎重な走りに変わった高安選手が上手くマシンを運び、18秒146をマークし2番手に浮上。結局このラウンドは、フェラーリDavid選手が暫定
でポールポジションを獲得。
F-1グランプリクラス予選1ラウンド目。スタートは、Team ZEN多田選手がオープニングラップを取ります。2番手にTeam Futaba F-1 Racing
森田選手がすぐ後ろにつける展開。Team ZENの山田選手はレーススタート直後、スパーバックラッシュのズレによりマシンストップ!レースの方
は多田選手のZENのマシンが非常に良く走っており、終始トップを独走。ベストは15秒612を叩き出し、16L4'14.531でトップフィニッシュ。2位は
Futaba F-1 Racingの森田選手。後半に若干パワーダウンし、多田選手に先を行かれるも、16L4'15.900で、1.3秒差。ベストは15秒687です。3位は
Morotechの小池選手、15L4'05.092、ベスト16秒028と言う結果でした。TM Circuitの野尻選手、渡辺選手はミスが若干目立ち、4番手、6番手で
終わります。
予選2ラウンド目
F-1クラス予選2ラウンド目。先ほどのラウンドよりも路面も上がり、タイムアップのチャンスの最終ラウンドの2ラウンド目。先ず飛び出したのは
ジョーダンの鈴木選手、ベストは16秒144で、先ほどのラウンドのペースよりもハイペースで予選レースが展開されます。しかし、インフィールドでま
さかのミス。ここでトップに浮上したのは、イエロー・オレンジのカラーリング高安選手、2位にマルボロの川崎選手がつける展開です。トップ2台は
依然速いペースで走行中。間もなく4分を迎える時、トップ走行の高安選手がストレート入り口でまさかの転倒スタック!トップは川崎選手に代わり、
見事にマルボロ・マクラーレンの川崎選手がトップゴールし、ポールポジションを決めました。タイムは、14L4'00.426、ベストは16.869です。2番手は
鈴木選手、14L4'02.233でつけます。
F-1スケールクラス予選2ラウンド目。フェラーリのDavid選手は2周目から先程のタイムを上回る、17秒867でレースをリード、3周目にはまた17秒857
のベストを更新。しかし、マクラーレン・シルバーアローの高安選手が17秒750で自己ベストを大きく更新し、一気にトップに立つと、17秒台後半で周回
を始めます。高安選手はリアウィングを大型化して、ハイサイドを防止している模様。この作戦が効き、F-1スケールクラスは高安選手がポールポジション
を獲得。2番手はDavid選手、3番手に昨年度の世界チャンピオン重松選手が追う形になります。
F-1グランプリクラス予選2ラウンド目。スタート直後は、Team Futaba F-1 Racing森田選手がもの凄い勢いでコーナーを駆け抜け、トップになったかと
思いきや、Morotech小池選手とストレートエンドで接触。トップに浮上したのは、Morotech小池選手で、2番手にZEN多田選手。Team TM Circuit渡辺選手
はインフィールドでマシンを縁石に引っかけリタイヤ!トップ争いは、小池選手、多田選手はコンマ1秒〜2秒で手に汗握る展開です。多田選手はじりじり
と小池選手に迫り、後半1分で、多田選手がまさかのインフィールドでミス!そのままリタイヤとなります。トップは小池選手で、先ほどのラウンドのタイ
ムを大きく更新し、16L4'08.002、ベスト15秒273でポールポジションを獲得、2位は森田選手、16L4'14.105、ベスト15秒487。ミスでドロップアウトしたZEN
多田選手はそれでもベスト15秒249の最速をマークし、決勝での逆転に期待が掛かります。
■予選順位■
F-1クラス
1位 | 川崎 明洋 | 2R14L4'00.426
| 2位 | 鈴木 和史 | 2R14L4'02.233
| 3位 | 高安 理寛 | 2R14L4'06.290
| 4位 | 石川 哲治 | 2R14L4'07.923
| 5位 | 重松 隆一 | 2R13L4'00.105
| 6位 | 矢田 大基 | 2R13L4'02.377
| 7位 | 茂手木 達也 | 2R12L4'05.610
| 8位 | 木田 治紀 | 1R12L4'17.644
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F-1スケールクラス
1位 | 高安 理寛 (MCLA-01) | 2R17.750
| 2位 | David Tse (FERR-01) | 2R17.857
| 3位 | 重松 隆一 (TYRL-01) | 2R20.212
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F-1グランプリクラス
1位 | 小池 雄太 (MOR) | 2R16L4'08.002
| 2位 | 森田 栄俊 (FUR) | 2R16L4'14.105
| 3位 | 多田 秀樹 (ZEN) | 1R16L4'14.531
| 4位 | 野尻 行信 (TMC) | 2R15L4'03.520
| 5位 | 山田 眞 (ZEN) | 2R15L4'04.622
| 6位 | David Tse (FUR) | 1R15L4'16.721
| 7位 | 渡辺 正人 (TMC) | 1R14L4'07.357
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