天気:晴れ(屋内)、気温:16.5℃、湿度:43%、路面温度:13℃
F1RCGP2016のシリーズ第2戦は関東圏、茨城つくば市にある谷田部アリーナで行われました。ここ谷田部アリーナは1989年オープン
以来、ラジコンのメッカとして国内、海外からも多くの来場者を集める電動ラジコンカーの一大拠点です。2012年6月に大規模改修を終え、
今では総敷地面積5,400坪の屋内としては世界最大級の総合ラジコンレジャー施設として賑わいを見せます。敷地にはオンロードのサーキ
ットは4面、オフロード1面を備える充実した内容です。オンロードのサーキットは、グリップ走行とドリフト走行両方に対応しており、
ラジコンファンのあらゆるジャンルに対応しています。また、ラジコンを家族、友達、カップルで楽しめる様に、周辺施設も充実。子供用
の休憩スペース、バルコニーでランチもできるカフェテリア、ゲームコーナー、ゆとりあるピットスペース等、全てにおいて最高の施設に
なっています。隣接するラジコンショップには、知識豊富なスタッフが在中し、親切丁寧にいつでも対応してくれるので、初めての利用者
でも臆することなく気軽に利用できるでしょう。ショップの在庫パーツはヨコモ、タミヤを中心に各社大変充実した品揃え。中にはここで
しか手に入らない商品や格安大セールもあったりと、買い物するにも非常に魅力溢れる場所になっています。是非皆様お誘い合わせの上お
越し頂ければ幸いです。
今回F1RCGPの舞台となるのは、オンロードコース最大級となるグランプリサーキットです。このグランプリサーキットは昨年2015年にIF
MAR電動オフロード世界選手権が開催された場所。他にもAOCや数多くの国際レースも開催される伝統のコースになります。コーススペック
は1周約230m、カーペット舗装の、ハイグリップ且つハイスピードコースとなります。コースサイドはブルー・イエローの縁石で統一され、
見た目にも非常に美しく、操縦台からの視認性も良好の様です。レースウィークはやや寒さはあるものの、比較的穏やかな日和に恵まれま
した。関東近辺の選手を中心に、幅広い地域のF-1のファンが大勢訪れました。また、今回はJMRCA1/12電動レーシングカー全日本関東予選
と、谷田部アリーナラウンドレースと併催し、ダイレクトドライブのオンロードRCファンが一堂に集まる素晴らしいレースイベントとな
りました。F1RCGPの参加人数はF-1フレッシュマンクラス:4名、F-1クラス:6名、F-1スケールクラス:1名、F-1グランプリクラス:5チー
ム7名、合計18名です。各クラス、地元勢はもとより、近県の千葉県、東京都、神奈川県、遠方からは愛知県、和歌山県、新潟県、福島県な
ど、他県からも多く選手が集まりました。その中には、2015年度F-1ワールドチャンピオン多田選手の姿もありました。外は寒かったのです
が、室内コースとして名高い谷田部アリーナ。エントラントの誰もが最高の環境で1日楽しめるイベントとなりました。
プラクティスDay
前日の練習走行日は穏やかな快晴に恵まれ、各選手朝からピットエリアに集結、このイベントの為に準備してきた思い思いのマシンを手
に、早速練習走行を開始している模様。F-1クラスに参加のジョーダンカラーの鈴木選手はグランプリクラスに匹敵する程の素晴らしいいラ
ップタイムを出している模様。また、昨年度F-1ワールドチャンピオンのグランプリクラス参加のZEN多田選手は、流石の走りでトップタイ
ムをマーク。Team Futaba F-1 Racingの森田選手、高安選手のコンビは、多田選手は及ばないもの、それに近いタイムで走行を重ねています。
パワーソースはオリオンをチョイスし、新型のトリコロールブラシレスEndeavourを装着しています。Team MOROTECH Bの野尻選手は、久しぶ
りのカーペット路面で思うようにタイムが伸びず、やや苦しんでいる模様。しかし、キレのある走りは健在しています。また、夕方からはZEN
の山田選手も登場!多田選手とセッティングの情報交換をして走り出し、なかなかのタイムを出している模様。明日はZENとFutabaのTeam対決
が混戦を極めそうです。一方、明日の大会エントリー予定のMOROTECH小池選手はウィークデーに密かにこのコースで練習走行をしていた様で、
この日の練習走行には姿を現しませんでした。小池選手は去年の同大会の優勝者なのできっと明日は素晴らしいパフォーマンスを見せてくれる
事でしょう。F-1スケールクラスは愛知から参戦のティレル重松選手のみの参加となります。重松選手の仕事の都合でこの日は現れていません。
情報によると地元のカーペットコースで練習していると言う事なので、明日谷田部に来てもいきなり全開走行を見せてくれる事でしょう。
谷田部でのセッティングポイントは、路面グリップが高いため、走行中にややフロント勝ちとなり、3分過ぎからオーバーステアになるので、
その対策になります。サイドスプリングを柔らかくして、リアグリップを稼ぎ、またフロントキャンバーを若干起こすと良い様です。また、高
グリップで駆動負荷も大きい為、ワーソース系も1セルリポサイズではなく、ショートリポサイズの比較的高容量タイプのバッテリーを搭載し、
後半のパワーの落ちを軽減している選手が多い様です。
練習走行後、運営スタッフはバナー貼りを終え、レーシングムードも高まります。明日のレースはどのようなバトルが見れるか、今から非常
に楽しみです!
大会当日
大会当日の朝は気温は予想程下がらず、天候は今日も快晴です。早朝よりエントラントが続々と谷田部入りしてきます。受付でZACのコントロ
ールタイヤを支給された選手から、続々とプラクティスの為にコースインして行きます。タイヤ径はだいたい50mm〜52mm位に調整する選手が多い
模様。朝の練習走行路面は、まだ路面グリップも低く、各マシンの動きはナチュラルで操縦し易い感じに見えます。各車走行を重ねている内に次
第に路面グリップも上がっている様で、徐々にタイムアップをしてきますが、フロントが引っかかる感じになり操縦が難しくなっている模様。昨
日仕事の関係で練習できなかった重松選手は、F-1クラス、F-1スケールクラスのダブルエントリーです。早速練習走行を行い、コースラインや路
面コンディションを確認している様です。地元でのカーペットの練習が効いた様で出だしから良く走っている様です。F-1クラスはジョーダンカラ
ーの鈴木選手が今日も好調を維持しています。また、本日より会場入りした作佐部選手も指定モーターをレンタルしてコースイン!マシンはヨコ
モ製でカーペット&スポンジ仕様にモデファイドしてあります。50mmを下回るかなり小径のタイヤも装着で来る様です。F-1グランプリクラスは、
ZEN多田選手が非常に素晴らしい好調をキープ。しかし、本日より登場のMOROTECH小池選手もハイペースで走行。この2台は今の所一歩抜きに出て
いる感があります。それに後れを取ってなかなか調子が大きく上向かないTeam Futaba F-1 Racingの森田選手、高安選手。何とかこの最後の練習
で調子を取り戻してほしい所です。MOROTECH B野尻選手はこの日は昨日より大分好調の様子。トップ争いに絡める程のタイムだ出だした様です。
開会式では、本日司会進行を務めて下さる谷田部アリーナの鈴木氏のマイクの下、記念撮影、ベストルッキングカー選考、そして、競技委員長
の(株)タバタ・山下氏の競技説明があり、F1RCGP2016 Round2 in Yatabe Arenaの開幕です。当日はRC Magazineの小池氏が選手兼取材等を行って
くれました。次号でレースレポートが載りますので、是非誌面をご覧ください。
予選1ラウンド目
F-1フレッシュマンクラス予選1ラウンド目。1周目はシルバー・グリーンのカラーリングの野口選手がトップに立ちます。後続は2位にレッド・
ブルー・ホワイトのカラー鈴木選手がつけます。その後、鈴木選手がトップに浮上し、ハイペースで走行。レース後半まで果敢にコーナーを攻める
気合の走りで、トップゴール。タイムは、16L4'00.044、ベスト14秒319をマーク。2番手はフェラーリのカラーの佐久間選手、16L4'11.483。佐久間
選手は谷田部ではマンセル佐久間と言うニックネームを持つほど有名な選手だそうです。
F-1クラス予選1ラウンド目。序盤からジョーダンカラーの鈴木選手が飛び出します。2番手にはタイレルの6輪マシン佐藤選手が続きます。その
2台の差は非常に僅差でのバトル!約0.6秒しか差がない状態です。レースは後半になるとジョーダン鈴木選手が徐々に後続との差を広げに掛かります。
鈴木選手のマシンは特にストレートは速いわけではなく、コーナーとコーナーの繋ぎ方が非常にスムーズです。25.5Tの非力なモーターだけに、この
様なドライビングは後半の熱ダレも抑えられて良い結果に繋がる様です。結局このラウンドは鈴木選手がトップゴール、タイムは17L4'04.872、ベスト
14秒055。ベストラップは2位の佐藤選手がマーク、14秒040でした。
F-1スケールクラス予選1ラウンド目。このクラスは4分間のベストラップで争われます。今回はティレル重松選手1名でのレースとなります。重松
選手は先ずは1周目、17秒台からのスタート。その後、徐々にペースアップを図り、自己ベスト更新を狙います。しかし、ここで重松選手のティレルの
マシンのギヤノイズが若干うるさくなります。そんな中、重松選手は果敢にコースを攻め、17秒130のベストをマーク。しかし、ストレートでまさかのク
ラッシュを期し、あえなく途中リタイヤとなってしまいました。
F-1グランプリクラス予選1ラウンド目。スタートは、ZEN多田選手、MOROTECH小池選手の順で1周目をクリア。その後は、MOROTECH小池選手がトップ
に浮上。小池選手のマシンはコーナーリングが非常にスムーズで、まったく失速感が無く、かなりセットも決まっている模様。2番手ZEN多田選手は小池
選手を追うもややステアリングが切れすぎて不安定な動きを見せています。一方、小池選手のマシンはTRIONのパワーソースがフル装備されている模様。
ストレートも良く伸び、タイムは19L4'08.229、ベスト12秒898でトップゴール。2位はZEN多田選手、19L4'08.539、ベスト12秒773。以下、18LでFutaba
F-1 Racing森田選手と続きます。
予選2ラウンド目
F-1フレッシュマンクラス予選2ラウンド目。このラウンドでも、レッド・ブルー・ホワイトの3色カラーの鈴木選手がトップ。かなり好調な様子で、
非常にペースも速く、後続をどんどん引き離して行きます。2位にゴムタイヤを装着するウィリアムズ岩井選手が追いますが、差は広がる一方。結局
このラウンドのタイムは1ラウンド目には及びませんでしたが、1、2ラウンドを鈴木選手が征し、16L4'03.027でポールポジションを獲得。ベストラッ
プはこのラウンド鈴木選手が13秒875まで上げてきました。
F-1クラス予選2ラウンド目。このラウンドでもジョーダンカラーの鈴木和史選手がトップを走行。2番手はタイレル櫻井選手が続きます。同じくタイ
レルの佐藤選手は序盤の転倒で大きく順位を下げてしまいます。トップは依然として鈴木選手、1.5秒差で櫻井選手が追う展開です。トップ走行の鈴木選手
はライン取りも非常に丁寧で、若干パイロンに乗る場面もありますが、かなりペースが速い模様。そして、2位に1秒142の差をつけ、トップは鈴木選手、
17L4'04.075、ベスト13秒978でポールポジション獲得です。
F-1スケールクラス予選2ラウンド目。ティレル重松選手の一人旅のレース。このラウンドでは、2周目に早くも16秒台に突入。その後、ハイサイドを
繰り返し、かなりマシンのメカニカルグリップが高いことを伺わせます。そして、9周目に自己ベストとなる15秒992をたたき出し、重松選手がスケールク
ラスポールポジションを決めました。
F-1グランプリクラス予選2ラウンド目。序盤トップに立ったのは、ZEN多田選手。前のラウンドの2位ゴールがかなり悔しかったのが、このラウンドは
非常に気合の入った走りを披露。2番手はMOROTECH小池選手がぴったりマーク。トップの多田選手のマシンはこのラウンド非常に良く曲がっており、好ラッ
プを連発している模様。多田選手は前を走る小池選手をパスし、そのままどんどん差を広げて、19L4'04.768、ベスト12秒684でポールポジションを奪取しま
す。2位は小池選手、19L4'06.200、ベスト12秒711。19Lは5名の選手が突入する、非常にハイレベルな展開となりました。
■予選順位■
F-1フレッシュマンクラス
1位 | 鈴木 淳 | 1R16L4'00.044
| 2位 | 岩田 圭太 | 2R16L4'06.158
| 3位 | 佐久間 大蔵 | 1R16L4'11.483
| 4位 | 野口 真吾 | 2R14L4'07.242
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F-1クラス
1位 | 鈴木 和史 | 2R17L4'04.075
| 2位 | 櫻井 博 | 2R17L4'05.217
| 3位 | 佐藤 大洋 | 1R17L4'06.396
| 4位 | 飯塚 望 | 2R17L4'06.657
| 5位 | 作佐部 肇 | 2R17L4'07.794
| 6位 | 重松 隆一 | 2R16L4'14.823
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F-1スケールクラス
1位 | 重松 隆一 (TYRL-01) | 2R15.922
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F-1グランプリクラス
1位 | 多田 秀樹 (ZEN) | 2R19L4'04.768
| 2位 | 小池 雄太 (MOR) | 2R19L4'06.200
| 3位 | 野尻 行信 (MOB) | 2R19L4'09.367
| 4位 | 山田 眞 (ZEN) | 2R19L4'10.736
| 5位 | 森田 栄俊 (FUT) | 2R19L4'12.256
| 6位 | 高安 理寛 (FUT) | 2R18L4'01.209
| 7位 | 茂手木 達也(MTK) | 2R17L4'13.568
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