F1RCGP レースリポート


第3戦 F1RCGP2016 in Fukuoka
NEXTER CIRCUIT 2016年3月13日(日)


天気:曇り(屋外)、気温:13℃、湿度:46%、路面温度:12℃

 F1RCGP2016シリーズ第3戦は場所を福岡県北九州市に移し、今年1月に小倉北区に移転したばっかりのNexterサーキットで行われました。 ここNexterサーキットは2009年F1RCGP初年度開幕戦を行った歴史と伝統を兼ね備えたサーキットになります。初年度は同じ小倉北区の東港で 外コースでのオープン、そして屋根が付き、その後、西港に移転。そしてその西港のサーキットの営業を去年で終え、今年新生Nexterサーキッ トが原点の外コースのサーキットとして1月25日にリニューアルオープンが行われました。だんだんコースの規模が縮小しているものの、オー ナーである堤氏のラジコンに対する情熱と、常連さんなどエンドユーザーの憩いの場を提供し続ける事への思いで頑張って続けているサーキッ トの1つです。昨今のホビーRC全体の不況により、サーキットやショップが閉まったりする中、本当に素晴らしい事です。
会場となる新生Nexterサーキットは、運営母体である堤デザイン会社ビル3階の屋上のサーキットになります。ここは古くから自社ブランド 製品PRO2.stnと言うパーツの簡易的なテストコースとして利用していた物をリノベーションしてできたコースになります。コースサイドには 屋根付きでエアコン完備ののピットエリアが備え付けられ、その隣にはテーブル・チェアーが並べられ、Nexterサーキット独特のゆったりとし た時間が流れる和やかな雰囲気が伝わってきます。2階は本業のデザイン会社の事務所がメインではありますが、脇に隣接するかたちでサーキ ット受付、ショップが置かれ、コンパクトに非常に良くまとまっています。駐車場は1階にあります。レース等で参加者が多い日も近所にも駐 車スペースがあるとの事で、万全の体制を取っています。ショップ・サーキットの担当は菊田氏。自身でもラジコンをやられる他、実車カート の超エキスパートドライバーでもあり、若干20歳ながら将来が楽しみなドライバーであります。菊田氏は親しみやすいキャラクターで、これま でのサーキット業務を一手に引き受け、他の従業員の皆さんのサポートも受けながら、やる事、覚えることが沢山。しかし、持ち前のガッツで このサーキットを仕上げ、常連さんや新規のお客さんにも物腰の柔らかくユーザーサービスを提供しています。Nexterサーキットは何年経って も基本コンセプトであるエンジョイRCは変わりません。皆さんも是非ご家族連れ、お友達連れで遊びに来てくださいね。
 サーキットは非常にコンパクト且つテクニカルなレイアウト。1周の距離は約90mのコースで、路面は中目のコンクリートになります。今回は F-1フレッシュマンクラス、F-1グランプリクラスは行われず、代わりに最近ユーザー急増中のミニクラスがNexterミニクラスとして特別に行わ れました。このNexterミニクラスは大会主宰である北澤氏も特別に参戦、場内を盛り上げました。
レース当日の参加人数はミニクラス:15名、F-1クラス:9名、F-1スケールクラス:3名、合計27名です。地元の選手を中心に、遠くは山口県や 愛知県からも参戦がありました。この時期、季節がら黄砂が舞っていますが、路面グリップは思った以上に良く、また、心配されていた雨も何 とかギリギリ降らずに楽しいレースが繰り広げられました。

プラクティスDay
 前日の練習走行日は暖かく、穏やかな天気になりました。午前中より明日のレースに向けての参加者が続々と会場に訪れます。今回は特別ミニ クラスがあると言う事で、先ずは路面の感触を確かめるようにミニからコースインする選手が多くいました。その後、続々とF-1マシンがコースイ ン。今回の特別規定として、ギヤ比を5.0以上にしなければならないルールが加えられ、スピードが穏やかでよりスケール感のある走行になってい ます。コースを仕切るパイロンは、意外にコーナーの奥まで配置されているので、少し大きめにマシンの頭を振らないと直ぐに足を掛けてしまう危 険性も含んでいます。各選手慎重なライン取りで走行ラインを確認しています。F-1クラスは菊田選手が非常に好調の様です。ストレートスピードも 良く伸び、コーナースピードも他車を圧倒しています。菊田選手はまだこの大会で優勝した事がないと言う事で、今回は相当気合が入っている様です。 その他、地元の大町選手や西島選手も徐々にペースを上げて走行してきています。西島選手はF-1クラスと一緒にF-1スケールクラスにもエントリー。 F-1クラスは6輪のタイレルで、F-1スケールクラスはマクラーレンでの参戦です。走行の度にセッティングを微妙に変えて、この日の終わりにはかな りハイペースで走行していました。特別レースのNexterミニクラスは、末選手、大町選手が揃って好調の様子。コースサイズとマシンサイズが非常に マッチして、かなり面白いレースになりそうです。大会会長の北澤氏は菊田選手のミニをレンタルして参戦する為に、この日の最後に1パック走行。 ベストタイムは大町選手達に及ばないものの、何とかレースにはなる感じです。全体的にタイム差は少ないので、明日は接近戦が予想される事でしょう。
 練習走行が終わると、実行委員の菊田氏の下、コンピューターに選手名の入力や、タイヤのマーキングなどを行いました。初めてのコース、初めて のイベント主催と言う事で色々大変ですが、皆さんの協力も得ていよいよ明日F1RCGP2016 Round3 in Fukuoka NEXTER CIRCUITが開幕です!

大会当日
 大会当日は昨日の練習走行日より気温が下がり、肌寒い空気です。朝7時から続々と、エントラントが集まり、受付を済ませ、早くもコースイン。 非常に和やかな雰囲気の下、ピットも笑い声が絶えません。F-1クラスでは大町選手がフロントタイヤが外れるアクシデントがあり、直ぐに緊急ピッ トで修復に忙しそうです。昨日名古屋から夕方到着したティレル重松選手は、コースに合わせてステアリング舵角を多めに取り、今日は非常に好調な ラップで周回を重ねています。路面コンディションも安定して良さそうなので、レースでは更なる好ラップが期待できる事でしょう。また、今日から 来場の紅一点の松尾玲奈選手も会場入り。メカニックを務める上村選手によると、セッティングもかなり良くなってきている模様。弟の松尾レオ選手 と一緒に、ガッツのある走りに期待です。今大会は女性2名が参戦の上、家族連れも多く、非常に和やかな雰囲気の下でレースが行われそうです。雨 も心配されるので、なるべく早め早めのレーススケジュールで進行して行きたいと思います。
 練習走行後は開会式、記念撮影、ベストルッキングカー賞の選定を行い、菊田競技委員長よりレースレギュレーション説明等があり、いよいよ大会 が始まります。放送委員長には、松尾選手のお父さん、松尾宏忠氏がレースを全面的にバックアップして頂き、心強い限りです。各選手日頃の練習の 成果を十分に発揮して頂き、ベストなリザルトを出して貰いたいものです。

予選1ラウンド目
 Nexterミニクラス予選1ラウンド目。1ヒート目は、イエロー・ホワイトカラーの西島選手がトップ。2位グリーンカラーの中村選手が追います。トップ 西島選手はアグレッシブにコーナーを攻め、後続を引き離しに掛かります。特に、コース右側のシケインをかなり直進的に駆け抜け、鋭い走りを見せます。 後続はややクラッシュがあり、荒れ模様。レース後半になってもトップは西島選手で、2位に約6秒差を付けて走行。17L4'05.565、ベスト13秒922で西島 選手がトップゴールを決めます。2ヒート目は、スタートからクラッシュ有で大混戦。この混戦を抜け出したのは、イエロー・ブラックカラーの松尾レオ 選手。2番手にホワイトのカラー大町選手、そして、3番手にゴールドのマシン北澤選手が続きます。その後、3台は急接近。そして、松尾レオ選手がミスで 後退。代わって大町選手がトップに浮上。その後、大町選手は周回遅れに絡み、北澤選手がトップに浮上。度重なるトップ交代の末、北澤選手が17L4'04.128、 ベスト13秒292でゴール。暫定ポールタイムとなります。総合2位は1ヒート目の西島選手です。
 F-1スケールクラス予選1ラウンド目。先ず1周目、早くもティレル重松選手が15秒台に突入!各車ややドリフト気味の走行を見せているので、路面グ リップはまだ低い模様。その後、マクラーレン西島選手は13秒9までベストを上げます。西島選手のドライビングの特徴として、セナ足の様なアクセルワ ーク。この路面グリップがまだ低い状況で、抜群のトラクションを稼いでいる模様。その後、西島選手はタイムをさらに更新し、13秒665をマークし、こ のラウンドのトップゴールを決めます。後続では、イエロー・ブラック・レッドのマシンの西選手も自己ベストの14秒台に乗せ、14秒397で2番手のポジ ション。重松選手も14秒台に乗せ、14秒672をマークしました。
 F-1クラス予選1ラウンド目。1ヒート目は、ダークレッドのカラーの中村選手が序盤からトップを走行。中村選手のマシンは、TRF101W。2番手にピン ク・ホワイトのカラーリングの松尾玲奈選手が続きます。トップの中村選手は、ややリアグリップが低い動きを見せ、ふらついている間に松尾選手がトップ に浮上。その後もかなり快調にトップを走行中、インフィールドでまさかのミス!再び中村選手がトップに浮上します。後半になり松尾選手が13秒793の ベストラップを出しながら追い上げるも、中村選手が粘りの走りで逃げ切り、17L4'06.857、ベスト13秒977でトップゴール。2ヒート目は、ピンク・パープル・ ホワイトのカラーの榊原選手が序盤トップをリード。細かいステアリング操作で、コーナー1つ1つをクリア。2番手はイタリアンカラーの上村選手。 上村選手はややアンダー気味な挙動を見せています。ベストは榊原選手が13秒1、上村選手が13秒2で走行。各車殆どミスのない走りで、トップは榊原選手 が18L4'05.496、ベスト13秒183でここまでの暫定トップでゴール。3ヒート目、オレンジ・ホワイト・ブラックカラーの菊田選手がいきなり13秒台でレースが スタート。素晴らしいライン取りで、どんどんペースを上げて行きます。そして、ベストは何と12秒台、12秒797まで上げ、一人異次元の走行を見せます。 2番手はイエロー・レッドのカラーリングの大町選手。大町選手も好調なのですが、菊田選手のペースが速くついて行くのがやっとの状況。そして、菊田 選手が暫定ポールタイムとなる、19L4'08.249、ベスト12秒797でトップゴールを決めます。


予選2ラウンド目
 Nexterミニクラス予選2ラウンド目。1ヒート目、イエロー・ホワイトのカラー西島選手がまたスタートの混戦を抜け出しトップに浮上。2番手はグリーン のカラー中村選手がつけます。トップ勢数台は等間隔で走行をしていたが、トップの西島選手がラップ遅れに絡みややタイムロスを期します。トップは依然 と西島選手ですが、後半2位争いに、中村選手とイタリアンカラー上村選手が激しいバトル。その間、西島選手が逃げ切り、17L4'12.309でトップゴール。2 ヒート目は、スタートでゴールドのカラー北澤選手が電源が入らないトラブルで大きく後退。トップは、グリーン・レッドカラーの山崎選手、続いてホワイト カラーの大町選手が追う展開。コースの至る所でクラッシュ音が相次ぐ荒れて展開を見せます。トップ争いは山崎選手、大町選手の僅差の争い。後方から徐々に 北澤選手が追い上げるも、トップ争いには加われない。後半は大町選手がペースを上げ、18L4'13.888、ベスト13秒434で逆転暫定ポールを獲得。
 F-1スケールクラス予選2ラウンド目。マクラーレンの西島選手が序盤トップ。このラウンドも西島選手、鋭いアクセルワークで後続に差を付けます。2番手は ティレル重松選手が付けるも、その差はなかなか縮まらない模様。その間、イエロー・ブラック・レッドのカラー西選手もベストを塗り替える素晴らしい走りを 見せます。そんな中、終始トップタイムをマークしたのはマクラーレン西島選手で、13秒825のベストで1ラウンド目のタイムには及びませんでしたがトップを 守ります。
 F-1クラス予選2ラウンド目。1ヒート目、ピンク・ホワイトのカラー松尾玲奈選手がトップに浮上!2番手ダークレッドカラーの中村選手。このラウンドは 松尾選手がいつも以上に安定したラップで周回を刻んでいる様です。トップ松尾選手、ベスト13秒6台までラップを上げてきます。マシンのリアグリップもかなり 向上した様子で、かなり楽に走らせている感があります。そして、松尾選手は2位に1ラップ差で、18L4'12.838、ベスト13秒695でトップフィニッシュを飾ります。 総合5番手のタイムです。2ヒート目、トップはタイレル西島選手、2位ピンク・パープル・ホワイトカラーの榊原選手と続きます。イタリアンカラーの上村選手 は、ミスが重なり下位に沈みます。レース中盤、トップはインフィールドで西島選手を交わした榊原選手に交代。その後、榊原選手はペースアップし、ベスト13秒 3まで上げてきます。後方からは上村選手が13秒2をマークして追いかけますが、ミス数が多くなかなか追いつきません。そして、そのまま榊原選手が18L4'09.000、 ベスト13秒383でトップゴール。3ヒート目は、トップはオレンジ・ブラック・ホワイトカラーの菊田選手。このラウンドでも好ラップを連発です。2番手のイエロー・ レッドのカラー大町選手との差はどんどん広がりを見せます。3位走行は、オレンジ・イエロー・ブラックのカラー松尾レオ選手。レオ選手は3位ながらも自己ベス トを更新しての好走を見せています。そんな中、トップは菊田選手、かなりハイアベレージで安定し、自己ベスト更新の19L4'07.111、ベスト12秒727をマークし、暫 定ポールを守ります。


予選3ラウンド目
 Nexterミニクラス予選3ラウンド目。1ヒート目、スタートは大混乱の幕開け。トップはレッド・ゴールドの安中ケント選手。2位グリーンのカラー中村 選手、3位に西島選手がつけます。安中選手、このラウンドにきて、かなり好調な走りを見せています。しかし後方からは中村選手がじりじり接近。ストレ ートで安中選手を交わしトップに浮上。その後、中村選手はシケインでミス。イエロー・ホワイトカラーの西島選手がトップに躍り出ます。トップ争いは3台 で激しく行われ、最後までトップを守ったのは西島選手、17L4'11.029でゴールです。2ヒート目、スタートはゴールドのマシン北澤選手が混乱を抜け出しトッ プに浮上。2番手はホワイトのマシン大町選手がつけます。大町選手は自己ベスト付近で走行するも、シケインでミス。その間も、北澤選手はペースを守り、 ほぼノーミスでトップゴール。18L4'07.491、ベスト13秒248でポールポジションを獲得します。
 F-1スケールクラス予選3ラウンド目。マクラーレンの西島選手が序盤で13秒9をマーク。その後方では、西選手が14秒2まで上げます。また、何名かの選手は ピットインの練習を行い、決勝に備えた走りをしています。トップは依然として西島選手、ラップの方は13秒5まで上げてきて、自己ベストを更新しながらラッ プを重ねます。そして、全選手がこの3ラウンド目にタイムを更新し、トップタイムでポールポジションを獲得したのは、西島選手で13秒585でした。
 F-1クラス予選3ラウンド目。1ヒート目、ピンク・ホワイトのカラー松尾選手がトップ。2番手はダークレッドの中村選手、今回はかなり好調なペースで 走行し、僅差で前の松尾選手に食らい付いています。2者のタイムは0.2秒程の差。それでも松尾選手は終始冷静な走りが光り、トップゴール。2ヒート目は、 ピンク・パープル・ホワイトのカラー榊原選手が序盤トップ。快調にペースを上げ、13秒5のベストを序盤でマーク。後続では、イタリアンカラーの上村選手が ピットイン。マシンにトラブルを抱えている様で下位に沈みます。その間も、トップは榊原選手で13秒2までラップを上げて、自己ベスト更新となる18L4'03.351 でトップゴール。3ヒート目は、序盤から菊田選手がこのラウンドも飛ばします。2番手はイエロー・レッドのマシン大町選手、3位はオレンジ・イエロー・ブ ラックの松尾レオ選手が続きます。菊田選手は12秒台を出してペースを上げ、かなり快調な走り。そして今回も19周に入れ、19L4'08.524、ベスト12秒800でポー ルポジションを獲得します。


■予選順位■
Nexterミニクラス
1位北澤 秀郎 3R18L4'07.491
2位大町 健造 2R18L4'13.888
3位山崎 雅義 2R17L4'04.433
4位西島 浩史 1R17L4'05.565
5位松尾 玲奈 3R17L4'11.305
6位中村 清貴 1R17L4'11.737
7位上村 泰一郎3R16L4'00.063
8位西 健太郎 3R16L4'03.000
9位末 雷蔵  3R16L4'07.501
10位安中 ケント3R16L4'09.309
11位松尾 レオ 1R16L4'11.230
12位山田 正俊 3R16L4'15.649
13位中西 亮太 2R15L4'03.825
14位堤 早苗  3R15L4'09.601

F-1スケールクラス
1位西島 浩史 (MCLA-02)3R13.585
2位西 健太郎 (YELW-01)3R14.219
5位重松 隆一 (TYRL-01)3R14.276

F-1クラス
1位菊田 悟   2R19L4'07.111
2位榊原 英雄  3R18L4'03.351
3位大町 健造  2R18L4'05.499
4位上村 泰一郎 1R18L4'09.327
5位松尾 玲奈  2R18L4'12.838
6位西島 浩史  2R17L4'00.359
7位中村 清貴  1R17L4'06.857
8位松尾 レオ  3R17L4'11.602
9位重松 隆一  3R16L4'08.267

決勝に向けて
 途中マイクのトラブル等もありましたが、皆さんの協力のお蔭で何とか時間通りに全予選ラウンドを終了しました。空もどんよりと曇って来たので 速めに決勝ラウンドを行いたい所です。各選手予選の余韻も冷めやらぬ内に決勝ラウンドの準備に忙しそうです。まだ雨は降っていないので、ドライ 路面、コントロールタイヤ用のセッティングですが、長丁場の決勝に備えギヤ比やウィングの角度を細かく調整している模様。特にF-1スケールクラス は50周の周回レースで途中にピットインがあります。ピットエリアに上手く停止できる様にブレーキの調整等も必須事項になってきます。そんな中、空 は雲がどんどん厚くなってきます。運営スタッフもこの決勝ラウンドが終わるまでは雨に降られない事を祈るばかりです。

Nexterミニクラス決勝Bメイン
 Nexterミニクラス決勝Bメイン。スタートは序盤の混乱を上手く交わしたホワイト・ブラックカラーの中西選手がトップを走行。2番手にブルー・ホワイ トのカラー山田選手が付ける格好です。序盤の混乱で下位に沈んだイエロー・ブラックカラーの松尾レオ選手がやや焦りが目立つ走行で、小さいミスが多い 模様。トップは依然として中西選手で、徐々に2位以下の差を広げに掛かります。中西選手は初のメイン優勝に向けて、ギャラリーからも大きな声援が飛び ます。そして、残りは30秒を切った所で2位以下大差をつけて、万全の態勢でトップゴールを果たします。2番手は序盤の混戦でかなり厳しい戦いに追い やられた松尾レオ選手。最後まで諦めないガッツのある走りが非常に印象的でした。

■決勝順位■
NexterミニクラスBメイン
1位中西 亮太 25L6'13.305
2位松尾 レオ 24L6'04.163
3位山田 正俊 24L6'14.053
4位堤 早苗  21L6'09.932

Nexterミニクラス決勝Aメイン
 Nexterミニクラス決勝Aメイン。スタートはポールスタートのゴールドのカラー北澤選手がスタートの混乱に巻き込まれ大きく後退。トップはグリーン・ レッドのカラー山崎選手が浮上。しかし、シケインでミスし、ここでホワイトのカラー大町選手がトップに躍り出ます。2位以下は大混戦でしたが、2番手 に北澤選手がペースを上げて上がってきます。周回遅れも非常に多い中、トップ2台は3位以下を大きく離して走行。優勝争いはほぼこの2台に絞られてき ます。そしてレース後半、大町選手がトップを逃げますが、2番手北澤選手が徐々にその差を詰めてきます。そして、北澤選手が大町選手のすぐ後ろまで来た 時に、インフィールドで何と大町選手が転倒!ここでトップに立った北澤選手が逃げ切るかと思いきや、最終ラップ、シケインで大町選手が北澤選手を気合の 走りでパスし、何と大逆転で大町選手が優勝を勝ち取りました。

F-1スケールクラス決勝Aメイン
 F-1スケールクラス決勝Aメイン。50周の周回レースで争われます。スタートは各車素晴らしいスタート。序盤はトップマクラーレン西島選手、2番手にイエ ロー・ブラック・レッドの西選手、3番手にティレル重松選手が続きます。その後、3位を走るティレル重松選手がスタックし、トップ争いから置いて行かれ ます。その後、西選手もインフィールドで転倒!トップの西島選手はかなり楽な展開になります。トップは依然マクラーレン西島選手、2番手にはティレル重松 選手が上がってきます。先ほどまで2番手の西選手はミスが立て続けに重なり大きくタイムロスをしていた模様。そして、各車20周をクリアし、ピットイン をし始めます。マクラーレン西島選手が最初にピットするも、白線を踏んでしまうアクシデント!ピットイン時はピットロードの白線を踏むと再度ピットをやり 直ししなければなりません。そして、西島選手は再びピットインし、ピットクリアとなります。そして、その後はティレル重松選手がピット!こちらはピットス ルーを選択し、2回のピットスルーをそつなくこなして行きました。その次は、西選手がピットイン。西選手はピットストップ1回を選択し、見事クリアします。 そんな中、西島選手がトップに浮上。西島選手はレース後半にペースアップを図ります。しかし、西島選手はペースを上げすぎたか、ストレートエンドでまさか のクラッシュ!2番手の西選手が迫り、2台のトップ争いが激化します。その後、僅差のバトルがしばらく続くも、最終的には西選手がインフィールドで痛恨の ミスを期し、西島選手が粘りの走りでトップゴール、優勝を勝ち取りました!このレース、全車50周で周回遅れなしと言う非常にレベルの拮抗した争いとなりま した。

F-1クラス決勝Aメイン
 F-1クラス決勝Aメイン。スタートから快調にトップを走行するのは、ポールからスタートの菊田選手。2番手はその直ぐ後ろにピンク・パープルホワイトのカ ラー榊原選手、3番手はイタリアンカラーの上村選手が続きます。トップの菊田選手は徐々に後続との差を広げに掛かります。一方、2位争いは僅差で白熱し、 榊原選手と上村選手はコンマ差のバトルを展開。その後、2位争いの2台はインフィールドで2台揃ってミスしスタックします。マーシャルに助けられて復帰す るも、ここで2番手に上村選手が浮上します。2番手の上村選手はその後トップを走る菊田選手を追うも、その差は大きく開いています。そんな中、上村選手が ミスし、2番手に再び榊原選手が浮上します。レースは後半戦。空はどんより曇り、ぽつぽつと小雨が降ってくる状況。トップを走行するのは依然として菊田選手 で、2番手に2周のつけて堂々のトップゴールを果たします。2番手は壮絶な2番手争いを征し、榊原選手が入賞、3位は上村選手でした。雨もぎりぎり酷くなら ずに終わり、スタッフ一同ホッと肩を撫で下ろしたレースとなりました。

ポディウム表彰
 各クラスのトップ3による表彰が行われました。今回も各クラス非常に見応えたっぷりのレースにギャラリーからは多くの歓声が飛んでいたのが印象的でした。 和やかな中でのこの様なレースは本当に良いものです。各クラスの入賞者には盾の授与が行われました。入賞者の皆さん、それ以外の皆さんも本当にお疲れさま でした。
■決勝順位■
NexterミニクラスAメイン
1位大町 健造 26L6'11.545
2位北澤 秀郎 26L6'12.832
3位松尾 玲奈 24L6'04.664
4位山崎 雅義 24L6'08.358
5位西 健太郎 24L6'13.277
6位中村 清貴 24L6'14.052
7位西島 浩史 23L6'02.000
8位安中 ケント23L6'09.969
9位末 雷蔵  22L6'04.890
10位上村 泰一郎21L6'30.363

F-1スケールクラスAメイン
1位西島 浩史 (MCLA-02)50L12'23.453
2位西 健太郎 (YELW-01)50L12'32.568
3位重松 隆一 (TYRL-01)50L12'34.885

F-1クラスAメイン
1位菊田 悟   37L8'07.993
2位榊原 英雄  35L8'06.230
3位上村 泰一郎 35L8'13.659
4位大町 健造  34L8'04.585
5位西島 浩史  33L8'04.285
6位松尾 玲奈  33L8'10.235
7位中村 清貴  32L8'06.803
8位松尾 レオ  31L8'07.664
9位重松 隆一  31L8'12.867

ベストルッキングカー賞
 ベストルッキングカー賞には、地元のエキスパートドライバーである中村選手のマシンが選出されました。マシンはTRF101W。ボディーは赤がメイン のグラデーションが掛かった凝ったものとなっております。全体の配色のバランスと、シックな大人の感じが漂う素晴らしいデザインになっており、 非常に良く仕上がっていました。今後も皆さんの力作をお待ちしています。

全体表彰・抽選会
 大会の最後は全体表彰式および大抽選会です。この頃には先ほどまで降らなかった雨も降ってきて、雨脚も強まってきます。全員室内のピットに移動 し行われます。まず全体表彰式では、参加者全員に表彰カードの授与が行われ主催者より皆さん一人一人に労いの言葉が掛けられます。その後大抽選会 へと進みます。大抽選会では協賛各メーカーより頂いた協賛品を参加者に抽選で配り、参加者の皆さん一様に笑顔があふれます。欲しいものを獲得でき た人、そうでない人もF-1やラジコンのお宝グッズの話題に花を咲かせ、商品を交換したり、各選手同士で輪が広がっている様です。その後、競技委員長 の菊田氏の挨拶、大会会長の北澤氏の挨拶があり、F1RCGP 2016 Round3 in Fukuoka Nexter Circuit大会が閉幕となりました。協力頂いた方々、本当にあ りがとうございました。今後も皆様でF-1の大会を盛り上げ、思い出に残る楽しいイベントにして行きましょう!

F1RCGP大会主要機材データ
 F1RCGP大会データになります。マシン、プロポ、アンプ、バッテリー、F-1グランプリクラスモーターのシェアと、全員の参加選手県名、年齢別、 そして男女比です。 次回参加される方、遠征される方、是非とも参考になさってください。
 次回行われる予定のF1RCGP2016 Round4は、2週間後に開催になります、3月27日(日)徳島グランプリです。四国のF-1のメッカと言われるBIG+3 Circuit大会になりますので、多くのF-1フリークが地元を中心に集まる事でしょう。また、雨が多い事でも知られる徳島大会ですが、雨の高速バトル も非常に迫力があって見応えがあります。是非皆様お誘い合わせの上ご来場、ご参加お待ちしております。

カーシェア
プロポシェア
アンプシェア
モーターシェア
バッテリーシェア
参加選手県名
年齢層
男女比

謝辞
 本大会に参加された選手の皆様、そしてサーキットをお貸し頂いたサーキットオーナー堤様、運営をお手伝い頂いた各実行委員長の菊田様、 西様、山崎様、そしてその他多くのサーキットスタッフの皆様、多くの協賛品のご協力を頂いたスポンサー・サポートメーカーの皆様、本当 にありがとうございました。お蔭様で無事に本大会を開催する事ができました。まだ多く残るシーズンも、参加者の皆様に喜んで貰える様に精 一杯頑張る所存ですので、今後も応援宜しくお願いいたします。