天気:曇り(屋外)、気温:13℃、湿度:46%、路面温度:12℃
F1RCGP2016シリーズ第3戦は場所を福岡県北九州市に移し、今年1月に小倉北区に移転したばっかりのNexterサーキットで行われました。
ここNexterサーキットは2009年F1RCGP初年度開幕戦を行った歴史と伝統を兼ね備えたサーキットになります。初年度は同じ小倉北区の東港で
外コースでのオープン、そして屋根が付き、その後、西港に移転。そしてその西港のサーキットの営業を去年で終え、今年新生Nexterサーキッ
トが原点の外コースのサーキットとして1月25日にリニューアルオープンが行われました。だんだんコースの規模が縮小しているものの、オー
ナーである堤氏のラジコンに対する情熱と、常連さんなどエンドユーザーの憩いの場を提供し続ける事への思いで頑張って続けているサーキッ
トの1つです。昨今のホビーRC全体の不況により、サーキットやショップが閉まったりする中、本当に素晴らしい事です。
会場となる新生Nexterサーキットは、運営母体である堤デザイン会社ビル3階の屋上のサーキットになります。ここは古くから自社ブランド
製品PRO2.stnと言うパーツの簡易的なテストコースとして利用していた物をリノベーションしてできたコースになります。コースサイドには
屋根付きでエアコン完備ののピットエリアが備え付けられ、その隣にはテーブル・チェアーが並べられ、Nexterサーキット独特のゆったりとし
た時間が流れる和やかな雰囲気が伝わってきます。2階は本業のデザイン会社の事務所がメインではありますが、脇に隣接するかたちでサーキ
ット受付、ショップが置かれ、コンパクトに非常に良くまとまっています。駐車場は1階にあります。レース等で参加者が多い日も近所にも駐
車スペースがあるとの事で、万全の体制を取っています。ショップ・サーキットの担当は菊田氏。自身でもラジコンをやられる他、実車カート
の超エキスパートドライバーでもあり、若干20歳ながら将来が楽しみなドライバーであります。菊田氏は親しみやすいキャラクターで、これま
でのサーキット業務を一手に引き受け、他の従業員の皆さんのサポートも受けながら、やる事、覚えることが沢山。しかし、持ち前のガッツで
このサーキットを仕上げ、常連さんや新規のお客さんにも物腰の柔らかくユーザーサービスを提供しています。Nexterサーキットは何年経って
も基本コンセプトであるエンジョイRCは変わりません。皆さんも是非ご家族連れ、お友達連れで遊びに来てくださいね。
サーキットは非常にコンパクト且つテクニカルなレイアウト。1周の距離は約90mのコースで、路面は中目のコンクリートになります。今回は
F-1フレッシュマンクラス、F-1グランプリクラスは行われず、代わりに最近ユーザー急増中のミニクラスがNexterミニクラスとして特別に行わ
れました。このNexterミニクラスは大会主宰である北澤氏も特別に参戦、場内を盛り上げました。
レース当日の参加人数はミニクラス:15名、F-1クラス:9名、F-1スケールクラス:3名、合計27名です。地元の選手を中心に、遠くは山口県や
愛知県からも参戦がありました。この時期、季節がら黄砂が舞っていますが、路面グリップは思った以上に良く、また、心配されていた雨も何
とかギリギリ降らずに楽しいレースが繰り広げられました。
プラクティスDay
前日の練習走行日は暖かく、穏やかな天気になりました。午前中より明日のレースに向けての参加者が続々と会場に訪れます。今回は特別ミニ
クラスがあると言う事で、先ずは路面の感触を確かめるようにミニからコースインする選手が多くいました。その後、続々とF-1マシンがコースイ
ン。今回の特別規定として、ギヤ比を5.0以上にしなければならないルールが加えられ、スピードが穏やかでよりスケール感のある走行になってい
ます。コースを仕切るパイロンは、意外にコーナーの奥まで配置されているので、少し大きめにマシンの頭を振らないと直ぐに足を掛けてしまう危
険性も含んでいます。各選手慎重なライン取りで走行ラインを確認しています。F-1クラスは菊田選手が非常に好調の様です。ストレートスピードも
良く伸び、コーナースピードも他車を圧倒しています。菊田選手はまだこの大会で優勝した事がないと言う事で、今回は相当気合が入っている様です。
その他、地元の大町選手や西島選手も徐々にペースを上げて走行してきています。西島選手はF-1クラスと一緒にF-1スケールクラスにもエントリー。
F-1クラスは6輪のタイレルで、F-1スケールクラスはマクラーレンでの参戦です。走行の度にセッティングを微妙に変えて、この日の終わりにはかな
りハイペースで走行していました。特別レースのNexterミニクラスは、末選手、大町選手が揃って好調の様子。コースサイズとマシンサイズが非常に
マッチして、かなり面白いレースになりそうです。大会会長の北澤氏は菊田選手のミニをレンタルして参戦する為に、この日の最後に1パック走行。
ベストタイムは大町選手達に及ばないものの、何とかレースにはなる感じです。全体的にタイム差は少ないので、明日は接近戦が予想される事でしょう。
練習走行が終わると、実行委員の菊田氏の下、コンピューターに選手名の入力や、タイヤのマーキングなどを行いました。初めてのコース、初めて
のイベント主催と言う事で色々大変ですが、皆さんの協力も得ていよいよ明日F1RCGP2016 Round3 in Fukuoka NEXTER CIRCUITが開幕です!
大会当日
大会当日は昨日の練習走行日より気温が下がり、肌寒い空気です。朝7時から続々と、エントラントが集まり、受付を済ませ、早くもコースイン。
非常に和やかな雰囲気の下、ピットも笑い声が絶えません。F-1クラスでは大町選手がフロントタイヤが外れるアクシデントがあり、直ぐに緊急ピッ
トで修復に忙しそうです。昨日名古屋から夕方到着したティレル重松選手は、コースに合わせてステアリング舵角を多めに取り、今日は非常に好調な
ラップで周回を重ねています。路面コンディションも安定して良さそうなので、レースでは更なる好ラップが期待できる事でしょう。また、今日から
来場の紅一点の松尾玲奈選手も会場入り。メカニックを務める上村選手によると、セッティングもかなり良くなってきている模様。弟の松尾レオ選手
と一緒に、ガッツのある走りに期待です。今大会は女性2名が参戦の上、家族連れも多く、非常に和やかな雰囲気の下でレースが行われそうです。雨
も心配されるので、なるべく早め早めのレーススケジュールで進行して行きたいと思います。
練習走行後は開会式、記念撮影、ベストルッキングカー賞の選定を行い、菊田競技委員長よりレースレギュレーション説明等があり、いよいよ大会
が始まります。放送委員長には、松尾選手のお父さん、松尾宏忠氏がレースを全面的にバックアップして頂き、心強い限りです。各選手日頃の練習の
成果を十分に発揮して頂き、ベストなリザルトを出して貰いたいものです。
予選1ラウンド目
Nexterミニクラス予選1ラウンド目。1ヒート目は、イエロー・ホワイトカラーの西島選手がトップ。2位グリーンカラーの中村選手が追います。トップ
西島選手はアグレッシブにコーナーを攻め、後続を引き離しに掛かります。特に、コース右側のシケインをかなり直進的に駆け抜け、鋭い走りを見せます。
後続はややクラッシュがあり、荒れ模様。レース後半になってもトップは西島選手で、2位に約6秒差を付けて走行。17L4'05.565、ベスト13秒922で西島
選手がトップゴールを決めます。2ヒート目は、スタートからクラッシュ有で大混戦。この混戦を抜け出したのは、イエロー・ブラックカラーの松尾レオ
選手。2番手にホワイトのカラー大町選手、そして、3番手にゴールドのマシン北澤選手が続きます。その後、3台は急接近。そして、松尾レオ選手がミスで
後退。代わって大町選手がトップに浮上。その後、大町選手は周回遅れに絡み、北澤選手がトップに浮上。度重なるトップ交代の末、北澤選手が17L4'04.128、
ベスト13秒292でゴール。暫定ポールタイムとなります。総合2位は1ヒート目の西島選手です。
F-1スケールクラス予選1ラウンド目。先ず1周目、早くもティレル重松選手が15秒台に突入!各車ややドリフト気味の走行を見せているので、路面グ
リップはまだ低い模様。その後、マクラーレン西島選手は13秒9までベストを上げます。西島選手のドライビングの特徴として、セナ足の様なアクセルワ
ーク。この路面グリップがまだ低い状況で、抜群のトラクションを稼いでいる模様。その後、西島選手はタイムをさらに更新し、13秒665をマークし、こ
のラウンドのトップゴールを決めます。後続では、イエロー・ブラック・レッドのマシンの西選手も自己ベストの14秒台に乗せ、14秒397で2番手のポジ
ション。重松選手も14秒台に乗せ、14秒672をマークしました。
F-1クラス予選1ラウンド目。1ヒート目は、ダークレッドのカラーの中村選手が序盤からトップを走行。中村選手のマシンは、TRF101W。2番手にピン
ク・ホワイトのカラーリングの松尾玲奈選手が続きます。トップの中村選手は、ややリアグリップが低い動きを見せ、ふらついている間に松尾選手がトップ
に浮上。その後もかなり快調にトップを走行中、インフィールドでまさかのミス!再び中村選手がトップに浮上します。後半になり松尾選手が13秒793の
ベストラップを出しながら追い上げるも、中村選手が粘りの走りで逃げ切り、17L4'06.857、ベスト13秒977でトップゴール。2ヒート目は、ピンク・パープル・
ホワイトのカラーの榊原選手が序盤トップをリード。細かいステアリング操作で、コーナー1つ1つをクリア。2番手はイタリアンカラーの上村選手。
上村選手はややアンダー気味な挙動を見せています。ベストは榊原選手が13秒1、上村選手が13秒2で走行。各車殆どミスのない走りで、トップは榊原選手
が18L4'05.496、ベスト13秒183でここまでの暫定トップでゴール。3ヒート目、オレンジ・ホワイト・ブラックカラーの菊田選手がいきなり13秒台でレースが
スタート。素晴らしいライン取りで、どんどんペースを上げて行きます。そして、ベストは何と12秒台、12秒797まで上げ、一人異次元の走行を見せます。
2番手はイエロー・レッドのカラーリングの大町選手。大町選手も好調なのですが、菊田選手のペースが速くついて行くのがやっとの状況。そして、菊田
選手が暫定ポールタイムとなる、19L4'08.249、ベスト12秒797でトップゴールを決めます。
予選2ラウンド目
Nexterミニクラス予選2ラウンド目。1ヒート目、イエロー・ホワイトのカラー西島選手がまたスタートの混戦を抜け出しトップに浮上。2番手はグリーン
のカラー中村選手がつけます。トップ勢数台は等間隔で走行をしていたが、トップの西島選手がラップ遅れに絡みややタイムロスを期します。トップは依然
と西島選手ですが、後半2位争いに、中村選手とイタリアンカラー上村選手が激しいバトル。その間、西島選手が逃げ切り、17L4'12.309でトップゴール。2
ヒート目は、スタートでゴールドのカラー北澤選手が電源が入らないトラブルで大きく後退。トップは、グリーン・レッドカラーの山崎選手、続いてホワイト
カラーの大町選手が追う展開。コースの至る所でクラッシュ音が相次ぐ荒れて展開を見せます。トップ争いは山崎選手、大町選手の僅差の争い。後方から徐々に
北澤選手が追い上げるも、トップ争いには加われない。後半は大町選手がペースを上げ、18L4'13.888、ベスト13秒434で逆転暫定ポールを獲得。
F-1スケールクラス予選2ラウンド目。マクラーレンの西島選手が序盤トップ。このラウンドも西島選手、鋭いアクセルワークで後続に差を付けます。2番手は
ティレル重松選手が付けるも、その差はなかなか縮まらない模様。その間、イエロー・ブラック・レッドのカラー西選手もベストを塗り替える素晴らしい走りを
見せます。そんな中、終始トップタイムをマークしたのはマクラーレン西島選手で、13秒825のベストで1ラウンド目のタイムには及びませんでしたがトップを
守ります。
F-1クラス予選2ラウンド目。1ヒート目、ピンク・ホワイトのカラー松尾玲奈選手がトップに浮上!2番手ダークレッドカラーの中村選手。このラウンドは
松尾選手がいつも以上に安定したラップで周回を刻んでいる様です。トップ松尾選手、ベスト13秒6台までラップを上げてきます。マシンのリアグリップもかなり
向上した様子で、かなり楽に走らせている感があります。そして、松尾選手は2位に1ラップ差で、18L4'12.838、ベスト13秒695でトップフィニッシュを飾ります。
総合5番手のタイムです。2ヒート目、トップはタイレル西島選手、2位ピンク・パープル・ホワイトカラーの榊原選手と続きます。イタリアンカラーの上村選手
は、ミスが重なり下位に沈みます。レース中盤、トップはインフィールドで西島選手を交わした榊原選手に交代。その後、榊原選手はペースアップし、ベスト13秒
3まで上げてきます。後方からは上村選手が13秒2をマークして追いかけますが、ミス数が多くなかなか追いつきません。そして、そのまま榊原選手が18L4'09.000、
ベスト13秒383でトップゴール。3ヒート目は、トップはオレンジ・ブラック・ホワイトカラーの菊田選手。このラウンドでも好ラップを連発です。2番手のイエロー・
レッドのカラー大町選手との差はどんどん広がりを見せます。3位走行は、オレンジ・イエロー・ブラックのカラー松尾レオ選手。レオ選手は3位ながらも自己ベス
トを更新しての好走を見せています。そんな中、トップは菊田選手、かなりハイアベレージで安定し、自己ベスト更新の19L4'07.111、ベスト12秒727をマークし、暫
定ポールを守ります。
予選3ラウンド目
Nexterミニクラス予選3ラウンド目。1ヒート目、スタートは大混乱の幕開け。トップはレッド・ゴールドの安中ケント選手。2位グリーンのカラー中村
選手、3位に西島選手がつけます。安中選手、このラウンドにきて、かなり好調な走りを見せています。しかし後方からは中村選手がじりじり接近。ストレ
ートで安中選手を交わしトップに浮上。その後、中村選手はシケインでミス。イエロー・ホワイトカラーの西島選手がトップに躍り出ます。トップ争いは3台
で激しく行われ、最後までトップを守ったのは西島選手、17L4'11.029でゴールです。2ヒート目、スタートはゴールドのマシン北澤選手が混乱を抜け出しトッ
プに浮上。2番手はホワイトのマシン大町選手がつけます。大町選手は自己ベスト付近で走行するも、シケインでミス。その間も、北澤選手はペースを守り、
ほぼノーミスでトップゴール。18L4'07.491、ベスト13秒248でポールポジションを獲得します。
F-1スケールクラス予選3ラウンド目。マクラーレンの西島選手が序盤で13秒9をマーク。その後方では、西選手が14秒2まで上げます。また、何名かの選手は
ピットインの練習を行い、決勝に備えた走りをしています。トップは依然として西島選手、ラップの方は13秒5まで上げてきて、自己ベストを更新しながらラッ
プを重ねます。そして、全選手がこの3ラウンド目にタイムを更新し、トップタイムでポールポジションを獲得したのは、西島選手で13秒585でした。
F-1クラス予選3ラウンド目。1ヒート目、ピンク・ホワイトのカラー松尾選手がトップ。2番手はダークレッドの中村選手、今回はかなり好調なペースで
走行し、僅差で前の松尾選手に食らい付いています。2者のタイムは0.2秒程の差。それでも松尾選手は終始冷静な走りが光り、トップゴール。2ヒート目は、
ピンク・パープル・ホワイトのカラー榊原選手が序盤トップ。快調にペースを上げ、13秒5のベストを序盤でマーク。後続では、イタリアンカラーの上村選手が
ピットイン。マシンにトラブルを抱えている様で下位に沈みます。その間も、トップは榊原選手で13秒2までラップを上げて、自己ベスト更新となる18L4'03.351
でトップゴール。3ヒート目は、序盤から菊田選手がこのラウンドも飛ばします。2番手はイエロー・レッドのマシン大町選手、3位はオレンジ・イエロー・ブ
ラックの松尾レオ選手が続きます。菊田選手は12秒台を出してペースを上げ、かなり快調な走り。そして今回も19周に入れ、19L4'08.524、ベスト12秒800でポー
ルポジションを獲得します。
■予選順位■
Nexterミニクラス
1位 | 北澤 秀郎 | 3R18L4'07.491
| 2位 | 大町 健造 | 2R18L4'13.888
| 3位 | 山崎 雅義 | 2R17L4'04.433
| 4位 | 西島 浩史 | 1R17L4'05.565
| 5位 | 松尾 玲奈 | 3R17L4'11.305
| 6位 | 中村 清貴 | 1R17L4'11.737
| 7位 | 上村 泰一郎 | 3R16L4'00.063
| 8位 | 西 健太郎 | 3R16L4'03.000
| 9位 | 末 雷蔵 | 3R16L4'07.501
| 10位 | 安中 ケント | 3R16L4'09.309
| 11位 | 松尾 レオ | 1R16L4'11.230
| 12位 | 山田 正俊 | 3R16L4'15.649
| 13位 | 中西 亮太 | 2R15L4'03.825
| 14位 | 堤 早苗 | 3R15L4'09.601
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F-1スケールクラス
1位 | 西島 浩史 (MCLA-02) | 3R13.585
| 2位 | 西 健太郎 (YELW-01) | 3R14.219
| 5位 | 重松 隆一 (TYRL-01) | 3R14.276
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F-1クラス
1位 | 菊田 悟 | 2R19L4'07.111
| 2位 | 榊原 英雄 | 3R18L4'03.351
| 3位 | 大町 健造 | 2R18L4'05.499
| 4位 | 上村 泰一郎 | 1R18L4'09.327
| 5位 | 松尾 玲奈 | 2R18L4'12.838
| 6位 | 西島 浩史 | 2R17L4'00.359
| 7位 | 中村 清貴 | 1R17L4'06.857
| 8位 | 松尾 レオ | 3R17L4'11.602
| 9位 | 重松 隆一 | 3R16L4'08.267
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