天気:晴れ(屋外)、気温:20.1℃、湿度:33%、路面温度:22℃
F1RCGP2016 Round4は場所を四国の徳島県に移し、徳島県小松島市に店舗を構えるBIG+3 RC CIRCUIT(ビッグプラススリー・アールシー・サーキット)で行
われました。ここ四国は毎回熱いF-1ファンが集う日本屈指のステージになります。会場となるここBIG+3 RC CIRCUITは、ラジコンカー専用サーキットとして、
2001年にオープン。2007年のリニューアルオープンを経て、ハイグリップ&ハイスピード、1周235mのビッグコースに生まれ変わりました。バックストレートは46m、
フラット細粒アスファルト舗装です。また、メインのコースとは別に、ドリフトファンの為にドリフト専用コースも完備。日中から夕方以降もRCカーのジャンルを
問わず多くのRCファンで賑わいを見せています。隣接するショップは、青いコンテナが目印。店頭には、タミヤ、京商、ヨコモ、無限、HPI、三和、双葉、K
O等、各社商品ラインナップも充実しており、万全の態勢です。店員さんは川野店長夫婦2名。全日本選手権でも活躍を見せる川野貴義店長の的確なアドバイスで、
常連さんも入門者も気兼ねなくRCをエンジョイできるのが最大の魅力です。
当日の参加人数は、GTクラス:6名、F-1クラス:10名、F-1フレッシュマンクラス:1名、F-1スケールクラス:6名、F-1GPクラス:2チーム、2名、合計25名のエン
トリーでした。四国の熱いF-1ファンを中心に、中京勢も加わり多くの選手が参加。事前の天気予報では降水確率が60%を超える予報で今回も雨を予想していた選手が
多い中、何と奇跡的にレースはドライで行われ、久しぶりにドライコンディションの下、BIG+3 RC CIRCUITのトラックいっぱい使ってF-1ラジコンを満喫できた大会
となりました。
プラクティスDay
毎回天候が危ぶまれる四国・徳島大会。今大会もかなりの確率で雨天レースが予想されています。本日練習日の土曜日は1日を通して晴天に恵まれます。
しかし、ピットは早くも明日のウェットレースを想定したマシンのセットアップを始めている選手がちらほら。今朝早くから会場入りしている高知勢では、
高平誠選手、修二選手揃ってマシンの防水対策は万全と言った態勢です。愛媛から参戦の合田選手も雨を見越したセットアップに励み、愛知から参戦のスケ
ールの木下政勝選手、啓治選手、荒川選手らも既にゴムタイヤを装備している徹底ぶり。中にはゴムタイヤの当たりを取る為に走行している選手も見受けら
れます。スポンジタイヤで走る選手が少ない中、F-1クラスに参戦の古川選手は自作シャーシでかなり快調なペースで走行を重ねています。F-1フレッシュマ
ンクラスに参戦の鎌田選手も、F1RCGP初参戦ながら自慢のフェラーリのマシンを駆り好調なラップで走行。まだラインが安定しないですが、徐々に良くなっ
て来ているので、本番までには仕上がる事でしょう。また、今回特別開催のGTクラス(SSCC)は、4輪駆動ゴムタイヤと言う事で、このクラスのマシンセット
アップをしている選手も多くいました。この高速のBIG+3 RC CIRCUITのセッティングポイントは、とにかくマシンを失速させないセッティングがタイムアッ
プに直結します。アンダー過ぎず、オーバーになり過ぎない絶妙なマシンバランスをセットアップするのがポイントとなります。各選手夕暮れまで練習走行
に励み、明日のレースに備えます。運営陣も明日のレースに向けて、打ち合わせ、出場メンバーのパソコン登録、タイヤマーキングを済ませ万全の体制です。
今の所まだ天気予報は雨の降水確率は高いままですが、奇跡的な晴れを願いつつ、皆が思う存分RCをエンジョイできる様に祈るばかりです。
大会当日
大会当日の早朝は徳島市内は降っていなかったのですが、サーキット近くの小松島市に近づくにつれてポツポツと雨が。路面は濡れて完全ウェット路面へと
変貌しました。雨自体はまだ殆ど降っておらず空も明るいので、何とか乾く事に期待します。サーキットでは各選手ウェットレースの準備を着々と進めていま
す。雨のエキスパートと言うべき選手達、かなり手際良く防水対策をマシンに施しています。受付を済ませ、ウェット状態の路面で、今朝の練習走行は開始さ
れます。練習走行の路面は路面は全面濡れていますが、水膜はかなり薄く、一番難しいコンディション。風は無く、このままの状態でレースが行われるかと思
いきや、空は次第に明るくなり何と乾き始めました!天気予報は晴れを示していない状態で、こんな奇跡はすごい事です。運営側は練習走行時間を延ばし、路
面が乾くのを待つ事に。すると路面は次第に乾き、ドライ宣言の下、2016年徳島大会は開催される事になりました!ここで慌てているのが予め雨を予期してセ
ットアップしていた選手達です。急いでタイヤをコントロールタイヤにし、メカ類のラッピングを外します。そんな嬉しいドタバタもあり、加えて少し時間が
押した事もあり、予選は2ラウンドで行われる事になります。F-1フレッシュマンクラス、F-1クラス、グランプリクラスは予選4分間の周回レース。決勝は8
分間の周回レース。F-1スケールクラスは予選が4分間のタイムアタック、決勝は50周の周回レースです。競技委員長は木津氏、車検担当は毎回お馴染みの古川
氏の協力の下、レーススタートです。
当日はRC Magazineの荒川氏が取材・撮影等を行ってくれました。次号でレースレポートが載りますので、是非誌面をご覧ください。
予選1ラウンド目
GTクラス予選1ラウンド目。序盤はペトロナスカラーの小山選手がトップ。小山選手のマシン、ストレートがかなり綺麗に伸びている模様。
その後続は混戦で、パープル・レッドのカラーリング高平選手が浮上してきます。その後、高平選手は小山選手も交わしトップに躍り出ます。
高平選手のマシンは非常に安定感があり、リアグリップもしっかりしている模様。レースオーダーは高平選手、増井選手、小山選手の順でレー
スは進行。その後順位に変動は無く、トップゴールは高平選手、12L4'07.258、ベスト20秒038。
F-1フレッシュマンクラス予選1ラウンド目。フェラーリ鎌田選手1名で行われます。かなり勢いの良いキレのある走りを序盤から披露する
鎌田選手。かなりフレッシュマンらしい走りです。しかし、鎌田選手の素晴らしい所は、危うい様に見えて殆どコース上のフェンスやパイロン
に乗り上げる事無く走行できる事です。鎌田選手はラストラップでフェンスオーバーのクラッシュをしたものの、殆どクラッシュせず、見事
12L4'27.996、ベスト20秒573でトップフィニッシュ。
F-1スケールクラス予選1ラウンド目。各車スタート直後、マクラーレン木下政勝選手のマシンから異音が!スパーギアの調整ミスの模様。その
間、トップタイムをマークしたのは、フェラーリ合田選手で、20秒5をマーク。その後、合田選手は快調なペースで周回を重ね、19秒7にベスト
を引き上げます。タイムは合田選手、木下政勝選手、マルシアの木下啓治選手の順でレースは進行。そんな中、後半に合田選手が19秒494のス
ーパーラップを10Lap目に出し、暫定ポールタイムとなります。2番手はペトロナス高平選手19秒896、3番手はウィリアムズ荒川選手20秒086
でした。
F-1クラス予選1ラウンド目。1ヒート目はイエロー・ホワイトカラーの木津選手が序盤ギヤトラブルで緊急ピットを余儀なくされます。トッ
プはフェラーリ合田選手、続いてレッド・ブラックカラーの杉本選手が僅差で追う展開。その後方は、ウィリアムズ増井選手、ペトロナス高平
選手が続く。トップと2位の差は僅か0.6秒。ここで、トップに立ったのは杉本選手。T4PXをアップデートしてレーシングモードを追加してもら
ったせいか、非常に好調な走り。そして、そのままトップでゴールし、13L4'13.924、ベスト19秒135をマーク。2ヒート目は、各車1周目を終え、
ロータス高平(修二)選手、それを追うのがブラック・ホワイト・レッドに塗り分けられたマシン古川選手です。その後、古川選手がトップに浮上。
古川選手、高平選手、小山選手のオーダーでレースが流れます。古川選手のマシンは序盤不安定な動きでしたが、非常にマシングリップが増し安定
してきます。ベストは19秒079まで上げて、後続に8秒もの大差をつけて13L4'12.524でゴールし、暫定ポールを獲得。後続では、ティレル重松選手
がタイロットが外れるトラブルで残念なリタイヤとなります。
F-1グランプリクラス予選1ラウンド目。このラウンドはBIG+3 Racing Teamの川野選手が出走をキャンセルした関係で、Team ALBATROSS大崎選手
のみでのスタート。大崎選手の6輪グランプリマシンは、ここBIG+3サーキットではかなり久々の登場となります。いままで雨で、雨仕様の4輪マシ
ンがメインだったからです。大崎選手のマシンは快調にラップを重ねます。シケインんもハンドリングも軽快で、徐々にラップを上げて行った後半、
クラッシュ!インフィールドからストレートまで飛んで行き、ショートカットとみなされペナルティーストップを受けます。その後、何とか走り切り、
11L4'17.866でトップフィニッシュとなります。
予選2ラウンド目
GTクラス予選2ラウンド目。このラウンドの前に、空は曇り、若干雨がぱらつきます。しかし、直ぐに収まり路面はドライの状況です。レースオーダーは、
パープル・レッドカラー高平選手を先頭に、ブルーの杉本選手、パープルの増井選手が続きます。杉本選手はタイヤのスキール音を鳴らしながらトップ高平
選手を追いかけます。トップ2台の差は僅か0.2秒差。そんな中、インフィールドで多重クラッシュが発生!杉本選手がこれで若干タイムロスを期し、高平選
手が楽に逃げ切りトップゴール。13L4'16.599、ベスト19秒410で自己ベストを更新しポールポジションを決めました。
F-1フレッシュマンクラス予選2ラウンド目。フェラーリ鎌田選手はこのラウンドでは安定感を取り戻し、かなりハイアベレージでラップを刻みます。ギャラ
リーも注目の中、コーナーリングもスムーズに駆け抜けて行きます。そして、このラウンドで自己ベストを20秒近く更新し、12L4'07.919、ベスト20秒310を
マーク。ポールポジションを確定します。
F-1スケールクラス予選2ラウンド目。スタート後、序盤はフェラーリ合田選手、ペトロナス高平選手、マルシア木下啓治選手の順でレースが進行。各車先ほど
ぱらついた雨で、タイヤのグリップ力が若干低くなっている模様。しかし、レース後半にかけて気合の走りが見られ、全車自己ベストを更新と言う快挙。トップは
フェラーリ合田選手の出した19秒153が最速タイムとなり、続いてウィリアムズ荒川選手が19秒330と言う結果になった。
F-1クラス予選2ラウンド目。1ヒート目、スタートからレッド・ブラックカラー杉本選手、フェラーリ合田選手の順でレースが展開。3番手にはペトロナス
高平選手が続く。杉本選手のマシンは非常に好調の様子。シケインもリズム良く駆け抜けて行きます。2番手は依然合田選手で、約0.4秒後方を走行。レース後半
になると、3番手を走っていたペトロナス高平選手がペースアップ!前走の2台をパスし、何とトップに躍り出ます。そして、2位に0.066秒差を付け、13L4'
11.051、ベスト19秒080でゴール。続いて2ヒート目は、ブラック・ホワイト・レッドのカラー古川選手がトップ。続いて、ロータス高平選手、小川選手が続く展開。
古川選手のマシンは自作の4輪F-1マシン。非常にリヤトラクションが高く、ベストラップ近くのタイムで走行を重ねます。その後も後続車をどんどん引き離し、
13L4'09.124、ベストは何と18秒台に突入!18秒812でポールポジションを獲得!2番手は先ほどのヒートのトップタイムで高平選手が続きます。
F-1グランプリクラス予選2ラウンド目。このラウンドから走行のBIG+3 Racing川野選手がトップを走行。Team ALBATROSS大崎選手が2番手を走行。川野選手
のマシンはややアンダーながらも素晴らしいテクニックで好調にラップを重ねます。ベストラップは17秒台にも突入!レース後半もペースは殆ど変らず、BIG+3
Racing川野選手がそのままゴール!14L4'15.509、ベスト17秒935でポールポジションを奪取します。2番手の大崎選手も自己ベストを更新。非常にハイレベルな
争いとなりました。
■予選順位■
GTクラス
1位 | 高平 誠 | 2R13L4'16.599
| 2位 | 杉本 篤史 | 2R13L4'18.754
| 3位 | 増井 秀樹 | 2R12L4'05.118
| 4位 | 小山 慎吾 | 2R12L4'08.126
| 5位 | 高平 修二 | 2R12L4'08.178
| 6位 | 木津 裕之 | 2R12L4'09.365
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F-1フレッシュマンクラス
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F-1スケールクラス
1位 | 合田 司 (FERR-02) | 2R19.153
| 2位 | 荒川 努 (WILL-01) | 2R19.330
| 3位 | 高平 誠 (PETR-01) | 2R19.335
| 4位 | 木下 啓治 (MARU-01) | 2R19.745
| 5位 | 木下 政勝 (MCLA-01) | 2R19.747
| 6位 | 重松 隆一 (TYRL-01) | 2R20.866
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F-1
1位 | 古川 守 | 2R13L4'09.124
| 2位 | 高平 誠 | 2R13L4'11.051
| 3位 | 杉本 篤史 | 2R13L4'11.117
| 4位 | 合田 司 | 2R13L4'11.359
| 5位 | 増井 秀樹 | 2R13L4'15.439
| 6位 | 高平 修二 | 2R13L4'17.885
| 7位 | 小山 慎吾 | 2R13L4'19.290
| 8位 | 鎌田 孝 | 2R12L4'06.520
| 9位 | 木津 裕之 | 2R12L4'08.362
| 10位 | 重松 隆一 | 2R11L4'01.534
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F-1グランプリクラス
1位 | 川野 貴義 (BI3) | 2R14L4'15.509
| 3位 | 大崎 隆司 (ALB) | 2R13L4'11.522
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