F1RCGP2016シリーズの9戦目は場所を香川に移しての大会となります。例年7月下旬の真夏の大会として開催されますが、去年は台風で12 月に延期され、2年越しの夏の大会です。SPK(RC SPEED PARK KAGAWA)の愛称で知られるこの会場は、香川県高松市香川町にあり、高松空港から も程近い立地にあります。今年このSPKは、本コースとなるオンロードサーキット路面を全面改修し、ハイスピード・ハイグリップな新サーキット にリニューアルオープンしました。 RC SPEED PARK KAGAWAは、1995年夏オープンの本格派オンロードサーキットです。1999年にはJMRCA1/8エンジンレーシングカー全日本選手権が 開催されるなど、メインのオンロードのサーキットスペックは正に全日本級です。また、本コースの裏にはミニバギーコースも完備され、初心者 から上級者まで幅広い層が楽しめる施設になっています。今年リニューアルしたオンロードサーキットは、以前あった芝生が無くなり、ゼブラと グリーンにペイントされたゾーンで仕切られます。まだコースのペイント等が所々未完成ですが、見た目には非常に綺麗で、新しさを感じさせる サーキットに生まれ変わりました。そして、高松空港からも近いことから、飛行機の離発着の時は上空からコースを一望できるので、皆さんも是 非その機会があった時は気にして見て欲しいと思います。(着陸時は左側の座席の窓側からです。)路面は、中粒から細粒のアスファルトに変わ り、タイヤの減りは大きく緩和されています。1周フルコースで全長約360mの超ビッグサイズのコースになり、今回はF1RCGP用にフルコースのスペ シャルレイアウトとなります。サーキットと隣接する所にはサーキットショップがあり、ラジコン関連製品や鉄道模型までホビー商品がずらりと 並びます。SPKホビーセンターと言うだけあり、商品の品数、マニアックなセレクトには目を見張るものがあります。コースオーナーは秋山孝宏氏 、そして、父であり名誉会長の秋山雪雄氏と一緒にショップ及びサーキットを運営しており、かなりアットホームな雰囲気でのんびり楽しくラジコ ンが楽しめますので是非、香川県にお越しの際は、新生RC SPEED PARK KAGAWAに足をお運びください。 レースウィークはF1RCGPとしては珍しく、晴れの予報で夏らしい非常に暑い日差しが降り注ぎました。熱中症にも注意が要る程でしたが、皆さん 元気に夏空の下でラジコンを楽しめた様です。レース当日の参加人数は、GTクラス:4名、F-1フレッシュマンクラス:4名、F-1クラス:7名、F-1ス ケールクラス:5名、F-1グランプリクラス:4チーム4名、合計24名でした。四国を代表する地元エキスパートはもとより、名古屋や和歌山からも参 加者が集まり、大会レベルも高く、非常に高速なバトルが展開されました。F-1クラスでは合田選手、高平選手、芳之内選手を始め、F1RCGPの常連選 手が名を連ねています。F-1スケールクラスは名古屋から参戦の木下政勝選手、木下啓治両選手と荒川選手が参戦。そこに、地元勢の高平選手が迎え 撃つ格好です。最大のライバルである重松選手は今回は仕事の為欠場なので、他の選手はポイントリードできる大きなチャンスになります。グラン プリクラスは地元から久しぶりのチーム参戦となるTeamクリーミー川西選手が参戦。徳島からBIG+3川野選手も加わり、Team MOROTECH Bの野尻選手 も交え大変レベルの高い顔ぶれです。今回特別に、GTツーリングカークラスも併設されました。JMRCAストックに準じたレギュレーションで比較的扱 いやすい速度で楽しめるクラスです。また、今年から公式クラスとなったF-1フレッシュマンクラスも4名の選手がエントリーし、まだF-1に慣れてい ない選手達も思う存分F-1を楽しめたイベントとなりました。
プラクティスDay 前日の練習走行日は朝から快晴の天候です。各選手朝から続々と会場入りし、直ぐにコースイン。このプラクティスDayからF1RCGP用にフルコースレイ アウトが変更され、各選手ライン取りを確かめながらの慎重な走行から始めています。リニューアルされて最初のイベントであり、初のフルコースのコ ースレイアウトは、エンジンカー用の外周セクションと電動カー用のインフィールドセクションが入り混じる複合レイアウトとなっています。コントロ ールラインからホームストレートの後シケインをくぐり、バックストレートへ。縁石はカッティングシートでフランス国旗カラーにカラフルに塗り分け られているのですが、今実車で流行りの乗れないゼブラゾーンとなり、一定間隔で黄色いカマボコ型の段差が突き出ています。万が一高速セクションでF -1が乗り上げた際には大きくマシンが飛ぶので、各車慎重に走行をしている模様。バックストレートは非常に長く、フルスロットル区間が5秒以上続きま す。マシンのパワーとストレートの伸びがタイムに大きく直結するので、パワーソースの選定やギヤ比・指数の選定も非常に大事なファクターになりま す。ストレートを終えて高速S字、スプーンカーブを切り返し、インフィールドに向かいます。徐々にコース幅が狭くなり、電動カーセクションに入りま す。コース幅いっぱいにマシンのラインをトレースし、最終シケインに向かいます。最終シケインは一番このコースでテクニカルな部分になり、ライン を外すとタイムロスするので慎重なライン取りで攻めなければなりません。この様に、新サーキットの攻略はなかなか難しい物がありますが、新しいサ ーキットでグリップも抜群なので、各選手楽しみながらマシンセッティングを行い、セッティングトークも絶え間なく続きます。タイヤの減りに関して は、これまでの路面では1パック酷い時は3mm以上も減る状態でしたが、新舗装になってからは0.5mmも減らなくなり、経済的にも非常に良くなっています 。 F-1クラスでは高知から参戦の合田選手がお馴染みのキャメルカラーで快走を見せています。愛媛から参戦のラッキーストライクカラーの芳之内選手と ランデブー走行を重ね、お互いのマシンセッティングの違いを確認している様です。地元のエキスパート川西選手もやはりコースに慣れている分好調な タイムを叩き出しています。F-1クラスで1周35秒台が一つのタイムの目安になる模様です。名古屋から参戦の木下政勝選手、啓治選手の兄弟、荒川選手 達はスケールクラスをメインで走行。明日はスケールクラスの決勝は51周の周回レースを予定しているので、ロングランのパワーソース設定を色々とト ライしています。F-1グランプリクラス勢では、前日の練習はTeamクリーミーの川西選手のみの練習です。21.5Tのパワーユニットでスピードを出せる分、 高速セクションでクラッシュしない様に慎重な操縦が求められます。グランプリクラスは明日当日入りで、BIG+3川野選手、MOROTECH B野尻選手、そして、 Team ALBATROSS大崎が加わる予定となっています。 練習走行後は秋山店長がコース整備と、各実行委員で明日のレース準備、打ち合わせを行いました。新サーキットで初のビッグイベントとなる為、ぬか りの無い様、完璧な運営が必要となります。明日も天気は問題ないとの予報なので、参加選手の皆さんには日頃の実力を十分に出して頂いて、楽しいイベ ントにしてもらいたいと思います。
大会当日 大会当日は綺麗な夏晴れ。梅雨明け最初のF1RCGPは正にラジコン日和となりました。7時ゲートオープン後、続々と選手が集合し、受付後間もなく朝の練習 走行が開始されます。各選手昨日の調子をそのままに走行されていますが、今日から参加のTM Circuit野尻選手、Team ALBATROSS大崎選手、そして、BIG+3 Racing 川野選手などは初めてのレイアウトとなります。しかし、各選手持ち前の素晴らしい操縦センスで初めてのコースでも徐々にペースを上げて周りの選手とほぼ 互角のタイムを出すまでになっています。グランプリクラスは21.5Tのパワーを生かし、気持ち良いストレートスピードを見せていますが、スピードがあるだけ に縁石に乗ってクラッシュをするとマシンに大変ダメージを与える様です。F-1クラスは合田選手は、芳之内選手は好調。受付でモーターKv値を合わせ直した 吉本選手もモーターパワーがアップした分タイムアップをしている模様。コースのギャップは殆どなく、マシンの足回りのセッティングは去年よりもやや硬め に調整している選手が多いです。そんな中、練習走行も終了し、開会式、写真撮影、レース説明と進み、F1RCGP2016シリーズ最速となるサーキットでRound9 in Kagawa SPKが開幕となります。各選手の熱いバトルを期待しましょう。
予選1ラウンド目 F-1フレッシュマンクラス予選1ラウンド目。レース序盤はキャメルロータスのカラーの岡林選手がレースをリード。走りはかなりダイナミックな走行ラインで、 かなり好調な走行です。レース中盤になると、トップの岡林選手がインフィールドのヘアピンセクションでミス。コースのウォールに刺さってしまいます。その間 トップはマイルドセブンルノーカラーの山ア選手に代わります。山ア選手の走りはかなり慎重な走りで周回を重ねますが、レース終盤になってまさかのアンプの ヒートプロテクトが効いてストップ!路面温度が50℃となる中、マシンの照り返し温度も相当なものです。トップは岡林選手が再び奪取し、6L4'07.025、ベスト 38秒170でトップフィニッシュを決めます。 F-1クラス予選1ラウンド目、1ヒート目。フェラーリ合田選手が序盤トップを走行。いきなり36秒台の好ラップで走行を重ねます。2番手はラッキーストライク カラーの芳之内選手。芳之内選手も好調な走りを見せますが、合田選手の方が1歩リード。合田選手、その後はベストを35秒735にまで上げて快走。そして、合田 選手がそのままのペースを維持し、7L4'13.203でトップゴール。2ヒート目は、オレンジ・ブラックのカラー吉本選手、イエロー・ブラックのカラー木津選手のト ップ争いが展開。吉本選手のマシンはかなりバランスも良く好調。しかし、レース中盤にインフィールドでミスし転倒!しかし、レース序盤に築いた貯金があった ので、トップでレース復帰。その後、吉本選手がトップゴール、7L4'33.463、ベスト37秒297で総合5位の順位になります。総合トップは1ヒート目トップの合田選 手でした。 GTツーリングカークラス予選1ラウンド目。蛍光レッドのカラー大崎選手が序盤からトップをリード。ややインフィールド等でインギリギリのラインで攻め過ぎ の感がありますが、ラップは非常に速いラップで周回。2番手はホワイト・レッド・ブラックのカラー川西選手が追います。川西選手の走りはきっちりラインにマ シンを乗せるお手本の様な走り。しかし、少しパワーが出ていない為か、ラップでは大崎選手の方がリード。大崎選手はその後もペースを緩めず、34秒153のベスト を塗り替えて走行。川西選手との差を6秒以上離し、7L4'07.967でトップフィニッシュを果たします。 F-1スケールクラス予選1ラウンド目、4分間のタイムアタックで争われます。序盤は木下兄弟の1、2でトップタイムをマーク。マルシアの木下啓治選手が37秒 435を出しトップ。その後、レッドブルカラーの芳之内選手が35秒台、35秒938を叩き出しトップタイムをマーク。レース後半は各車ベスト付近で走行を重ねますが、 モーターやバッテリーの熱ダレもありなかなか思うようにタイムを上げられません。後続では、レッドブル高平選手がノーコントラブルでリタイヤ。そんな中、ト ップタイムを守り切った芳之内選手が1ラウンド目のトップタイムを決めます。 F-1グランプリクラス予選1ラウンド目。序盤はTeam MOROTECH Bの野尻選手がトップ、BIG+3川野選手は2番手を走行。野尻選手、川野選手揃って35秒台のペース で走行を重ねます。トップの野尻選手はその後徐々に後続を引き離します。2番手走行の川野選手はリアグリップがやや不足している動きを見せ、2番手に代わって フェラーリカラーのTeamクリーミー川西選手が浮上してきます。3番手に落ちた川野選手は気合で34秒台のタイムを出し追うも、トップの野尻選手も34秒台をマーク。 その後も野尻選手は順調に周回を重ね、7L4'07.584、ベスト34秒699でトップフィニッシュ。2番手川西選手とのタイム差は7.3秒でした。
予選2ラウンド目 F-1フレッシュマンクラス予選2ラウンド目。このラウンドも先ほどトップゴールのロータス岡林選手がトップを快調に走行。2番手はティレルの武田選手が 追う格好です。6輪ティレルのマシン武田選手は鋭いコーナーリングを見せますが、ややオーバーステア気味のマシンの挙動を見せ、リアのグリップがやや不足 している模様。その後、武田選手はインフィールドのフェンスにヒットし、前輪の前のフロントタイヤのロッドを破損。強アンダーになり大きくタイムを落とし ます。そんな中、終始安定した走りでトップをリードしたロータス岡林選手が7L4'23.317、ベスト36秒557でトップゴール。 F-1クラス予選2ラウンド目、1ヒート目。1周目にラッキーストライクカラー芳之内選手が高速シケインでミスし、タイムロス。トップはフェラーリ合田選手。 合田選手1周目から36秒台のタイムで周回を重ねます。ミスのあった芳之内選手はその後必死に合田選手を追いかけます。タイムを更新し、鋭いライン取りを見 せ徐々に合田選手との差を詰めます。合田選手はそのプレッシャーからか、やや挙動を乱すライン取りになります。その後、芳之内選手はインフィールドでまさ かの縁石に乗りクラッシュ!これで楽になった合田選手は、そのままペースを維持し、自己ベスト更新となる7L4'13.124、ベスト35秒920でトップフィニッシュを 果たします。2ヒート目は、レース序盤からフェラーリ鎌田選手がストレートスピードが遅く、何かマシンに問題を抱えている模様。トップはオレンジ・ブラック カラーの吉本選手。続いて木津選手が2番手につけます。その後も、吉本選手はトップをリード。非常に丁寧なマシンコントロールで周回を重ね、7L4'24.981、 ベスト37秒318で自己ベストを更新、総合でも4位に浮上します。 GTツーリングカークラス予選2ラウンド目。蛍光レッドのカラー大崎選手がこのラウンドもトップを走行、2番手にホワイト・レッド・ブラックカラーの川西 選手が続きます。トップ走行の大崎選手はラップを34秒台に乗せて快調に周回。レース後半はややリヤタイヤをスライドさせながらの走行ですが、上手くマシンを コントロールしてトップを維持。後続では、イエロー・ピンク・ブルーのカラー武田選手がインフィールドでスタックする荒れた展開。そんな中、終始トップは 大崎選手がリードし、7L4'05.429、ベスト34秒323でトップフィニッシュを決めます。 F-1スケールクラス予選2ラウンド目。1周目はウィリアムズ荒川選手が36秒台でトップ。各車2周目以降徐々にペースアップをしてきます。マルシア木下啓治 選手はこのラウンドやや攻めすぎているせいで細かいミスを連発、スプーンコーナー出口で転倒を期します。レースは芳之内選手が自己ベストを更新し、35秒中盤 のタイムをマーク。後続の選手も、木下啓治選手以外はタイムアップするも、2番手の荒川選手で36秒294のタイム。芳之内選手は他車と大きくタイム差を付けて、 35秒454で自己ベスト更新し、暫定ポールを守ります。 F-1グランプリクラス予選2ラウンド目。レース序盤はMOROTECH B野尻選手がトップ、2番手BIG+3 Racing川野選手が続きます。トップの野尻選手、ややリア スライド気味のマシン挙動を見せます。その後、野尻選手が加速時にスピン。ここで川野選手がトップに浮上し、タイムは34秒台前半をマーク。川野選手、野尻 選手の差は2.9秒差。野尻選手はその後必死にベストを上げて追うも、川野選手も負けじとベストを塗り替えて走行。2台完全なマッチレースになりましたが、 最後に川野選手が逃げ切り、7L4'02.365、ベスト34秒119で暫定ポールを奪取します。
予選3ラウンド目 ランチタイムを挟んで最後の予選ラウンドとなります。 F-1フレッシュマンクラス予選3ラウンド目。1周目にフェラーリ鎌田選手が気合が入りすぎた為か、ストレートで転倒するアクシデントからスタートします。 トップに立ったのは、ロータス岡林選手でこの最終ラウンドにおいても非常に好調な様子。レースの方は、岡林選手、武田選手、山崎選手の順で進行。レース は後半に差し掛かると、ティレル武田選手がS字コーナーで転倒。ここで2番手にルノー山崎選手が浮上。しかし、トップのロータス岡林選手は悠々とトップ ゴール。7L4'37.146。自己ベストには及びませんがポールポジションを獲得しました。 F-1クラス予選3ラウンド、1ヒート目。スタートからフェラーリ合田選手が早くもトップを快走。35秒フラットのベストを記録して、後続を引き離しに掛かり ます。2番手はラッキーストライクカラーの芳之内選手。しかし、合田選手は異次元の速さを披露し、他車を圧倒します。後続は2位争い、芳之内選手、木下 選手、高平選手の僅差の争いで、芳之内選手が競り勝ちます。そんな中、合田選手はペースを維持し、7L4'09.118、ベスト35秒002をマークしポールポジション を獲得。2ヒート目は、オレンジ・ブラックカラー吉本選手、イエロー・ブラックカラー木津選手、フェラーリ鎌田選手の順でレースが進行。吉本選手は鋭い 走りで快調にラップを重ねるも、バックストレートで転倒!2番手の木津選手も連鎖的に転倒!暑さで集中力を欠く選手が多い中、何とか吉本選手が逃げ切り トップゴールするも、自己ベストには及びませんでした。 GTツーリングカークラス予選3ラウンド目。いきなりスタートでイエロー・ブルー・ピンクカラーの武田選手のマシンが動かないトラブルが発生。レースは 蛍光レッドの大崎選手がトップを走行。殆どのラップを34秒台で揃え、8ラップに届く勢いの完璧は走りを披露。7L4'01.817、ベスト33秒878でポールポジシ ョンを獲得します。 F-1スケールクラス予選3ラウンド目。このラウンドはウィリアムズ荒川選手はスタートせず、4台で争われます。トップはやはりレッドブルの芳之内選手、 35秒台に早くも入れてきます。しかし、暑さもピークに達しているコンディションのせいか、各選手のタイムが若干伸び悩みます。マルシアの木下啓治選手 のみ自己ベストを更新し、37秒209をマークし総合3番手のタイム。結局このラウンドは芳之内選手が35秒941を出し、自己ベストには及びませんがぶっちぎり のトップタイム。また、2ラウンド目のタイムで芳之内選手がポールポジションも獲得。決勝は51周で争われるので、このまま芳之内選手が好調を維持できる か注目となります。 F-1グランプリクラス予選3ラウンド目。レース序盤、BIG+3川野選手、MOROTECH B野尻選手、ALBATROSS大崎選手の順でレースが進行。川野選手は34秒台にラ ップを上げて、後続を引き離しに掛かります。しかし、このラウンドではALBATROSS大崎選手がレース中盤に猛チャージを見せ、トップに浮上。それに負けじと 川野選手も33秒561の自己ベストをマークし、再びトップに出ます。後方では野尻選手が若干ミスが目立ち、このラウンドではタイムが出ていない模様。トップ 争いは、川野選手、大崎選手2台に絞られコンマ差の戦いです。そして、最終的にはBIG+3川野選手が自己ベストを更新し、7L4'00.393、ベスト33秒561で大崎 選手を抑えて見事ポールポジションを獲得します。
決勝に向けて 日差しも強く暑い中、全予選ラウンドを終えて、間もなく決勝へと進んで行きます。決勝はGTツーリングカークラスとスケールクラスを除き、4分から 倍の8分間の周回レース。そして、F-1スケールクラスは51周の周回レースとなります。想定時間は30分以上となるレースは1回のピットか、2回のピッ トスルーを途中行い、正に実車F-1の様なレースとなります。各選手ピットではギヤ比の選定や、細かい足回りのセッティングに時間を掛けている模様。 バッテリーの充電もしっかり行い、レース後半でのダレ感を無くす様にする事も重要な要素の1つになります。後はレースがスタートしたら集中力勝負。 暑さに耐え抜き、少しでもミス無く走りきる事が決勝では重要になってきます。 オフィシャル側では競技委員長の秋山氏によりグリッドがカッティングシートで貼られ、いよいよ決勝ラウンドが目前に迫ります。グリッド位置はバック ストレートから。スタート直後の高速でのサイドバイサイドの駆け引きが見られる事でしょう。そして、スターティンググリッドにマシンが並び始め、いよ いよ決勝ラウンドがスタートされます。各選手の健闘を祈ります。
F-1フレッシュマンクラスAメイン F-1フレッシュマンクラス決勝Aメイン。スタートは2番グリッドからスタートのティレル武田選手が好スタートし、ポールスタートのロータス岡林選手の テールを激しく追い立てまくります。しかし、岡林選手もしっかりブロックし、武田選手はウォールにヒットしフロントウィングが下に下がってしまい緊急 ピットを余儀なくされます。トップはロータス岡林選手で快調にリードを保ちます。2番手はルノー山ア選手が浮上、2番手にフェラーリ鎌田選手が続きま す。決勝で岡林選手は予選で見せたアグレッシブな走りは封印し、かなり慎重な走り。2番手の山ア選手とのタイム差はこの時点で4.4秒差。3番手のティレ ル武田選手が徐々に追い上げを見せ、山ア選手をパスし2位に浮上。その後、武田選手は2位走行も、最終コーナーでミスし、3番手に落ちます。2番手は 再び山ア選手。この2位争いの攻防はこの先数周に渡り続き、キャラリーも大盛り上がり。最終的にはルノー山ア選手が2位を守り切る形となります。トッ プは終始盤石の態勢でロータス岡林選手が逃げ切り、F-1フレッシュマンクラスの優勝を決めました。
F-1クラスAメイン F-1クラス決勝Aメイン。スタートは3番グリッドスタートのマルボロカラー高平選手のクラッシュから始まる荒れた展開。トップはフェラーリ合田選手、2 番手にはラッキーストライク芳之内選手が続きます。3番手はオレンジ・ブラックカラーの吉本選手がジャンプアップ。トップ2台は早くも徐々に後続を引き 離しています。トップ合田選手、2番手芳之内選手のタイム差は僅かコンマ数秒の差。ストレートスピードはほぼ同じ、インフィールドセクションのライン取 りが勝負のカギになる感じです。ここで、ストレートエンドで2番手の芳之内選手がクラッシュ!何とか最小限のタイムロスでコースに復帰し、トップを追い ます。これでトップのフェラーリ合田選手が少し楽になります。後続では3位争いが白熱。吉本選手、高平選手のテールツーノーズの争い。そんな中、トップ を走る合田選手がまさかの転倒!ここでトップになったのは芳之内選手。2番手になった合田選手との差は1秒。3位争いも接戦。吉本選手、高平選手の接触 でマルボロカラー木下政勝選手が3位に躍り出ます。その後、3位争いは再び激戦をおび、最終的にはマルボロカラーの高平選手が躍り出る格好になります。 トップ争いは、芳之内選手と合田選手がコンマ差で争うも、インフィールドに飛び出たおわんを除けきれなかった合田選手が転倒!ここで勝負ありの展開で、 トップフィニッシュは芳之内選手!見事逆転でF-1クラスを征しました。
GTツーリングカークラスAメイン GTツーリングカークラス決勝Aメイン。スタートはポールポジションから蛍光レッドのマシン大崎選手が好スタート。2番手以下の争いは混戦で、僅差で 2位にホワイト・レッド・ブラックカラー川西選手、3位にイエロー・ピンク・ブルーカラーの武田選手がつけます。そんな中、山崎選手が計測ポールの 付近で大クラッシュし、緊急ピットインを余儀なくされます。トップは大崎選手で、順調に周回を重ねて行きます。ベストラップは32秒台。その後も大崎 選手は徐々に後続を引き離し、他車を圧倒するペースでそのままゴール。GTツーリングカークラスの優勝を決めました。2番手は川西選手、3番手には武田 選手が入賞しました。
F-1スケールクラスAメイン F-1スケールクラス決勝Aメイン。スタートはまさかの波乱から始まります。予選からぶっちぎりのポールスタート、芳之内選手がスタートの混乱でスパー ギヤ破損!!!何と1周でピットイン、リタイヤとなってしまいます。残る50周の争いは、マルシア木下啓治選手がトップ、2番手ウィリアムズ荒川選手、 そして、3番手にマクラーレンの木下政勝選手が続く格好となります。4位を走行のレッドブル高平選手はかなりパワーを絞った設定をしてきている様で、 ストレートスピード、加速感が周りのマシンに比べて出ていない様子。しかし、これも長丁場に備えて作戦なのでしょう。トップ争いは、木下啓治選手、荒川 選手のコンマ差のバトル。テールツーノーズでお互い一歩も譲りません。ストレートスピードはほぼ互角。インフィールドの頭の入りは荒川選手のマシンの 方がクイックなので分がありそうです。後方では、3位争いで高平選手が転倒、代わって3位には木下政勝選手が浮上します。その後、トップ争いは荒川 選手がインフィールドで木下啓治選手の一瞬のすきを突き綺麗にパスし、トップに浮上。そして、規定の20周を終え、各車ピットインが可能となります。 先ず一番にピットに飛び込んだのは3番手走行のマクラーレン木下政勝選手。政勝選手はピットストップを選択し、難なくクリア。そして、次にトップの 荒川選手がピットに勢い良く飛び込みます。そして、出口でまさかのウォールにヒット!マシンの半分は大破し、部品が散乱!ここで荒川選手がリタイヤ となってしまいます。トップはマルシアの木下啓治選手変わります。各車ピットを終えて、トップは木下啓治選手、2位高平選手、3位に木下政勝選手の 順。31周を過ぎたあたりから、2位争いは徐々に接近。3位走行マクラーレン木下政勝選手が、レッドブル高平に詰め寄ります。しかし、ここで木下政勝が バッテリーダウン!リタイヤを期します。トップは1周以上の差でマルシア木下啓治選手がひた走ります。そして、パワーを上手くセーブしながらそのまま トップフィニッシュ!2番手は木下政勝選手とのバトルに競り勝ったレッドブル高平選手が嬉しい2位表彰台をゲットしました。完走は2台の正にサバイバル レースでした。
F-1グランプリクラスAメイン F-1グランプリクラス決勝Aメイン。スタートはMOROTECH B野尻選手が好スタートでトップに浮上。2番手ALBATROSS大崎選手、3位にBIG+3川野選手の順。 その後、トップを走行の野尻選手はストレートエンドでミス!そしてマシンをウォールにヒットさせてしまい、タイムロス。ここで大崎選手がトップに浮上 します。2位は最小限のタイムロスでコースに復帰した野尻選手。ここで野尻選手はかなりの気合の走りで、トップ大崎選手を激しくプッシュ!そして、パス! 野尻選手が再びトップに浮上します。その後も野尻選手はペースを落とす事無く走行を重ねますが、何とインフィールドの出口でまさかのミスでマシンがスタッ ク!これでトップ争いからは大きく後退します。ここでトップに立ったのは、ポールスタートのBIG+3川野選手。2番手に大崎選手が続きます。その後方3番手は 野尻選手ですが、まだ諦めていない様子でベストを塗り替えながらの走行を続けています。トップ川野選手はペースを守ってミスの出ない走りを心がけています。 ここで、2番手には気合の走りの野尻選手が浮上!しかし、ここで8分のコールで、川野選手が終始ミスのない走りで逃げ切り、F-1グランプリクラスの優勝を 決めました。野尻選手、本当に惜しかったです!
ポディウム表彰 レース終了後、各クラストップ3でポディウム表彰になります。トップ3表彰台の盾の授与は、競技委員長の秋山氏。一人一人労いの言葉を掛け、丁寧に渡して いるのが印象的でした。各クラスで非常にレベルの高い接戦のバトルが繰り広げられ、見応えたっぷりのレース内容にギャラリーからも祝福の拍手が途切れなく贈 られていました。入賞したみなさん本当におめでとうございました。
ベストルッキングカー賞 ベストルッキングカー賞には、高平選手のレッドブルが選出されました。高平選手は四国大会を中心に毎回非常に綺麗なマシンを持ち込んで来る事で 定評のある選手です。今回もレッドブルの素晴らしい塗装が光り、見る者を圧倒する迫力がありました!レースでも2クラスにエントリーし、表彰台に 上る等大活躍を見せ、見た目も走りも素晴らしいパフォーマンスを披露して頂きました。今後も皆さんの力作をお待ちしています。
全体表彰・抽選会 大会の最後は全体表彰式並びに大抽選会です。まず全体表彰式では、参加者全員に表彰カードの授与が行われ、競技委員長の秋山氏より一人一人に 丁寧にカードが配られていきます。その後、抽選会へと進み、Yokomoのキットなど、他にも豪華賞品が多数。もれなく皆さんに当たるこの抽選会は、 毎回非常に好評です。一通り景品が配られた後、ビッグな景品はじゃんけん大会で決定されます。そして、最後のキットを手にしたのは、徳島より 参戦の木津選手!笑顔いっぱいで記念撮影していただきました!抽選会最後の豪華景品授与も終わり、大会会長の北澤より挨拶、競技委員長の秋山氏 の挨拶があり、F1RCGP2016 Round9香川SPK大会が無事閉幕となりました。今後もこの新SPKに来て頂き、思う存分F-1ラジコンを楽しんで行ってもら いたいです。皆様よろしくお願いいたします。
F1RCGP大会主要機材データ F1RCGP大会データになります。マシン、プロポ、アンプ、バッテリー、モーターのシェアと、全員の参加選手県名、年齢、そして男女比です。 次回参加される方、遠征される方等、参考になさってください。次回行われる第10戦は、8月の夏休みをはさみ、2016年9月11日(日)徳島・BIG+3サー キット大会です。毎年恒例の徳島大会の今年2回目の開催となります。何とか晴れて、ドライのコンディションの下で大会が出来る様に、今から願うばか りです。是非皆様も足をお運び頂ければと思います。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
謝辞 本大会に参加された選手の皆様、そしてサーキットをお貸し頂いたサーキットオーナー秋山様、運営をお手伝い頂いた役員の川西様、多くの協賛品 のご協力を頂いたサポートメーカーの皆様、本当にありがとうございました。お蔭様で真夏の第9戦の大会を無事に終える事ができました。残るシー ズンも皆様に喜んで貰える様に精一杯頑張る所存でございますので、何卒応援宜しくお願いいたします。