F1RCGP レースリポート


第10戦 F1RCGP2016 in Tokushima
BIG+3 RC CIRCUIT 2016年9月11日(日)


天気:晴れ(屋外)、気温:30℃、湿度:66%、路面温度:53℃

 F1RCGP2016 Round10は再び場所を四国の徳島県に移し、徳島県小松島市に店舗を構えるBIG+3 RC CIRCUIT(ビッグプラススリー・アールシー・サーキット) で行われました。ここ四国は毎回熱いF-1ファンが集う日本屈指のステージになります。会場となるここBIG+3 RC CIRCUITは、ラジコンカー専用サーキットとして、 2001年にオープン。2007年のリニューアルオープンを経て、ハイグリップ&ハイスピード、1周235mのビッグコースに生まれ変わりました。バックストレートは46m、 フラット細粒アスファルト舗装です。また、メインのコースとは別に、ドリフトファンの為にドリフト専用コースも完備。日中から夕方以降もRCカーのジャンルを 問わず多くのRCファンで賑わいを見せています。隣接するショップは、青いコンテナが目印。店頭には、タミヤ、京商、ヨコモ、無限、HPI、三和、双葉、K O等、各社商品ラインナップも充実しており、万全の態勢です。店員さんは川野店長夫婦2名。全日本選手権でも活躍を見せる川野貴義店長の的確なアドバイスで、 常連さんも入門者も気兼ねなくRCをエンジョイできるのが最大の魅力です。
 当日の参加人数は、GTクラス:10名、F-1クラス:15名、F-1フレッシュマンクラス:5名、F-1スケールクラス:7名、F-1GPクラス:2チーム、2名、合計39名のエン トリーでした。四国の熱いF-1フリークを中心に、中京勢も加わり多くの選手が参加。今回は事前の天気予報でも晴れの予報でしたので、エントラントも安心して参 加できた様です。徳島大会としては近年ここまで晴れる事は珍しく、本当に皆さん思う存分大会を楽しみ、BIG+3 RC CIRCUITの広いトラックいっぱい使ってF-1ラジ コンを満喫できた大会となりました。

プラクティスDay
 毎回天候が危ぶまれる四国・徳島大会。前大会は久しぶりに奇跡の晴れの中での大会でしたが、今回も何と晴れが予想されています。晴れの予報もあってか、 エントラントは早朝から安心した面持ちでコースに集まり、ドライセット一本でマシンセットアップを行っている模様。高知勢では高平選手兄弟を中心にマシ ンを手際よく煮詰めています。走行ラップタイムでは、愛媛の合田選手と、地元徳島の古川選手や吉本選手が好調の模様。今回はF-1の走行もさることながら、 GTツーリングクラスのセットアップにも各選手かなり気合が入っている様子です。GTクラスでは、モーターがヨコモの17.5Tに固定されており、スピードもそこ そこで各車で接近戦のレースが楽しめると言う事もあり、人気が高まっています。スケール感の非常に高いボディーも人気の一因です。肝心のF-1クラスは、合 田選手、高平選手、古川選手等のベテラン組が好タイムで走行を重ねています。また、吉本選手も今回かなり好調の様子で、各選手独特のセットアップをマシン に施して更なるタイムアップを狙っている模様。F-1スケールクラスは名古屋から参戦の木下政勝選手、啓治選手のベテラン兄弟と、荒川選手が熱心に練習を行 っています。今日は居ませんが、明日から参戦予定のF-1スケールクラスの2014年度ワールドチャンピオンの重松選手を倒すべく、各選手気合の入った走行が目 立ちます。また、愛媛より参戦の芳之内選手は、F-1クラスとGTクラスのダブルエントリーで、かなり忙しく準備を進めています。しかし、持ち前のセットアッ プ能力の高さを生かし、練習後半にはほぼトップタイムをマークしている様です。F-1グランプリクラスは、今大会は川野選手、大崎選手2名でのエントリーと なっています。大崎選手は前日会場入りしていないせいか、川野選手は余裕の面持ちでマシンをセットアップ。あまり走行回数は重ねず、バランスを見る程度に 留めています。
 運営陣も明日のレースに向けて、下打ち合わせ、出場メンバーのパソコン登録、タイヤマーキング等を済ませ万全の体制です。明日はドライの中で、各選手 のガチンコバトルが見られる事でしょう。

大会当日
 大会当日は予報通りの晴天に恵まれ、朝から多くのエントラントが会場を訪れています。各選手、ピットを早々に広げ、朝の練習走行を行っています。昨晩 現地入りした重松選手を筆頭に、昨晩深酒をした?小山選手、芳之内選手も元気に会場に来てマシンセットアップと走行を重ねている様です。一方、昨晩のお 酒で寝坊を期した杉本選手はやや反省の面持ちです。一方、高知県からの遠征組はやる気にみなぎっている様子。本日から会場にきたせいもあり、グランプリ クラス参戦の大崎選手を中心に、前田選手、堀尾選手等、フレッシュマンクラスに参加の各選手も積極的に走行を行っています。今回はフレッシュマンクラス の参加選手が比較的多く、レギュレーションも緩いため楽しく参加できている模様です。この様に、皆がワイワイ気軽に参加できる雰囲気がF1RCGPにあります ので、まだ参加されたことの無い方も是非気軽に参加してほしいと思います。その後、受付が始まり、タイヤの支給やお昼の弁当の注文受付など、事務作業が 続いたのち、開会式へと進みます。競技委員長の木津氏がドライ宣言をし、各車コントロールタイヤでのレースとなります。予選は各クラス2ラウンド、F-1 フレッシュマンクラス、F-1クラス、グランプリクラスは予選4分間の周回レース、そして決勝は8分間の周回レース。F-1スケールクラスは予選が4分間のタ イムアタック、決勝は57周の周回レース。GTツーリングクラスは予選4分間の周回レース、決勝は15分の耐久レースで行われます。
 当日はRC Magazineの荒川氏が取材・撮影等を行ってくれました。次号でレースレポートが載りますので、是非誌面をご覧ください。

予選1ラウンド目
 GTクラス予選1ラウンド目。1ヒート目のレース序盤は、トップスタートのペトロナスカラーの小山選手は若干リヤがスライド気味。そんな中、ホワイト・ ブラックのカラー芳之内選手はトップを走行。後方からは、レッド・ブラックのカラー高平誠選手が追い上げ、逆転でトップに躍り出ます。高平誠選手と芳之内 選手の差は僅か0.2秒差。高平選手はベストを19秒816まで上げ、芳之内選手を引き離そうとするも、芳之内選手も19秒669のベストで応戦。そしてレースは後半戦 となり、後半ペースアップした芳之内選手が0.6秒差で逆転し逃げ切り、12L4'01.332でトップゴールを決めます。2ヒート目、やや荒れた展開で、ピンク・パー プルカラーの吉本選手がいきなりS字セクションでクラッシュ。その間、ブルーのカラーの杉本選手がトップに浮上。杉本選手は久々のレース参戦にも関わらず、 鋭いラインでコーナーを攻めます。その後、トップ争いはレッド・ブラックカラーの川野選手も加わり、コンマ差の争いに。川野選手が19秒362のベストを出し、 逆転でトップに浮上し、後半も安定した走行を続けトップフィニッシュ。13L4'16.795で総合暫定ポールを獲得します。
 F-1フレッシュマンクラス予選1ラウンド目。イエローのカラー森沢選手がトップを快走。ストレートスピードは良く伸び、コーナーではアウトインアウトを しっかりキープするお手本の様な走りを披露。後続をどんどん引き離しています。森沢選手のベストは19秒435まで上げ、2番手のフェラーリ前田選手の追撃を かわします。前田選手はややリヤグリップが不足している様なマシンの動きですが、気合でねじ込みます。結局、森沢選手が終始レースをリードし、13L4'19.462 で暫定ポールとなります。
 F-1クラス予選1ラウンド目。1ヒート目はラッキーストライクホンダカラーの芳之内選手と、オレンジ・ブラックカラーの吉本選手の争い。トップの芳之内 選手は18秒台にまでベストを上げてきます。芳之内選手のマシンは加速も非常に良く、かなりセットが決まっている様です。一方、後続の2位争いは、ルノーの 高平修二選手も加わり、吉本選手と熱いバトルが展開。そんな中、トップの芳之内選手は正確なライン取りでほぼノーミスの走りで、13L4'07.884、ベスト18秒 816でトップゴールを決めます。2ヒート目は、ブラウンGPの徳田選手が序盤に緊急ストップのアクシデントが起きる中、フェラーリ合田選手がトップに立ちます。 合田選手のフェラーリはリアグリップがしっかりしており、非常に快調なペースで走行。2番手は0.8秒差で、レッド・ブラックカラーの杉本選手が続きます。 レース中盤から後半に掛けては、合田選手が徐々に後続を引き離します。周回遅れも難なくパス。2番手には、ホワイト・ブラックカラーの古川選手が浮上。 しかし、合田選手とは4秒差。ここで4分のコールで、合田選手が13L4'04.912、ベスト18秒502で総合暫定ポールポジションとなります。
 F-1スケールクラス予選1ラウンド目。序盤から木下兄弟が大活躍。先ずはマクラーレン木下政勝選手がトップタイムを叩き出します。続くのは、マノー・ マルシアの木下啓治選手。その後、木下啓治選手が19秒台、19秒5に突入でトップ逆転。その後直ぐに、木下政勝選手が19秒3を出し、非常に目まぐるしい展開。 後続ではベテランのレッドブルの高平誠選手がコース脇にストップ。プロポの調整を行い、再度タイミングをあけてタイムアタックを続けています。この落ち 着いたドライビングがこれから吉と出るかどうか。レース後半は、ウィリアムズの荒川選手が19秒4を叩き出すも、木下政勝選手には及ばず、このラウンドの ベストラップは、マクラーレン木下政勝選手の19秒397で暫定ポールポジションとなります。
 F-1グランプリクラス予選1ラウンド目。やはりトップは練習日から余裕を見せていたBIG+3 Racing川野選手。前方を走っていたTeam ALBATROSSの大崎選手 もかわし、見た目でもトップに立ちます。その後、2番手の大崎選手の6輪マシンは徐々にペースアップ。トップを走る川野選手のインを指し、ベストも18秒 037をマーク。川野選手のベストは18秒316止まり。そして、川野選手が高速シケインでパイロンに乗り大きくタイムロス。大崎選手が単独トップに立ち、13L4' 03.150でトップフィニッシュ。暫定ポールポジションとなります。



予選2ラウンド目
 GTクラス予選2ラウンド目。1ヒート目は、ホワイト・ブラックカラーの芳之内選手が1位、2位にはパープルのカラーの増井選手が続く展開。各車やや タイヤのグリップが低い模様で、スライド気味のマシンを丁寧なスロットルワークでコントロール。そして、芳之内選手は後半ペースを上げて、2位以下を 引き離します。後続では、ペトロナスカラーの小山選手がダイナミックな走りで大きく転倒!ギャラリーからは大歓声が上がります。そんな中、芳之内選手が 13L4'17.813、ベスト19秒452でトップフィニッシュ、総合順位を1つ上げます。2ヒート目は、レッド・ブラック川野選手がかなり大きなギヤノイズを響かせ ながらトップを走行。2番手はブルーのカラー杉本選手が続き、杉本選手は引き離されないように激しくコーナーを攻めています。後続では、レッド・パープル カラーの合田選手と、ピンク・パープルカラーの吉本選手が僅差のバトル。そして、3位には吉本選手が浮上。トップは終始川野選手がレースをリードし、 13L4'18.037、ベスト19秒593で1ラウンド目には自己ベストが及ばなかったもののトップゴール。予選ポールポジションを獲得しました。
 F-1フレッシュマンクラス予選2ラウンド目。1ラウンド目と同じように、先ずは序盤にイエローのマシン森沢選手がレースをリード。2番手にホワイトの カラーの堀尾選手が続きます。すると、トップは堀尾選手に代わります。堀尾選手は走行ラインはややワイドですが、失速させない素晴らしいラインの走り。 その後も堀尾選手がトップをリードし、13L4'15.902、ベスト19秒150でトップフィニッシュ。総合では堀尾選手が逆転でポールポジションを奪います。総合 2位は、2ラウンド目2位ゴールのフェラーリ前田選手が自己ベスト更新で続くかたちになります。
 F-1クラス予選2ラウンド目。1ヒート目、トップは序盤からハイペースで飛ばすラッキーストライクカラーの芳之内選手。2番手は吉本選手が追います。 3番手は、ルノーカラーの高平修二選手が、ベストを19秒148まで上げて走行。その後、トップ走行の芳之内選手は、2位吉本選手との差を広げに掛かります。 そして、自己ベスト更新となる、13L4'06.439、ベスト18秒623でトップゴールを果たします。2ヒート目は、序盤からフェラーリ合田選手が後続を引き離し トップを走行。2番手にホワイト・ブラックのカラー古川選手が続きます。レッド・ブラックカラーの杉本選手はメカトラブルで大きく後退。そんな中、トップ の合田選手はベスト18秒343を出し、1ラウンド目の自己ベストを上回る13L4'04.297でトップゴール、ポールポジションを決めます。総合2番手は芳之内選手、 3番手は古川選手と、共にBIG+3サーキットを知り尽くしたメンバーが上位を占めました。
 F-1スケールクラス予選2ラウンド目。各車静かな立ち上がりでタイムアタックのスタートを切ります。このラウンドはウィリアムズ荒川選手が出走キャンセル する中、先ずはマルシアの木下啓治選手が19秒5でトップ。そしてマクラーレン木下政勝選手が19秒7で2番手。各車徐々にペースが上がり、自己ベストを毎周の 様に塗り替えていく展開。すると、木下政勝選手が19秒4でトップに浮上。このままマクラーレン木下政勝選手がポールと思いきや、後半になり大きくタイムを 伸ばしてきた選手が一名!何とレッドブルの高平誠選手です。高平選手は高速シケインを果敢に攻め、19秒380で自己ベストを更新!最後の最後大逆転で高平誠 選手がポールポジションをゲットしました。
 F-1グランプリクラス予選2ラウンド目。Team ALBATROSSの大崎選手がトップスタートから鋭いコーナーリングで1周目を走行し、先ずはトップで帰ってきます。 2番手はBIG+3 Racing川野選手が続きます。大崎選手はその後17秒台に突入!17秒905をマークし、差を広げに掛かります。その後も大崎選手はインギリギリの走り で攻めますが、2位走行のBIG+3 Racing川野選手も負けじとペースアップ。そして、タイム上では大崎選手を交わし、本領を発揮してきます。行く手を阻むのは、 先ほどまでトップの大崎選手。トップ川野選手との差は0.3秒後方を走るのですが、進路を川野選手に譲りません。そして、大崎選手は進路妨害の為ピットスルー となりますが、川野選手も付き合いが良く一緒にピットイン。ギャラリーからは笑い声が聞こえる中、川野選手は14L4'21.499、ベスト18秒068で逆転でポール ポジションを獲得となりました。



■予選順位■
GTクラス
1位川野 貴義 1R13L4'16.795
2位芳之内 剛 2R13L4'17.813
3位杉本 篤史 1R12L4'00.518
4位高平 誠  1R12L4'01.961
5位合田 司  2R12L4'03.486
6位吉本 祐之 2R12L4'03.627
7位増井 秀樹 2R12L4'06.520
8位高平 修二 2R12L4'11.182
9位木津 裕之 2R12L4'15.638
10位小山 慎吾 2R12L4'15.727

F-1フレッシュマンクラス
1位堀尾 孝  2R13L4'15.902
2位前田 憲男 2R13L4'16.622
3位森沢 俊  2R13L4'17.278
4位山崎 裕介 2R12L4'05.801
5位鎌田 孝  2R12L4'11.684

F-1クラス
1位合田 司  2R13L4'04.297
2位芳之内 剛 2R13L4'06.439
3位古川 守  2R13L4'08.073
4位杉本 篤史 1R13L4'09.447
5位吉本 祐之 2R13L4'11.297
6位高平 誠  2R13L4'12.512
7位高平 修二 2R13L4'14.501
8位木下 政勝 2R13L4'18.543
9位磯部 靖哲 2R12L4'01.706
10位小山 慎吾 1R12L4'04.428
11位木津 裕之 1R12L4'07.295
12位鎌田 孝  1R12L4'11.932
13位重松 隆一 2R12L4'14.843
14位徳田 毅  2R12L4'15.480
15位増井 秀樹 2R 1L4'20.239
F-1スケールクラス
1位高平 誠  (REDB-02)2R19.380
2位木下 政勝 (MCLA-01)1R19.397
3位荒川 努  (WILL-01)1R19.493
4位木下 啓治 (MARU-01)1R19.522
5位徳田 毅  (JORD-01)2R19.750
6位鎌田 孝  (FERR-03)1R20.632
7位重松 隆一 (TYRL-01)2R21.069
F-1グランプリクラス
1位川野 貴義 (BI3) 2R14L4'21.499
3位大崎 隆司 (ALB) 2R14L4'22.121

決勝に向けて
 晴天の下で繰り広げられたハイスピードバトルの予選を終え、各選手次の決勝に向けて準備を始めます。ドライの路面状況でレースが行われる事で、この サーキットのF-1のコースレコードを出すべく各選手気合が入っている様子。決勝レースは予選とはレース時間が異なり、各レース長くなります。F-1スケール クラスは57周の設定がされ、ピットインも義務付けされます。GTクラスは今回は15分の耐久レースになります。こちらもピットルールを盛り込み、楽しく行わ れる予定です。F-1フレッシュマンクラスは予選1〜2ラウンドに掛けて各選手メキメキと上達している様子が伺えます。同クラスには高知から参戦の選手が 多く、なかなか徳島のこのコースに来る機会もない事と思いますので、思う存分決勝レースを満喫してほしいと思います。
 選手たちはピットで準備に余念がない中、運営サイドも放送委員長の由記子さんを中心に決勝のタイムテーブル掲載及び、ピットエリア作り等忙しく作業を しています。そして、運営サイドの準備も終わり、いよいよ決勝がスタートになります。是非とも皆さんには決勝レースで実力を出し切ってもらいたいものです。

F-1クラスBメイン
 F-1クラス決勝Bメイン。スタートから各車僅差の展開となります。トップはイエローのマシンの木津選手。2番手には予選でラップ計測が上手くされず下位に 沈んでいたウィリアムズの増井選手が後方から一気に浮上してきます。すると、トップ走行の木津選手はS時セクションでミス!増井選手がトップに立ちます。 2番手にはブラウンGPの徳田選手が浮上。レースは後半戦。ストレートエンドでフェラーリの鎌田選手が大きくクラッシュし、ダンパーが外れるアクシデント 等ある中、トップのウィリアムズ増井選手は後続を徐々に引き離します。増井選手は予選のフラストレーションを払拭する素晴らしい走りを続け、見事トップ ゴールを決めます。
■決勝順位(Bメイン)■
F-1クラスBメイン
1位増井 秀樹 25L8'13.831
2位徳田 毅  24L8'06.662
3位木津 裕之 24L8'18.699
4位重松 隆一 23L8'10.193
5位鎌田 孝   6L1'58.310

GTクラスAメイン
 GTクラス決勝Aメイン。スタート後、トップはレッド・ブラックカラー川野選手、2位ホワイト・ブラック芳之内選手、3位レッド・ブラックの高平誠選手 の順でレースが流れます。各車非常に僅差でサイドバイサイドの状態です。ここで、3位に高平選手をかわし、ピンク・パープルカラーの吉本選手が浮上。 トップ2台、川野選手と芳之内選手は3位以下を徐々に離します。そんな中、3位争いは白熱し、今度はレッド・パープルのカラー合田選手が浮上します。 各車各所でバトルが展開し、非常に見どころたっぷりの決勝レース。トップは依然として川野選手でしたが、周回遅れに行く手を阻まれ転倒!その隙に、芳之内 選手がトップに躍り出ます。そして、5分が経過し、ピットスルーを各車開始します。ピットスルーの間に、川野選手が再びトップに浮上し、トップ争いは 非常に僅差で面白くなってきました。その後、周回遅れにまたも川野選手が引っかかり、クラッシュ!芳之内選手がトップに立ちリードを広げます。そして、 10分経過し、2回目のピットスルーが始まります。トップ2台は無難に終え、順位は芳之内選手がトップで変わらず。トップ2台の差は3秒差で、そのまま の状態で15分終了!芳之内選手が激戦のGTクラスを征しました!2位は川野選手、3位は合田選手が後続を抑えて入賞しました。

F-1フレッシュマンクラスAメイン
 F-1フレッシュマンクラス決勝Aメイン。トップはポールからホワイトのカラー堀尾選手。2番手にフェラーリの前田選手の順です。3位争いが接戦で、抜け出し たのは、ルノーの山崎選手。トップ争いの方はコンマ差の僅差でバトルが続きています。トップの堀尾選手は、後続のプッシュに耐え、インをしっかり締めての 守りの走り。レースは後半戦。トップ争いは堀尾選手と前田選手が後続から抜け出し、マッチレースの様相を呈します。ここで、2位を走る前田選手、操縦台で 腰の痛みが出てきたのか、急に走りが乱れてミスを連発。この間にホワイトカラーの堀尾選手はリードを広げ、楽な展開でトップフィニッシュを決めました! 2位はフェラーリ前田選手。本当に惜しかったです。

F-1クラスAメイン
 F-1クラス決勝Aメイン。スタートはまさかのポールポジションからフェラーリ合田選手がミス!!代わってトップは、ラッキーストライクカラーの芳之内選手。 2番手オレンジ・ブラック吉本選手、3番手レッド・ブラック杉本選手と続きます。その後、2番手走行の吉本選手はラップ処理に手こずりタイムロスする間、 2番手に浮上したのは杉本選手!トップは依然として芳之内選手。ここで、序盤のミスで後方に沈んだフェラーリ合田選手は18秒4のベストを出し追い上げてきます。 現在は合田選手は4番手で、吉本選手に迫る勢いだが、吉本選手も懸命のブロックラインで守ります。トップの芳之内選手はその後、周回遅れに行く手を阻まれ タイムロスし、ここで2位の杉本選手が迫ってきます。一方で、3位争いも激しく、フェラーリ合田選手が単独でやっと抜け出してきますがトップ争いまでには 距離があります。トップ争いは、芳之内選手と杉本選手で最後までバトルしますが、芳之内選手が何とか粘ってトップゴールを決め、F-1クラスの優勝を飾りました。

F-1スケールクラスAメイン
 F-1スケールクラス決勝Aメイン。57周の周回レースで行われます。序盤、マクラーレンの木下政勝選手が素晴らしいスタートダッシュ!トップは木下政勝 選手、2位はレッドブル高平誠選手、3位はマルシア木下啓治選手のオーダー。木下兄弟に高平兄弟の兄が割って入る展開です。その後、レッドブル高平選手は ハーフスピン!その間に、マルシア木下啓治選手が高平選手をパスし、2位に浮上します。トップは木下政勝選手、2位に啓治選手、3位には、ジョーダンの 徳田選手が上がってきました。トップ3台のペースは徐々に上がって来ると、2位を走る木下啓治選手がミスし、徳田選手が2位に浮上。そして、3番手は 高平選手も浮上し、トップ争いに絡んできます。トップ争いは非常に接戦で、高平選手が比較的勢いがる格好です。そして各車ピットに入るタイミングとなります。 各車ピットスルーを選択する中、マルシアの木下啓治選手のみストップを選択。そんな中、トップ走行の木下政勝選手がピットで慌てたか、まさかの痛恨のクラッ シュを期します。ピット後にトップに立ったのは、レッドブル高平誠選手。ピットでギヤに小石を噛み、異音がする状態ですが走行を続けています。2番手は ジョーダンの徳田選手、3位にはウィリアムズの荒川選手が浮上してきます。トップの高平選手は走行を続けるも、ギヤの音が徐々に大きくなり瀕死の状態。そこに、 2番手の徳田選手が徐々に迫ります。そして、ついに徳田選手が高平選手をパスし、トップに躍り出ます。しかし、ここで高平選手もスイッチが入ったか、粘りを 見せ、徳田選手を逃しません。そして後半戦、高平選手が何とか追いすがるも、トップの徳田選手が逃げ切り、優勝はジョーダン徳田選手となりました。 最後まで本当に素晴らしいトップ争いでした!

F-1グランプリクラスAメイン
 F-1グランプリクラス決勝Aメイン。スタートは2台とも素晴らしいダッシュを決めます。Team ALBATROSS大崎選手がBIG+3 Racing川野選手のインを上手く挿し、 トップに浮上。その後、川野選手が大崎選手に追いすがるも、大崎選手は17秒台のタイムを早くもマークし独走状態を築きます。2分経過時点で、Team ALBATROSS 大崎選手は川野選手に2秒程の差を付けます。ここで、川野選手も負けじと17秒台をマーク、17秒823。しかし、大崎選手はアベレージでも速く、ベストは何と 17秒607まで詰めてきます。レース後半には、大崎選手は2位以下約5秒差を付けます。大崎選手の攻めの走りは、通常だとミスを何度か伴うのですが、今回は 殆どノーミスの完璧走りを披露し、Team ALBATROSS大崎選手がF-1GPクラスの優勝を決めました!
■決勝順位■
GTクラスAメイン
1位芳之内 剛 45L15'14.809
2位川野 貴義 44L15'00.821
3位合田 司  44L15'13.323
4位高平 誠  43L15'03.532
5位増井 秀樹 43L15'10.265
6位吉本 祐之 42L15'19.265
7位高平 修二 41L15'10.611
8位木津 裕之 40L15'09.163
9位小山 慎吾 35L15'21.154
10位杉本 篤史 29L10'17.616

F-1フレッシュマンクラスAメイン
1位堀尾 孝  25L8'10.484
2位前田 憲男 24L8'00.077
3位森沢 俊  24L8'09.190
4位山崎 裕介 23L8'02.599
5位鎌田 孝  23L8'20.327

F-1クラスAメイン
1位芳之内 剛 25L8'04.051
2位杉本 篤史 25L8'05.742
3位古川 守  25L8'13.357
4位吉本 祐之 25L8'13.426
5位合田 司  25L8'19.108
6位高平 誠  24L8'03.120
7位木下 政勝 24L8'13.547
8位高平 修二 24L8'15.102
9位磯部 靖哲 23L8'03.871
10位小山 慎吾 20L7'11.957
F-1スケールクラスAメイン
1位徳田 毅  (JORD-01)57L18'49.693
2位高平 誠  (REDB-02)57L18'51.237
3位木下 啓治 (MARU-01)57L18'58.871
4位荒川 努  (WILL-01)57L18'59.225
5位木下 政勝 (MCLA-01)57L19'07.723
6位重松 隆一 (TYRL-01)53L19'01.517
7位鎌田 孝  (FERR-03)50L18'53.524

F-1グランプリクラスAメイン
1位大崎 隆司 (ALB) 27L8'13.260
2位川野 貴義 (BI3) 26L8'00.068

ポディウム表彰
 各選手ドライコンディションのレースを皆満喫し、余韻も冷めやらぬまま、ポディウム表彰が行われました。ドライ路面で白熱したレース、そして、ハイ レベルなレースが行われ、各選手が非常に清々しい表情の下でポディウムル表彰が行われます。GTクラスは川野選手と芳之内選手の素晴らしいバトルが見られ、 フラッシュマンクラスは堀尾選手のクレバーなドライビングが光りました。F-1クラスは、まさかの合田選手が後退し芳之内選手が優勝、スケールクラスは 木下選手兄弟を振り切り、徳田選手が悲願の初優勝、グランプリクラスはドライのガチンコレースの末にTeam ALBATROSS大崎選手が川野選手を抑えて優勝を 決めました。ポディウム表彰では放送委員長の由記子皆さんより表彰プレートの授与が行われ、各選手笑顔で満ち溢れていたのが印象的でした。皆さん、入 賞本当におめでとうございました!

ベストルッキングカー賞
 F1RCGP2016 R10徳島大会のベストルッキングカー賞には、合田選手のフェラーリのマシンが選出されました。合田選手はこれまでキャメルロータスカラーが トレードマークでしたが、今年からはフェラーリに変更されていました。そして、GTクラスは吉本選手のマシンも選ばれました。合田選手はじめ、四国勢は毎 回非常に素晴らしい出来栄えのマシンを持ち込んで頂けるので、非常に場内のムードが高まります。合田選手と吉本選手には、副賞の写真プレートが贈られ、 会場からも割れんばかりの拍手が送られました。今後も皆さんの佳作をお待ちしております。

全体表彰・抽選会
 大会の最後は全体表彰式並びに大抽選会です。超久しぶりの屋外での全体表彰です。全体順位を記した表彰カード、そして、F1RCGPに協賛して頂いている各 メーカーからの協賛品を参加選手一人一人に配ります。抽選の最後にはキット等の豪華商品が並び、各選手の興奮がまだまだ続きます。、最後の豪華賞品であ るヨコモ提供のキットは、F-1クラスとフレッシュマンクラスで活躍された鎌田選手の手に!会場からはどよめきと拍手が舞おこり場が一層盛り上がりました。 参加された皆様本当にお疲れ様でした、そして、ありがとうございました。

F1RCGP大会主要機材データ
 F1RCGP2016 Round10徳島GIG+3 Circuitの大会データになります。マシン、プロポ、アンプ、バッテリー、モーターのシェアと、参加選手全員の県名、年齢別 構成比、そして男女比です。 次回参加される方、遠征される方等、是非参考になさってください。次回行われる予定のF1RCGP2016 Round11は、場所を関東に戻 って10月23日(日)ZEN RC Circuit大会です。ZENサーキットは、ZEN代表の橋本氏が運営するサーキットです。しかしながら諸事情により今年限りでサーキット は惜しまれつつ閉館となります。千葉在住の選手はもとより、地方からも、ZENサーキットでの最後のF1RCGPを楽しもうと言う事で大勢集まると思いますので、 皆様のご来場、ご参加をお待ちしております。

カーシェア
プロポシェア
アンプシェア
モーターシェア
バッテリーシェア
参加選手県名
年齢層
男女比

謝辞
 F1RCGP2016 Round10徳島・BIG+3サーキット大会に参加された選手の皆様、そしてサーキットをお貸し頂いたサーキットオーナー川野様、各実行 委員を務めて頂いた木津様、古川様、その他多くのサーキットスタッフの皆様、多くの協賛品のご協力を頂いたサポートメーカーの皆様、本当に ありがとうございました。今回も晴天に恵まれ、スタッフそして参加者全員で非常に楽しめた大会となり、安堵感で一杯です。今後もF-1普及活動 を通して皆にRCカーの楽しさを伝えて行ければと思いますので、応援宜しくお願いいたします。F1RCGPは皆様のご協力によって支えられ、レース が成り立っています。