天気:曇り(屋内)、気温:11℃、湿度:39%、路面温度:12℃
F1RCGP2017のシリーズ第2戦は関東圏、茨城つくば市にある谷田部アリーナで行われました。ここ谷田部アリーナは1989年オープン
以来、ラジコンのメッカとして国内、海外からも多くの来場者を集める電動ラジコンカーの一大拠点です。2012年6月に大規模改修を終え、
今では総敷地面積5,400坪の屋内としては世界最大級の総合ラジコンレジャー施設として賑わいを見せます。敷地にはオンロードのサーキ
ットは4面、オフロード1面を備える充実した内容です。オンロードのサーキットは、グリップ走行とドリフト走行両方に対応しており、
ラジコンファンのあらゆるジャンルに対応しています。また、ラジコンを家族、友達、カップルで楽しめる様に、周辺施設も充実。子供用
の休憩スペース、バルコニーでランチもできるカフェテリア、ゲームコーナー、ゆとりあるピットスペース等、全てにおいて最高の施設に
なっています。隣接するラジコンショップには、知識豊富なスタッフが在中し、親切丁寧にいつでも対応してくれるので、初めての利用者
でも臆することなく気軽に利用できるでしょう。ショップの在庫パーツはヨコモ、タミヤを中心に各社大変充実した品揃え。中にはここで
しか手に入らない商品や格安大セールもあったりと、買い物するにも非常に魅力溢れる場所になっています。是非皆様お誘い合わせの上お
越し頂ければ幸いです。
今回F1RCGPの舞台となるのは、オンロードコース最大級となるグランプリサーキットです。このグランプリサーキットは昨年2015年にIF
MAR電動オフロード世界選手権が開催された場所。他にもAOCや数多くの国際レースも開催される伝統のコースになります。コーススペック
は1周約230m、カーペット舗装の、ハイグリップ且つハイスピードコースとなります。コースサイドはグリーン・イエローの縁石で統一され、
見た目にも非常に美しく、操縦台からの視認性も良好の様です。レースウィークはやや寒さはあるものの、比較的穏やかな日和に恵まれま
した。関東近辺の選手を中心に、幅広い地域のF-1のファンが大勢訪れました。また、今回は別コースでJMRCA1/10電動オフロードカー全日本
関東予選と、グランプリコースで谷田部アリーナラウンドレースと併催し、ダイレクトドライブのオンロードRCファンが一堂に集まる素晴
らしいレースイベントとなりました。F1RCGPの参加人数はF-1クラス:9名、F-1スケールクラス:3名、F-1グランプリクラス:5チーム10名、
合計22名です。各クラス、地元勢はもとより、近県の千葉県、東京都、神奈川県、遠方からは愛知県、和歌山県など他県からも多く選手が
集まりました。その中には、2016年度F-1ワールドチャンピオン野尻選手の姿もありました。外は寒かったのですが、室内コースとして名高
い谷田部アリーナ。エントラントの誰もが最高の環境で1日楽しめるイベントとなりました。
プラクティスDay
前日の練習走行日は穏やかな晴天に恵まれ、各選手朝からピットエリアに集結、このイベントの為に準備してきた思いのこもったマシンを手に、
早速練習走行を開始している模様。好調なのは、Team ZENとTeam ZEN RC Circuitの選手達。特に多田選手はラップも速く、安定している模様。
若手のホープのZEN RC Circuitの飯塚望選手も若さ溢れる走りで上位陣に食い込むベストを出しています。和歌山から参戦のMorotech B野尻選手は
移動の疲れからかやや走りに勢いがありません。しかし、明日になればチームメイトの朝日選手も来るので、Team力を武器にマシンが仕上がって行
くと思われます。Futaba F-1 Racingの森田選手、高安選手はややパッとしない走りか。モーターパワーが今一つ出ていない様で、ローターのマグネ
ットと軸の間が滑る特殊なトラブルも出ている様です。F-1クラスはオレンジ・ホワイトカラーの鈴木淳詔選手が淡々と周回を重ねています。マシン
はZEN ZFC-014でセッティングをZEN代表の橋本氏に聞きながら徐々にセットを煮詰めている様子。同クラスでは若手の飯塚翼選手も参戦。最初はペー
スが上がらなかったものの、徐々にコツを掴み、ペースアップしてきました。F-1スケールクラスでは愛知から参戦の江坂選手がザウバーを駆り、ハ
イペースで走行。打倒重松選手を合言葉に、虎視眈々とチャンピオンを狙っていると思われます。
谷田部ラウンドのコントロールタイヤはZACになります。聞く所によると、ややオーバーステア気味の模様。しかし、各選手このプラクティスDay
でマシンのセット、バランスを煮詰め、かなりの好タイムをマークしてきました。運営スタッフも明日の本番のレース準備を滞りなく進め、いよいよ
F1RCGP 2017 Round2 in 谷田部が開幕となります!
大会当日
大会当日の朝は気温は予想程下がらず、天候は今日も快晴です。早朝よりエントラントが続々と谷田部入りしてきます。受付でZACのコントロ
ールタイヤを支給された選手から、続々とタイヤセッター場所に行きサンディングを開始。その後、プラクティスの為にコースインして行きます。
タイヤ径はだいたい50mm〜52mm位に調整する選手が多い模様。朝の練習走行路面は、まだ路面グリップも低く、そこから徐々に路面グリップが上が
って行くと予想されます。昨日練習できなかった選手達も、周回を重ねる毎にタイムを更新している模様。今年の谷田部のレイアウトは例年に比べて
簡単な反面、ストレート部分が長く、パワーソースを詰めて行かないとタイムが出にくい様です。F-1クラスでは作佐部選手がヨコモのマシンを駆り、
スムーズなライン取りで調子良さそうです。また、久しぶりのラジコンと言う、大山選手も最初はギクシャクした走りでしたが、徐々に感を取り戻
している模様。F-1スケールクラスはジョーダン矢田選手も登場。重松選手、江坂選手と共に、どこまでタイムを更新できるかが楽しみな所です。
F-1グランプリクラスは、ZEN多田選手、橋本選手が依然として好調。さらにはZEN RC Circuitの山田選手、飯塚選手もそれに続く格好で好調を維持。
Team Futaba F-1 Racing、MOROTECH Bも頑張って貰いたい所。しかし、レースに入ると何があるか分からないもの。運も味方に付けて勝利を手に入れる
のは誰なのかは誰にも分かりません。
開会式では、本日司会進行を務めて下さる谷田部アリーナの鈴木氏のマイクの下、記念撮影、ベストルッキングカー選考、そして、競技委員長
の(株)タバタ・山下氏の競技説明があり、F1RCGP2017 Round2 in Yatabe Arenaの開幕です。
予選1ラウンド目
F-1クラス予選1ラウンド目。レース序盤、リジェカラーの大山選手がカウンターの接触不良でカウントしないトラブル発生で、緊急ピットを余儀なく
されます。そんな中、ブルー・ホワイトのカラー江坂選手がトップ。2番手に、6輪タイレル櫻井選手が1.3秒差で続きます。3番手はオレンジ・ホワイト
カラーの鈴木選手。トップ争いは、江坂選手と櫻井選手で、0.8秒差まで詰まってきます。後続では、ウィリアムズカラーの森川選手がストレートで横転の
アクシデントするも、何とか無事にコース復帰。そして、レースは終盤。トップは依然として江坂選手が守り、集中力のある走りを披露。そして、0.7秒差
で櫻井選手の追撃を交わし、15L4'10.008、ベスト16秒309でトップゴール。
F-1スケールクラス予選1ラウンド目。このクラスは4分間のベストラップで争われます。スタートからハイペースで飛ばすのが、ザウバーカラーの江坂
選手、16秒3のベストをマーク。ジョーダンカラーの矢田選手も16秒台、16秒9をマーク。矢田選手のマシンはストレートエンドでややハイサイド気味ですが、
何とかテクニックで上手くカバー。3番手はティレル重松選手ですが、19秒台に甘んじます。重松選手もハイサイド気味のマシンの挙動を見せています。そん
な中、ザウバー江坂選手は安定感のある素晴らしい走りを見せ、16秒1までベストを更新しトップフィニッシュを飾ります。
F-1グランプリクラス予選1ラウンド目。1ヒート目、Futaba F-1 Racingの高安選手、ZEN橋本選手がマシンの挙動を乱しタイムを伸ばせない中、トップは
MOROTECH Bの野尻選手。2番手にFutaba F-1 Racing森田選手が続きます。その後、森田選手がトップに浮上。それを追う野尻選手ですが、最終コーナーで
ハイサイドし、タイムロスを期します。森田選手はキレのある走りでトップを快走し、16L4'02.693、ベスト14秒834でトップフィニッシュ。2ヒート目、レ
ースをリードするのはZEN多田選手。2番手にZEN RC Circuitの飯塚望選手がつけます。3番手はチームメイトの山田眞選手。トップはZEN多田選手で、かな
りハイペースでレースをリード。スムーズなライン取りと、鋭い加速で皆のお手本となるような走りです。そして、多田選手は17L4'08.744、ベスト14秒385
でトップフィニッシュを果たし、暫定ポールポジションを獲得します。
予選2ラウンド目
F-1クラス予選2ラウンド目。イエロー・ホワイト・オレンジの飯塚選手がトップ。2番手にブルー・ホワイトの江坂選手がつける展開。このヒートはかなり
各選手気合の入った走りが感じられます。その後、江坂選手がトップに浮上。その後も各選手殆どミスがない静かなレース展開が続き、江坂選手が15L4'03.596
、ベスト15秒868で2ラウンド連続トップフィニッシュを果たし、ポールポジションを獲得しました。総合2番手は飯塚翼選手で、15L4'04.044、ベスト15秒969、
総合3番手はタイレル櫻井選手、15L4'04.181、ベスト15秒862。上位の選手達の差はかなり僅差なので決勝ラウンドも目が離せません。
F-1スケールクラス予選2ラウンド目。序盤からザウバーカラーの江坂選手がトップ。16秒3のベストを叩き出すも、まだまだタイムが伸びそうな気配。江坂
選手はホームストレートの高速シケインに片足を毎周の様な乗せるかなりアグレッシブな走り。そんな中、江坂選手は15秒8まで自己ベストを上げ、F-1スケール
クラスのポールポジションを獲得。ジョーダン矢田選手は16秒7の自己ベストを出しこちらも奮闘するも、江坂選手のタイムまでは届かず。総合2位となります。
元ワールドチャンピオン重松選手は3位につける格好となります。
F-1グランプリクラス予選2ラウンド目。1ヒート目は、MOROTECH B野尻選手がトップ、僅差でFutaba F-1 Racingの森田選手が僅差で続きます。差は僅か0.06
秒差。すると、森田選手がトップに浮上。2位にはZEN橋本選手が浮上!先ほどまでトップのMOROTECH B野尻選手は最終コーナーでスタックし、大きくタイムロス。
トップは逆転でZEN橋本選手、2番手森田選手の順。ZEN橋本選手は2位との差を徐々に離し、17L4'12.112、14秒606でトップフィニッシュ!2ヒート目は、かなり
荒れた展開となります。序盤トップはZEN多田選手。2番手にZEN RC Circuit山田選手がつけるも、ストレートエンドで大クラッシュで大きくタイムロス。ここ
で、同チームの飯塚望選手が2番手に浮上。しかし、トップ多田選手との差は4秒近く離れています。このまま多田選手のトップゴールかと思いきや、ラスト1
分で多田選手がスローダウン。ここで山田選手がトップに躍り出るも、ハイサイドでクラッシュ!リタイヤとなってしまいます。最後にトップに立ったのは飯塚
選手で、大逆転のトップゴール、16L4'05.766、ベスト15秒019で総合7番手に滑り込みます。
■予選順位■
F-1クラス
1位 | 江坂 雅輝 | 2R15L4'03.596
| 2位 | 飯塚 翼 | 2R15L4'04.044
| 3位 | 櫻井 博 | 2R15L4'04.181
| 4位 | 鈴木 淳詔 | 2R15L4'05.475
| 5位 | 大山 誠 | 2R15L4'09.227
| 6位 | 増田 耕喜 | 2R15L4'11.744
| 7位 | 作佐部 肇 | 2R15L4'12.900
| 8位 | 重松 隆一 | 2R14L4'08.433
| 9位 | 森川 秀人 | 1R14L4'14.592
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F-1スケールクラス
1位 | 江坂 雅輝 (SAUB-01) | 2R15.809
| 2位 | 矢田 大基 (JORD-02) | 2R16.796
| 3位 | 重松 隆一 (TYRL-01) | 2R18.150
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F-1グランプリクラス
1位 | 多田 秀樹 (ZEN) | 1R17L4'08.744
| 2位 | 橋本 努 (ZEN) | 2R17L4'12.112
| 3位 | 森田 栄俊 (FUT) | 2R17L4'14.310
| 4位 | 山田 眞 (ZER) | 1R16L4'02.762
| 5位 | 鈴木 和史 (TBN) | 2R16L4'03.133
| 6位 | 高安 理寛 (FUT) | 2R16L4'04.867
| 7位 | 飯塚 望 (ZER) | 2R16L4'05.766
| 8位 | 野尻 行信 (MRB) | 1R16L4'06.560
| 9位 | 朝日 雄一郎(MRB) | 2R16L4'09.387
| 10位 | 茂手木 達也(WND) | 2R16L4'14.829
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