天気:晴れ(屋外)、気温:25℃、湿度:20%、路面温度:28℃
F1RCGP2017シリーズ第5戦は場所を福岡県北九州市に移し、Nexterサーキットで行われました。ここNexterサーキットは2009年F1RCGP初
年度開幕戦を行った歴史と伝統を兼ね備えたサーキットになります。初年度は同じ小倉北区の東港で外コースでのオープン、そして屋根が付き
、その後、西港に移転。そしてその西港のサーキットの営業を去年で終え、2016年に新生Nexterサーキットが原点の外コースのサーキットとし
て1月25日にリニューアルオープンが行われました。だんだんコースの規模が縮小しているものの、オーナーである堤氏のラジコンに対する情
熱と、常連さんや地元のファンの支えで頑張って続けているサーキットの1つです。昨今のホビーRC全体の不況により、サーキットやショップ
が閉まったりする中、本当に頑張って貰いたいものです。
会場となるNexterサーキットは、運営母体である堤デザイン会社ビル3階の屋上のサーキットになります。ここは古くから自社ブランド製品
PRO2.stn製品のテストコースとして利用していた物をリノベーションしてできたコースになります。コースサイドには屋根付きでエアコン完備
のピットエリアが備え付けられ、その隣にはテーブル・チェアーが並べられ、Nexterサーキット独特のゆったりとした時間が流れる和やかな雰
囲気が伝わってきます。2階は本業のデザイン会社の事務所がメインではありますが、脇に隣接するかたちでサーキット受付、ショップが置か
れ、コンパクトに非常に良くまとまっています。駐車場は1階にあります。レース等で参加者が多い日も近所にも駐車スペースがあるとの事で
、万全の体制を取っています。ショップ・サーキットの担当は西氏。実車も大好きで、サーキットにレースで遊びに来たお客さんのサービス等
も細かくでき、非常に頼られる存在です。そんな雰囲気の下、Nexterサーキットは何年経っても基本コンセプトであるエンジョイRCは変わりま
せん。皆さんも是非ご家族連れ、お友達連れで遊びに来てくださいね。
サーキットは非常にコンパクト且つテクニカルなレイアウト。1周の距離は約90mのコースで、路面は中粒のコンクリートになります。今回は
F-1フレッシュマンクラス、F-1グランプリクラス、F-1グランプリラバークラスは行われず、代わりに最近ユーザー急増中のNexterストリートク
ラス、F-1ローカルクラスが特別に行われました。F-1ローカルクラスは指定スポンジタイヤに、エコグリップが使える特別ルールで行われまし
た。
レース当日の参加人数はNexterストリートクラス:8名、F-1ローカルクラス:6名、F-1クラス:3名、F-1スケールクラス:3名、合計20名です。
地元の選手を中心に、遠くは愛知県等からも参戦がありました。この時期は黄砂も無く、天気も連日晴れが続き、路面グリップも良く、屋外で心
地よい風を感じながら気持ち良くレースを行う事が出来ました。
プラクティスDay
前日の練習走行日は暖かく、穏やかな天気になりました。午前中より明日のレースに向けての参加者が続々と会場に訪れます。ピットでの準備
を終えて、続々とF-1マシンがコースイン。今回も特別規定として、ギヤ比を5.0以上にしなければならないルールが加えられ、スピードが穏やか
でよりスケール感のある走行になっています。コースを仕切るパイロンは、意外にコーナーの奥まで配置されているので、少し大きめにマシンの
頭を振らないと直ぐに足を掛けてしまう危険性も含んでいます。各選手慎重なライン取りで走行ラインを確認する中、マクラーレンカラーが一際
輝く大町選手が好調な走りを披露。また、松尾玲奈選手も久しぶりのF-1ドライブにも関わらず、キレのある走りを披露。同選手はプロポを4PXに
変えての初レースとなる模様。午後になると、コースに続々と選手が増え、Nexterストリートクラス等も登場します。榊原選手や中村選手等常連
のドライバーも交え、レベルの高い練習走行が繰り広げられます。一方、ストリートクラス参戦の山田愛選手は、ピンクのフェラーリを駆りこち
らも素晴らしい走りを披露。今回は女性ドライバー2名が参戦する華やかなレースが予想されそうです。
終始和やかな練習を終え、運営サイドの方もコース補修、大会準備が着々と進んでいきます。明日のレースに向けて最終マシン調整を施す選手
も見られる中、明日のレースで一段とレベルアップした走りを期待しましょう。
大会当日
大会当日は清々しい朝になります。日差しが強いので、日陰を作る為に運営側で日よけを準備。コース上では朝から多くのマシンが走行を開始
する中、笑い声が随所に聞こえてきます。こう言う雰囲気がNexterの非常に良い所だと思います。今日はスケールクラスの大本命であるティレル
重松選手も登場!福岡限定のいろはすを昨日探したが無かったそうで残念そうにしているのが印象的でした。各選手朝の練習走行は十分な時間が
あり、かなりマシンの仕上がりも良くなってきている模様。
練習走行後は開会式、記念撮影、ベストルッキングカー賞の選定を行い、山ア委員長よりレースレギュレーション説明等があり、いよいよ大会
が始まります。大会はPro2から西競技委員長、木村氏もスタッフに加わって頂きました。絶好のラジコン日和の下、各選手日頃の練習の成果を十分
に発揮して頂き、ベストなリザルトを出して貰いたいものです。
予選1ラウンド目
Nexterストリートクラス予選1ラウンド目。1ヒート目、榊原選手が午後からの出走予定となる為、3台でのスタート。序盤トップはブルーのBMW松尾レオ
選手、2番手に松尾玲奈選手が続く格好となります。レオ選手はパイロンに度々マシンを乗り上げるも、ジャンプしながらの勢いのある走り。レオ選手のタイ
ムは11秒中盤、一方の玲奈選手は11秒後半で走行を重ねます。レース後半になって、トップの松尾レオ選手がクラッシュ!その間、ピンクカラーの86の松尾玲
奈選手がトップに浮上。20L4'00.860、ベスト11秒549でトップタイムをマーク。2ヒート目は、カッパーカラーの末選手がトップ、0.3秒差でホワイトのNSX大
町選手が2位に付けます。しかし、レース中盤、大町選手がトップに浮上、2位ツートーンカラーの86中村選手が続きます。すると、大町選手がコース上でミ
スによりスタック、タイムロスする間に、中村選手がトップに浮上。中村選手はスキール音を立てながらトップを快走し20L4'01.774、ベスト11秒772でトップ
ゴール。このラウンドトップタイムは、松尾玲奈選手となりました。
F-1ローカルクラス予選1ラウンド目。序盤はピンクのカラー松尾玲奈選手がトップ。しかし、玲奈選手はフェンスに刺さり大きくタイムロス。その間にマル
ボロカラーの大町選手がトップに浮上。2番手にレッドのカラー中村選手続きます。2位争いは白熱し、中村選手とイエロー・ホワイト・ブラックカラーの松尾
レオ選手の争い。レオ選手はコーナーを果敢に攻め、中村選手を交わし2番手に。トップ大町選手との差は5秒まで開きます。レース後半、ピンクのカラー松尾
玲奈選手がシャーシ下面のビスの緩みでリタイヤとなってしまいます。そんな中、大町選手が21L4'11.506、ベスト11秒610で暫定ポールを獲得。
F-1クラス予選1ラウンド目。レース序盤、グリーン・レッド・ホワイトのイタリアンカラーの上村選手がトップ。しかし、パイロンに引っかかりタイムロス
する間、イエロー・レッドのカラー大町選手がトップに浮上。しかし、上村選手も気合で大町選手に食らい付き、トップを奪還。そんな中、大町選手が大きくタ
イムロスし、3番手に後退。2位に重松選手が浮上します。トップは依然として上村選手が走行中。そして、レース後半になるとトップ争いは上村選手と大町
選手の2台に絞られます。そして、最終ラップに上村選手が逆転し、20L4'12.363でトップフィニッシュを果たします。
F-1スケールクラス予選1ラウンド目。宮本選手は、朝田植えをしてきてから参戦と言う事で、今回は2台での争い。トップは序盤から絶好調のティレル重松
選手、14秒2のベスト。その後も重松選手は徐々にペースを上げ、13秒3まで叩き出します。レッドブルカラーの上村選手は、13秒9のベスト。そこから、後半に
掛けてペースを上げたい所。ティレル重松選手はテールを上手く流しながらインフィールドを駆け抜けて行きます。そして、13秒222までベストを更新し、暫定
ポールを獲得。2番手は後半12秒265までベストを上げ、上村選手が続きます。
予選2ラウンド目
Nexterストリートクラス予選2ラウンド目。1周目はピンクの86松尾玲奈選手がトップ。2周目は逆転でブルーのカラー松尾レオ選手がトップ。松尾ファミ
リーのトップ争いになります。このラウンド、松尾レオ選手にミスが目立ち、その間に玲奈選手がトップのリードを広げます。玲奈選手はマシンの状態も絶好
調の模様。軽快にインフィールドのコーナーもクリアし、松尾玲奈選手が21L4'11.271、ベスト11秒708でトップフィニッシュ。総合でもトップです。2ヒート
目は、カッパーカラーの末選手が序盤トップ。リアを滑らせながら、かなり速いペースでラップを重ねます。2番手にはブラックのGTR山田選手が浮上。2位
争いは山田選手と大町選手の争い。それを尻目に、末選手はペースをキープし、21L4'11.436、11秒529のベストでトップフィニッシュ。惜しくも総合2位タイム
となります。ラウンドトップは玲奈選手です。
F-1ローカルクラス予選2ラウンド目。マルボロカラーの大町選手がレースをリード。しかし、逆転でピンクのカラー松尾玲奈選手がトップ。トップ争いは
コンマ差の大接戦。その後、トップは逆転で大町選手。2番手玲奈選手、3番手レオ選手の順。大町選手のマシンはリアグリップがしっかり食っており、かなり
楽に走らせている様子。そして、大町選手が20L4'03.893、ベスト11秒681でトップフィニッシュ。自己ベスト更新はなりませんでしたが、総合でも大町選手が
トップを守ります。
F-1クラス予選2ラウンド目。イタリアンカラーの上村選手がトップ、2番手にイエロー・レッドの大町選手が続きます。上村選手のマシンはリアグリップが
やや低い動きを見せています。大町選手はポンダーが拾わないトラブルがあるも、走行を続けます。レース後半に上村選手がミスをしてしまい、大町選手との差
がぐっと縮まります。そして、大町選手が逆転で20L4'10.099、ベスト12秒180でトップゴール。大町選手が暫定ポールを守ります。
F-1スケールクラス予選2ラウンド目。このラウンドでは、宮本選手が田植えを終えて登場。序盤トップはその宮本選手。ジャガーカラーの宮本選手は他車を
圧倒するタイムで走行し、トップ。2番手は上村選手が続きます。上村選手は一時トップに迫るタイムを出しますが、ややスケールクラスでの練習不足のせいか、
ペースを思うように上げられない模様。その後、宮本選手は12秒578までベストを塗り替え、ぶっちぎりで暫定ポールを奪います。
予選3ラウンド目
Nexterストリートクラス予選3ラウンド目。1ヒート目、松尾玲奈選手、レオ選手の順で勢いよくスタート。後続では、ピンクのフェラーリのマシン山田愛
奈選手も健闘の走りを見せます。その後、レオがペースアップで逆転でトップを走ります。2番手に早くも2秒程の差を付けてレースをリード。そして、21周
に突入!21L4'07.784、ベスト11秒445で逆転のポールポジションを獲得します。2ヒート目は、ツートンカラーの86中村選手が序盤トップ。バッテリーを変更
したようで、かなりパワー感のある走り。2番手は末選手が続きます。その後、中村選手はペースアップを試みるも、ミスで転倒!その間に、ホワイトのNS
X大町選手がトップに。大町選手はペースを守り、その後もトップで走行。21L4'08.859、ベスト11秒582で総合2番手のタイムをマークします。
F-1ローカルクラス予選3ラウンド目。マルボロ大町選手、2位に松尾レオ選手、3位に松尾玲奈選手と続く展開。後方では、レッドカラーの中村選手と、末
選手の4位争い。その争いは、中村選手がフェンスに刺さりあえなく終了。一方、トップは依然として大町選手。一時は松尾玲奈選手が0.3秒差まで迫るも、大
町選手が後半ペースアップで、20L4'01.132、ベスト11秒548でトップフィニッシュ。大町選手は1ラウンド目のタイムでポールポジションを確定します。
F-1クラス予選3ラウンド目。イエロー・レッドカラーの大町選手、イタリアンカラー上村選手、ティレル重松選手の順でレースが展開。その後、上村選手が
トップに浮上。このラウンドは先ほどのラウンドよりもリアグリップが上がった様で、若干ペースが速い模様。トップは周回毎に入れ替わるも、後半は大町選手
がトップに躍り出ます。その後もリードを保ち、大町選手が20L4'10.353、ベスト12秒193でトップゴール。大町選手が2ラウンド目のタイムでポールポジション
を決めました。
F-1スケールクラス予選3ラウンド目。ジャガー宮本選手が12秒5のタイムでトップ。序盤からレースをリードします。レース中盤には、ティレル重松選手が
ピットイン。ピット枠を確認する余裕を見せます。重松選手はまだ12秒9しか出ていないので、もう少しタイムアップをしたい所。タイムはしばらく膠着状態で、
レッドブル上村選手が12秒490を叩き出し宮本選手を逆転します。しかし、最終ラップに宮本選手が12秒402のスーパーラップを出し、このタイムで宮本選手が
スケールクラスのポールポジションを獲得します。
■予選順位■
Nexterストリートクラス
1位 | 松尾 レオ | 3R21L4'07.784
| 2位 | 大町 健造 | 3R21L4'08.859
| 3位 | 松尾 玲奈 | 2R21L4'11.271
| 4位 | 末 雷蔵 | 2R21L4'11.436
| 5位 | 中村 清貴 | 3R21L4'11.471
| 6位 | 山田 正俊 | 3R19L4'01.529
| 7位 | 山田 愛奈 | 3R19L4'25.662
| 8位 | 榊原 英雄 | 1R0L0'00.000
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F-1ローカルクラス
1位 | 大町 健造 | 1R21L4'11.506
| 2位 | 松尾 玲奈 | 3R20L4'02.980
| 3位 | 松尾 レオ | 3R20L4'04.208
| 4位 | 末 雷蔵 | 2R19L4'03.544
| 5位 | 中村 清貴 | 1R19L4'11.333
| 6位 | 榊原 英雄 | 1R0L0'00.000
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F-1クラス
1位 | 大町 健造 | 2R20L4'10.099
| 2位 | 上村 泰一郎 | 1R20L4'12.363
| 3位 | 重松 隆一 | 2R19L4'07.666
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F-1スケールクラス
1位 | 宮本 誠 (JAGR-01) | 3R12.402
| 2位 | 上村 泰一郎(REDB-02) | 3R12.490
| 5位 | 重松 隆一 (TYRL-01) | 3R12.981
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