天気:晴れ、気温:29℃、湿度:20%、路面温度:35℃
F1RCGP2017のシリーズ第7戦は関東圏に場所を移し、山梨県にあるMisaki Circuitで開催されました。Misakiサーキットは、土屋誠至
さん、むつみさんご夫婦で営業しているサーキットです。1978年(昭和53年)に甲斐市玉川でオフロードサーキットとしてオープン。その後
20年間に渡り営業し、1999年(平成11年)から場所をここ甲府市白井町に移しリニューアルオープンをしました。リニューアル後は、世界チャ
ンピオンメカニックの広阪正詮氏設計のオンロードサーキットとして国内外で話題になり今に至ります。コースレイアウトは非常に多岐に渡
り、毎年1回のコースレイアウト変更を行い、今年で10回目の変更されたレイアウトになります。操縦台はバリアフリー対応で、車椅子のドラ
イバーでも上がれる様になっており、非常に親切な作りです。サーキットの路面グリップも非常に安定しており、いつ練習に来ても楽しくラ
ジコンができます。RCショップにはヨコモ製品を中心に、タミヤ、京商などもあります。通販もやっているので掘り出し物があるかもしれま
せん。是非一度ショップ、サーキットに足を運んで頂ければ幸いです。
レースの参加人数はツーリングスポーツクラス:5名、F-1フレッシュマンクラス:7名、F-1クラス:1名、F-1スケールクラス:1名、F-1
グランプリクラス:2チーム3名、合計17名です。各クラス地元勢を中心に、近県の千葉県、愛知県などからも多く選手が集まりました。山
梨県は徐々にF-1ファンが増えてきている様で、フレッシュマンクラスの参加人数が特に多かったのが印象的です。ベテランの保坂選手、そ
して、10年以上ぶりにラジコンを走らせた村松ファミリーが来場し、レースを盛り上げて頂きました。また、愛知から江坂選手が緊急参戦
し、F-1クラス、F-1スケールクラスに参戦。そして、F-1グランプリクラスは、Team Futaba森田選手と地元のスーパーエキスパートのTeam
Misaki矢崎選手の見応えのあるバトルも見られ、見所満載。心配された天候も良く、終始和やかなMisaki Circuitらしい雰囲気の下、気持ち
良くラジコンを楽しめるイベントとなりました。
プラクティスDay
前日の練習走行日は雲が多いながら穏やかな晴天に恵まれました。週間天気予報では、雨の予報も囁かれていましたが、綺麗な青空の下で練
習走行日がスタートしました。グランプリクラス参戦のTeam Misaki矢崎選手は赤い6輪タイレルを駆り、かなり好調な様子でセッティングを煮
詰めています。
他にも、フレッシュマンクラス参戦の選手数名が熱心な様子でセッティングに励み、夕方には徐々にラップを上げてきている模様。10年ぶりに
ラジコンを再び始めたと言う村松選手のプロポは27MHz, 40MHz帯の長いアンテナが付いていました。F-1レースをきっかけに、今後も楽しいRCラ
イフを送っていって貰いたいものです。コントロールタイヤのZACタイヤは、ここMisaki Circuitに非常にマッチしている模様。新品タイヤに
履き替えた選手の殆どはタイム更新していました。
オフィシャルも明日のレースに向けて、エントリーシートのPC入力等大忙し。サーキットオーナーであり計測、アナウンスまで一人でこなす
土屋誠至氏はきっちりしたレース運営で有名なだけに、明日のレースも安心して任せられます。兎にも角にも、参加選手の皆さんには実力を思
う存分出し切って貰いたいものです。
大会当日
大会当日の朝は晴れ。早朝よりエントラントが続々と集まります。各選手、コントロールタイヤを受け取り、早速コースイン。昨日と殆ど変わ
らない素晴らしい路面グリップの下、周回を重ねる度にどんどんタイムを更新して行っています。名古屋から参戦の江坂選手は、このコースが初
めて。コーナーを1つ1つ確認しながら徐々にペースアップしています。グランプリクラス参戦のTeam Futaba森田選手、高安選手はお馴染みの
Futaba F-1 Racingカラーのオレンジのボディーで早くも快走を見せています。対するTeam Misakiの矢崎選手はMorotech製6輪マシンを駆り、い
つも通りの素晴らしいライン取りを披露。流石このコースに一番慣れているだけに、ラップタイムが非常に安定していました。フレッシュマンク
ラス参加の選手達も、昨日遅くまでデフメンテ等を行っていたせいもあり、かなりマシンの動きは好調の様です。ドライビングスタイルはバラエ
ティー豊かな選手が多く、フレッシュマンらしいダイナミックな操縦スタイルの選手で楽しんでいました。
オフィシャルでは、今日から株式会社タバタの山下氏も競技委員長に加わり、万全の態勢が整いました。ドライバーズミーティングでは、土屋
氏のマイクの下、各選手の紹介と競技説明も交えて説明がありました。その後、F1RCGP2017 Round7 in Yamanashiいよいよ開幕です。
予選1ラウンド目
ツーリングスポーツクラス予選1ラウンド目。スタートして序盤の混戦を抜け、ブルー・ホワイトのカラーリングの斎藤選手が逃げます。2番手
にホワイト・イエロー・ブルーカラーの桐山選手が追う展開。後方では、3番手争いが熾烈。ホワイト・オレンジ村山選手がミスする間、白一色の
青柳選手が3位に浮上。そんな中、斎藤選手はベストラップ唯一11秒台、11秒710、26L5'08.710で暫定ポールを獲得します。2番手は桐山選手で、
25L5'03.960、ベスト12秒180をマーク。
F-1フレッシュマンクラス予選1ラウンド目。1ヒート目は、ホワイト・オレンジカラー樋口選手がレースをリード。0.7秒差でレッド・グレー保
坂選手が2番手。かな激しいトップ争いが展開されます。その後、樋口選手と保坂選手が共にミスでタイムロスする中、粘りの走りを見せた樋口選手
が24L5'13.290、ベスト12秒800で暫定ポールタイムをマーク。2ヒート目は、村松選手等3台のバトル。かなり鍔迫り合いが続く中、ブラックのカラー
の村松利彦選手がトップに浮上。利彦選手は外側のフェンスにマシンを当てながら非常にダイナミックな走り。そんな中、JPSカラーの村松竜選手も
後方から追いすがり、一時逆転でトップたつも、再び利彦選手が逆転し、利彦選手が19L5'08.070、ベスト15秒710でトップフィニッシュ。総合4番手の
タイムとなりました。
F-1クラス予選1ラウンド目。ホワイト・ブルーのマシン、江坂選手が快調にトップを走行。今日が初めてのコースとは思えない非常に素晴らしい走
りを披露。そして、その後も殆どミスなく走り切り、18L4'20.520、ベスト13秒670で暫定ポールポジションを獲得。
F-1スケールクラス予選1ラウンド目。ギャラリーに見守られながら、江坂選手がアタックスタート。江坂選手のザウバーのマシンは、ストレートが
非常に伸びやかな印象。綺麗に伸びるストレートから、インフィールドのコーナーへとマシンを巧みにコントロール。後半になると、タイヤの当たりも
出てきたせいもありタイムアップし、13秒660のベストを出し、暫定ポールポジションを獲得します。
F-1グランプリクラス予選1ラウンド目。各車綺麗なスタートを切ります。その直後、Team Futabaの高安選手がインフィールドでミス!トップ争いは
Team Misaki矢崎選手 V.S. Team Futaba森田選手。すると、森田選手が巧みなスロットルワークでトップに浮上。矢崎選手の方は、ややパワーが物足り
ない様子で、遅れを取っています。そして、コースフェンスギリギリのラインを終始見せた森田選手が、19L4'00.660、ベスト12秒430で暫定ポールを
獲得します。
予選2ラウンド目
ツーリングスポーツクラス予選2ラウンド目。ホワイト・イエロー・レッドカラーの大堀選手がトップ。しかし、高速コーナーでミスし、タイムロス。
ホワイト・ブルーの斎藤選手がトップに躍り出ます。2番手は、このラウンドからボディーカラーを変え、オレンジのカラーの桐山選手、3番手に村山
選手の順です。トップの斎藤選手はこのラウンドではやや小さなミスが目立つもトップをキープ。2番手走行の桐山選手はレース後半にコースアウトし、
大きくタイムロスし、これで楽になった斎藤選手が自己タイムを僅か伸ばし、26L5'08.020、ベスト11秒690でポールポジションを決めます。
F-1フレッシュマンクラス予選2ラウンド目。1ヒート目は、レッド・グレーのマシン保坂選手がレースをリード。序盤から2位以下のマシンをどんどん
引き離しに掛かります。2番手のホワイト・オレンジのマシン樋口選手はこのラウンドではややパワー感が無い様子。トップの保坂選手はこのラウンドでは
マシンのセットアップも決まっている様で、リアグリップも高いです。2回ミスでタイムロスするも、トップを最後までキープし、自己ベストを大きく更新
する、24L5'09.370、ベスト12秒430でF−1フレッシュマンクラスのポールポジションを獲得します。2ヒート目は、1周目でブラックカラーの村松利彦選
手がコースアウトで波乱の展開。トップはJPSロータスの村松竜選手、特徴的なアクセルワークでコースを周回していきます。2番手は先ほどミスがあった
利彦選手ですが、竜選手に追いつきはするのですが、再びミスが多く、なかなか追いつかない状況。そんな中、村松竜選手が、自己ベストの20周をマーク、
20L5'15.330、ベスト14秒970で総合でも5位につけるタイムを出します。
F-1クラス予選2ラウンド目。トップは江坂選手。ややセッティングを変更したのか、少しリアが軽く、回頭性を出してきている様子。その後も順調に周回
をこなし、1ラウンド目のタイムを大きく塗り替える、18L4'07.750、ベスト13秒340でポールポジションを獲得します。
F-1スケールクラス予選2ラウンド目。タイムアタックのスタート、江坂選手は自分との戦いです。好調にラップを重ねて行きます。江坂選手はやや跳ねる
マシンをドライビングテクニックで上手くインにねじ込んでいきます。そして、1ラウンド目のタイムを大きく上回る、13秒080のベストをマークし、スケール
クラスのポールポジションを獲得します。
F-1グランプリクラス予選2ラウンド目。Team Futaba F-1 Racingの高安選手がいきなりのクラッシュで大きくタイムロス。トップは同チームの森田選手で、
序盤から後続をどんどん引き離します。2番手を走るTeam Misaki矢崎選手は序盤に高安選手と同じセッションでクラッシュし、フロントバンパーを破損した
模様。森田選手以外の選手は大きく荒れる中、森田選手のみ淡々と周回を重ね、自己ベストを僅かに更新する19L4'00.020、ベスト12秒240でポールポジション
を獲得します。
■予選順位■
ツーリングスポーツクラス
1位 | 斎藤 隆 | 2R26L5'08.020
| 2位 | 桐山 健次 | 1R25L5'03.960
| 3位 | 青柳 嘉一 | 1R25L5'06.050
| 4位 | 村山 力 | 2R25L5'11.280
| 5位 | 大堀 英彦 | 1R24L5'05.410
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F-1フレッシュマンクラス
1位 | 保坂 斉 | 2R24L5'09.370
| 2位 | 樋口 雄三 | 1R24L5'13.290
| 3位 | 芦澤 真 | 2R22L5'08.630
| 4位 | 近藤 修平 | 1R22L5'09.970
| 5位 | 村松 竜 | 2R20L5'15.330
| 6位 | 村松 利彦 | 2R19L5'05.320
| 7位 | 村松 幸仁 | 1R18L5'00.390
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F-1クラス
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F-1スケールクラス
1位 | 江坂 雅輝 (SAUB-01) | 2R13.080
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F-1グランプリクラス
1位 | 森田 栄俊 (FUT) | 2R19L4'00.020
| 2位 | 矢崎 光 (MSK) | 1R19L4'02.740
| 3位 | 高安 理寛 (FUT) | 1R19L4'11.160
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