F1RCGP レースリポート


第9戦 F1RCGP2017 in Tokushima
BIG+3 RC CIRCUIT 2017年9月24日(日)


天気:晴れ(屋外)、気温:29℃、湿度:50%、路面温度:31℃

 F1RCGP2017 Round9は場所を四国の徳島県に移し、徳島県小松島市に店舗を構えるBIG+3 RC CIRCUIT(ビッグプラススリー・アールシー・サーキット)で行 われました。ここ四国は毎回熱いF-1ファンが集う日本屈指のステージになります。会場となるここBIG+3 RC CIRCUITは、ラジコンカー専用サーキットとして、 2001年にオープン。2007年のリニューアルオープンを経て、ハイグリップ&ハイスピード、1周235mのビッグコースに生まれ変わりました。バックストレートは 46m、フラット細粒アスファルト舗装です。また、メインのコースとは別に、ドリフトファンの為にドリフト専用コースも完備。日中から夕方以降もRCカーのジ ャンルを問わず多くのRCファンで賑わいを見せています。隣接するショップは、青いコンテナが目印。店頭には、タミヤ、京商、ヨコモ、無限、HPI、三和、 双葉、KO等、各社商品ラインナップも充実しており、万全の態勢です。店員さんは川野店長夫婦2名。全日本選手権でも活躍を見せる川野貴義店長の的確なア ドバイスで、常連さんも入門者も気兼ねなくRCをエンジョイできるのが最大の魅力です。
 当日の参加人数は、GTクラス:4名、はやツークラス:14名、F-1クラス:15名、F-1スケールクラス:3名、F-1GPラバークラス:3名、F-1GPクラス:3チーム、 3名、合計42名のエントリーでした。四国の熱いF-1ファンを中心に、中京勢や和歌山勢も加わり多くの選手が参加。また、チームアクティブからは元全日本チャ ンピオン浅原選手も参戦し、レースを盛り上げてくれました。大会期間中の四国地方では穏やかな天候にも恵まれ、ドライコンディションの下、BIG+3 RC CIRCUITのトラックいっぱい使ってF-1ラジコンを満喫できた大会となりました。

プラクティスDay
 前日、関東地方では雨脚が激しい気候ですが、ここ四国は晴れでドライ路面での練習日となりました。朝から地元徳島、高知勢を中心に多くのエントラン トがサーキットに集結し、早速練習走行を重ねています。今回はツーリングカークラスも併催されており、ツーリング勢も多く走っているので、路面には若 干ラバーが乗っている感じでかなり路面コンディションは良い様です。そんな中、F-1クラス参加の合田選手、高平選手が好調に周回を重ねている模様。F-1 は程よいスピードで、5台くらいで皆でワイワイ競い合えるのが本当に良いと思います。ギャラリーとして見ていても非常に楽しいです。ツーリングカーク ラスでは、元全日本チャンピオンの浅原選手も来場し、他の選手のセッティング等面倒を見てもらっています。F1RCGPはビギナーもエキスパートも混合して 楽しく遊べる雰囲気があるのが最大の特徴です。夜になると、東京を中心にラジコンをしていて、現在は仕事の関係で徳島に在住している伊藤選手が来場。 急遽スケールクラスのマシンを作り、明日に備えました。運営陣は明日のレースに向けて、打ち合わせ、出場メンバーのパソコン登録、タイヤマーキングを 済ませ万全の体制です。明日のレースでは皆が思う存分F-1ラジコンをエンジョイしてもらえればと思います!

大会当日
 大会当日の早朝は8時集合。続々とエントラントが集まり、レース前の最後の練習走行を開始しています。今日から会場入りしたのは、和歌山から参戦の 野尻選手、元スケールクラスチャンピオンの重松選手、そして、高知からは大崎選手達のメンバーが多数となります。すっきりした青空の下、各車徐々にラ ップを上げて来ている模様。今回、特別な措置として、F-1グランプリクラスは3名の為、F-1クラスと一緒になってワイワイと走る為に混走としました。クラ スを纏めても、各クラス毎のポイント集計は行う事とします。そんな中、グランプリクラスのメンバーは急遽モーターを21.5Tから25.5Tに乗せ換え、F-1クラ スの車速に合わせる調整を行っています。グランプリクラスはやはりBIG+3 Racingの川野選手が地元の利を生かして好タイムを出している模様で、野尻選手は ややアンダーステアで好タイムには繋がっていない模様。F-1クラスと混走の為レース展開にどの様な影響があるのか非常に楽しみではあります。ラバークラ スはポイントランキング上位争いをしている木下選手兄弟と、今回地元参加の鎌田選手が参加。マノーカラーの木下政勝選手が一歩抜けたタイムを出している 様子です。ツーリングクラスも、今回はGTクラスと、スピードが速い「はやツークラス」の2クラスを開催と言う事もあり、多くの台数が走っています。それ ぞれのクラスのスピードで楽しめるので、参加する側も選択しやすいのが良い点ですね。
 レース方式は、F-1クラス(グランプリクラス混走)は予選4分間の周回レース。決勝は8分間の周回レース。F-1スケールクラスは予選が4分間のタイムア タック、決勝は64周の周回レースです。(途中、1ピットストップか、2ピットスルーか選択制)GTクラスは予選5分、決勝8分の周回レース、はやツークラ スは予選決勝共5分の周回レースとなります。競技委員長は木津氏、車検担当は毎回お馴染みの古川氏と森原氏の協力の下、いよいよレーススタートです。
 当日はRC Magazineの荒川氏が取材・撮影等を行ってくれました。次号でレースレポートが載りますので、是非誌面をご覧ください。

予選1ラウンド目
 GTクラス予選1ラウンド目。序盤からトップは、ブルー・ホワイトカラーの増井選手。増井選手のマシンはストレートのスピードも良く伸 びています。川野選手はポンダー積み忘れで最下位に沈む中、増井選手は順調に周回をこなし、15L5'08.135、ベスト20秒159で暫定ポールポ ジションを獲得。
 はやツークラス予選1ラウンド目。1ヒート目は、ブラック・グリーンカラー高平修二選手と、ホワイトカラーの古川選手の争い。レース 中盤になると、オレンジカラー岡林選手が逆転でトップに浮上。岡林選手はブレーキングを巧みに使いこなす素晴らしいスロットルワークで 2位に以下約2秒の差をつけます。そして、岡林選手がそのままトップゴールで17L5'41.078、ベスト18秒042をマーク。2ヒート目は、序盤 からオレンジ・パープル浅原選手がトップを走行。素晴らしいライン取りで2位以下を引き離し、そのまま17L5'04.788、ベスト17秒683でト ップゴール。浅原選手は総合でもトップ!2位はブラック・ピンクカラーの高平慎選手でファステストベスト17秒661が3.5秒差でつけます。
 F-1スケールクラス予選1ラウンド目。序盤にフェラーリ伊藤選手が21秒台をマークし、トップ。しかし、後続3台との差は非常に僅差で、 毎周の様にトップが入れ替わる展開。その後、トップ争いは伊藤選手が21秒741にアップ。2番手のフェラーリ鎌田選手も21秒857にアップ。 一方のティレル重松選手は21秒台と出遅れが響いている状況。そして、安定した走行でトップタイムを守り抜いたフェラーリ伊藤選手がトップ タイムで暫定ポールを獲得します。
 F-1GPラバークラス予選1ラウンド目。序盤から木下選手兄弟のバトルとなります。トップはマクラーレンカラーの木下啓治選手、21秒台に 早くも乗せてトップを走行。マシンのセットアップはややアンダーながらタイヤのスキール音を立てて走行中。しかし、レース中盤には、マノ ーカラーの木下政勝選手がトップに立ちます。ベストは唯一20秒台20秒957に入れ、マシンの回頭性も良さそうです。そして、4分のコールが 鳴り、木下政勝選手が12L4'14.594、ベスト20秒957でトップゴールとなります。
 F-1クラス予選1ラウンド目。1ヒート目はフェラーリを駆る合田選手と、ルノーの高平修二選手とのトップ争いが見られました。そこに、 レッドブルカラーの高平誠選手が絡む展開。レース終盤には合田選手が抜け出し、2番手争いは高平選手兄弟の争いとなります。そして、ト ップゴールはフェラーリ合田選手で、13L4'13.716、ベスト19秒382をマーク。総合でもトップタイムとなります。このヒート2位ゴールは、 レッドブルの高平誠選手、13L4'17.826、ベスト19秒391で総合3番手のタイムとなります。2ヒート目は、序盤からトップはグリーン・ブラ ックカラーの荒川選手、コンマ2秒差で、ブラック・ホワイトのファイヤーカラー古川選手がつけます。すると、インフィールド左セクション で古川選手が転倒!荒川選手が楽な展開になり、そのまま13L4'17.920、ベスト19秒609で総合4番タイムをマークします。3ヒート目、スター トからウィリアムズの増井選手がトップを走行。ベストタイムは19秒500で突出して速くはないが、そのタイムで淡々とアベレージを刻む走行を 続け、好タイムの13L4'16.728で総合でも2番手のタイムでゴール。このヒート2位は、マクラーレンの岡林選手、13L4'19.564で総合7番手と なります。
 F-1グランプリクラス予選1ラウンド目。スタート直後、Team ALBATROSS大崎選手がスローダウンで戦線離脱。トップ争いは、BIG+3川野選手 と、MOROTECH Bの野尻選手。この2台は数周に渡りテールツーノーズのバトルを繰り広げ、最終的にはBIG+3川野選手が野尻選手を振り切り、 13L4'43.815、ベスト19秒449でトップゴール。しかし、F-1クラスと比較すると総合8番手と振るわないタイムとなります。2位ゴールの野尻 選手は、12L4'00.375、ベスト19秒683と、こちらは13周に入れず。次のラウンドの巻き返しを期待しましょう。



予選2ラウンド目
 GTクラス予選2ラウンド目。このラウンドでは先ほどポンダーを積み忘れたレッド・ブラックカラーの川野選手がトップ。しかし、直ぐ後 ろにブルー・ホワイトカラーの増井選手がつけます。レース中盤には、ピンク。ホワイトカラーの吉本選手が2番手にジャンプアップ。トップ との差は僅か0.2秒にまで迫ります。それからは、トップの川野選手が本領を発揮、安定した走行で周回を重ね、15L5'02.204、ベスト19秒800で ポールポジションを獲得。2位は吉本選手で、15L5'04.476となります。
 はやツークラス予選2ラウンド目。1ヒート目は、序盤は岡林選手、藤原選手、そして、先ほどのラウンドは出走を見送ったグリーンカラー の川野選手の順でレースが展開。トップの岡林選手はこのラウンドからボディーを変え、白一色のカラーになっています。そして、2番手に 川野選手が浮上し、岡林選手を追います。トップと2番手の差は僅か0.2秒。レース後半になると、川野選手がトップに浮上し、17L5'06.315、 ベスト17秒647でトップゴール。2ヒート目は、序盤にホワイト・ブルー・レッド・ブラックの合田選手がトップ、2番手にブラック・ピンク 高平誠選手、そして3番手にオレンジ・パープルの浅原選手がつけます。レース中盤から、浅原選手がペースアップし、トップに浮上。2番手 に高平選手がベスト17秒553をマークし0.5秒差で追いすがるも、徐々に離れていき、浅原選手が安定した走りで17L5'02.558、ベスト17秒536で ポールポジションを獲得。高平誠選手は総合3位となります。
 F-1スケールクラス予選2ラウンド目。このラウンドでもフェラーリ2台のトップ争いとなります。序盤から好調な出だしを見せたのは、 フェラーリ伊藤選手、しかしずぐさまフェラーリ鎌田選手が20秒845をマークし抜き返す。レースは後半戦になると、各選手1ラウンド目の タイムを上回るタイムを叩きだします。伊藤選手20秒567、鎌田選手が20秒845、重松選手も20秒台突入で、20秒969。そんな中、伊藤選手が 20秒中盤のベストを守り切り、スケールクラス初ポールポジションを獲得しました。
 F-1GPラバークラス予選2ラウンド目。予選レースは、トップがマノーの木下政勝選手、2番手にフェラーリの鎌田選手の順で進行。レース 中盤になると、2番手にマクラーレン木下啓治選手が浮上。しかし、この時点でトップの木下政勝選手は遥か前方8秒前を走行。このラウンド はラバータイヤにはやや路面が合わなかった様で、マノー木下政勝選手が好走を見せるも、12L4'17.628、ベスト20秒889で1ラウンド目の自身 のタイムには及ばず。しかし、ポールポジションは盤石の態勢で木下政勝選手が獲得します。2番手は2ラウンド目自己ベスト更新のマクラー レン木下啓治選手がつけ、鎌田選手は3番手となります。
 F-1クラス予選2ラウンド目。1ヒート目はフェラーリ合田選手がトップで、2位レッドブル高平誠選手、3位ルノー高平修二選手が続く展開。 1〜3位まで2秒ほどの差。トップの合田選手は1ラウンド目のタイムを上回るペースで走行を重ね、13L4'10.473、ベスト19秒060をマークし、 ポールポジションを獲得。2位ゴールの高平誠選手は総合3番手タイムをマークします。2ヒート目、序盤にブラック・ホワイトのファイヤー カラーの古川選手が転倒の波乱の幕開け。トップはオレンジのファイヤーカラー吉本選手、2位は0.3秒差でグリーン・ブラック荒川選手が追いま す。レース後半は序盤に転倒した古川選手が徐々に上がってくるも、吉本選手が逃げ切り、13L4'14.799、ベスト19秒371で総合2番手のタイムを 叩き出します。このヒート2位ゴールの荒川選手は総合6番手につけます。3ヒート目、ウィリアムズ増井選手が岡林選手の追撃をかわし、自己 ベストのタイムで周回を重ねます。しかし、13L4'15.328、ベスト19秒324で総合4位タイムで、順位を少し下げる結果となってしまいます。
 F-1グランプリクラス予選2ラウンド目。トップはBIG+3川野選手で、ベスト19秒091を出す好走。2位はTeam ALBATROSS大崎選手がつけるも、 25.5Tのパワーソースに6輪マシンはかなり不利な様子で追いつけません。2番手はMOROTECH B野尻選手が浮上し、川野選手を追いかけるかたち。 しかし、レース後半は徐々に野尻選手が遅れ、川野選手が5秒程のリードを築き13L4'10.884でポールポジションを決めました。



■予選順位■
GTクラス
1位川野 貴義 2R15L5'02.204
2位吉本 祐之 2R15L5'04.476
3位増井 秀樹 2R15L5'07.368
4位木津 裕之 1R14L5'18.259

はやツークラス
1位浅原 務  2R17L5'02.558
2位川野 貴義 2R17L5'06.315
3位高平 誠  2R17L5'06.923
4位岡林 庄司 2R17L5'10.454
5位合田 司  2R17L5'10.678
6位高平 修二 1R16L5'00.788
7位藤原 秀順 2R16L5'02.008
8位大崎 隆司 1R16L5'03.220
9位古川 守  2R16L5'03.647
10位前田 憲男 2R16L5'06.103
11位吉井 崇之 2R16L5'06.230
12位塩崎 恭士 2R16L5'17.333
13位住友 徹也 1R15L5'03.131
14位郡山 裕一 2R14L5'00.167

F-1スケールクラス
1位伊藤 成治 (FERR-0*)2R20.567
2位鎌田 孝  (FERR-0*)2R20.782
3位重松 隆一 (TYRL-01)2R20.969
F-1グランプリラバークラス
1位木下 政勝 1R12L4'14.594
2位木下 啓治 2R11L4'04.463
3位鎌田 孝  1R11L4'10.764

F-1クラス
1位合田 司  2R13L4'10.473
2位吉本 祐之 2R13L4'14.799
3位高平 誠  2R13L4'14.890
4位増井 秀樹 2R13L4'15.328
5位高平 修二 2R13L4'17.308
6位荒川 努  2R13L4'17.575
7位岡林 庄司 1R13L4'19.564
8位古川 守  1R12L4'01.542
9位森原 茂利 2R12L4'03.668
10位吉井 崇之 2R12L4'11.701
11位木下 啓治 2R12L4'11.736
12位木津 裕之 2R12L4'12.519
13位鎌田 孝  2R12L4'19.423
14位重松 隆一 2R12L4'19.616
15位郡山 裕一 2R11L4'00.709

F-1グランプリクラス
1位川野 貴義 (BI3) 2R13L4'10.884
2位大崎 隆司 (ALB) 2R13L4'15.564
3位野尻 行信 (MOB) 2R13L4'15.593

決勝に向けて
 最近の徳島GPは好天に恵まれ、気持ち良い気候でドライコンディションの中繰り広げられたハイスピードバトルの予選を終え、各選手次の決勝に向けて準 備を始めます。F-1クラスの選手はグランプリクラス混走の為、上位選手のメンバーは大金星を狙うべく真剣な面持ちでセットに励んでいます。また、混走の為、 グランプリクラスの賞金をクラスに拘らずトップゴールの選手に贈呈する事になり、余計にモチベーションがアップしている模様。F-1グランプリラバークラス は、木下選手の兄弟バトルに決着をつけるべく、決勝前の最後のテストに余念がありません。最近数戦好調なのはマノーの木下政勝選手(お兄さん)で、弟の木 下啓治選手は激しいスキール音を立てながらコーナーリングスピードを上げるべくセッティング変更をしていたのが印象的でした。また、同クラス鎌田選手は愛 車がフェラーリで、愛犬と一緒に参加。ペット連れと言う事で、ピットの雰囲気も和やかでまさにF-1を楽しんでいる印象が伺えました。スケールクラスはティレ ル重松選手が不調な予選結果に終わりました。チャンピオンも経験している選手なので、決勝の勝ち方を知っているだけに決勝ラウンドでどのような作戦でトッ プに絡むか見ものです。また、急遽参戦となった伊藤選手、今回好調な走りを見せている鎌田選手も共にフェラーリを駆り、優勝争いをどのように展開するのか 非常に楽しみな所です。ツーリングカークラスは、GTクラス、はやツークラス各選手が真剣な面持ちでセットアップを進めています。浅原選手が各選手のマシン の調整を手伝っている様子が印象的でした。
 決勝はGTクラスは8分間の周回レース、F-1クラス、F-1グランプリクラスは8分間の周回レース。F-1スケールクラスは64周の周回レースで行われます。予選と は違った長丁場の決勝レース。いろいろなアクシデントが起こる可能性もありますが、それこそレースの醍醐味。放送委員長の川野由記子さんもテンションア ゲアゲで準備も万端です。それでは注目して見て行きましょう。

はやツークラスBメイン
 はやツークラス決勝Bメイン。この決勝Bメインの上位3選手はAメインに勝ち上がれる変則ルールを取りました。スタートは、ホワイト・イエロー・レッド の大崎選手が抜け出します。2位以下は大混戦でしたが、ホワイト一色の古川選手が抜け出す格好となります。そして注目の3番手は、ホワイト・ピンク・ パープルの住友選手が上がってきます。各車綺麗な等間隔でレース中盤から走行。トップの大崎選手は終始変わらないペースでそのまま逃げ切り、2位は 古川選手、そして、3位争いは住友選手とイエロー・レッド吉井選手の争いが最後まで繰り広げられましたが、住友選手が逃げ切り、ここまでの上位選手が Aメインへの勝ち上がりを決めました。
■決勝順位(Bメイン)■
はやツークラスBメイン
1位大崎 隆司 17L5'11.346
2位古川 守  16L5'07.915
3位住友 徹也 16L5'16.231
4位吉井 崇之 16L5'16.813
5位塩崎 恭士 15L5'04.090
6位前田 憲男 15L5'06.417
7位郡山 裕一 15L5'19.050

F-1クラスBメイン
 F-1クラス決勝Bメイン。スタートはローラの木下啓治選手がトップ、2番手にフェラーリの鎌田選手、そして、3番手に同じくフェラーリの郡山選手が最後尾 から浮上し続きます。トップの木下選手は予選の不調を払拭する快調な走りを披露し、周回を重ねて行き、徐々に2番手鎌田選手との差を広げに掛かります。 ここで3位には、郡山選手を上手く交わし、ブラック・イエローカラーの木津選手が浮上。木津選手、この勢いで2位まで順位を上げます。しかし、トップの木下 選手は終始リードを保ち、23L8'06.308、ベスト20秒549でBメイントップゴールを決めます。
■決勝順位(Bメイン)■
F-1クラスBメイン
1位木下 啓治 23L8'06.308
2位木津 裕之 23L8'14.747
3位鎌田 孝  23L8'18.979
4位重松 隆一 22L8'01.042
5位郡山 裕一 22L8'19.893

GTクラスAメイン
 GTクラス決勝Aメイン。スタートは非常に綺麗な出だしを各車見せます。トップはレッド・ブラックカラーの川野選手で、後続を序盤から引き離しに 掛かります。2番手は3番グリッドからブルー・ホワイトのカラー増井選手が浮上。各車等間隔の走行。すると、トップを走行の川野選手が突然原因不明 のスローダウン。ここでトップに出たのは増井選手です。2番手はスピードが復帰した川野選手。この2台がトップ争いを繰り広げる中、川野選手が増井 選手に追突。川野選手はペナルティピットスルーを受ける格好に。ここで満を持してトップに浮上してきたのは、ピンク・ホワイトのカラーの吉本選手。 後方から増井選手、川野選手が追いかけてくるプレッシャーを感じながらも見事トップを守り、24L8'19.151、ベスト20秒167で逆転優勝を果たしました。

はやツークラスAメイン
 はやツークラス決勝Aメイン。序盤からトップ2台、オレンジ・パープルカラーの浅原選手、グリーンカラーの川野選手が抜け出す展開。その後、川野 選手が浅原選手のインに上手くマシンを滑り込ませ、トップに浮上。3番手はブラック・ピンク高平誠選手、4番手に合田選手等が続くも、やや離される 展開。トップの川野選手はいつになくまじめな走りでトップを守って走行を重ねます。そして、周回遅れが川野選手の前に迫ります、ここで川野選手は 周回遅れをパスするのに時間を要してしまい、後方から2番手浅原選手が急接近。浅原選手にチャンスと思いきや、浅原選手転倒!川野選手がこれで楽な 展開になったと思った矢先、ラスト30秒で川野選手がミスしふら付いた所、後続を巻き込む多重クラッシュが発生!川野選手のマシンは破損し、トップが リタイヤ。ここで浅原選手がトップに浮上し、そのままゴールとなりました。

F-1スケールクラスAメイン
 F-1スケールクラス決勝Aメイン。予選順位通りの各車綺麗なスタートから始まります。トップを走行はフェラーリ伊藤選手。伊藤選手は急遽こしらえた マシンにも関わらず予選から好調の走りを見せています。しかし、ストレートでまさかのクラッシュ!ここでトップに躍り出たのは予選ラウンド不調終わ ったティレル重松選手。2番手争いは、フェラーリの鎌田選手と伊藤選手が僅差のバトルを繰り広げています。トップは依然としてティレル重松選手、2 番手に鎌田選手が1秒差で追います。そして、ピットイン規定周回の20周を各車終了し、ピットレーンが慌ただしくなります。先ず飛び込んだのは、トップ を走行の重松選手。重松選手はピットスルー2回の作戦。次に入った鎌田選手も同じ作戦でトップを追います。各車ピットを終えて、オーダーは変わらず。 後半に入っても重松選手のリードは変わらず、そして、鎌田選手、伊藤選手も僅差で追う展開。ギャラリーはこの白熱するレースに目が釘付けです。すると、 鎌田選手、伊藤選手が後半にバッテリーダウン気味になりややペースダウン。一方のトップ重松選手は変わらぬパワーを持続させ、トップフィニッシュ! 重松選手の作戦勝ちが光ったレース運びとなりました。

F-1グランプリラバークラスAメイン
 F-1グランプリラバークラス決勝Aメイン。トップはポールポジションからマノーの木下政勝選手。早くも2番手のマクラーレン木下啓治選手に差をつけて います。3番手にはフェラーリ鎌田選手がつけ、各選手順調に周回を重ねています。トップの木下政勝選手はマシンのセットアップもばっちりで、かなり速い コーナーリングスピードで駆け抜けていきます。そして、レース後半になると、2番手走行の木下啓治選手が20秒400のベストを叩き出し、追い上げを見せます。 そしてトップ争いが肉薄するかと思いきや、木下政勝選手がペースアップし、啓治選手を寄せ付けずそのままトップゴール!見事に優勝を飾りました。

F-1クラスAメイン
 F-1クラス決勝Aメイン。決勝1回目は計測ミスの為、オールキャンセル後に再レースとなりました。トップはフェラーリの合田選手、2番手にブラック・ ホワイトのファイヤーカラーの古川選手がつけます。5周目には中団にいたマクラーレンの岡林選手がクラッシュによりリタイヤ。レースはやや荒れた展開。 各車接触や転倒がある中、トップは依然としてフェラーリ合田選手で、ベストは19秒016まで上げてきます。2番手古川選手、3番手にはグリーン・ブラック のカラー荒川選手が浮上。その後も、合田選手は良く伸びるストレートスピードを武器に、トップを守り切り、F-1クラスの優勝と賞金を勝ち取りました。

F-1グランプリクラスAメイン
 F-1グランプリクラス決勝Aメイン。スタート後のトップはBIG+3 Racing川野選手、2番手MOROTECH Bの野尻選手が続きます。トップの川野選手は早くも 野尻選手を引き離す展開。そして、川野選手はベストラップを何と18秒台に上げ、18秒976の大会記録を出します。25.5Tでこのタイムは非常にすごいレベル です。2番手野尻選手は後方から川野選手を必死に追うも、15周目でクラッシュによりリタイヤを期します。その間に、Team ALBATROSS大崎選手が2番手に 浮上。その後、川野選手は転倒などのアクシデントはあるも、トップを守り切り、激戦のF-1グランプリクラス優勝を飾りました。
■決勝順位■
GTクラスAメイン
1位吉本 祐之 24L8'19.151
2位増井 秀樹 24L8'22.077
3位川野 貴義 24L8'23.200
4位木津 裕之 22L8'24.149

はやツークラスAメイン
1位浅原 務  17L5'06.045
2位高平 誠  17L5'10.894
3位合田 司  17L5'13.203
4位大崎 隆司 16L5'06.778
5位藤原 秀順 16L5'09.505
6位高平 修二 16L5'09.903
7位古川 守  16L5'14.341
8位住友 徹也 16L5'15.751
9位川野 貴義 15L4'26.814
10位岡林 庄司 14L5'16.186

F-1スケールクラスAメイン
1位重松 隆一 (TYRL-01)64L22'52.882
2位鎌田 孝  (FERR-0*)64L22'59.979
3位伊藤 成治 (FERR-0*)64L23'00.815
F-1グランプリラバークラスAメイン
1位木下 政勝 23L8'14.908
2位木下 啓治 22L8'13.004
3位鎌田 孝  21L8'06.249
F-1クラスAメイン
1位合田 司  26L8'35.456
2位古川 守  25L8'21.239
3位荒川 努  25L8'21.430
4位高平 誠  25L8'24.767
5位増井 秀樹 25L8'30.908
6位吉本 祐之 25L8'38.367
7位高平 修二 24L8'22.074
8位森原 茂利 24L8'25.646
9位岡林 庄司 5L1'48.599
10位吉井 崇之 0L0'00.000
F-1グランプリクラスAメイン
1位川野 貴義 (BI3) 25L8'20.279
2位大崎 隆司 (ALB) 25L8'37.272
3位野尻 行信 (MOB) 15L5'02.053

ポディウム表彰
 各クラス激戦の余韻も冷めやらぬまま、ポディウム表彰が行われました。ツーリングカー2クラスは、ここ徳島BIG+3 RC CIRCUITの人気クラスと言う 事もあり、地元勢を中心に非常に楽しい接戦が見れました。F-1クラスは、特にスケールクラスの耐久レースで、3台が僅差の攻防を見せ、予選の不調を ものともせず、ドラマティックなかたちでティレル重松選手が優勝し、会場が沸きました。ギャラリーからも次はスケールクラスに出てみようか、と言う 声も聞こえ、次回からの盛り上がりに期待です。F-1クラスは、グランプリクラスと混走と言う事でAメイン決勝は13台によるサバイバルレースの様相とな りましたが、F-1のエキスパート合田選手が見事に優勝を勝ち取りました。グランプリクラスは地元のトップエキスパートBIG+3川野選手が貫録を見せ優勝。 そして、グランプリラバークラスは木下選手兄弟と、鎌田選手のバトルが見られ、長男である木下政勝選手が兄の意地を見せ、見事に優勝。昨年はF-1 クラスの総合優勝と言う事で、今年はグランプリラバークラスの総合優勝に王手をかけられる様頑張って貰いたいです!ポディウム表彰では放送委員長の 川野由記子さんより皆さんへ表彰プレートの授与が行われ、各選手笑顔で満ち溢れていたのが印象的でした。皆さん、入賞本当におめでとうございました!

ベストルッキングカー賞
 F1RCGP2017 R09徳島大会のベストルッキングカー賞には、高平誠選手のレッドブルが選出されました。高平選手は毎回F1RCGPにご自慢の美しいボディー を持ってきて下さるので、かなりの確率で本賞を受賞しております。今後も皆さんの佳作をお待ちしております。

全体表彰・抽選会
 大会の最後は全体表彰式並びに大抽選会です。全体順位を記した表彰カード、そして、F1RCGPに協賛して頂いている各メーカーからの協賛品を参加選手全 員一人一人に配ります。抽選の最後位にはキット等の豪華商品が並び、各選手の興奮がまだまだ続きます。、最後の豪華賞品であるヨコモ提供のキットは、 GTクラスでも大活躍した吉本選手に贈られました。参加された皆様本当にお疲れ様でした、そして、ありがとうございました。

F1RCGP大会主要機材データ
 F1RCGP2017 Round9徳島GIG+3 Circuitの大会データになります。マシン、プロポ、アンプ、バッテリー、モーターのシェアと、参加選手全員の県名、年齢別 構成比、そして男女比です。 次回参加される方、遠征される方等、是非参考になさってください。次回行われる予定のF1RCGP2017 Round10は、場所を関東に戻 って10月8日(日)千葉県のZEN RCサーキット大会です。このZEN RCサーキットは今年移転し、リニューアルされてからの最初のビッグイベントとなります。 地元の選手達を中心に大変盛り上がる事が予想されます。是非皆様お誘い合わせの上、ご来場・ご参加をお待ちしております。

カーシェア
プロポシェア
アンプシェア
モーターシェア
バッテリーシェア
参加選手県名
年齢層
男女比

謝辞
 F1RCGP2017 Round9徳島・BIG+3サーキット大会に参加された選手の皆様、そしてサーキットをお貸し頂いたサーキットオーナー川野様、各実行 委員を務めて頂いた木津様、古川様、森原様、その他多くのサーキットスタッフの皆様、多くの協賛品のご協力を頂いたサポートメーカーの皆様、 本当にありがとうございました。今回は晴天に恵まれ、スタッフそして参加者全員で非常に楽しめた大会となり、安堵感で一杯です。今後もF-1普 及活動を通して皆にRCカーの楽しさを伝えて行ければと思いますので、応援宜しくお願いいたします。F1RCGPは皆様のご協力によって支えられ、 レース が成り立っています。